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!警告!壊れキャラ有り

「GSもしも話4(GS)」

シマンチュ (2006-12-17 21:35)
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注:今回は、下ネタというか、お下品な表現が含まれます。


GSもしも話 ケース4
もしも天狗が・・・・・・

人界と魔界の境界である森の中。

人がまず訪れないようなところで、対峙する二つの影。

一人は、銀色と一房の赤い髪の少女――シロ。

もう一人は、赤い顔と長い鼻をした男――天狗である。

その片隅で、勝負の行方を見守るように、美神と横島の姿があった。

妖孤のタマモが原因不明の高熱に繋り、妖怪の病に通じていると言われる天狗の所に薬を貰いに来たのだ。

『妖孤の高熱と言ったな。薬はここにちゃんとある。
しかし、そう焦らずともその症状はおそらく――――』

天狗は懐から、薬の入った瓶を取り出す。

それを見たシロは霊波刀を出し、天狗に襲い掛かる。

「その薬、なんとしてもいただく!!」

普段は水と油のような関係のシロとタマモだが、それでも仲間意識は強く、お互い認め合っている。
衰弱したタマモを助けるためなら、命も掛けるだろう。

人間の限界を遙かに超えたスピードで繰り出された一撃を、しかし天狗はあっさりとかわした。

『わからぬ奴め!!』

そう言って、天狗は刀の鯉口を切り抜刀する。

高速の居合い切りに、かろうじて反応したシロは、霊波刀で受けとめる。

そのまま天狗は二撃,三撃と攻撃を繰り出す。

シロはかろうじて天狗の攻撃を防いでいるが、すでに息が上がっている。

まだ体の出来上がっていないシロでは、天狗の動きに眼で付いていくことは出来ても、体のほうが付いていかないのである。

「シロ!いったん下がって!!
横島クンの文珠であんたのサポートを―――」

美神がシロに呼びかけるが、シロは一向に下がろうとしない。

「うおおおおお!!!!」

叫びながら、天狗に吶喊する。

「あのバカ、聞いてない!?」

「戦うときのあいつの集中力は半端じゃないっすから」

今城の頭の中にあるのは、タマモを助けるために薬を手に入れることだけだ。

自分がもっと早く気付いていれば、タマモがあそこまで苦しむことはなかった。
だから、自分の命と引き換えにしても、タマモを絶対に助けるんだ、と・・・・・・。

『相打ちを狙っているのか!?』

シロの眼を見た天狗が、シロの考えていることを読む。

その眼は、かつて出会った、人狼の男と瓜二つだった。

天狗は刀を構えなおす。

家族を守ろうとする人狼の強さを知っているがゆえに。

「やばい!!シロの奴、相打ちを狙ってやがる!!」

シロの狙いに気付いた横島。だてに師匠をやっているわけではない。

天狗の動きについていけないシロが、天狗に一撃を見舞えるには、これしかないだろう。

だが、明らかに天狗との技量の差がありすぎる。

それに、おそらく天狗も気付いているだろう。そうやすやすとカウンターなぞ食らわない。
このままでは、シロは天狗に真っ二つにされてしまう。

「おい、おっさん!!」

だから、横島はシロの援護をするために動き出す。

「これを見ろーーっ!!!!」

「!!??」

いきなり美神の服をめくり、パンティーを見せ付ける!!

「なにさらすーーー!!!!」

パンツを見られた美神は、顔を真っ赤にしながら横島を殴りつける。

横島は殴られて鼻字を出しながら弁解する。

「シロの援護っすよ!!
女人を遠ざけるってことは、女の色気で修行できなく成るってことでしょ。
つまり奴は―――

本当は女好き!!!!」

横島は自信満々に言った。

だが、天狗はそれを一瞥だけすると、すぐに戦闘に集中する。

「全然効果ないじゃないのよ!!
それどころか逆に怒らせたんじゃない!?霊力がなんか増したわよ!!」

美神が叫ぶ。パンツ見られて見向きもされなかったので、女としてのプライドが少しばかり傷ついたのは秘密だ。

「そんな・・・
いやまてよ!?」

横島が、再度何かをひらめいた。

「ならば・・・
逆アプローチ!!!!」

『!!??』

今度は横島がパンツ一丁になる。

いきなり男の裸なんぞ見たら、集中力は落ちるだろう。

もし横島がこれを受けたら、間違いなく霊力が発動しない。

横島の読み通り、天狗は目を見開き、動きを止めた。

「スキあり!!もらったーーーー!!!!」

この好機を見逃すシロではない。一気に間合いを積め、霊波刀を振りかぶる。

だが、


ごおおおお・・・・・!!!!


突如天狗の体から、今までとは桁外れの霊波が放出され、シロは逆に吹っ飛ばされた。

「なっ!?シロ!!」

横島も狼狽する。

天狗は、美神たち・・・いや、横島をじっと見ている。

「な、なんだ!!やるのか!?」

横島は構えを取る。

今までもさまざまな強敵と戦ってきたのだ。天狗と言えども、そう易々と勝てはしないだろう。

だが、天狗は刀を構えようとしない。

それどころか、さっきまで発していた闘気出さえ消えている。

いぶかしむ横島に、天狗は口を開く。

『な・・・・・・

なんてすばらしい肉体なのだ!!』

などど、感極まった声で叫びだす天狗。

「「は!?」」

横島と美神の動きが止まった。

天狗の独白はまだ続く。

『一見貧弱な体だが、その実無駄がない!
まさに実戦でのみ培われた筋肉!!
なんとも美しい!!!!』

確かに横島は見た目貧弱だが、美神の除霊道具が詰まったあのクソ重いリュックを軽々と背負える。

さらに、最近はパピリオに顔を見せに妙神山に行くついでに小竜姫に稽古をつけてもらっているので、そこらの見せ掛け筋肉と違いしっかりした体つきになっている。

天狗の目つきが、どんどんヤヴァクなって来た。

「ひっ・・・」

横島の本能が、警鐘を鳴らす。

ニゲロニゲロニゲロニゲロドアヲアケローーー!!!!

アシュタロスと対峙したときでさえここまでの恐怖は感じなかっただろう。

本能に従い、逃げ出そうと後ろに足を一歩下げた瞬間、

「がっ!?」

「横島クン!!??」

いきなり目の前に現れた天狗に首をつかまれ、後ろの木に激突する。

「ぐはっ!?」

横島は、咳き込みながらも天狗を睨む。

すぐ近くに、天狗の顔があった。

首から下は・・・・・・

真っ赤な肌しか見えない。

横島の頭は完全にフリーズした。

『ふふふふふ・・・・・・そう怖がることはない。
さあ、拙僧と一緒にアヴァロン(全て遠き理想郷)へ旅立とうじゃないか!!』

なぜ日本の妖怪である天狗が、アヴァロンなぞ知っているか謎だが、横島を見る天狗の眼は、完全に欲望の色に濁っている。

さっきまでシロとガチンコでバトっていたときの、修羅の目ではない。

まあ、違う意味で修羅の目だが・・・・・・。

そう言えば、横島はいまだにパンツ一丁である。

Gパンをはいていない素足に、何かが当たっている。

頭の中で、警鐘が鳴り響く。

逃げなきゃダメだ!逃げなきゃダメだ!逃げなきゃダメだ!!

・・・どっかの三番目の子供だろうか。

横島は、凍った目線を、恐る恐る下に向けた。

そして、さらにフリーズした。

横島の眼に移ったのは・・・・・・、


天狗の股下で、真名を開放されるのを待つ、完全起動状態の性剣エクスカリバー(約束された性欲の剣)の姿があった!!

『―――いくぞ、魔神殺し、

性欲の貯蔵は十分か?―――』

ファンが聞いたらブチ切れるであろう台詞を使い、天狗の性剣エクスカリバーは横島にむかい突き進む。

「お・・・・・・

男はいやじゃーーーーー!!!!!」

横島の霊波が突然高まり、奇跡を生む。

かつて恋人をその身に取り込むことで生成することが出来た文珠。

かの魔神との対決の後、どうしても作ることが出来なかった対極の模様の双文珠が、今再びこの手に現れた。

生み出された経緯がなんか泣けるが・・・・・・。

ルシオラも、さすがに惚れた男がヤローにヤられるのはいやなのだろう。

横島は、すぐさま文珠に文字を込める。

『消/滅』

魔神相手に、チョビットとはいえ傷を負わすことが出来た文珠だ。

さすがの天狗も、あっけなく消滅した。

「よくやったわ、横島クン!!」

美神がねぎらいの言葉を掛けるが、反応がない。

横島の顔は真っ青を通り越して土気色になっていた。

いまにもショックで息を引き取りそうである。

「男はいや・・・男はいや・・・男はいや・・・」

「あ・・・あはははは・・・・・・」

幸運にも天狗は服を脱いでいたので、薬は消滅されることはなかった。

美神は、服をあさって薬を取り出すと、気絶していたシロを起こし、帰路に着いた。

その間にも、横島の顔色は一向によくならなかった。


事務所に戻った美神たちは、タマモに薬を飲ませようと、早速屋根裏部屋に向かう。

そこには、なんか髪が短くなったタマモが、呑気にきつねうどんを啜っている姿があった。

「お・・・おかえり」

あっけらかんとそう言うタマモ。

なせか、一陣の風がピューと吹いた。


後から確認したことによると、殺生石から出たばかりで体内時計が正常に働かず、冬毛のままだったので熱中症を起こしただけらしい。

で、毛が抜けて夏毛に代わったらあっさり治ったとのことだ。

あれだけ心配して、あの天狗に命がけで勝負を挑んだのに、結局無駄だったとわかったシロは気が抜けたのか寝込んでしまった。


さて、今回一番被害を受けたであろう横島は、一時期ひどい男性恐怖症に陥り(親友のピートやタイガーにすら敵意を向けるほど)、仕事をすることが出来なくなったのでしばらく休みを貰った(文珠は全部美神が取っていったが)。

さすがに責任を感じたタマモは、シロと一緒に横島のアパートに遊びに行ったり、大好物のお揚げ(シロはお肉)を持って行ったり、時々泊り込んだりし、甲斐甲斐しく横島の世話を焼いた。

そのおかげか、どうにか男性恐怖症が軽くなって、事務所に顔を出すことが出来た横島だが、なぜかシロとタマモが必要以上に引っ付いたり、甘えたりしてきた。

シロもタマモも妙に色っぽくなり、色んなところが充実している感じだが、それに気付いているのは美智恵のみだったとか。

いったい横島のアパートで三人がナニをしていたのか気になるところであるが、まあ、一言で言うなら、いろいろがんばっていたと言うことであろう。

その後も、横島のアパートに泊まりに行くシロタマの姿が見えたり、横島の部屋からなにやら霊波を感じたり(おそらく、『防』『音』の文珠を使用していると思われる)、翌朝、すっきりした顔の横島と、疲れているがご機嫌な顔のシロタマが、横島と一緒にアパートから出てくるのが目撃されたりするが、まあ、どうでもいい話である。


そのころ、あの世のとある場所で、

「うおおおおお!!!!
来んじゃねーーーーっ!!!!」

と、叫びながら本気で泣きつつも全力で逃げる、角の生えたマッチョな魔神様と、

『あいや待たれい!!
あしゅたろす殿!!拙僧と一緒に、すばらしきヴァルハラへ行こうではないか!!!!』

と、なぜか全裸で両足の付け根に魔槍グングニル(狙った獲物は逃がさない)を構えて、魔神様を追いかける赤い顔で長っ鼻で体のところどころが(たぶんアシュの霊波砲をくらって)焦げている男―――天狗の姿が見られたとのことだが、これもどうでもいい話である。

「ちょっと待て!!どうでもいいわけないだろうが!!!!
マジでたすけ・・・
ぎゃああああああ!!!???」


合掌。


おわれ

あとがきっぽいもの
こんな電波受信して大丈夫なのか自分?と思いながらもこんなSS書いてしまったシマンチュです。
今回は下ネタです。自分にはこんな腐女子回路は搭載されてないはずだが(だって男だし)・・・・・・。なぜかこんなの受信してしまいました。
まあ、とりあえず、今回のは、実験的な要素も含まれてます。
自分はまだSSを書いて日が浅いシロートなので、読者が引いてしまうボーダーラインがまだ見極められていません。
というわけで、今現在、自分が受信できる範囲で下ネタを書いてみました。
今後、こういったネタを受信した場合の基準にしたいなというわけです。
感想に、この作品は引いてしまうか否かを付け足してほしいなという所存です。
あと、自分はネット喫茶なんで、レス返しがなかなかできなくて、ホンと申し訳ないです。皆様にはいろいろ感想を頂いて感謝してます。
時間ができたらレスも返したいなと思います。
と、いうわけで今度も、

壊れSS、GETだぜ!!

P・S この作品には、壊れ以外に、菜とか年齢制限とかつけたほうがいいんですかね?

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