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▽レス始

「闇に染まる第三話(GS)」

アイク (2006-12-02 12:09)
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―第三話  取引  ―


連日の拷問で横島の左目は光を失った。死んでいるのでは?と思う程

ボロボロの状態、衰弱し気を失っている

横島が次に目覚めるとソコは病室だった

ただし、あるのは横島が寝ているベットのみ

更に毎度の事ながら、横島はベルトで四肢を固定されている

(またか…こいつ等、マジで何考えてるんだ?

 エージェントうんぬんに拷問、そして軍人じゃない…

 話に一貫性が無いな。拷問は奴の趣味として、一貫性が無いのは…

 情報のかく乱か?でないと、はい嘘でした〜なんて事はならないはず)

横島は目覚めた時に別の所にいる事に呆れるが、しばらくすると

真面目に今持つ情報を整理する

連日の拷問では考える余裕がなく、痛みがひいている今が考える機会と

判断した。そして考えついたのは、全てが虚偽という答えだった

「起きたんだね。史上最悪の裏切り者さん」

そんな時、まるでタイミングを計った様に白衣を羽織った30代前半程の

男が入って来た。その顔はニヤついており

その目は楽しみにしていた物を貰った子供の様で

そして、横島を物と認識している様でもあった。気味が悪い

横島は(コイツもか…)と思いながら黙っている

こういう目をした奴に、何を言っても無駄だと分かっている為だ

「ハマードさんが勝手に君を攫ってね、焦ったんだよ?」

(それがどうした)

横島は目をつぶり、何も話す気は無いと表した

そんな横島の様子に男は一つ溜め息をついた

「ふぅ…仕方が無いね。ハマードさんに君の代わりをよこせって

 言われてね。氷室キヌを渡しても…」

「っ!?なんでおキヌちゃんの名前が出る!」

ガタッ

横島は男の言葉を遮り、目を見開き、拘束されているのも忘れ

男に掴み掛かろうとするもベットが少し動いただけで終わった

「君なら分かるだろう?″協力″してもらうよ?」

男は更に口元をニヤリと歪め有無を言わせぬ口調で言った

おキヌの事を出した。それで出される答えは一つ

今はまだ捕まってないとしても、攫う準備は出来ているんだろう

そして、仮に捕まっているとしたら…

ギリッ

「…おキヌちゃんに手を出すな。それが条件だ」

横島は歯軋りをし、男を睨みつけた。この時、コレ意外に何と言えたか

「そうかい。それじゃあ自己紹介しようかな

 僕の名前は山岡晴樹。よろしく横島君」

「そんな事より霊能を使わしてくれ。傷を治す事もできないからな」

山岡がにこやかにそう言うと横島はぶっきらぼうに返す

おキヌが仮に捕まっていたとして、助け、己も脱出する為に

仮に脱出出来なくとも助けを呼ぶ為に

「別にかまわないよ。と言うより、ココには対霊処理はしていないから

 使えるけど、逃げられると、助けが来ると思わない事だね

 あははははははははははは!」

山岡は自信たっぷりにそう言い残し笑いながら部屋を出た

横島はすぐさま短刀大の霊波刀を出し己の拘束を解く

短刀大にしたのは霊力の消費を少しでも抑える為だ

(あの言い様、しかも俺の能力を知っていて霊能を使える様にする

 おキヌちゃんは…くそっ…文珠は6つか…

 確かあの時のストックは1つ、約20日か)

横島は山岡の言い様と行動でおキヌが捕まっていると判断する

一瞬怒りと憎悪が心を支配しそうになるも冷静になり

文珠の個数で何日経ったか考える。そして2つ取り出す

(【伝】【達】でいいか…)『美神さん聴こえますか?』

『!?横島君!?いったいどこにいるの!?』

文珠を使った念話で横島が久しぶりに聴いた美神の声は

余裕の欠片も感じさせない程取り乱した声だった

『それより、おキヌちゃんは?』

『!?そうだわ!おキヌちゃんがいなくなったのよ!』

『そう、ですか』

美神の言葉に山岡が攫った事が事実と分かり、横島は唯そう言う事

しか出来なかった。黒いモノが心に染み渡る

『何落ち着いてんのよ!』

『美神さん、落ち着いて聴いて下さい。実は・・・』

美神の怒声に我に返った横島は、自分に何があったのか全てを話す

おキヌが自分に対する人質になった事、この組織は一枚岩じゃないと

思われる事、己の見解を含めた全てを

話している内に美神は冷静さを取り戻した。それと同時に

その組織に対する怒りがふつふつと湧き上がる

美神がお金に執着するのは、思春期の時、母がいなくなった事が原因だ

強気でいるが実は寂しかったのだ。神父がいようとも実の父はいない

その事が更に悪化する原因となり、

守銭奴と言われる程金銭に執着する事となった

爐金だけは私を裏切らない。私を独りにしない

そういう考えがあったのかもしれない

そして、大切に思う人達が攫われたのだ美神の怒りはどれ程のモノか…

『・・・という事です』

『…なるほど。大体は分かったわ。ママや西条さんにも協力してもらう

 私が【伝】で呼びかけるから【伝】【達】で答えて』

『分かりました。後、山岡が妙に自信たっぷりなのが気になります

 ヒャクメにも力を貸して貰ってください』

『分かっているわよ。それより頼んだわよ』

『ういっす』

美神が頼んだのはおキヌの捜索だ。会う事が出来れば【追】【尾】の

文珠で位置を把握出来るだろうし、合流すれば

【転】【移】【東】【京】の文珠でイメージ道り転移出来るか

分からないが、失敗しても東京の何処かに出るだろう

だが、その為には4文字まで制御できないといけない

『あと横島君、死なないでね』

「…もちろんっすよ美神さん」

美神がそう言うと文珠の効果は切れた。横島は聴こえないと

分かっていたが強い意志を込めそう呟いた

明日からは更に地獄の…それこそ死んだ方が良いと思われる日々が

待っているが、逃げ道等存在しない

横島はそこまで考えると文珠を一つ使い傷を癒やす

左目は治さない。下手に治せば眼球を抉られるだろうから…

横島は眠りについた


―後書き―

続編です。最近忙しくて全然書けませんでした
今回は美神に対する個人的見解をいれてみました
思春期に両親共働きはちと来るものがありましたから、美神のは
更にキツイものだと思って…
でも、書いている内に自分の技術不足に泣きたくなりましたが…
横島の性格が大幅に変わったのは理由はちゃんと有りますんで
何話に書くかは内緒ですが、長い目で見てください
あと、どうしても取って付けた感を感じると思いますが
一応ラストとソレに行くまでの過程は考えています。
下書きも終わってます。感想を見て12話以上削り、書き直しましたが…
まぁとにかく、今後もご指導願います


〜レス返し〜
・遊鬼様
 なるほど…言われてみれば確かに…
 次の作品を書く事になって、こういう雰囲気になったら使ってみます

・カシム様
 原作ならそうですね。でもシリアス街道まっしぐらなんでご勘弁を…

・益田四郎時貞様
 複線だらけなんです実は。妄想等は真面目方向なんでNOで一つ
 ご容赦を頂けたら…

・素浪人様
 すいません。こんな形なんです。やはり全部後回しにするのは
 間違ってますかね?今後もお願いします

・七位様
 ご指導ありがとうございます。短編ですか…どんな作品になるか
 分かりませんがやるだけやってみます

・紅様
 ハマードの口調が難有りですか。実は書いていて少し
 失敗した様な気がしたんです。この作品では変りませんが次回から
 気を付ける事にします。カタカナだと堅い感じがする様な気が
 したんですが…ひらがなでも混ぜましょうか?
 ちなみに、初めて読んだGSのSSはダークサイドソウルなんで
 性格が全然違うのが好きなのはその影響かと

・ZX様
 うわ〜…かなり拙いですね…
 でも、コレは最後まで書きます。初志貫徹が志しなんで
 でも、見捨てないでください

・ZEROS様
 うっ、確かに…これは失敗でした。
 下書きを完全に書き直しました。実際この話は6話位の予定だったんで
 次の作品ではそうします
 その時はまた、ご指導下さい

・reki様
 期待を裏切りすいません。洗脳じゃなくて人質なんです

・冬様
 性格の件は後書きに書いた道りなんで、
 全部書きますんで出来たら読んで下さい

・RJ様
 読み手を引き付けるモノ、ですか…
 分かりません。何がどう引き付けるんでしょう…
 でも、頑張れば見えて来ますよね、多分…
 あと、ご指導ありがとうございます

・ドライフルーツ様
 ありがとうございます
 乱文?いえいえとんでもない、励ましが俺の栄養源ですから


・通りすがり様、史上最強の格闘家様、ダオラ様、ヨッシー様
 一体何とお書きに?

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