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「二人三脚でやり直そう 〜第二十五話〜(GS)」

いしゅたる (2006-10-12 01:08/2006-10-12 01:29)
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 目の前で展開されている戦闘に、彼女達の行動は迅速だった。

「冥子! クビラで霊視しながらアンチラとアジラで波状攻撃! 私の動きに合わせて!」

「うん〜〜〜! 出てらっしゃい〜〜〜! クビラ、アンチラ、アジラ〜〜〜!」

「あ……わ……私も……!」

 美神は神通棍を構え、冥子に指示を飛ばすと同時に駆ける。冥子は美神の指示通りに式神を呼び出し、おキヌも自らの混乱を意識の隅に無理矢理押し込め、ネクロマンサーの笛を口に当てた。


 ピュリリリリリリリリリリリリリリリッ!


 おキヌの霊力が音に変換され、霊的な音が戦場へと奔る。それと同時に、アンチラとアジラを背後に伴った美神が、神通棍を振り上げた。
 音の霊波は横島シャドウに絡みついて動きを止め、美神たちは――


 ――ルシオラへと襲い掛かっていた。


「「「「え?」」」」

 全員の驚いた声が、唱和した。

 おキヌとルシオラは美神と冥子がルシオラを攻撃対象としたこと、美神と冥子はおキヌが横島シャドウを攻撃対象としたことが、それぞれ予想外だった。
 だが、一度放たれた攻撃が引っ込むはずもなく――

「っきゃああああっ!?」

 ルシオラは悲鳴を上げながら、美神、アンチラ、アジラの波状攻撃を空に飛んでかわした。
 対して横島シャドウは、美神と冥子の行動に驚いたおキヌが笛から口を離してしまったせいで、すぐに束縛から解放されていた。横島シャドウは、ルシオラが空に飛んだ隙を見逃さない。
 ルシオラが地上に戻るより早く、無防備になった観覧車に向かって全速力で駆け――ちょうど乗降口に到着していた一つの籠に手を触れた。

「しまった!」

 舌打ちしながら、ルシオラは上空から横島シャドウに向かって魔力砲を放った。しかし横島シャドウはバックステップで魔力砲をかわし、そのまま背を向けて逃走した。
 横島シャドウが去った後、彼が触れた籠だけが、青から赤へと色が変化していた。それを見たルシオラは、急いで籠を開けて中を確かめると、途端に顔を青ざめさせる。

「あ……あーっ! 記憶、奪われちゃった……っ!」

「へ……?」

 慌てた様子の彼女を見た美神は、ようやっと自分たちの行動が早計だったと悟った。

「え? な、何? どういうこと?」

「もしかして〜〜〜、さっきの横島くんっぽいシャドウは……敵〜〜〜?」

 冥子が、よくわかってない様子で小首を傾げた。


   『二人三脚でやり直そう』
      〜第二十五話 夢の中へ!!【その2】〜


「どーしてくれんのよっ! せっかく守ってたのにっ!」

 奪われた記憶の内容を確認したルシオラは、突然現れて邪魔した二人――美神と冥子に詰め寄った。

「え〜〜〜、だって令子ちゃんが私に合わせろって〜〜〜」

「ちょっと冥子! 私一人に責任押し付けるつもり!?」

 おたおたとしながら弁解する冥子に、美神が食って掛かった。とはいえ、冥子の言うことは事実である。
 美神は冥子の追及はそこそこに、ルシオラに視線を向ける。

「というかあんた、一体何? その触角や、何の補助もなしに飛んでたところを見ると、人間じゃないみたいだけど」

 そう。美神がルシオラを攻撃対象としたのは、それが原因だった。
 ここは横島の精神の中。明らかに異物、しかも人間ではない存在が、横島のシャドウと戦っていたのだ。どちらが味方かを初見で判断するとしたら、普通どちらを取るかは推して知るべし。
 が――その『普通』をやらなかったのが、彼女の背後にいた。美神はその相手――おキヌの方に視線を向ける。

「そういえばおキヌちゃん、あなた最初から横島くんのシャドウの方が敵だって思ってたみたいだけど、どうして?」

「見ればわかるじゃないですか?」

 美神の質問に、きょとんとした様子で答えるおキヌ。

「だって、この遊園地の施設って、全部横島さんの記憶じゃないですか。観覧車を後ろにして戦ってる方が、横島さんの記憶を守っている人――つまり、私たちの味方でしょう?」

「確かに……ね」

 だが見ようによっては、あれ以上ルシオラが観覧車に近付かないよう、横島シャドウが攻撃を加えていたようにも見えた。その辺の判断は微妙なところである。

「ともあれ、私は味方よ。あなたたちの――というより、ヨコシマの、だけど。あなたたちがヨコシマに危害を加えに来たっていうんじゃなければ、私にあなたたちを攻撃する理由はないわ」

「ふぅん……」

 その言葉に、美神は値踏みするような視線をルシオラに向けた。

「そもそも、あんた何? ナイトメアの仲間じゃないってんなら、どうやってここに入ってきたの?」

「それは……あなたの言う通り、私は人間じゃないわ。魔族――といっても、オリジナルのほんの一部でしかないけど。力もそれ相応しかないしね。
 どうやってここに入ったか、については答える意味はないわ。だって、最初からいたんですもの」

「どういうことよ、それ? なんで魔族が、横島クンの中に――あ」

 言いかけ、美神は何かに気付いたかのように、言葉を中断した。

「前に横島クンが言ってた、魔力と霊力の違いがわかるって……あんたのせい? とすると、横島クンは半魔族ってこと?」

 確かに、横島はブラドー島でそういうことを言っていた。

「前半は正解。私が感じた魔力を、ヨコシマに伝えているからね。でも後半は違うわよ。私が中にいるといってもほんの少しでしかないし、ヨコシマが人間じゃないってことはないから、その辺は安心していいわ」

「ふぅん……ならいいけど。で、そもそも、なんで魔族が横島クンの中にいるの?」

「それは聞かないで欲しいわね。いくらヨコシマでも、他人に知られたくない過去の一つや二つはあるものよ。私とヨコシマ、二人の思い出……とかね?」

「……へ、へぇ? 詳しく聞いてみたいわねぇ、それ?」

 二人の思い出、の部分で美神の額に井桁が浮かんだ。その険悪な視線を受け、しかしルシオラは勝ち誇った笑みを浮かべる。

「聞かないで欲しいって言ったでしょ? 秘密よ、ひ・み・つ♪」

 美神の井桁が二つほど増えた。

「そう……じゃ、後で横島クンに聞こうかしら?」

「うーん……絶対言わないわよ、きっと。というか――」

 言いながら、彼女はわずかに顔を伏せ、寂しげな自嘲の笑みを浮かべた。

「……迂闊に触れていい話題じゃないから……」

「丁稚の分際でこの私に隠し事? 無理矢理聞き出してもいーのよ?」

 が――そんな彼女の変化も、頭に血が上った美神は気付かなかった。その言葉を受けたルシオラは、すぅっと目を細め、美神の視線を正面から受け止める。

「言っておくけど……ヨコシマの心を傷付けるつもりなら、誰であろうと許さないわよ?」

「上等じゃない」

「ま、まーまー」

 視線をぶつけ合わせる二人の間に、おキヌが割って入った。

「美神さん、そんな意地になって喧嘩腰にならないでくださいよ。それに私も、横島さんが隠したがってることを掘り返すのは、よくないと思います」

「なに? おキヌちゃんも私に楯突くの?」

「明日から掃除しませんけどいいですか?」

「うっ……」

 思わぬ反撃に、美神がたじろぐ。事務所の家事全般をおキヌに頼り切ってしまっているので、その彼女が掃除をしないとなると、後の惨状は想像するだに恐ろしい。

「それだけじゃありませんよー。これ以上意地張り続けるのでしたら、美神さんだけ今日の晩御飯は紅しょうがです。お茶碗山盛りの紅しょうがに、紅しょうがをかけて食べるんです。飲み物はしょうがの絞り汁です」

「ごめんなさい」

 にっこりと。あくまでにっこりと告げるおキヌに、美神はたまらず頭を下げた。なんとなくおキヌの背後で、見知らぬ雪国少女が「けろぴー」とつぶやいている気がする。台所を制す者は世界を制す。

「おキヌちゃん、その辺にしといてあげて」

 その後ろから、ルシオラがおキヌを制した。

「元はといえば、挑発した私が悪いんだから――ごめんなさいね、美神さん」

「え? あ――うん。私も意固地になっちゃったわね」

 素直に謝られ、毒気を抜かれて謝り返す美神。
 そしてルシオラは、話を進めるために「さて……」と口を開いた。

「あいつがここに来た経緯はそっちの方が詳しいと思うけど――ナイトメアとかいうウマヅラの押し入り強盗が、さっき突然現れてね。
 私は普段はヨコシマの中に溶け込んでて、意識なんてないも同然なんだけど……あいつ、ヨコシマの精神を片っ端から乗っ取ってくるもんだから、さすがに寝てられなくてね。起きて抵抗してたのよ。
 けど、奪った記憶からヨコシマのシャドウなんてのも引っ張り出してくるし、やりづらいったらありゃしなかったわ」

「それで、さっき横島クンのシャドウと戦っていたのね」

「そ。この観覧車の記憶は、特に奪われるわけにはいかなかったから。でも、その中の一つ――三番目ぐらいにヤバい記憶が奪われちゃったのよ、さっき。だから、ナイトメア退治は相当気合入れないと……マズいわね」

 言いながら、じとりとした視線を美神に向ける。その目は如実に「誰かさんのせいでね」と語っていた。
 その視線に、美神はたじろいだ。自覚があるだけに、反論できない。

「お、オーケイ。それじゃ、共同戦線といきましょうか。あんたのことは……なんて呼べば?」

「そうね……蛍、とでも呼んでくれれば」

「蛍ね、わかったわ。それで、ナイトメアがどこにいるか、わかる?」

「この遊園地の地下――深層心理よ。どうやら今、私たちの迎撃準備をしているみたいね」

「……わかるの?」

「私はもう、ヨコシマの一部も同然―― 一心同体ってやつね。わからないことなんてないわ」

 わずかに頬を染め、誇らしげに答えるルシオラ。そんな彼女の表情に、美神はわずかに不愉快げに、再び額に井桁を浮かび上がらせた。

「ふーん……」

「……何?」

「なんでもないわ。で? その深層心理ってどこから行けるの?」

「遊園地の中央に入り口があるわ。行けばわかるはずよ」

「そう。じゃ、行くわよ!」

 そう言って、ずかずかと乱暴な足取りで歩き始める美神。その後を、冥子がついて行った。

「令子ちゃん〜〜〜、さっきから、なんか怖いわよ〜〜〜」

「ナイトメアごときにビビってんじゃないわよ」

「そうじゃなくて〜〜〜……」

 そんな二人のやり取りに、ルシオラはやれやれとばかりに苦笑して肩をすくめた。彼女も行こうと歩き出したその時――彼女の袖が、くいっと引っ張られた。
 振り向くと、そこにはほとんど無言だったおキヌがいた。

「どうしたの? 行くわよ」

「あ、あの……ルシオラさん、ですよね……?」

「そうよ」

 本当の名前を言われ、しかし彼女はあっけらかんと頷いた。

「でも、美神さんには黙っておいてね。未来のことを知れば少なからず混乱するだろうし、そのせいで未来が大幅に狂うと、予想不能な事態になりかねないから。未来を知っているっていうアドバンテージは、なるべく崩さない方がいいでしょ?」

「そ、それはわかってます……ところで、ルシオラさんが守っていたあの観覧車って、もしかして……」

「……そうよ。未来の記憶」

 おキヌの言わんとしていることを察し、神妙な顔で頷くルシオラ。

「じゃあ、奪われた『三番目にヤバい記憶』って……?」

「霊動実験室」

「……っ!?」

 短く答えたルシオラに、おキヌは絶句した。
 確かに、その記憶はヤバかった。なにせその記憶には、斉天大聖の修行を経てパワーアップした美神を、一対一で破った横島が含まれている。もしナイトメアがその横島を戦力として出してきた場合、このメンバーでは勝てるかどうかも怪しい。

「ちなみに、二番目にヤバい記憶は、私の霊基構造を取り入れて二文字入る文珠を作り出した時の記憶。一番ヤバい記憶は、美神さんと同期合体した記憶。さすがにそれを奪われたら勝ち目はなかったわね」

「……ですね」

 神妙な面持ちで語るルシオラに、おキヌは同意した。

「なにやってんのよ、あんたたち。早く行くわよ」

「あ、はーい!」

 と――先を行く美神に催促され、おキヌとルシオラは慌てて後について行った。


 ――最初からわかっていたことだった――

 横島の中にはルシオラがいる。それは思い出の中でとか、そういう比喩的表現ではなく、文字通りの意味で。その二人の絆に、余人が立ち入る隙間はない。

(それに比べて、私は……)

 横島との絆を深めるどころか、隣に立てるかどうかも怪しい。逆行前、月の事件では戦力外とされて居残り組に配置されたし、横島がルシオラを失って心に深い傷を負った時でさえ、見ていることしかできなかった。

(私では……駄目なんですか? 横島さん……)

 好きだった。優しく、あけすけで、いざという時にはとても頼りになる彼が、誰よりも好きだった。
 どうしようもなく――彼に焦がれていた。
 だが、彼の隣には彼女がいた。たびたび、その事実を突き付けられる。
 それでも、彼を想う気持ちは大事にしていたかった。事実が何であろうと、彼を想うのは自由だから。
 届かぬ想いでもいい。彼の隣で、彼を見守り続けられるのなら、と。
 しかし――自分は本当に、彼の隣に立ち続けることができるのだろうか? いつか彼の隣から離れざるを得なくなり、自分の知らないところで、再び彼の心に取り返しのつかない傷が付いたりしないだろうか?

 ――あの時の、ように――

「…………っ!」

 ルシオラを失った時の、彼の慟哭。不意にそれを思い出し、連鎖的に、またあれを耳にしてしまうことを想像してしまった。
 深淵の闇のごとき恐怖が、ざわりという感触と共に、おキヌの心を鷲掴みにする。彼女は思わず口元を押さえた。そうしないと、意識とは関係なしに声が出てしまいそうだったから。
 彼のあんな顔は、もう二度と見たくなかった――


 ――そんな彼女の様子を、ルシオラは無言で見つめていた。
 その表情に、何とも言えない複雑なものを湛えて――


「……ここが横島クンの深層心理……」

「わぁ〜〜〜……きれい〜〜〜」

 四人は、遊園地中央にあった階段から地下に降り、その先にある深層心理へと辿り着いていた。
 そこは、陽光の降り注ぐちょっとした小劇場程度の広さの草原に、見上げるほど巨大な水晶玉がぽつんと浮いていた。その水晶玉はどこまでも透明で、ともすればその存在さえ視認できないほど澄んでいた。
 見れば見るほど引き込まれそうになるほど、美しい水晶玉。こんなものが、あの煩悩魔人の深層心理にあるとは――

「……なんとなく納得、ですね……」

「私もそう思うわ」

 おキヌの言葉に、ルシオラが頷いた。普段は見えない横島の美点を知る二人だからこその感想である。

「でも、ナイトメアがいないわ……」

「そうね。おかしいわ……ここにいるはずなのに」

 美神のつぶやきに、ルシオラも疑問を口にする。
 と――その時。

「…………っ!?」

 いち早く異変に気付いたのは、おキヌだった。ずっと見ていた水晶玉が、わずかに曇ったのだ。

「美神さん! 水晶玉から――!」

「!」

 彼女の言葉が終わらぬうちから、美神は咄嗟に危機を感じ取って動いた。それと入れ替えになる形で、美神の前にルシオラが躍り出る。
 同時、曇った水晶玉から『手』が生えて出てきた。それは、真っ直ぐルシオラの喉元に向かい――

「甘いっ!」

 彼女の手によって叩き落とされた。

『またお前か……いい加減邪魔じゃない?』

 つぶやきと共に、叩き落された手の主――ナイトメアが、すぅっと水晶玉の中から現れた。

『一体なんなのさ、お前? 同じ魔族なのに、ボクの邪魔するなんて……理解不能じゃない? 人間一匹に、なんでそこまで必死になるのさ?』

「お前みたいな下衆には、一生かけてもわからないわよ」

『わかりたくもないわね。ボクら魔族からすれば、人間なんて餌にしか過ぎないじゃない?
 それと、ボクが下衆だなんて心外じゃない。ボクほど良心的な魔族もいないわよ? ボクが取り憑いた人間は、もう何も悩む必要もなく、自分で夢を見る必要さえなく、ただ胎児のようにじっと眠っているだけで良くなるのよ。そのまま何の苦痛も感じないで、ただ静かに息を引き取って死ぬ……これ以上の安楽死はないじゃない?
 ブヒーッヒッヒッヒッ! これこそ本当の解放! 本当の安心じゃない!?』

「好き勝手なことぬかしてんじゃないわよ!」

 ナイトメアが得意げに語ったその言葉に、美神は神通棍を手に飛び掛った。

「なーにが本当の安心よ! そんなのを望む人間がどこにいるってーのよ! このGS美神が、極楽に――」


 ――にやり。


 神通棍を振り上げる美神を前に、ナイトメアが突然口元を歪めた。
 同時――


 がんっ!

「なっ……!?」


 水晶玉から現れた『何か』が、美神の神通棍を弾いた。

「「美神さんっ!?」」

「令子ちゃん〜〜〜!?」

 その衝撃に、美神は背後に吹き飛ばされ、盛大に尻餅をついた。それでもなお神通棍を離さなかったのは、さすがと言うべきか。

「な、何が……!?」

『お前らごときの相手なんて、こいつ一人で十分じゃない?』

 ナイトメアがそう嘲笑すると同時、水晶の中から一人の男が出てきた。

「よ、横島クン……!?」

 そう――それは、紛れもなく横島だった。赤いバンダナを頭に巻き、しかし服装はいつものジーンズではなく、随所にプロテクターが織り込まれた、明らかに戦闘用と思われるジャケットだった。その瞳は虚ろで、何も映してはいない。

「ま、まずいわ! あのヨコシマは……!」

 ルシオラが青ざめる。それこそが、先ほど奪われた霊動実験室の横島だったからだ。
 が――美神にとっては、そんなことがわかるはずもなく。

「乗っ取った横島クンを私にぶつけるですって? 嘗められたものね!」

 彼女は一撃で昏倒させるべく、神通棍を横薙ぎに振るった。


 パァンッ!


 しかしその一撃は、霊波をまとった横島の手の平によって、あっさりと受け止められた。

「なっ!?」

「令子ちゃん、だめよ〜〜〜! 下手したら、横島くんが死んじゃう〜〜〜!」

「ンなこたぁわかってるわよ!」

 だからこそ、一撃で戦闘不能にしてやろうと思ったのだ。要は、殺しさえしなければいい。それができるだけの実力差が、二人の間にあった。
 ――あったと思っていた。

 ヒュンッ!

「くっ!」

 神通棍を受け止められ、出来た隙を横島は見逃さなかった。即座に繰り出された霊波刀の攻撃を、しかし美神は間一髪でよける。

「な、なにこれ――!?」

 おののき、美神は慌てて距離を取った。今の霊波刀は、横島が普段使っているものより、数段洗練されたものだった。動きも、ヒヤリとするほどに鋭い。
 横島は美神を追撃せず、霊波刀を消してビー玉のようなものを右手に握った。

 カッ――!

 その握り拳の中から、光が溢れた。その光が収まる頃には、握りの両端からそれぞれ刃が発生しているダブルセイバー状の霊波刀が、その手に握られていた。

「なっ……何よその武器!? 私、そんなの知らないわよ!?」

『ブヒッヒッヒッヒッ。なんでかこの男、今よりも強い自分の記憶を持ってたのよ。そこの同族のコが守っていた記憶が手に入れば、前後の記憶から理由がわかるんじゃない?
 なんにせよ、そいつは強いわよ……単純な戦闘能力で言えば、日本どころか世界のGSの中でさえ、五本の指に入るぐらいじゃないかしら?』

 ナイトメアが得意げに説明する間も、横島は美神に襲い掛かっていた。振り下ろされる霊波刀の斬撃を神通棍で受け止めれば、そこを支点にして反対側の刃が下から跳ね上がる。

「うわっとぉ!? ってちょっと! 何よそれ! 時給250円で雇ったあのアホが、世界で五本の指!? 笑えない冗談――どわぁぁぁっ!?」

 二本の刃を巧みに操り、息もつかせぬ連続攻撃を仕掛ける横島。美神の方は、防戦一方である。
 と――

「――冗談なんかじゃないわよ」

 突然、両者の間に割って入った者がつぶやいた。彼女――ルシオラは、横島の二本の霊波刀を両手でそれぞれ受け止め、横島の動きを止めている。
 横島は止まった隙を突かれないよう、すぐに霊波刀を引っ込め、バックステップで距離を開けた。

「蛍……?」

「このヨコシマは異常に強いわ。ここは私に任せて、美神さんたちはナイトメアの方を――」

「美神さんっ!」

 ルシオラの言葉を遮り、おキヌが声を上げた。美神は背筋に寒いものを感じ、咄嗟にナイトメアの方に視線を向ける。
 が――

『今更気付いても遅いじゃない!? さあ、お前たちにも夢を見せてあげるわよ!』

 ナイトメアの言葉と同時、かざされていたその手から、光が迸った。美神の視界が、その光に覆い尽くされる。

「気をつけて〜〜〜! 心理攻撃よ〜〜〜!」

 冥子の警告を最後に、美神の意識は夢の淵へと転がり落ちた――


「…………あれ?」

 気が付いたら、美神は自宅である高級マンションのドアの前にいた。

「え〜と……?」

 何をしてたんだっけ? と頭を捻る。記憶がぼやけ、いまいち判然としない。

 ――ああそうだ。仕事が終わって、帰ってきたんだっけ――

 思い出し、ドアを開ける。すると、中から香ばしい匂いが鼻をついた。

「ああ、お帰り令子」

 フライパンを片手に彼女を出迎えたのは、誰あろう横島であった。

「よ、横島クン……?」

「なにを鳩が豆鉄砲くらった顔になってんだよ。呼び方が昔に戻ってるぞ? そんなところに突っ立ってないで、中に入れよ。夕飯、もうすぐ出来上がるぞ」

「あ……えっと……」

 混乱しつつも、記憶を辿る。

(そういえば、私は横島クンと結婚したんだっけ? 結婚してからも私は仕事三昧で、家のことは横島クンに任せっきり……)

「どうした? 疲れてんのか?」

 その声に顔を上げると、いつまでも玄関で立ち止まってる妻が心配になったのか、横島が料理の手を止めて顔を覗き込んでいた。

「あ……」

 彼の顔がすぐ近くにある。そのことに、思わず赤面してしまう。

「ったく……無茶はするなっていつも言ってるだろう? 俺だって、令子の力になりたくて霊力を鍛えてるんだ。もう、昔のような非力な荷物持ちの丁稚じゃない。
 だから……きつかったら、いつでも俺を頼れよ。……な?」

 優しく語りかけ、横島は美神を抱き締めた。その暖かな抱擁に、美神は全身の力を抜いて、彼に全てを委ねる。

 ――うん――

 そう頷こうとしたその時――身だしなみをチェックする為に玄関に立てかけてある姿見が、視界に入った。
 それに映った自分の姿を見た美神は――


 ぴしり。


 瞬間、固まった。
 記憶にかかっていた霞が晴れていく。急速に、思考がクリアになっていく。これは一体なんだ。一体なんのつもりだ。何を考えてこんなものを見せるかナイトメア。
 姿見に映った美神の姿――それは、網目部分のやたらと多いボディスーツを着ていて、しかもエルフ耳だった。
 それは、美神の前世である魔族メフィストの姿だったのだが――そんなことは知らない美神には、ただのコスプレにしか見えない。

「ふ……ふ・ふ・ふ……」

「……令子?」

「ふざけんじゃないわよ、このアホ馬があああああっ!」

『げぶぅっ!?』

 怒りに任せた渾身のアッパーカット。それはまるで、龍が天に昇るかのごとき見事な拳であった。右、下、右下+Pと表記すれば想像できる読者も多いだろう。
 その拳を受けた横島は、たまりかねてナイトメアの本性を現し、豪快に吹き飛んだ。


『ブヒヒヒヒーンッ!』

 美神の意識が戻るのと、ナイトメアが悲鳴を上げたのは、ほぼ同時であった。
 苦痛にのたうつナイトメアとは対照的に、美神は背後に炎をまとい、「ゴゴゴゴゴゴ……」と背後に写植がつきそうな勢いで怒気を吹き上げている。

「れ、令子ちゃん〜〜〜……?」

 その姿に、頼もしさよりも恐怖の方が圧倒的に勝った冥子が、恐る恐る声をかける。
 が、美神はその声が耳に入った様子はなく、ただ眼前のナイトメアを睨みつけている。それだけで人一人殺せそうなぐらいの眼力で。

「あのね……ナイトメア。今見せられた夢の内容の是非については、とりあえず置いておくわね。かなり我慢できない内容だったから聞きたいことは色々あるけど、まず最初に言っておかなきゃならないことがあるから」

 にっこりと笑いかける美神。しかしその表情の裏にある感情は、その顔の上半分を覆う影と、額に浮かんだ井桁が如実に語っていた。

「私ね、ちょーっと前に、すっごい不名誉な噂を流されたことがあるのよ。噂を消すために、そりゃーもう色々と頑張ったわ。人の噂も七十五日って言うけど、そんなに待てなかったから……お金もいっぱい使って、コネも色々使って、人生の中でここまで頑張ったことはかつてなかったってぐらいに頑張ったの。
 ……わかる? それぐらい、嫌な噂だったのよ。私自身の記憶からも消去したいぐらいに嫌な噂だったの。けど、あんたは今、その傷を抉った。乙女のナイーブなガラスのハートを傷付けた罪は、天体の総重量をもってしても余りあるほど重いわ……

 まあよーするに、言いたいことは一つだけ。つまり――


 だ! れ! が! コスプレGSだぁぁぁぁあああっ!」

『ブヒヒヒヒーンッ!』

 憤怒と羞恥を乗せた、神通棍による渾身の一撃。まともにそれを受け、ナイトメアは悲鳴を上げた。

『け、けど! ボクが見せた夢は、お前の願望を形にしたもの! あの姿だって、お前が心の底で願っていたものをその通りに再現したに過ぎ――ぎゃあああああっ!』

「じゃあ何か!? 私の本性がコスプレGSだっつーのかあんたは! しかも、この私が横島クンとの……ゴニョゴニョ……を望んでいるっての!? ふざけんのもいい加減にしろおおおおっ!」

 げしげしと容赦ない折檻を加える美神。その顔が真っ赤なのは、果たして憤怒だけだろうか。

『く、くそっ! このままじゃ……! おい横島忠夫! ボクを守れぇっ!』

 ナイトメアはたまりかね、ルシオラと対峙している横島を呼び戻す。その声に応え、横島はルシオラを振り切り、ナイトメアの方へと向かう。
 が――

「行かせない!」

 ルシオラが、その横島に飛びついた。タックル同然に抱きつき、その勢いのまま水晶玉の中へと潜り込む。

「横島さん! ル……蛍さん!」

 おキヌが、二人を呼ぶ。それを見たナイトメアは、美神の折檻を受けながら、しかしニヤリと口元を歪めた。

『やった……! ブヒッ! こ、こうなればあの女も、ボクの支配下に……ブヒンッ! ……置けるじゃない!』

 途中でたびたび悲鳴が入れば、その台詞も締まりがつかないが――ともあれ、水晶玉を曇らせていた霞のようなものが、ナイトメアの言葉と共に、中に入ったルシオラを横島ともども包み込む。

「うっ……! よ、ヨコシマ……!」

 ルシオラが、横島に抱きついたまま、苦しげに彼の名を呼ぶ。

「ヨコシマ……目を覚まして! お前は、あんな奴に支配されるような奴じゃない……! 私の知っているお前は……私の知っているヨコシマは……!」

 その目に浮かぶわずかな水滴は、支配に抗う苦痛によるものか、それとも別な感情か。しかしそんな彼女に、横島は霊波刀を右手に発動させ、その身を貫くために腕を引いた。

「危ないっ!」

 美神が声を上げる。だがルシオラは、回避行動に移ることもせず、横島に絡めた腕を離すことさえせず、そっと目を閉じた。
 そして、そのまま背を伸ばし――


 ――唇を重ねた――


「「――っ!」」

 それを見た美神とおキヌは、同時に言葉を失った。冥子は、「わぁ〜〜〜」と興味深そうに目を丸くして見ている。
 彼の右手の霊波刀は……ルシオラの喉元で、寸止めされていた。彼の瞳に、急速に色が戻っていく。

 まばたき一つ――横島とルシオラは、すぐに唇を離した。

「……ル……シ……?」

「正気に戻ったのね、ヨコシマ……」

 安堵し、微笑むルシオラ。その体から、ふっと力が抜ける。

「あ、おい!」

 慌てて、その体を抱き上げる横島。

「だ、大丈夫……ちょっと疲れただけ。それよりも――」

 言いながら、ルシオラはナイトメアに視線を向けた。横島もそちらに目を向けると、ルシオラを抱えたまま水晶玉の中から出る。

『ひっ……』

 ナイトメアはあからさまに怯え、尻餅をつき、そのままじりじりと後ろに下がった。横島がルシオラを降ろすと、五人でじりじりと開いた分の距離を詰めた。

『わ、わかった! ボクの負け! もーしないから許して! ね!
 夢を取られたら、ボクなんか低級霊並みの力しかないんじゃないっ!? それを、よってたかってやっつけることないじゃないっ!? ねっ!? ねっ!?
 お願い〜〜〜! 許して〜〜〜!』

 涙ながらに懇願するナイトメア。最初の威勢は、もはや微塵も残っていない。

「……だそうだけど、どうする?」

 と、横島はなかば呆れ顔で、隣のルシオラに訊ねた。美神の方にも、視線だけで同じ質問をする。
 それに対する彼女たちの答えは――

「私とヨコシマの大事な記憶を踏みにじられたし……」

「望んでもない夢見せられた上、思い出したくもないこと思い出させてもらったし……」

「「決まってるわよねぇ?」」

 ルシオラと美神、二人の台詞が見事にハモった。


 ――精神世界の中、馬の悲鳴が絶え間なく響く――

「あの……ルシオラさん」

 その中で、手を止めたルシオラに、おキヌがそっと近付いて話しかけた。

「どうしたの、おキヌちゃん?」

「ちょっと質問したいことがあるんですけど……さっきのことで」

「さっきのこと?」

「横島さんと……その……キ、キス……したことです。
 あの時、横島さんは霊波刀を出してましたよね? キスするだけで、あれを受ける前に横島さんを取り戻せる自信があったんですか?」

「……正直言うと、自信とかそんなんじゃなかったわ」

「え……?」

「私はただ――ナイトメアの支配を振り払って欲しいって、ただそれだけを願って、想いを込めて唇を重ねただけ。霊波刀は、かわそうとも思ってなかったわ。……だって、ヨコシマのこと、信じてたから」

「それで、正気に戻ってくれるって? それとも、霊波刀を止めてくれるって?」

「両方、かな。もっとも、霊波刀が私を貫いたとしても、構わなかったけどね。もし、ヨコシマに殺されるんだったら――それでヨコシマが元に戻ってくれるならって」

「そんな……」

 その言葉に、おキヌはきゅっと唇を噛んだ。彼女の覚悟には、賛同できない。それが彼女自身を死に追いやり、彼を深く悲しませたのだから。
 しかし同時に、それほどまでの覚悟をもって彼を愛せる彼女が、何よりも羨ましく思えた。

(……やっぱり、私じゃルシオラさんには勝てないのかな……)

 そう思った途端――目の端から、涙が滲み出た。命がけで彼を愛せる彼女には、どうしても勝てる気がしない。

 そんなおキヌの様子を見たルシオラは――はぁとため息ひとつ。そして、おキヌの肩に手を置いた。

「ルシオラさん……?」

「これは言うまいと思ってたのよね……悔しいから」

「え……?」

「いい、おキヌちゃん? あなたは、私の知らないヨコシマをいっぱい知っている。それが私に、どれほどの劣等感を与えているかわかる? あなたはこれまでも、そしてこれからも、私よりも沢山の時間をヨコシマと共有できる。それが私に、どれほどの焦燥感を与えているかわかる?
 確かに、ネクロマンサーのあなたには、対霊戦闘ならともかく、対妖怪、対魔族ではヨコシマの隣に立てるとは言えない。けど、ヨコシマの生活を支えているのは間違いなくあなたの家事能力であり、あなたの心配りであり、あなたの優しさであるのよ」

「え? そ、そんな……」

「そんなことない、とでも? そう思うのは勝手だけど、忘れないで欲しいのは、今のヨコシマに必要なのは私じゃなくておキヌちゃんだってことなの。
 だから――元気出してよ。ヨコシマも心配するわよ?」

「あ……」

 ――元気出してよ――

 なんということだろう。彼女はこうまで横島のことを気にかけている。そのために、恋敵とも言えるはずの自分にさえ、こうやってはっぱをかけている。
 彼女のこの優しさが、胸に染みた。なのに自分は、彼の隣に立てるかどうかで悩むばかり。彼自身のこともルシオラのことも、二の次三の次にしている。自分の小ささを感じ、おキヌは恥ずかしくなった。

 しかし――それならば。

「――わかりました」

 おキヌは『ある覚悟』を決め、決然とした瞳でルシオラを正面から見た。

「おキヌちゃん?」

「約束します。私、こっちの世界でのルシオラさんが現れるまで、横島さんに告白したりしません」

「え……」

 その言葉を受け、ルシオラは一瞬戸惑った顔になったが――すぐに、くすっと微笑を浮かべた。

「……いいの? 私が現れたら、その時こそヨコシマは一目散に私に走るわよ? 勝負をつけるとしたら、その前でしょう」

「いいんです。そうじゃないと、公平じゃないですから。私……ずるい女になりたくないんです」

「なるほどね……あはは。ちょっと励まし過ぎちゃったかしら? おキヌちゃん、今のあなた、すごくいい女よ」

「ふふ。ありがとうございます」

 そして、一人の男を想う女二人、笑顔を交わした。


 ――それからすぐにナイトメアは消滅し、美神、おキヌ、冥子の三人は、横島の精神世界から出ることとなった――


 目が覚めると、四人は揃って白井総合病院の病室にいた。
 医師の話によると、三日間は眠っていたらしい。
 その反動か、四人はそれから丸三日、一睡もできずに連日徹夜することとなった。

(……そういえば、美神さんがナイトメアに見せられた夢って……なんだったんだろう)

 四人で行ったカラオケの中で、おキヌの脳裏には、ふとそんな疑問が湧いたのだが――美神に聞いても頑として答えないので、結局真相は闇の中だった。
 ただ、なんとなく乙女心に引っ掛かるものを感じたのは、秘密である。


 ――あのね、おキヌちゃん――


 ――実は、もう一つ言ってなかったことがあるの――


 ――すっごく大きいのよ、ヨコシマにとってのあなたの存在って――


 ――それこそ、私や美神さんと並ぶぐらいに――


 ――こればっかりは、言っちゃうと私が負けちゃいそうだから――


 ――悔しいから、黙っとくけどね――


 ――あとがき――


 とゆーわけで、ナイトメア編終了です。長さが前回の倍近くなってしまいました。統一しろよ、私……。しかも冥子がまったく活躍してませんでした。それら全て私の力不足ということで……すいません(涙
 というか、ぶっちゃけルシオラを出したかっただけです。本当に(ry
 あ……横島くんとルシオラの会話忘れてた……その辺は、皆さんで脳内補完しといてください^^;

 そして次回は番外編。おキヌちゃんの私生活の一部を公開します。天龍編はその後でー。
 もっともその前に、別なネタが思いついたので、短編一本書くかもしれませんがw

 ではレス返しー。


○1. 零式さん
 最後はリンチなりましたねー。描写なかったですが^^;

○2. シヴァやんさん
 拙作でのコンセプトは「意表を突く」ですのでw

○3. 秋桜さん
 美神さんのツンデレっぷりは、うまく表現できたでしょうか? おキヌちゃんもまた少し吹っ切れましたw

○4. 山の影さん
 おキヌちゃんとルシオラの会話、ご満足いただけたでしょうか?w

○5. ミアフさん
 まさかこの時点でルシオラフラグが立つとは、誰が予想したでしょうかw

○6. キツネそばさん
 初めましてー。初感想ありがとうございます♪
 ルシオラスキーじゃない人に「震えた」なんて言われると、作者冥利につきますねーw

○7. SSさん
 読みたかった話でしたかw 今回こんな終わり方しましたが、ご満足いただけましたか?

○8. リィさん
 はじめましてー♪ ……あれ? 前にどっかでレス返ししたよーな記憶が?
 おキヌちゃんはあまり活躍できませんでした……。しくしく。まあ、能力がこれでは……といった感じですね。脱字のご指摘、ありがとうございましたー。直しておきましたw

○9. とろもろさん
 逆行の記憶は、ルシオラが守っていたので無事でした。私流のコワレギャグは、今回ほとんど入ってませんでしたが……ご期待に添えず、すみません^^;

○10. ジェミナスさん
 はい、またこの展開なんです;; というか、パイパー編はおキヌちゃんに小さくなってもらおーかなーと思ってたんですけどねー。こっちで横島くんの予定でしたので。けど結果は見ての通りで^^;

○11. 亀豚さん
 ロン毛の公務員には、料金を取るだけ取って入場拒否ですよ?(ぇー

○12. にゃらさん
 この時のために二人、と言うよりは、二人だからこの時が来たって感じでしょうか。やはり、横島くんを想うキャラにとって、ルシオラの問題は避けては通れない問題ですからねー。

○13. 盗猫さん
 その辺のことは、今回じゃないけど後でフォロー入れておければなーと思ってます^^;

○14. スケベビッチ・オンナスキーさん
 ここでルシオラが姿を見せたことが、最終決戦編でちょっとした鍵の一つになっちゃいそうです。まあ、かなり先の話ですがw

○15. 内海一弘さん
 まあ押し入り強盗ですから、無理矢理入っちゃったんでしょうw 冥子は暴走するどころか、出番さえほとんどありませんでした^^;


 レス返し終了〜。では皆さん、次回番外編2で会いましょう♪

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