「パイパー?って何…?」
タマモが唐巣神父に聞く
「『悪魔パイパー』!!
その昔、ヨーロッパを荒らしまわり、国連が賞金をかけて、世界中のスイーパーに、抹殺を呼びかけている悪魔族の一匹だ!!」
右手を肩の所で固く握り締め、キリリと表情も引き締めながら説明する神父
すると…
≪ ちゅら ちゅら ちゅら ちゅら ちゅら ちゅららー ちゅら ちゅら ちゅら ちゅーらー らーーーーーっ ≫
何処からとも無く笛の音が聞こえてくる
「!?やばいっ!?幸姫っ!!!」
「はいっ!!」
過去の記憶から、その音色の意味に気付き幸姫の名を叫ぶ忠夫
その叫びに応え、陰陽扇・双を取り出し、即席の結界を展開する幸姫
直後…
『ヘイ!!』
という掛声が聞こえてくると、笛の音に込められていた魔力が忠夫達に向かって収束する
― ばちぃっ!! ―
激しい音を発しながら、何とか魔力の笛の音に打ち勝つと同時に、幸姫が展開した結界も消えると
『ホッホッホー!!』
という笑い声と共に、頭頂部が物凄く寂しいピエロのような者が、突如部屋に現れた
『よく、おいらの今の攻撃をかわせたね!?』
そう言いながら、キョロキョロと周辺を見渡す謎のピエロそして…
『…一寸答えて欲しいんだけどいいかな?』
忠夫達の方を見ながら質問をする
「…何かしら?」
美智恵が警戒しながら答える
忠夫達も、そんな2人のやりとりを警戒しながら見守る
『…いや…。大した事じゃ無いんだけどね?
おいらが事前調査した時に知ったんだけど、この教会の持ち主が、おいらの仲間だと聞いて少し楽しみにしていたんだけど?
此処の持ち主は一体何処なんだい?』
と、自分の命が(確実に)危うくなるような台詞を言いました
「「「「「「「「………。」」」」」」」」
言葉を失う唐巣神父以外の8人
「君の仲間…かね?
一体どーゆー仲間なのかね…?」
幾らか俯きかげんで、メガネをキラリと輝かせながらピエロ男に問う神父
その問いにピエロ男は
『決まっているだろう?』
と自分の頭を“ツンツン”と突きながら答える
『…髪型だよ…。つまり、
は……。』
≪ ばきぃっ! ≫
全て言い切る前に、殴り飛ばされるピエロ男
『イキナリ何をするっ!?』
と吹っ飛ばされたピエロ男は、自分を殴り飛ばした男を睨みつける
すると其処には…
「…もう…。一緒にしないでくれるかい…!?」
優越感を含んだ表情で佇む唐巣神父がいた
何気に“ふわさぁっ…”と右手で髪の毛を撫で、ポーズを極めてである…
『!?ま・まっ・まさかっ!?』
驚きの声をあげながら立ち上がり、目の前の男に問いかける
『お前が、唐巣神父なのか?
何故だ?何故なんだ!?
信じない…信じないぞぉぉぉぉぉっ!?』
叫びながら再び笛を吹こうと構えるが…
― ビュッ! ガキィッ! ―
風切り音と共に現れた短めの矢が、ピエロ男の右腕を貫き、ピエロ男の笛を落とさせた
『クッ!?』
矢の飛んできた方向に、視線をむけると其処には、ボウガンを構えた美智恵が立っていた
「あなたの相手は神父だけじゃないのよ?」
そう言いつつ、今度は神通棍をかまえる
忠夫達も其々の獲物を持ちピエロ男を取り囲む
『やるじゃないか?人間の癖に…。おいらに、これだけの傷をつけることが出来るなんて…。』
右腕に刺さったままの、霊体ボウガンの矢を引き抜きピエロ男が言う
『…しかも、このままでは、おいらが不利のようだ…。』
と言うと同時に引き抜いた矢を床に叩きつける
― ボンッ! ―
閃光と、爆発音が響く
突然の不意打ちに、その場にいた全員が目を瞑ったり、顔を逸らせて閃光と音と敵からの攻撃から身を護る
『おいらの名前は“パイパー”だ。
必ずその金の針は返してもらうからな?』
と言い残しその場から消えていった…
(この手の台詞を言った段階で、すでに負け決定のような気がするのは、気のせいでしょうか…?)
「あれが、パイパーって奴なの?」
タマモが忠夫に訊く
「ああ。そうだ。」
忠夫が頷きながら答えた
― 結局あの後、話し合いで“金の針”は忠夫達が管理することになり(千姫の千変万華の柄の部分に巻かれている、滑り止めの布の中に針を隠し、更に影の中に入れておく事になった)
関係者が一箇所に固まっているのは拙いと言う事で、其々が家に帰り結界を張って防御する事になった
勿論、美智恵が忠夫達(子供)にそんな危ないことをさせられないと反対はしたのだが、彼等が一番能力的・実力的に見ても、安定していると唐巣神父に諭され、渋々ながらもこの提案を了承した
(それでも令子は少しぶーたれていたが、こればっかりは仕方が無い。)
今は家への帰路である
すると、今迄何かを考えている様子だった千姫が、忠夫に話しかけてきた
「…忠夫殿…。金の針の事でお話が…。」
「話…?」
と忠夫が聞き返す
「はい…。」
と幸姫
「何か気になる事でもあるの…?」
タマモが2人に訊くと
「ええ…。私と幸姫は恐らく、あの針を見たことがあります…。」
千姫がそう答えると
「?どういう事だ?」
聞き返す忠夫
「「…それは…(汗)」」
と少し視線を逸らしながら“金の針”について語りだす姉妹であった…
あとがき?
どーーーーもーーーーーっ!零式でーーーすーーーよーーー!?
≪ !祝! 連続投稿五十回達成!!! ≫
どんどんどん♪
ぱふぱふ♪
どんどん♪
( ゜Д゜)ポカーン
永かったな…。ほんと。
一寸放心状態であります…。
やればできるもんだ…。(何回目だ?この台詞?)
これで零式が暇人で廃人であることが証明された訳です。 (激マテ
さて、今回、唐巣神父の魂の友“パイパー”さんが登場しました。
次回から本格的な駆け引きが始まりますよ?
ついでに、金の針誕生秘話もわかります。(…大した内容ではありませんが^^;)
で、レス返しっす^^
長十郎様
こんばんは^^
えーと、パイパーは現時点では敵です。
今後はどうなるかは判りませんが。
whiteangel様
ども^^
確かに事実ですネェ…。壊れてるし。殆どのSSで…。
今回某魔神は何も考えておりません。
偶然の産物なのです。
アイク様
まいど^^
れーこちゃんとみっちー(仮)ですか?
それについては待て次回以降ですな。
盗猫様
こんばんは^^
なぜ?なぜ…。
それは…。ハ○だから?
ちなみに、このパイパーは某魔神と直接的な関係はありません^^;
BLESS様
まいどっ^^
五十回逝きました。
一応続く所まで続けますよ?
此方の管理人様に注意されなければ…ですが^^;
まぁ、前回の令子の行動は、わかげのいたりとゆーか、けいけんぶそくとゆーかそんな感じの理由なんで、あんまり怒らないで下さいね^^;
秋桜様
こんばんはーー^^
やっちゃいましたよ?
むりかとおもってたんですけどねー?
派閥争いはどーでしょうねー?
今の所考えてませんその辺は^^;
令子の行動は、あくまでも経験不足から来てますんで。
そんな名前でしたよね?確か…。
彗星帝国様
ども^^
その辺は次回明らかになりますよ?
meo様
こんばんは^^
その辺も次回で説明します。
ある意味緊急回避的措置だったのです。
内海様
まいどー^^
令子については、心の飢え的な事が無いので、幾分原作より丸い性格になると思います。
襲い掛かったのは別の方へのレス返しでも書きましたが“若さ故の経験不足”が原因です。
への様
ちわ^^
…まぁ、今回は某魔神様は直接関係してないんです;;
…魔の手…。のびるだろーなー。はぁ。
somosomo様
ども^^
うわぁ~。かげきっw(笑)
そして、此処にもタマモスキーがっ!!
kamui08様
こんばんは^^
令子は少し素直で性格も丸くなってますよ?
ただ、守銭奴設定は変えるつもりありませんが。
だって、唐巣神父=薄い人(何が) 令子=守銭奴 ってイメージは普遍ですもの(笑)
DOM様
まいど^^
パイパーは敵です。発生時期がズレタダケデス。
美神母娘はどーだろ?
まぁ、ひきこもーとはするでしょうね^^;
以上です。
え~改めまして、今回の投稿で連続投稿50回達成となりました。
私のような者が書く、GS美神のSSにお付き合いくださっている方々と、此方の管理人様にこの場をお借りして、お礼申し上げます。
誠に有難うございます。
今後ともお付き合いくださいますよう
よろしくお願い申し上げます。
では、皆様次回更新でお会いしましょう^^
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