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▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜57 <現世> (GS+オリキャラ+色々)」

零式 (2006-10-02 20:31/2006-10-03 18:51)
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「…くそっ!」


 ― パンッ ―


 右拳を左手に打ちつけながら、焦りを誤魔化そうとする忠夫

「忠夫殿…。心配なのは判りますが、落ち着いてください。」

 そんな忠夫の様子を見て宥める千姫

「そうですよ?忠夫さま。こういう時は焦ったら負けですよ?」

 千姫に同意する幸姫

「其れは判ってるけど…。

(くそっ!

俺は又護れないのかっ!

何の為に強くなろうとしたっ!?

皆を護る為だろう?

しかも、因りによって今回は小竜姫様とヒャクメと唐巣神父の3人が…。)

…畜生っ!!」

 ― パァン!! ―

 再び拳と掌を打ちつける忠夫


 そんな時、今迄壁に寄り掛かり左手を右肘に添え、右手を形の良い顎に当てて考えに耽っていた美智恵が口を開く


「…何時までも此処にいても仕方ないわね…。

向こうに居るのは、ターゲットと人質が3人の計4人…。

此方で戦力と言えるのは、私と忠夫君達3人…。

一応数的には同等だけど、絶対的に向こうの方が有利だわ…。」

 そう言いながら忠夫達の方を見る美智恵

「救出時の事も考えると、どう考えても後最低2人は必要ね…。


…忠夫君。心当たりは無い?」

 忠夫に意見を求める美智恵

「とりあえず、サポート的な能力を持った奴なら1人心当たりがありますが…。」

 答える忠夫

「…ひょっとして、昨日居た女の子ね?

確か、タマモちゃんだったかしら?」

 美智恵はその答えの確認をする

「はい…。体格的に戦闘はまだ無理ですね。

後方からの攻撃と幻術でのサポートがメインになると思います。」

 頷きながら答える忠夫

「…とりあえず、1人はタマモちゃんにするとして…。


…仕方ないわね…。令子を連れて行くわ…。
良い実戦経験になるでしょう…。」

 少し考えた後、美智恵は自分の娘も連れて行く事にする

「早速、令子を迎えに行くわ。

車に乗って頂戴…。」

 そう言いながら車に向かう美智恵

「そういえば、みか…、娘さんは何処の学校に通ってるんですか?」

 彼女の後に続きながら、令子の事を確認する

「令子は六道女学園に通ってるわ。」

 其れがどうしたの?と言う表情で美智恵が答える

「…だったら、行く途中で家の近くを通りますから、俺達を一旦下ろして貰えませんか?
色々と準備したいことが有りますから…。」

 忠夫が美智恵に願い出る

「判ったわ。だったら、お家まで送ってあげる。
私も準備があるから、準備が整ったら迎えに行くから家で待っててくれる?」

 美智恵は忠夫の頼みを聞き入れ、その願い通り、3人を横島家の前まで送ると、自分は娘を迎えに車を走らせた


「「「ただいま…。」」」

 何となく落ち込んだ声で帰宅した事を伝える3人


 ― バタバタ ―


「「お帰り!」」

 3人を出迎える百合子とタマモ


 その後、3人を救出に行く為、準備を整え、忠夫達は百合子に事情を説明する…

 おちゃら気は無しに、4人とも真剣な眼差しと表情で

 その忠夫達の話を全員の目を見ながら黙って聞く百合子


「判ったわ。いってらっしゃい。」

 と思ったより簡単に許可を貰えた事に、困惑した顔を浮かべる4人

「シャキッとしな!!

あんた達が自分で決めた事なんだろ?

だったら、母さんは反対なんかしないよ…。


…ただ、約束しなさい。
ちゃんと3人とも助けて、4人揃って帰ってくること。

…いいわね?」

 そう言いながら、腕を一杯に広げ、4人の愛すべき家族を抱き寄せる百合子

「ああ…。(はい)(うん)約束する。(します)」

 忠夫達も其々百合子を抱き返すと


 ≪ パッパー!! ≫


 表で車のクラクションが鳴る


「…ほら!行っといで!!


ちゃんと、約束は守るんだよ?」

 子供達を送り出す百合子の顔に迷いは無かった

「ああ。行ってくる。


それと、一応これ渡しとくよ…。」

 と忠夫は【護】と文字の浮かんだ文珠を1個百合子に渡す

 その後に、

「お義母さま…。なるべく家から出ないでくださいね?

強力な退魔の結界をはっておきましたから。

家に居るうちは安心ですので…。」

 心配そうに百合子に話しかける幸姫

「ええ。判ったわ。

…さぁ!とっとと行って、そのワイパーだか何だか知らないけどやっつけて仲間を助けてきな!」

 ≪ ぱんぱん!! ≫

 と手を打ちながら子供達を送り出す


「「「「ああ!(うん)(はい)いってきます!!!」」」


 そう言うと忠夫達は元気に玄関から出て行く

 百合子は車に乗り込む子供達を見送りながら、運転席にいる女性…美智恵に頭を下げた

 まるで“息子と娘達をよろしくお願いします…。”と言う様に

 その百合子に決心した表情で“まかせてください”とばかりに頷く美智恵


 ≪ バタン ≫


 忠夫が最後に車に乗り込むと、忠夫達を乗せた車は“N県”へ向かって走り出した

 その車が見えなくなるまで、百合子は玄関前で見送っていた

 …何のかんの言っても心配なのだろう

 その目には、うっすらと涙が浮かんでいたのを、忠夫が手渡した文珠だけがしっていた


 ― 心配な自分の心よりも、息子達の意思を何よりも尊重する母としての百合子…

 ― 正にGMY(グレート・マザー・百合子)此処に有りである


あとがき?

ども。零式ですよ?

ごじゅうさんかいめのれんぞくとうこうです。 (o*。_。)oペコッ

えーと、本当なら、今回からパイパーとの対決開始のつもりだったんですが…。

現在、中学生である忠夫達が、逆行後初めて、生死を懸けた戦いに赴くにあたって、最も身近な“母”である百合子は、その事についてどう思い、どう行動するかと思ったとき、この話は無視できないことだと思ったので今回書きました。

百合子の彼女らしい、母としての心境が上手く表現できていればなぁ…と思ったんですが…。

正直、筆足らずな所もあるので、評価が怖いです。^^;


で、レス返しですよ?


 whiteangel様
こんばんは^^
まぁ、忠夫君怒ってましたからネェ…。
パイパー哀れ…。


 somosomo様
ども^^
まぁ、確かに戦闘力的な事は忠夫達が上でしょうが、現状では人質もいますし、パイパーの使い魔であるネズミもいますからねぇ。
そう簡単にはいかないでしょう。


 ベルルン&モリリン様
こんばんはー^^
まぁ、女性教師に関してはその可能性は大きいですな。(笑)

織姫ですか。

んじゃ、次は…女華姫!いけっ!!(笑)


 BLESS様
まいどー^^
まぁ、3人がやられた訳にはある事情が(笑)

バブルランドごと忠夫達に消されたり…。


 盗猫様
ども^^
情けないといえは情けない…。
まぁ、考えてる理由が理由ですから^^;
美神親子についてもキチンと考えてあります。


 meo様
ちわー^^
…丸坊主ですめば良いのですが…。


 アイク様
どもー^^
横島さんちの忠夫くんですから…。

たぶん、ぎりぎりでまだ大丈夫だと…おもいますよ?
うん。大丈夫…。きっとね…。


 秋桜様
まいどー^^
年齢…。ししゃごにゅうして、みそ…グエッ!

ドジ属性…否定できんなその可能性(笑)


 内海様
こんばんは^^
髪を…その辺はどーでしょー?
百合子さんには黙っててもしかたないので、ある程度説明したようです。


 亀豚様
どんも^^
たりませんでしたかぁ〜〜?
まぁ、子供になっても小竜姫様は小竜姫様ですので、どーなるかは…。
パイパーの冥福をいのりましょう。


以上です。
では皆様次回更新でおあいしましょー^^

しーゆーはげいん(あげいん)〜〜〜〜〜!!

寒ッ!!

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