東京を発って数時間
忠夫達の乗った車は何とか目的地である“N県・バブルランド建設予定跡地”にたどり着いた
道中、スピードの出しすぎで、何度も警察のお世話になり掛けたり
忠夫が12の必殺技の1つを、無意識の内に身につけ、発動させたり
その忠夫に、怯える者達がいたり、のめりこむ者達がいたり
東京方面から、ネズミの大群の追手がきたり
そのネズミの大群をタマモの車を猫に見せる幻術と、忠夫の猫の鳴き真似で、その大群をやり過ごしたり
(むろん、この後しばらく、“多くのドライバーが目撃したっ!?恐怖!!超巨大三毛猫が走る抜ける高速道路”として、このN県へと向かう道が有名になったのは当然である…)
そんな、道中の思い出を思い出しながら、美智恵は独り呟いた…
「やっと着いたわ…。
何で、私がこんな目に…。」
と、車の中での異様な迫力を持った忠夫と、目の前に現れたネズミの大群が、忠夫の策によってモーゼの十戒の如く2つに割れたシーンを思い出す
「(これからが本番なのに…。結構疲れたわ…。
其れもこれも、パイパーと、金の針を私の所に簡単に送りつけてきた西条君が悪いのよ…。)
…さて、このお礼をどうさせて貰おうかしら…。
ふふふふふふ……。」
と、一寸危ない目付きになりながら、素敵な雰囲気の笑いを浮かべる美智恵
「マ、ママ…。」
そんな、母親の姿を見て後ずさりする令子
「…本当に…。
…どう、落とし前をつけてもらいますか…。
そう、楽には済ませ(死なせ)ませんけどね…。」
と忠夫も美智恵の言葉に続き、ブラックスマイルを浮かべながら言う
そんな2人の視線が交差する
「…忠夫君…。」
「…美智恵さん。」
同じ思いを抱く者同士
何か通じるものがあるのだろう
しばし見詰め合う2人…
そして、お互いの手を胸の高さで握り合う
(この時点で、忠夫の身長は、美智恵より少し高いくらいだ)
遠めに見れば、一寸年の離れた姉弟か、見様によっては恋人同士に見えるかもしれない雰囲気だろう
「「「…コホン…。」」」
当然、2人のその様な良い雰囲気を許せる、千姫・幸姫・タマモの3人ではなく、咳払いを1つしてその雰囲気を断ち切る
「忠夫殿。そんな事をするより、今はこのバブルランドの中の様子を、少しでも確認するほうが先決ではありませんか?」
と、忠夫をジト目で見ながら言う千姫
「そうですよ?」
幸姫もその意見に同意する
「唐巣神父達が何処にいるかだけでも、目星をつけないとまずいんじゃない?」
タマモが言うと
「ママも!この3人が言う通りよ!?
今は少しでも多くの情報を集めないと!」
令子もその後に続く
「「ああ。(ええ)そうだな(ね)。」」
慌てて、握り合った手を離し、忠夫は鞄の中から双眼鏡を出して覗き込み、美智恵も懐から、折りたたみ式の双眼鏡を出して覗き込む
…若干、美智恵の頬が赤く染まっていたのは忠夫以外全員が気付いていた
双眼鏡を覗き込んで、大体5分位経った頃であろうか
2人の視線の方向が、ある一点で重なり止った…
「!?あ、あれは…!」
と、忠夫
「!!ひ、酷い…。」
と美智恵
2人ともなんとも言えない感情を込めて同時に呟いた
「「「「どうしたの!?(ですか?)忠夫殿(さま)(ヨコシマ)(ママ)!!」」」」
その2人の様子をみて不安になり問いかける、千姫達
「「……。」」
何も言わず、忠夫は双眼鏡を千姫に、美智恵は令子に其々手渡し、自分達が見た物がある方向を指差して、自分達は視線を外す
「「!!酷いっ!!」」
やはり同時に忠夫達と同じ言葉を発し、今度は千姫が幸姫に、令子がタマモに双眼鏡を渡す
2人も、同様に双眼鏡で忠夫達が見ていた方向へと双眼鏡をむける
「…!!??あれはっ!?」
とタマモが驚きの声をあげるのと同時に幸姫も
「ひょっとして、唐巣神父…ですか?あの少年は?」
幸姫も驚きと同情をこめて言う
忠夫達が見た物とは…
観覧車になる予定だった鉄骨の建造物の頂上付近に、縄でグルグル巻きにされ吊るされている、独りの幼い少年の姿だった
が、その少年の髪型がより一層の悲劇の雰囲気をかもし出す
彼の…、恐らくは唐巣神父が少年化した姿であろう彼の髪型とは…
パイパーと同様な髪型(世間一般で言う“波○カット”)であり、更にその髪が、神父にとって神と同等、否、それ以上の価値を持った物が生えていた所には、太字の油性マジックでデカデカと
≪ 禿こそ全て ≫
と見事な明朝体で書かれていた
…よく見ると、少年の頬には涙が伝った後がクッキリと残っている
無念だったことが簡単に想像できた忠夫達
忠夫達が神に願った事は、唯1つ…
『『『『『『ああ。髪よ…、否、神よ…どうか、毟られたのではなく、剃られただけでありますように……!』』』』』』
…唯これだけであった…
あとがき?
ども、零式ですよ?
ごじゅうごかいめのれんぞくとうこうですよ?
あーあ。
なんとなく、娘よりも先に、人妻フラグが立ちそうだ…。
しかも、因りによって…。
更に、子供化した唐巣神父を襲った悲劇。
涙無くしてかたれませぬ…。
(いいのかなぁ…^^;)
はたして、熱狂的なファンが多い姫子事、小竜姫様は今どの様な扱いに…。
そして、マニア受けしそうな芽衣ことヒャクメは…?
待て次回!(笑)
如何見ても、あと2回は掛かるな…。(長っw)
で、レス返しっすよ?
ベルルン&モリリン様
こんばんは^^
まぁ、そんな感じですかね。今の所。
…マニアがいた…。(失礼)
追加で、冥子母はいりま~~~っす。
への様
ども^^
血筋…まぁ確かにそれで納得するでしょうね。
前からって……確かに否定できない;;
まぁ、どーせ西条ですし(ニヤリ)
よく考えたら、忠夫って、原作でも金銭的な貧乏なだけでなく、器用貧乏でもあると…。
DOM様
ちわ^^
あと9個…。
次回更にもう1個発動予定ですよ?
百合子の霊能力…。
なんとなくですよ?
なんとなくですが…。
『ちっちぇえな…。』
が口癖の方に近い能力がいいかなと。
実際持たせるかはみていですが(笑)
秋桜様
ども^^
…悩みました。
悩みましたが、あえて突っ込ませていただきます。
“難波のフェニックス”ではなく…
“難波のペガサス”では…^^;
秋桜様のことですから、ワザとだとは思いますが。
忠夫君と令子の関係は一体ドーなるんでしょうか?
このままだと、令子より先に美智恵のほうが…^^;
スタイルっすか?
あきらめちゃいけません!!
旦那様に協力していただいてがんばってください!
whiteangel様
こんばんは^^
ブラックスマイルはもっと黒ですよ?
黒○ヌには劣りますが。
西条はけっていっぽいですねー。
哀れ。
内海様
まいど^^
悔しがるよりも、引付をおこす可能性が^^;
西条迷わず成仏してくれ。
うぃっす様
こんばんは^^
ほんと。つよくいきてほしーですねー(ぼーよみ)
あはは
亀豚様
どんも^^
ブラックスマイル
ぷれぜんとふぉーゆー!
姫子は一体どーなっているのでしょうか^^;
BLESS様
まいどー^^
まぁ、あの両親の息子ですからね。
書いてて零式も其れを思い出しました。
バックは次回活躍予定です。
かんくろーについては…。
ノーコメントで。
盗猫様
こんばんは^^
百合子の忠夫への教育は成功しつつあるようです^^;
パイパーは益々地獄へ…。
meo様
ども^^
すんません。訂正しました。
ご指摘ありがとうございます。
私も見たくありません。
アイク様
こんばんは^^
確かに、珍しいかも。
パイパーについては、地獄が待ってるんだろーなー。
マルヒ様(すんません。字出ませんでしたのでこれで。)
こんばんは^^
御免なさい。そのネタ判りませんorz
以上です。
しかし、思ったよりながびくなー。パイパー編。
ま、じっくりいきましょー。
では、皆様次回更新でお逢いしましょう^^