「…ぐすっ…。」 ×5
目から流れる涙をハンカチで拭う誤認(5人)娘(誤字ではありません。)
「…この放送を見ている皆さん…。唐巣神父の語った内容は如何だったでしょうか?
正に…正にっ!聞くも涙、語るも涙の悲しい…いえ、悲しすぎる内容でした。
不覚にもこの、小竜姫子、未だに涙が止まりません…。
…ゲストの幸姫さん。如何思われましたか?」
涙で濡れたハンカチを手に幸姫に話を振る姫子
「…ええ。まさかこんな事実が隠されていようとは…。
人生に歴史あり。
現実は小説より奇なり。
私は今正に、その現実を目にしたんだと思います。」
ハンカチを握り、力を込めて言い切る幸姫
「…本当に、(ぐすっ)そうですよね…。」
と幸姫の意見に同意する姫子
其処にタマモが疑問の声を上げる
「…ちょっといい?
あの槍って毛髪を主なエネルギーにしてるのよね?
だとしたら、戦いが始まってから、あれだけ強力な力を振るっている唐巣神父の神…じゃない、髪の毛って…!?」
タマモのその台詞を聞いた他の4人も、その事実に気付き結界内の神父の頭に注目し
「「「「「神父(殿)!?」」」」」
と悲鳴に近い叫び声を上げる
その会話と、叫び声を聞いていた忠夫も、神父の今は“これでもか”という位髪の毛が伸びている頭部に視線をむけ
「唐巣神父…。
もう止めましょう?このままだと…。
神父の髪の毛が…。」
と言う
すると神父が
「…戦士・横島君…。
君達の言いたいことは、十分すぎるほど承知しているよ…。
でもね…。
だからこそ、君には全力で戦ってもらいたいんだ。
どうせ、何れは全てが、亡くなる日が来るのだろう…。
でもね?今はまだ全力で戦っても大丈夫な筈だ。
だったら、全力で戦える内に、これからの世代である君達に何かを伝えることが出来れば本望さ…。」
と晴れ晴れとした表情で語る神父
「…判りました神父。
だったら、次の攻撃はお互いの最強の技でしませんか?
文字通り、俺と神父の(髪の毛)の命を懸けて!!」
忠夫は叫びながら一端、両腕に展開していたハンズ・オブ・グローリーを消す
そして、何かの文字が浮かんだ文殊を、唐巣神父に悟られないように3個創り出した
「判ったよ…。戦士・横島君。君の提案を受け入れよう…。」
神父はそう呟くと、槍に思念で肉体の強化を解く様に指示する
すると、神父の長く伸びた髪の毛がズルズルと抜け落ちていく
その凄惨な光景に目を覆う解説席の5人
全ての髪の毛が抜け落ちると其処には…
髪の毛の生え際が約1センチ位後退した頭を、何か諦めた様子で撫でる唐巣神父の姿があった…
暫く、頭を撫で付けていた神父だったが、何かを吹っ切ったように正面を向き、忠夫を見つめる
― その様子は、解説席の5人娘を始め、神・魔界で中継を見ていた存在達の涙を再び誘うのであった…
「では行くよ?戦士・横島君…。」
と再び両手で槍を持ち、柄を地面につける神父
そして、一言叫んだ
「ア○ド!!(霊衣化)」
その叫び声に反応し、槍の飾り布が唐巣神父の体に巻き付き、姿を変えていく
数秒後、其処には黒衣で身を包み、悲しげな表情を浮かべた仮面を着け、鳥の尾羽などをあしらった髪飾りをつけた存在が、悠然と槍を構えていた…
「これぞ、けものの槍・毛奴(もうど)・有流々漢(あるるかん)!!
…覚悟は良いね?戦士・横島君!!…
奥義っ!!
ア ・ デ ・ ランス
― 虚偽を晒す恐怖の槍 ― !!!」
そう叫びながら槍を乱れ突きしながら、凄まじいスピードで突進してくる唐巣神父
― その叫びを聞いた5人娘他は盛大に“なんじゃそりゃ~!?”と叫びながらコケている
それに対し忠夫は手にした文珠を順に発動させていく
始めに【棍】と文字の浮かんだ文珠を発動させて創った、約2m位の長さの棒状の物を右手に持ち
次に右腕にハンズ・オブ・グローリーを発現させ、その棒状の物<棍>を包み込むような形をイメージし、その2つの霊気の塊を重ねていく
そして最後に【加】【算】と文字の浮かんだ文殊を、右腕のハンズ・オブ・グローリーに当て、その文珠が齎すであろう結果を強くイメージしながら発動させる
― ギィィィィィィィィィィィィン!! ―
すると、文珠で創った棍と、其れを包み込むようにして展開されたハンズ・オブ・グローリーが激しい光と、何かに共鳴しているかのような音を出し、徐々にその姿を現す
右手に握られた半ば実体化した、見ている者を吸い込むような蒼色をした棍を両手で持ち、唐巣神父の攻撃を迎え撃つ忠夫
「…栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー)<棍>初の型“蒼棍”(そうこん)!!」
そう叫び、目を瞑り唐巣神父の攻撃の霊気の流れと、空気の流れを全身で感じるように集中する
心に思い浮かべるのは、あの戦乱の後、自らの意思で門を叩いた妙神山での修行の日々
その修行過程の猿神老師との組み手の中で身近で感じた、如意金剛での力強く正確な一撃をイメージする
イメージは力になる
― 心と意が合い ―
― 意と体が合う ―
― それで初めて本当の力は発現するのだ ―
老師に散々言われた事を思い浮かべながら、目を見開く
眼前に迫り来る唐巣神父と槍の攻撃
その槍先を冷静に見つめ気合を決めた声を上げる
「はっ!!」
唐巣神父の持つ槍の槍先が1m位の所で忠夫の持つ棍と接触する
≪ ギン! ≫
響く金属音
唐巣神父の攻撃は、忠夫の神業ともいえる見切りの技で、完全に威力を削がれて停止してしまい微動だにしない
「○家 纏○針点!!(○ゃくけ てん○○しんてん)」
忠夫がクールに呟く
「「「「「「な・なにぃっ!?」」」」」」
その光景に唐巣神父と5人娘達は、思わず戸惑いの叫び声を上げるのであった…
あとがき?
どもー。零式っす。
よんじゅうななかいめのれんぞくとうこうですよ?
ああw唐巣神父が壊れない;;
更に今回ネタ技がマイナーなものまでけっこうでてるよ;;
さらに、零式のオリジナルの横島の文珠とハンズ・オブ・グローリーの合体技まででてるし…。
ああ。評価がこわい…。
一応、文珠の活用の仕方は、今回の“加算”の他に“乗算”もあります。
まぁ、乗算の方は登場は当分先の事になりますが…。
(算の代わりに増でも考えたんですがね?一応こっちで行きます。)
一応今回で忠夫君と唐巣神父の戦闘は大体終わりです。
次回でちょっと補足する程度ですかね。
更に次回、あのキャラが登場予定です。
いったいだれでしょうねー?
でレス返しですよ?
盗猫様
こんばんは^^
なんだか、こわれませんね。
同情キャラでいこうかな?
哀愁戦士 バ○ーんってご存知ですか?
(確か、ガ○シュの作者のデビュー作だとおもったんですが…。)
あれで行こうか?
ガバメント様
ども^^
零式もです;;
ピロシキ様
こんばんは^^
そーですよね? (マテ
秋桜様
まいど^^
捧げられたとゆーか、無意識の内に毟り取られたとゆーか、すいとられたのか?ひょっとして?
旦那様にがんばってとお伝え下さい。
結果的には引き分けかなぁ?今回…。
BLESS様
こんばんは^^
ハイ。はいってますよ?
ついでに今回槍という事であの漫画のキャラネタも…。
3人の笑顔が出てくるのはとうぜんでしょう^^
神魔の薬などの効果のほどは、何時か番外編ででもかきます。
壊れてますね(笑)(断言)
somosomo様
どんもー^^
ほんとにねー。幸せがくればいいんですが…。
内海様
まいど^^
きちんとその辺のフォローも考えてありますんで^^;
すんません。神父壊れませんでした。
以外にタフなんです。
にく様
ども^^
…それって、それって相打ちになりません?
しかも唐巣神父の1人負けっぽいよーなきが…。
meo様
こんばんは^^
西条にっすか?
いいね…。
アイク様
どーもー^^
苦労した存在は何も語らなくとも分かり合えるのです;;
神魔の髪ですか?
どーなるんだ?
タマモの髪くったら白い狐がでてきそうだw凶暴な…。
クライン様
お初かな?よろしくです。
その辺も一応考えております。
whiteangel様
こんばんはー^^
きっかけはあの女性で、彼女と共に進行させたのがあの親子です。
DOM様
ちわ^^
男性にとってはきついですからね。
ハゲってよばれるの。
ミアフ様
ども^^
まぁ、シリアスな方じゃない魔神なら良い勝負になりそーですね^^
以上です。
さて皆様次回更新でオアイシマショウ。
次回あのキャラが登場しますよ?おたのしみに?