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▽レス始

「心の声が みそじあまりやっつ目(GS)」

寿 (2006-10-13 17:24)
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「試合はトーナメント形式。合格するには二試合勝てばいいの。あとは成績を決めるための試合よ。・・・といっても、成績はその後の仕事に直接関わってくるからみんな必死だけどね。」

俺達は一次試験終了のときに声を掛けてきた女性と昼食をともにしていた。

「はぁ、それはいいんすけど・・・」

「なに?なにかわからないところでもあった?」

「いえ、そうじゃなくて・・・なにしてるんです?美神さん。」

ピキッ!!

俺の発言に美神さんは固まった。

ちなみに今の美神さんはチャイナ服にメガネ。かつらでもかぶっているのかいつもの髪型とは違う。

「な、なんでわかったの?」

「いや、なんとなくですけど・・・」

そういえばなんでだろう?自分でもよくわからない。

「う〜ん、今からでももう少しこった変装にしようかな?」

「いや、それはいいんですけど本当になにしてるんです?」

美神さんが自分の服装にどう手を加えようか考え始めてしまったのでもう一度問いかける。

「あ?ああ、そうね。横島君は先生から今回の件は聞いてるのよね?」

「ええ、メドーサの件ですね。」

「そう。それで小竜姫様から先生を通して依頼が来たの。その依頼が試験を内部から調査すること。それで変装してもぐりこんだってわけ。」

「そうなんですか。小竜姫様からはそんなこと聞いてませんでしたからビックリしましたよ。」

(ちなみにわたしは知ってたのね〜。)

俺の言葉にヒャクメがそう言った。

「・・・なんで教えてくれなかったんだ?」

(面白そうだからなのね〜。しかし、横島さんが逆ナンされてどう反応するか見たかったのに、すぐ見抜いちゃ面白くないのね〜。)

「やかましい。大体試験中に見知らぬ相手を逆ナンするような人はそうそういないと思うぞ。」

「ねぇ、横島君?」

俺がヒャクメと話していると美神さんが恐る恐る声を掛けてきた。

「はい。なんですか?」

「さっきからなに一人でぶつぶつ言ってるの?」

美神さんはいかにも危ないやつを見るような視線を俺に向けている。

「あ、ああ、違いますよ。ヒャクメと話してるんです。俺のこのバンダナに今ヒャクメが取り付いてるんです。」

俺は自分の頭に巻いているバンダナを指差しながら説明した。

「へぇ、てっきり小竜姫様からなにか道具を貰ったのかと思ってたけどそういうこと。まぁ、受験生は原則として道具を一つ使用することが認められてるから不自然ではないわね。」

「ええ、ヒャクメもそう言ってました。」

美神さんは俺の説明に納得してくれたようだ。しかし確かに傍から見れば独り言を言う怪しい奴だよな〜。気をつけないと。

「話を戻すけど、午後からの二次試験は自信あるの?横島君はまだ修行始めてそんなに経ってない筈よね?」

「ええ。そうですが・・・」

「本当に大丈夫なの?この試験たまに死人も出るし。まあ試験で死んでも事故で済むから問題ないんだけど。」

美神さんは凄いことをしれっと言ってくれました。

「ま、まあ何とかなるかと。小竜姫様も結果は気にしなくて良いと言ってくれましたし、本当に危なくなったらギブアップしますから。」

「そうなの?まあ死なない程度にがんばりなさい。あんたは一応私の弟弟子なんだから恥じかかせないでね。」

「は、はい。」

美神さんは有無を言わさぬ笑顔でそう言いました。

(恥かかせたら美神さんに殺されそうなのね〜。)

まったくです。


いよいよ二次試験が始める。

対戦相手はラプラスのダイスと言うサイコロで決められた。う〜んオカルトアイテムとはいえサイコロに運命決められるのは博打打みたいでちょっといや。

(横島さんいよいよなのね〜。大丈夫?緊張してない?トイレは行った?え〜と・・・)

ヒャクメはさっきからこの調子。子供の心配をする母親のようだが・・・お前が落ち着け。

「8番コートか・・・」

俺は伝えられた試合場へと移動した。

試合場は四角く区切られており、審判が真ん中に立っていた。

「相手は・・・まだ来てないか。」

俺はとりあえず深呼吸。やはり多少は緊張してきた。

(そんなに緊張しなくても大丈夫なのね〜。横島さんは勝ち負けは気にせず、精一杯やればそれでいいのね〜。)

ヒャクメがそういつもの調子で言ってきた。

「ま、たしかにな。」

俺はあえていつもの調子でそれに返した。

『おお?早速話題の横島選手の試合のようです!!』

「なに!?」

俺は突然のアナウンスに驚いて放送席に目をやった。

『あれが奇跡の少年あるか。どこにでもいる普通のボウズにみえるあるが。』

『しかし横島選手はあの!あの六道冥子GSと共にナイトメアを撃破し、無事に生還したつわものです。』

『確かにそうらしいある。しかも所属は令子ちゃんの師匠でもある唐巣神父のところあるからどういった戦いをするのか楽しみあるな。』

(・・・なんか嫌な注目のされ方してるのね〜。)

「・・・頭痛い。」

唐巣神父のところの所属で注目されるのは納得しよう。流石に妙神山所属ではあからさま過ぎるしな。

問題は冥子ちゃんと共にナイトメアを撃破・・・の次!!無事にって・・・まあわからんでもないが。

(それだけ冥子ちゃんと仕事すると危険ってことなのね〜。)

「か、かえりてぇ・・・」

本気です。はい。

回りもそのアナウンスに注目した。しかも無事ってところから微妙にいたわりとか、尊敬の視線みたいなものが感じられるんですが・・・

俺が本気で頭を抱えそうになると・・・

「横島選手、準備はいいかね?」

審判が声を掛けてきました。

「は、はい。」

俺は慌てて試合場へと入った。

試合場には審判と、いつの間にか相手が来ていた。

相手は大柄の男性。上半身は裸で筋肉に覆われた体が見て取れた。下は迷彩色のズボン。顔にはゴーグルのような形をしたメガネが掛けられていた。

「つ、強そうだな。」

(筋肉は関係ないのね〜。この結界は物理的攻撃はすべて無効にするから霊力での攻撃力がすべてなのね〜。まあ、見たまんま相手は打撃が主力みたいなのね〜。)

「・・・それって結局霊力がこもってれば相手のパンチは普通に痛いって事だろ?」

(そうなのね〜。)

「筋肉関係あるんじゃないか?」

つまり霊力のこもったパンチでも打ち出す力によって威力が上下するわけで・・・打ち出す力。つまり筋力は関係しますよね?

(・・・細かいこと気にしちゃだめなのね〜。)

ヒャクメは少しの間を挟んでそう言った。・・・棒読みで。

「細かくねぇ!!」

俺はますます頭が痛くなった。

『相手はパワー志向の蛮・玄人選手。横島選手は彼にどのような戦いを挑むのでしょうか!?』

アナウンサーが熱っぽい口調でそういった。

「横島さ〜ん!!がんばってくださ〜い!!」

?あれは・・・おキヌちゃん!?まあ美神さんが来ているのならいても不思議ではないが・・・応援してくれるのはいいのだが、そのトラ縞の半被はなんか違うぞ。

(おキヌちゃんなりに熱心なファンをあらわしてるみたいなのね〜。)

まぁ確かに阪神ファンは凄いからな。

俺はおキヌちゃんに手をあげて答えると、相手と向き合った。

相手もこちらを睨むような視線を向けてくる。

お互いに覚悟を決めると、

「試合開始!!」

試合が始まった。

「ふっふっふ、こんなガキとはついてるぜ。」

そう言うと相手はこちらにコブシを振り下ろしてきた。

「?」

俺はそれをかわすと距離を取った。

「はっ!よくかわしたな。」

そう言いながらさらにこちらを追撃してくる。

連続で左右のコブシがうなりをあげた。

俺はそれを避けると再び距離を取る。

「?なんか・・・遅いな。」

(そりゃあ、小竜姫やエミさんと比べたら相手が可哀そうなのね〜。)

そりゃそうだ。相手はプロじゃないし、まして小竜姫様と比べるまでもない。

「ぜぇー、ぜぇー、ちょこまかと!!逃げてばかりじゃ勝てねぇぞ!!」

既に肩で息をしている相手はさらにコブシを振り下ろしてきた。

俺はそれを横に移動して避ける。

そして相手がコブシを振り下ろした形から戻る前に、

「!?」

相手の首筋に霊波刀を突きつける。

「どうします?」

俺はただ一言だけ言った。

内心はバクバクだ。完璧にハッタリ。もし相手が引いてくれなければ再び鬼ごっこだ。流石に霊波刀を動かすと言う選択肢は俺の中には無い。

「ちくしょう!!ギブアップだ!!」

相手は憎らしげに俺を睨みつけながらそう言った。

「それまで!!勝者、横島!!」

俺が胸を撫で下ろすと、審判が俺の手を取り、上げながらそう言った。


あとがき
今回は試合です。相手は蛮・玄人。ミカ・レイさんに一撃でのされた彼です。とりあえず試験初日はこれで終了。しかし相変わらずバトルシーンが短い。今回はもともとそんなに長くするつもりが無かったのでいいんですが・・・後半持つかな〜。ちなみにおキヌちゃんにトラ縞半被を着せたのは思い付きです。深くツッコまないでください。うう、苦し紛れ。どうにもヒャクメのチャイナから何を着せても泥沼だのう・・・まあそれを楽しんでるところもありますが・・・

レス返し
始めにご意見、ご感想を寄せていただいた皆様に感謝を・・・

meo様
さすがにヒャクメ死亡は・・・終わってしまいます。ちなみにばれても失格かは微妙です。マリアが認められてましたから神様が手を貸すのはありかと。まあさすがに実際にヒャクメが攻撃することはないと思いますが。

名称詐称主義様
横島君にGS資格を取得させるかはじつはまだ決めてません。以前にあったように現在の横島君はピートに勝てないまでもいい勝負をするぐらいの力はありますので。原作とは同じようで違う展開にはするつもりですが・・・まだ全体的に未定の部分が多いです。

寝羊様
はい。お言葉確かに!!というわけでヒャクメではなくおキヌちゃんに着せてみました。・・・ああ!石を投げないで下さい。単なる出来心なんです〜。ちなみに百メガは私がよくやる変換ミスナンバーワンです。うう、いつか気づかず投稿しそうで怖いです。

零式様
ヒャクメですしね。なにやらお忙しいようですがレスありがとうございます。ちなみに私は忙しい時は・・・現実から逃げます。夕日に向かって全力で。・・・逃げ切れた事は幸いにしてないですが・・・がんばれ〜。

亀豚様
じ、自宅って・・・ちなみに今回もコスプレは特になし。微妙におキヌちゃん出しましたけど・・・ちょっと満足だったりします。次も勝つにしろ負けるにしろ、そんなに長いバトルシーンは無いかも・・・結果を楽しみにしててください。

kkhn様
確かに言われてみればそうですね。まあヒャクメなんでそんなに良いところはありませんけどね。なんせヒャクメですし。そろそろいちゃいちゃさせたいですね〜。微妙に毎回してますが。

内海一弘様
ごもっとも。ご褒美は次です。お待ちくださいませ。ちなみにヒャクメは戦闘時はあんまりサポートしません。横島くんにほとんど任せる形にしたいと思ってます。と言っても最低限のアドバイスとちゃちゃいれはしますけどね。

への様
今回は相手が良かったのでこんな感じでした。寸止めです。一度やってみたかった・・・ちなみにヒャクメは毎回こんな感じです。ふっふっふ・・・たいして役に立ってませんね。ヒャクメらしいって言えばそれまでですが・・・

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