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▽レス始

「浮世漫遊 第三話(GS)」

INSTANT:LE (2006-09-30 02:14)
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『しかも…純粋な神気じゃない。“堕ちた”気配がある。』


メドーサ…か。あいつの事は絶対忘れることはないだろう、匂いも乳も。
そしてコギャルバージョンのパンモロもな。

しかしあのディープキスは…いい思い出だな。

あのキスマジで凄かったからな。任務中の手前ちょっとキモチよかったってことにしといたけど、実際足に来るくらいキモチよかった。

記憶取り戻したとき、口の中に蠢く舌の感覚が一気にぶり返して来て一瞬何が何やらつーかもう前後不覚に陥っちゃってなー。

『主よ』

つまりだ。記憶復活直後、目の前にあったちち・しり・ふとももに襲い掛かったのはもう仕方ない事だった。

もう相乗効果でうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!って。うん、俺に落ち度は無かったんだな。

やっぱあそこでの電流責めは冤罪。信じられないくらい痛かったんだからな。


『…主よ、聞いてるか?』


『あー悪い、例の竜族多分俺が知ってる奴なんだ。それでどんな奴だったか思い出してたら懐かしい顔が色々浮かんできてさ。』


『そうか、感傷に浸るなとは言わん。言わんが、目の前に来ているのだ。確認してみろ。』


女子高生集団と入れ違いなカタチで入ってきた男女4人組が、レジの隣の注文表を見ていた。

2人はちょっと派手な女子高生。
もう2人は強面モヒカンちびと挙動不審ノッポ。


結構親しいらしく、何にしよっかーとか言ってじゃれ合ってる。オイオイ、何でこんな連中が女つれてんだよ。


注文が決まったらしく、ちょい派手コンビが話しかけてくる。野郎共の方は席に向かっていった。畜生。


注文を終え、席に向かう2人を横目に野郎共に視線を向ける。ニヤけてんじゃねーぞコラ。


『主よ、落ち着け。それ程までに憎い相手なのか。』


『そういうことじゃないんだよ。おい紗緒、お前俺とあいつら付き合うならどっちだ。』


『いや、それは、まあ…主だが。』


『そうか。つまりは─そういうことだ。』


『意味分からんぞ主よ。早くこいつらのことを説明してくれ。』


逆行により塗り潰された16歳の俺。


全くモテず、世界を呪っていた俺。

エロ本購入が生活の一部として組み込まれていた俺。

ナンパ19人連続無視という金字塔を打ち立てた俺。

慟哭に濡れていた当時の俺が叫ぶ。


理不尽、と


─でさーイー君もヤー君もさー


あの派手コンビの声よく通るな。鮮明に聞こえてくる。
普通に会話するだけならもっとボリューム絞れるだろうに。

イー君にヤー君じゃねーんだよ。当時イーヤーって女性達に言われてた俺へのあてつけか。


『主よ。』


『止めるな紗緒。俺は奴らの下に行かなければならないんだ。』


『丁度いい、注文の品が出来たようだ。持っていってやれ。説明はその後聞く。』


『…はい。』


いいようにあしらわれてるな、俺。


注文品の乗ったトレイを4人組の席へと運ぶ。もう竜族とかどうでもよくなって来た。

…ん、竜族でイーにヤーか。


あ。
あいつらだ。
仁義無き戦いのときにうおーとか言ってた奴らだ。
何で知ってるとかは気にしちゃいけない。


ごゆっくりどーぞー、と抑揚が全く無い声で挨拶しつつ、改めて顔を確認。間違いない、イームとヤームだ。よくよく見たら服装が前回と一緒じゃん。


イーム&ヤーム。メドーサの捨て駒1号・2号(3号は蝿男)、天竜童子の家来2号・3号(1号は俺)。職務怠慢で人界に堕とされて竜神王を憎んでいたとか。


そのせいでメドーサにころっと騙されて天竜童子を誘拐しようとしたが過程で改心、天竜童子の家来になった…


『こんな連中だ。完全に思い出したぞ。』


『…今まで忘れていたのか。まあいい、とりあえず今現在そのメドーサと繋がりがあるかどうかが問題だな。』


『多分無いと思うぞ。あいつら直前で拾われたっぽいから。』


『うーむ、しかしこの世界は主の経験通りに行かない可能性がある。ここで会ったのがいい証拠だ。』


俺の体験した世界と大まかな流れは同じ。しかし細部まで見てみると大小様々な誤差が生じている、ここってそんな世界?


だからって最初に再開した知り合い(?)があいつらじゃなくてもいいんじゃないかな。


あとがき

ども。三話でございます。
すいません。イームとヤームっす。
元からの構想に入っていたので、ここでの登場は仕方ない事なのです。

次回急展開とか全く無いのであしからず。
たらたらした日は続きます。

メドーサの舌話が長くて申し訳ない。

それでは


レス返しです

>あき様
そうです、魔眼なんです。魔眼なのにスキル無しです。

>A−sen様
無気力というか深く考えていないというか、そんな感じです。適当に生きてるのは一応わけがあります。

>ゆん様
妙な展開にご期待下さい。

>夢識様
期待されていない二人ですが見守ってやってください。

>佳代様
正直二話結構難産でした。今回も隙間だらけですがご了承下さい。

>秋桜様
あの二人のうち両方出ました。期待に応えられて幸いです。
…違いますよね、やっぱり。


メドさんの出るタイミングは決まっているんですが。小竜さんいつ出そうか考えています。気に入っているキャラなので早めに出そうかと思っています。

では次回

さんきゅーあんどぐっばい(前回入れ忘れた)

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