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▽レス始

15禁注意

「蛇姉様の憂鬱3GS)」

テイル (2006-12-10 23:18)
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 念のための、十五禁。


 薄闇の中、布団に横たわるあたしに横島が抱きついてきた。一糸纏わぬ生まれたままの身体が、同じく裸のあたしにのしかかってくる。その体重と体温に、あたしの頭はぼうっとなりそうだった。
 どうしてこうなったのかも、どうして人の姿を取ることが出来ているのかも、あたしは何故か思い出せなかった。まるであたまに霞でもかっているかのようだ。
 しかしそんなことは今のあたしにとって大した問題じゃない。目の前にあたしを求める横島がいてくれて、そしてあたしはそれを受け止めることが出来る。それだけで今のあたしには十分だったからだ。
 横島があたしに口付ける。首筋から頬までをついばまれ、最後に耳に触れるようなキスをされた。ぞくぞくとした興奮と快感が、あたしの身体を走り抜けていく。
 あたしは恥ずかしさと嬉しさに唇を震わせながら、両の腕を横島の背に回した。押しつけた胸の奥では、心臓が破裂しそうなほどに高鳴っている。
「愛しているよ……」
 横島の言葉が耳朶を打った。
 少しでも横島と接する面積を増やそうと力一杯抱きつきながら、あたしも喘ぐように応えた。
「あたしもさ、横島……。大好きだよ。もう、あんた無しじゃいられないんだよ……」
 空気を求めるように横島の唇を求めると、横島がそっと唇を重ねてきた。お互いを求め合うあたし達は、そのまま情熱的な接吻をかわす。
 やがて唇が離れた時、横島はあたしの目をまっすぐに見た。瞬きすら出来ずに、あたしはぽうっとしながら、その目を見る。
 優しくて、澄んでいて、心の底から安心できる目だった。あたしの大好きな、あたしを救ってくれた目だった。今までずっと、この目があたしを見守ってくれたのだ。この目がずっと、あたしを助けてくれたのだ。
 幸せだった。こんなにも幸せで良いのかと思うほど、幸せだった。
 よもやあたしが女の幸せを得ることが出来るなどと、過去の自分は夢にも思うまい。ましてや相手があの横島なのだ。
 それを考えると、運命は不思議だ。残酷だと思っていたら、こんなに優しい未来を誘ってくれた。
 あたしは横島に微笑んだ。きっと、これ以上はないというぐらいに、綺麗に……。
「あたしはさ、幸せだよ、横島」
「ああ」
 横島は照れたように、しかし包むような微笑みを浮かべた。
 そしてあたしの耳元で、彼は甘く囁く……。
「俺も幸せだよ、ルシオラ」
「……え?」
 沸騰していた血液が、横島の言葉で一瞬に凍り付いた。
 ルシオラとは、誰だ? あたしはそんな名前じゃない。
「よ、横島……?」
「愛しているんだ。本当に、心の底から愛してるよ、ルシオラ」
 横島は変わらずあたしを抱きしめている。大好きな横島が、あたしを抱きしめてくれる。
 でも、あたしはぽっかりと空いた胸の穴に泣きそうになっていた。
 どうすればいいのかわからない。わからない。何がわからないのかも、わからない。
「横島、横島……」
 あたしはただ、彼の名前を呼んで……。
「ルシオラ……ルシオラ……」
 そして横島は、あたしではない、他の女の名前を呼んだ。
「違うよ、横島……。違うよぅ、横島ぁ!」
 横島の腕の中、あたしは視界を歪ませながら悲痛な声を上げた。

 ……ってところで、目が覚めた。
 最悪の気分だった。


 眩しい朝の光に、あたしは眠たげな目を細めた。
 部屋の中を朝日が照らしているのだ。薄っぺらいカーテンでは、この明るい太陽の光を遮ることは出来ない。
 この安アパートの部屋は当然南向きではなく、大体日当たりは悪い。しかし北向きというわけでもなく、実際には東向きだ。故に早朝は殺人的な朝日が部屋に入り込むこととなる。
「相変わらずあっかるいなぁ」
 横島がぼやきながら食パンかじるさまを、あたしは段ボールから顔を出して眺めていた。
 ちなみに勘違いしてはいけないが、横島が食べているのはトーストではない。ただの食パンだ。そもそもこの部屋にトースターなんてもんはない。そしてさらに付け加えるなら、当然というかもちろんというか、バター等の類は何もなしだ。
 もうちょっとましなもん食わないと、身体を壊すんじゃないだろうか。
 少し心配しながら横島の横顔を見ていると、横島がひょいっとあたしの方を向いた。
 即座に段ボールの中に引っ込んで隠れるあたし。
「……なーんか、避けられてる感じ」
 ぼそりと呟く横島に、胸の内で応える。
 避けてんだよ、と。
 あたしは毛布の中に潜りながら、大きな溜息を吐いた。
 憂鬱だ。誰がなんと言おうとも、今日のあたしは憂鬱だ。
 当然理由は昨夜の夢だ。最悪だ。
「なんだよ、ご機嫌斜めか?」
 毛布の中で唸っていると、思ったよりも近くで横島の声がした。
 いつの間にか、段ボールを覗く位置まで移動したらしい。蛇の感覚でも捉えられなかったが、何もんだあんた。
 内心でぼやくあたしの身体を探して、横島が毛布に手を突っ込んできた。あたしはその手にあっさりと捕まり、持ち上げられる。
「どうしたんだ?」
 顔のすぐ前まで持ち上げられたが、あたしはぷいっと顔をそらした。別に横島の顔を見たくないわけではないが、見ていられないのだ。
 全部、昨夜の夢のせいだ。最悪だ。
「しょうがないな……」
 あたしの態度に横島は軽く溜息をつくと、あたしを段ボールの中に戻した。そして服を脱ぐと着替え始める。
 衣擦れの音が耳障りだった。色々と想像してしまうから。しかも想像の行き着く先はやっぱり昨夜の夢なのだ。最悪だ。
 あたしは再び大きな溜息をつくと、仕方なく昨夜の夢の内容を思い出す。頻繁に想起させられるなら、いっそのこと自分からじっくり考えた方が良い。
 昨夜の夢は、何度も繰り返しているが、最悪の一言に尽きた。横島とああなった経緯もわからなければ、今のあたしに横島とああいう関係になりたいという気持ちもないのだ。出来るとは思うが、人化しようと思うこともない。つまりは、昨夜は特に夢見が悪かったというだけのことなのだろう。
 しかし夢というものは、元来なにがしかのメッセージを伝えるものなのだ。自分でも知らない隠された心とか、現実に起こった出来事や、誰かの心の内とか。特に霊能を持っていると、そう言ったことは起こりやすい。
 そして昨夜の夢も似たようなものであったのかもしれない、とあたしは考えている。何故ならその夢を見た為に、あたしはあることに気づくことができたからだ。何故今まで考えなかったのかと反省するようなことに、あたしは気づくことができたのだ。
 最悪の気分だということに、変わりはないが。
「さてと。じゃ、行ってくるからな」
 その声にあたしは顔を出すと、横島はちょうど座って靴を履いているところだった。その体勢は好都合だ。
 あたしは段ボールの壁を越えると、するり横島の元へ向かった。
「お?」
 そして怪訝そうな声を上げる横島の身体によじ登り、あたしは彼の首にからまった。あたしの今の体長じゃ一周が限界だが、横島が動いてもまあ落ちないだろう。
「おぅ、冷やっこい! ……って、何やってんだ?」
 あたしの体温に少しだけ肩を竦めた後、横島はあたしの顔をのぞき込む。しかしあたしは顔をそらして目線を合わせない。
 だって、位置近いし。ただでさえ無理なのに、この距離で見れるか!
 あたしの態度に横島は困ったように頬を掻いた。
「あのさ。俺の職場除霊事務所だぞ? しかも上司は美神さんっていって、鬼より恐いぞ? 目をつけられたらどうするんだよ」
 横島の言葉はあたしを気遣うものだとわかっていたが、なおもあたしは無視した。
 確かに魔族であるあたしがGSの事務所に行くなんて、無用の危険に手を伸ばしているようなものだ。しかも相手はあの美神令子。何度も敵対しているのだ。厄介さは十分に知っている。
 今のあたしとあの女がもし戦ったら、良くて秒殺。そうでなけりゃ瞬殺ってところだろう。勝負になんてなりゃしないはずだ。
 しかしそれでもあたしは動こうとしなかった。どうしても行かなければならない理由がある。だからしょうがないのだ。
「言葉、理解してんだろ? ……はあ、まったく。知らないぞ?」
 あたしの態度に溜息をつきながら、それでも横島は立ち上がった。
 高くなった視線で、あたしは部屋を振り返る。そしてどう見ても男の一人暮らしといった部屋を眺めた。
(ルシオラ……か)
 今まで、どうして考えなかったのだろう。あたしはその女の名前も顔も、知っていたはずなのに。コスモプロセッサで一度目の復活をした時、あたしは横島と抱き合うあの女に会っていたのだから。
 アシュ様直属の部下でありながら、横島に惚れて裏切った魔族の女。それがルシオラだ。しかし横島の恋人であるはずのその女を、あたしはこの一ヶ月の間、見たことがない。
 今、そのルシオラという魔族は、どこで何をしているのだろうか……。


 アパートを出て駅に移動し、そこから電車に乗って十数分。駅を降りてしばらく歩いたところに、その建物はあった。
 一見したところ、それは大分年季の入った古くさい館だった。しかし仮にもあの美神令子が事務所を開いている建物なのだ。単なるぼろ館であるはずはない、と目をこらしてよく見ると、建物の全てに霊力が通っていた。あの女らしいというか、かわいげのない建物だ。
 この建物は美神除霊事務所としては二代目となる。前の事務所が魔族の襲撃によって使い物にならなくなり、ここへ移動してきたと聞いた。ちなみにあたしはこの事務所は初めてだが、この一つ前、初代の美神除霊事務所があったビルは知っている。
 何を隠そう、その事務所を襲撃した魔族ってのがあたしだからだ。
 今思い返すと、結構懐かしいもんだ。あの時は小竜姫を相手に大暴れしたもんだった。美神令子とも命を賭けてやり合ったっけ。
 とまあ、昔話はともかく。
 あたしはこれからこの事務所に入るわけだが、当然美神にあたしの正体がばれてはいけない。魔族であることを悟られてもいけない。ばれた瞬間、何をされるかわかったもんじゃない。あくまで不信感を持たれないよう気をつけながら、目的を果たさなければならない。
 あたしが密かに意を決していると、いきなりあたしの身体を強い負荷が襲った。横島がちょうど事務所の敷地に足を踏み入れた瞬間だった。
『っ!?』
 全身がバラバラになりそうな負荷に、あたしは声にならない悲鳴を上げた。
「おととと!」
 横島が慌ててあたしに手をかざすと霊波を放出した。放出された霊波は、負荷からあたしを守るようにあたしの身体を包む。
「おい人工幽霊壱号! 結界解け!」
『はい』
 横島の声に返事が聞こえるとともに、あたしを襲っていた負荷は消え去った。ほっとしたように横島があたしの顔を見る。
「大丈夫か?」
 正直、あまり大丈夫じゃない。死ぬかと思った。身体も痙攣しているし。
 今あたしを襲ったのはこの館を守る結界だろう。本来ならば苦もない程の結界だが、今のあたしにとっては強力すぎた。なんだかんだであたしの身体はまだ回復していないのだということを、嫌と言うほど確認させられた。
「おキヌちゃんにヒーリングして貰おう」
 小刻みに震えているあたしに、横島は慌てたように事務所内に向かう。その手はあたしに手を触れたままで、少し心地よい。
 事務所に入った横島が通路を進んでいくと、天井辺りから声が聞こえた。
『横島さん。その首に巻いている蛇は一体……?』
「俺の連れだよ。今度から結界の対象から外しておいてくれ」
『……わかりました』
 声は先ほど横島が呼んだ人工幽霊壱号という奴だろう。会話から察するに、どうやらこの館に憑依、管理している霊魂といった所か。結界を張っているのもこの霊魂の仕事だろう。霊魂が憑依しているのなら、道理で建物全体に霊力が通っているわけだ。
 あたしが納得していると、横島がある部屋に飛び込んだ。その部屋には既に先客が四人おり、その内の一人に走り寄る。
「おキヌちゃん!」
「横島さん? どうしたんですか?」
「こいつにヒーリングしてやってくれ!」
 横島はあたしを首から外すと、おキヌと呼ばれた人間の女に差し出した。
「なになに? 蛇?」
「いきなりどうしたんでござるか?」
 近くにいた少女二人が好奇心の色を浮かべて近づいてきた。奥では椅子に座る美神令子が怪訝そうな顔でこちらを見ている。こいつの顔も、随分久しぶりに見た。
「タマモちゃんにシロちゃん。ちょっと静かにしてて」
 おキヌは少女二人を窘めると、あたしをそっと受け取った。
「怪我してますね。わかりました」
 事情などわかってはいないのだろうが、おキヌはあたしを手に乗せたままヒーリングを始めた。温かな霊力が身体を包み、痛みが引いていく。横島の文珠とは比較にならないが、それなりに強い力を持つヒーリングのようだ。
 幾分楽になったあたしは観察するようにおキヌを見上げた。
 おキヌはなかなかに女らしい娘だった。長い黒髪を腰の当たりまで伸ばし、その目には優しげな光が宿っている。またその身に纏う雰囲気には、見るもの全てを安心させる大きな包容力があった。
 どこか小鳩によく似ている女だ。優しそうで、芯の強そうな所などが。ただ体型はこっちの方が貧弱のようだ。
 あたしが内心で批評していると、不意におキヌが眉をひそめた。あたしを見ていた優しげな目の奥に、少々剣呑な光が瞬く。
「おキヌちゃん? どうしたんだ?」
「いえ、なんとなく悪意を感じたような……」
 乙女の勘という奴だろうか。
 慌ててあたしはおキヌから視線をそらすと、あたしを興味深そうに覗き込む二人の少女に視線を移した。
 一人は長い銀髪に一房赤い髪が混じる活発そうな少女だ。お尻から犬のしっぽが揺れているところを見ると、おそらく獣人。犬神の一種だろう。
 もう一人は金髪を後ろで九つに纏めている少女だ。こちらも雰囲気から人間ではないことがわかるが、正体までは読めなかった。
「先生、どうしたんでござるか、この蛇は」
「ただの蛇じゃないわね。妖怪かな? この怪我はどうしたの?」
 少女二人に問いかけられ、横島は渋面とした。
「俺が失敗したんだよ……」
「大方何も考えずに事務所に入ろうとして、結界に弾かれたんでしょ。無許可の霊的な存在は問答無用で結界に引っかかるようになってるから」
 新たな声に振り返ると、いつの間にか美神令子が治療されるあたしを覗き込んでいた。
「美神さん……」
「で、なんなのこの蛇。どこで拾ってきたのよ」
「一ヶ月前ぐらいに見つけて、それ以来保護してたんすよ。今日は付いて来ちゃって……」
「相変わらず人外に好かれるのねぇ」
 呆れたように腕を組む美神の横で、二人の少女が顔色を変えた。
「一ヶ月前!?」
「気づかなかったでござるよ!?」
 そして二人は慌ててあたしに鼻を寄せる。そろって鼻をひくつかせている所を見ると、どうやら金髪の方も獣人のようだ。
「普通の匂いも、霊波の匂いもしないでござる」
「ホントだ。これじゃ気づかないわね。もしかして、この蛇特有の能力の一つかも」
「なんでござるかそれは」
「隠行の一種」
 半分正解半分外れだ。確かに霊波は経験から来る能力で隠しているが、通常の匂いがしないのはあくまであたしが魔族……本来実態など持たない生き物の為だ。物理的存在率を低下させれば匂いなどなくなる。これはあたし以外の魔族でも出来ることだ。
「で、こいつの怪我はどう?」
 横島がおキヌに問いかける。
「酷くありませんでしたから、もうすぐ。……はい、終わりです」
 おキヌは霊波の放出をやめると、あたしを横島に差し出した。横島の手に移ったあたしは、するすると動いて再び彼の首に絡まる。
「随分好かれてるのねぇ」
 感心したように頷いた美神。しかしその態度とは裏腹に、その目に何故か冷ややかな光が浮かんでいる事に気づいて、あたしは思わず身体を硬くした。
 気づかれた?
 あたしと美神の視線が交錯し、あたしの中で緊張感が高まっていく。
「!?」
 不意の軽い衝撃と共に、あたしの視線が美神のものからはずれた。何事かと視線を向けると、銀髪の犬娘の方が横島に抱きついている。
「せんせ、せんせ! 治療は終わったんでござろう? では拙者と散歩に行くでござるよ」
 にこにこしながらしっぽをぶんぶん振る様はまるで犬。そのまま娘は犬のように横島の顔をべろべろ舐め――って何してる!?
「きゃんっ!」
 思わず威嚇音を鳴らして鎌首もたげたあたしに、犬娘は驚いたように横島から離れた。
「な、なんでござるか。やるでござるか!?」
 犬娘の手から霊波刀が伸びた。放たれる霊圧も結構高いし、おそらく今のあたしでは勝てまい。
 だからといって引き下がるつもりはないけどね……。
「ちょちょちょ、待てよ」
 慌てたのは横島だった。
「ほら威嚇すんなって。お前もだよシロ。霊波刀しまえ」
「うう、せんせぇ」
 恨めしそうに横島を見つつ、犬娘は霊波刀をしまう。あたしも威嚇をやめて横島の首に巻き付きなおした。
「せんせぇは拙者と散歩に行くのが嫌なのでござるか……?」
「しんどいから正直遠慮したいが、嫌って訳じゃ……」
「なら!」
 顔を輝かせた犬娘、シロに美神の声がかかる。
「シロ、今日は諦めなさい。もうすぐ仕事だしね」
「でも美神殿……」
「でも……何かしら?」
「な、なんでもござらん」
 なおも食い下がろうとするシロを視線で黙らせると、美神は横島に向き直った。
「で、横島くん。その蛇はどうする気? なんか、離れそうには見えないんだけど」
「ええと。連れてく訳にはいかないっすよねぇ……」
 困ったように頬を掻く横島から視線を外し、美神はあたしに視線を注ぐ。
「今日の依頼は基本的なものだし、邪魔にさえならなければ別に構わないわよ」
「ほんとっすか。ありがとうございます」
 礼を言いながらあたしを撫でる横島にシロがまとわりつく。そんな蛇を捨ててどうのこうの、拙者が代りになんやらかんやらと、好き勝手なことを言っている。
 本当なら威嚇の一つでもしてやりたかったが、あたしはそうすることが出来なかった。美神がまだじっとあたしを見ていたからだ。
 その目からは先ほどの冷ややかな光は消えていた。しかし代りになにやら形容しがたい光をその目に孕んでいる。その光がなんなのか、あたしにはわからない。
 あたしと美神は、お互いに視線をそらすことなく見つめ合う。それはまるで、お互いがお互いの心を読みとろうとでもしているかのようだった。


 あとがき

 長くなりそうなので分けてしまいました。
 二、三話ぐらいかな。
 予定ではこの話で終わりにしようかなぁ、とか考えてます。
 どうしよ……?


>SS様

 お待ち頂き恐悦至極。
 遅筆で申し訳ございませぬ。
 憂鬱の続きでございます。どうぞ、お納め下さりませ……。


>読石様
 愛玩……。
 うーむ、18禁的な響き。そして受信する電波……。
 むむむ。


>リィ様
 温かさの足りない今回のお話……。
 次かその次で纏めまするので、ご勘弁を。


>ジェミナス様
 ぷりんせすめーかー。
 最後に嫁さんにするエンドがあったような……。
 それもまた良し。


>レンジ様
 バトルがないわけではないのです。
 それを次で証明……できるか?


>zerosenn様
 幸せ路線を追求しております。
 不幸な最後にはしないものー。
 したくないから。


>黒覆面(赤)様
 図らずもじらしテクニックを使用していたとはっ。
 やるな、私……。
 このもどかしさが溜まらない。
 さあ、二人はどうなる……?


>紅蓮様
 脱字報告ありがとうございます。
 修正致しましたのでお暇がございましたらご確認など……。
 いえ、して頂かなくてももちろん結構でございますが。


>内海一弘様
 どんどん原作から乖離していく蛇姉様です。
 面影ぐらいは残したい今日この頃。


>はにわ様
 短編に収めるのも実力がいるのだなぁと思う作者です。
 次で終われるのでしょうか。。。


>偽バルタン様
 最近ではどうやって元の姿に戻そうか考えております。
 だって、戻したいし。正体明かしたいしー。
 さて、冷静ではいられないくなった横島を、果たして作者は描けるのか……。


>空牙様
 自家発電。
 冒頭はその影響か……。
 それにしては痛いですよね。。。


 

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