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▽レス始

「光と影のカプリス 第27話(GS)」

クロト (2006-09-25 18:41)
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 時間はほんの少しだけさかのぼって。唐巣たちは雪之丞の案内で地下鉄の通路の中に入っていた。このトンネルの壁の1枚が元始風水盤に通じる抜け道の扉になっているのだ。
 やがて唐巣の腕時計が10時5分を示した。行動開始の時間である。

「時間だ。雪之丞君、頼む」

 欲を言えば地上にいる横島たちと連絡を取った上で動きたいのだが、山の中腹と地下鉄の中とでは携帯電話が通じない。それで、横島たちが破壊活動を始めてからメドーサと小竜姫が戦い始めるまでの時間差を考慮して、この時刻に潜入する計画になったのである。
 雪之丞が前に出て、扉(と言っても見た目は他の壁面と変わりないが)に手をかざした。

「はあっ!」

 その掌から放たれた霊波弾で扉が砕け、その向こうに洞窟のような通路が現れた。これを道なりに進んでいけば風水盤までたどり着けるはずだ。

「さあ、行くぜ! みんな十分気をつけろよ。
 くっくっくっ、こんな戦いがしたかったんだよ……!」

 雪之丞がバトルジャンキーっぷり全壊の危ない笑みを浮かべて独白する。道場での組み手や日常レベルの除霊などでは規則や場所的な制限に縛られてなかなか本気を出せないのだが、今から始まる戦いは完全なるルール無用、全力対全力のデスマッチなのだ。これこそ彼が望んだ永遠、もとい魂の燃焼である。

「相変わらずケンカ好きやな、伊達はん。ま、後ろのアベックよりは頼りになりそうやけど」

 と鬼道が皮肉っぽく唇をゆがめて言った。2人の後ろではピートとエミがバカップルよろしくずっと腕を組んでいたのである。
 ピート自身は世界を守るという使命感に燃えているのだが、女性を邪険に振り払えるような性格ではないので、結局エミのなすがままになっていた、というわけだ。
 唐巣は特に実害がないので見逃していたが、さすがにここまで来てそれはまずいと思って注意を与える。

「もうここは敵のエリアだ。2人とも準備してくれたまえ」
「そうね、そろそろマジになるワケ」

 エミも一流のGSだ。ラヴってていい時と悪い時の区別ぐらいはちゃんとつく。ただしその真剣な眼差しをチラッとピートに流すという細かい芸もあったりしたが……。

「はい。行きましょう先生!」

 エミの腕から解放されたピートがぐっと拳を握り締める。後続連中の準備が整ったと見た雪之丞が、持っていた細長い袋から鉄パイプを3本取り出した。

「昨日も言ったが、最初の関門はケルベロスだ。本当はこんなもん使いたくないんだがな」

 先日までメドーサの配下でいたのだから、雪之丞はこの通路の構造を知り尽くしている。招かざる侵入者に対しては、恐ろしい門番が問答無用で襲い掛かるのだ。
 ケルベロスというのは3つの頭を持つ地獄の番犬なのだが、ここにあるのは岩でつくられたゴーレムだ。ただし表面を特殊な素材で覆っていて、あらゆる霊的ダメージをはね返すようになっている。
 そのぶん物理的な攻撃には弱いという欠点があるので、いきなり出くわしたのならともかく、一晩考える時間があったのだから対処に迷うことはない。
 雪之丞自身とピート、そして鬼道が呼び出した夜叉丸がそれぞれ得物を携えて番犬の像に躍りかかった。


「向こうにもお客さんが来たみたいね」

 風水盤の傍らで待機していた勘九郎が小さく呟いた。ケルベロスが起動すると、警報が鳴って侵入者の存在を教えてくれる仕組みになっているのだ。

「しょうがないわね。私と陰念でお出迎えしてくるから、ハーピーさんはここで留守番しててくれる?」

 敵がどの程度のレベルかまでは分からないが、基本的にこの場所で戦うのは好ましくない。流れ弾が風水盤に当たったりでもしたら一大事だ。特に敵が自分たちと同じ霊波砲使いだった場合、積極的に風水盤を狙ってくるに違いないから。
 とはいえメドーサが言っていたように彼女の迎撃をすり抜けてくる者がいるかも知れないから、全員で行くのも避けるべきだった。
 戦力を分散させるのは賢明ではないが、風水盤を守るという至上命題の前ではやむを得ない。
 ハーピーも知能が低いわけではないから、その程度の理屈はすぐ理解できる。

「分かったじゃん。ここは任せてさっさと行ってくるじゃん」

 こうして、勘九郎と陰念がゾンビたちを引き連れて出動することになったのだった。


 そのころ屋敷の庭では。タマモが貼ってくれた傷病平癒符のおかげで横島は何とか起き上がっていた。胸や腕や腿に何枚もべたべたと貼り付けてあるのだが、服の下だから外からは見えない。
 まだ痛みと痺れはあるが、動けない程ではなかった。

「……ん? ってことはタマモ、おまえ俺を脱がしたのか? きゃー、この変態!」
「変態はあんたでしょ!? 手当てしてあげたんだから礼くらい言いなさいよ」

 憤慨したタマモが青筋を立てて言い返す。まったく、手当てから気つけまでしてやったのに何たる言い草か。

「ん? ああ、そうだな。悪い悪い」

 なにげにタマモもヒドいことを言っているが、横島は体の痛みのせいか聞き流したようだ。それでも後半部分には反応して詫びを入れる。
 もっともあまり誠意が感じられる言い方ではなかったが、タマモはそれで機嫌を直した。表情を改めてこれからの方針を訊ねる。

「うん。で、ホントに行くの?」

 カリンとはああいう話をしたが、この体たらくでは役に立たないだろう。状況が厳しいのは分かるが、あまり無理はしてほしくない。だが当人はそういうわけにもいかなかったようで、

「まあ行くしかねーだろ。で、そーゆーおまえはどーすんだ? メドーサには勝ったんだし、無理して来なくてもいいぞ」
「横島が行くなら私も行くわよ。あんた1人じゃ不安だし」

 横島としてはタマモにあまり危険なところに来てほしくないのだが、タマモから見ればそれこそ納得しがたい妄言だった。
 今の横島は本調子でない上にカリンにも頼れない、最悪のコンディションなのだ。1人で放り出したら本当に「私の知らない所でいなくなる」ことになりかねない。

「……。そこまで言うからには自分の身は自分で守れよ?」

 横島はそれだけが気がかりなのだ。今の自分の状況と相手の強さからいって、彼女を守り切る自信はなかったから。
 タマモが死んだらご褒美がフイになる、もとい保護対象が目の前で殺されたら寝覚めが悪いではないか。

「私を誰だと思ってるのよ。今のへっぽこなあんたより100倍は役に立つんだから」

 タマモは筋力や持久力は人間の14歳女子の平均と大差ないが、機敏さはかなり優れている。今回の敵は幻術や狐火は効きにくいらしいが、今の横島に庇われる程にぶくはないつもりだった。

「そっか。じゃあせいぜい俺を守ってくれな」
「んー、そこまではパス」
「何で!?」

 などとやる気が有るのか無いのか分からない軽口をたたき合いながら、2人は連れ立って地下への入り口に入って行った。


 ケルベロスを3人がかり(凶器つき)でボコった雪之丞たちの前に、ゾンビ軍団を従えた勘九郎と陰念が現れていた。
 当然ながら戸惑った眼差しで、先頭にいる雪之丞をみつめている。
 雪之丞の方は「来る時が来た」といった感じで、苦虫を噛み潰したような表情ながらも覚悟は決めているようだ。唐巣・ピート・鬼道の3人はこれからかわされるだろう元同門のやりとりを息を殺して注視している。
 エミはひそかにイヤリング代わりの精霊石を外して手の中に隠していた。もしメドーサが現れたならこれで目くらましをして逃げようという算段だったのだが、どうやらその心配はなさそうだ。
 緊張をはらんだ沈黙が勘九郎の口火によって破られる。

「雪之丞……あんた、なんでそっちにいるの? まさか」

 今回の襲撃を手引きしたのはあんたね、とまで言う必要はなかった。そうでなければ、屋敷はともかくこの通路を簡単に見つけられるはずがない。
 風水師を殺すのを嫌がってはいたが、まさか裏切りまで働くとは。

「へっ……俺はいつまでもママに顔向けできない生き方するのは嫌だったんだよ。まあ後ろの連中に会ったのは偶然だけどな」
(戦闘狂の上にマザコン……あんまり仲良うはならん方がええかもな)

 雪之丞の返事を聞いた鬼道は微妙に1歩引いていた。修業の相手としてはいいかも知れないが、仮にも教師なのだから友人は厳しく選定すべきだろう。
 しかしその後の彼の台詞は一応(?)真っ当なものだった。

「ところで勘九郎、それに陰念。風水盤が作動したらアジア一帯が魔界化するのは知ってるよな。そうなったら俺たちも魔装術を暴走させて魔族化するしか生き残る方法はねえ。
 ……だがそれは心まで魔物になるってことだ。メドーサのために人間やめる義理はねーと思うがどうだ?」

 その説得は雪之丞の本心からの言葉だったのだが、それを聞いた勘九郎はせせら笑って答えた。

「は、今さら何言ってるのよ。そんなこととっくの昔に承知してたわ。
 それよりあんたこそ、私たちを裏切った以上、覚悟はできてるんでしょうね?」
「……やっぱりな。陰念、おまえはどうだ?」

 勘九郎に対してはあまり期待していなかったらしく、雪之丞が今度は陰念に顔を向ける。
 だが彼の回答もまた同様のものだった。

「ケッ、裏切り者にとやかく言われる筋合いはねーよ」
「……」

 陰念はあんまり深く考えてなさそうだったが、考えを改める気もなさそうである。
 やはり、倒して進むしかないようだ。

「そうかよ。ま、俺も1度てめーとは本気でやってみたかったからな……」

 雪之丞のこの台詞は、分かり切ったことながら勘九郎に向かって言ったものである。彼の中で陰念はもう単なる「ちょっと強めのザコA」に成り下がっていた。

「俺と鬼道は勘九郎、ピートは陰念だ。唐巣と小笠原の旦那は後方支援とゾンビを頼む。トチるんじゃねーぞ!」

 雪之丞がとっさの判断で各自の担当を割り当てる。そして鉄パイプを投げ捨てると、魔装術を発動して勘九郎めがけて吶喊した。


 横島とタマモは並んで薄暗い地下道を歩いていた。風水盤までもう間近だが、2人ともかなり緊張した面持ちである。
 雪之丞にもらった見取り図によればこちらの通路に罠の類はないのだが、敵に襲われる可能性はあるのだ。
 果たして然り。五感を全開にして気配を探っていたタマモが顔を上げるのと、前の方から若い女の声が届いたのとはほぼ同時だった。

「メドーサのやつ、こんなガキどもに抜けられるなんて、いつもでかい口たたいてる割に大したことないじゃん! ま、あたいに見つかったのが運の尽きだけどね」
「ハーピー!?」

 上半身が赤い羽毛に包まれたその鳥女とタマモの目が合う。次の瞬間、鋭い風切り音と共に何枚かの羽根が飛んで来た。彼女の狙撃兵器「フェザー・ブレット」である。
 タマモが慌てて横島の背後に隠れた。横島は少女をかばうためか、それともまだ体が痺れるのか、逃げようとはしなかった。
 鋭い針が肉に刺さる音がひびく。顔と胸に深手を受けた横島が無言でぐらりと倒れ―――ぼむっという破裂音をあげて白い紙切れになった。

「何っ!?」

 その奇怪なできごとにハーピーが驚いている隙に、タマモが「本物の」横島の傍らに駆け戻る。
 言うまでもなく、ハーピーに撃たれたのは式神ケント紙でつくった影武者である。敵の奇襲に備えて先行させていたのだ。何しろさっき自分がやった事だから。
 タマモは索敵をしていたのだが、彼女より体が大きいニセ横島がそばにいれば、盾にして身を守ることができるというわけだ。

「ちくしょー、よりによって1番ヤなやつが来やがったー!」

 横島が哀れっぽい悲鳴をあげる。いや彼の嗜好からすれば1番好ましい相手ではあるのだが、空から狙撃してくる敵なのでセクハラしづらいのが痛かった。
 陰念やゾンビなら何とか相手できるし、勘九郎だったら逃げればいい。彼を引き離しておけば唐巣たちが容易に風水盤にたどり着けるはずだから。
 しかしハーピーから逃げ切るのは難しい。強敵だが、戦って倒すしかないのだ。第一広い所に出たらかえって手に負えなくなるし。

「タマモ、おまえは下がってろ!」
「う、うん!」

 タマモが頷いて後ろに隠れる。ハーピーの羽毛はさぞかし火に弱いだろうが、あの飛行スピードと射程距離では狐火を当てることはできそうにない。
 タマモはその気になれば空を飛ぶこともできる。両腕を翼に変化させれば、ちょうどハーピーと同じ飛行方式を得られるのだ。しかしやり方が同じでは「専門家」にかなうはずもなかった。
 横島がタマモを庇うようにして前に出ると同時に、両手に持ったお札を一呼吸で投げつける。

「墜ちろーーっ!」

 そして落ちて来たら押し倒す!てな具合に力のこもった投擲だ。しかしハーピーも機動力をウリにしているだけあって、真っ直ぐ飛んで来る紙切れなどにたやすく当たったりはしない。

「はっ、そんな単調な攻撃でこのあたいを捉えられるわけないじゃん!」

 と軽くかわしてカウンターで羽根を投げようとしたが、その単調な攻撃が曲がって来るとは予想できなかった。
 4枚のお札が同時に貼りついて霊気の爆発を起こす。

「見たか、これがお札ファンネルの威力じゃ!」
「チッ、くそ! ガキのくせに味な真似してくれるじゃん」

 ハーピーは火傷のような傷を負っていたが、しかしさほど痛くもなさそうだった。下級とはいえ純血の魔族だけあって、横島製のお札など大したダメージにはならないらしい。
 10枚も20枚も食らえば別だろうが、むろんそれを許す気はなかった。
 素早く体勢を立て直し、左右の翼から同時に羽根の弾丸を放つ。

「のわーーっ!?」

 横島が意味不明の叫びをあげながら横っ飛びにかわした。
 今は全身を霊体痛にさいなまれているとはいえ、ハーピーの攻撃はスピードこそあるものの、彼女自身が言ったような「単調な攻撃」なので、避けるだけならできなくはなかったのだ。ハーピーもお札ファンネルを警戒してか、あまり間合いを詰めては来なかったから。
 金縛りの術で撃ち落とせれば楽なのだが、スピードが速すぎて無理だった。

「ええい、さっさとくたばるじゃん!!」
「どひーっ!」

 次々と飛んで来る羽根の弾丸から逃げまくる横島。この道で彼の右に出る者は、全人類を探してもそうは居るまい。
 しかしそれだけでは勝てない。ハーピーを倒すにはこちらも攻撃しなければならないのだが、お札ファンネルは自動追尾ではなく思念誘導型だから、お札を操っている最中は彼自身の回避行動がおろそかになってしまうという欠点があるのだ。
 お札を投げるだけなら何とかなったが、その軌道を曲げてぶつけようとする度に、フェザー・ブレットが飛んで来て集中を途切れさせられてしまう。

「ああっ、お札があと2枚しかない!?」
「バカ、無駄遣いするからよ!!」

 だがそれもいよいよ弾切れになったようだ。ちなみにタマモもお揚げの誘惑に負けて月の半ばで小遣いが無くなる事がよくあるから、人のことはあまり言えない身だったりする。
 さいわい2人の言葉はハーピーには聞こえていなかったが、バレるのは時間の問題であろう。
 その焦りが隙になったか、横島は3本同時に投げられたフェザー・ブレットの1本をかわし損ねて太腿にざっくりと切り傷をつくってしまった。刺さったのではなくかすめただけだが、出血量からすると傷はかなり深いようだ。

「いっ、痛えーーっ!?」
「よ、横島! 大丈夫!?」
「バカ、出てくんな!」

 悲鳴を聞いて反射的に駆け寄ってきたタマモを横島は叱りつけたが、びくっと立ちすくんだタマモは逆に恰好の標的になってしまっていた。この辺り、タマモはまだまだ戦い慣れしていないと言っていいだろう。
 そのチャンスを逃すハーピーではない。一気に決着をつけるべく、羽根の弾丸を乱射する。

「2人で仲良くあの世に行くじゃん! くらえっ!!」
「こなくそぉ!!」

 横島はとっさに小竜気(シャオロニックオーラ)を右拳に発現させて、タマモの方に向かった羽根を叩き落とした。ここでタマモの前に移動することで自分に向かっていた羽根をもかわすという、いつになくクレバーな戦術である。
 とはいえ今の横島の体調で、ましてタマモを後ろに庇いながらでは長続きはしないだろう。少なくともタマモはそう考えて、これ以上迷惑にならないよう、最初の約束通り鳥に化けて退却しようと思った。
 ―――だがそれでいいのだろうか?
 自分は逃げおおせても、残された横島に勝ち目は薄い。代価もなしに自分を保護して、今だって自分を守ってくれたのに、それを見捨てて行っていいのか。横島もカリンも怒ったりしないだろうが、だからこそ、そんな下衆な振る舞いはしたくなかった。
 と言って、なす術もなくここにいてもお荷物でしかないが……。
 いや。自分はまだ幼生とはいえ、金毛白面九尾の狐という大妖だ。打つ手がないなど有り得ない。

「そうよ。私は横島と一緒に帰って、一緒にお揚げを食べるんだから……!」

 タマモは横島の左手をつかむと、いきなり横に引っ張った。当然横島はよろめいて体勢を崩したが、そのおかげで逆に羽根をよけることができた。そしてその行動はハーピーにとっても想像外のことだったため一瞬反応が止まる。
 その隙にタマモはやるべきことを始めていた。

「何すんじゃ、いきなり!?」
「あんたを勝たせてあげるのよ!」
「!?」

 タマモの意味不明の言動に横島が戸惑っている間に、彼女が変化の術を使う時に現れる白い煙が横島の体にまとわりつく。いつもの通りごく僅かな時間でそれは消え、代わりに出現したのは―――

「な、何じゃこりゃあ!?」

 なぜか横島は狐色の胸甲のようなものを着せられていた。その背面にはこれも狐色の大きな翼が2対ついている。その4枚の翼の付け根の辺りからは、先の尖った鞭のような長い尾が5本生えていた。こちらは武器になるのだろうか?
 つまりタマモは横島が空を飛べるようにしてやると同時に、自分が足手まといになるのを防いだというわけだ。
 どこからかタマモの声が響いてくる。

「さあ横島! 今こそ人狐一体の突撃でさっきまでの恨みを晴らすのよ!」
「…………」

 横島は驚きのあまり突っ込みの台詞も思い浮かばない。
 こうして戦いは新たな段階に入ったのだった。


 ―――つづく。

 次回はたして神父は活躍できるのか? そして人狐一体の実力はいかに!
 ではレス返しを。

○もけけぴろぴろさん
 はじめまして、よろしくお願いします。
 楽しんでいただければ幸いです。
>タマモ
 彼女も単なる我が侭でついてきたわけではないのですよー。
>ハーピー
 彼女ってあの羽毛の服みたいなの脱げるんでしょうか(死)。

○名称詐称主義さん
 メドさんは原作でも割とあきらめ早いですからね。香港編なんか、自分は退却しておいて勘九郎には自殺行為させてますし。それでこそ魔族ってところでしょうか。
>vs勘九郎
 勘九郎だけなら5人がかりで勝てるんでしょうけどねぇ。
>小竜姫の修行
 報告書を見た猿神にたっぷりしぼられそうですw

○零式さん
>タマモ
 前世も前々世も傾国ですからねぃ。
 弄ばれるのが横島1人で済んでるのはむしろ幸いかも知れませんw
>小竜姫様には勝てそうな気が
 次の登場をお待ち下さいー。

○ミアフさん
>主役の癖に戦闘しない横島君
 ここの横島君は式神使いのようなものですから。
 それに彼の性格からすれば、カリンに任せて済むのならわざわざ自分でやろうとは思わないかと(ぉ

○whiteangelさん
>贄はタマモで決定ですか
 でも自分で言い出したのですから無問題です(ぇ
>隣におキヌちゃんが居なくてよかったね
 桃キヌ化して「私もしてあげます!」とかだったら、横島君は泣いて喜ぶんでしょうけどw

○読石さん
>今回の煩悩強化の超速度が完全に制御出来るようになれば
 いかさまっぽい強さですが、道は遠そうです。
>ラブコメ展開でお流れ
 非常に横島君らしい運命で笑えますねぇ(酷)。

○kouさん
>超加速
 原作の月世界編で美神と横島が使えたのは、たぶん事前に練習してたからだと思うのですよ。ちょっと見ただけで真似できるほど簡単な技だとも思えませんし。
 とりあえずこの話ではそういう設定になってますのでご了承下さるとうれしいです。
>タマモの「ま、世界のためじゃ仕方ないわね。」という台詞は合わないのでは?
 確かに彼女らしくないですねぇ(^^;
 むろん本心はお揚げや横島との生活のためなんでしょうけど、そこは照れ隠しとか建前ということで。
>さまざまなフラグ
 は、期待を裏切らぬよう精進したいと思いますです。
>まあ、それが出来ないからこそ甘ちゃんなどと罵られるのでしょうが
 そうですねぇ。小竜姫さまはそこまでえげつない手は使わない、というか考えつかないのではないかと。
>地下メンバー
 神父たちも影の薄さを挽回するために頑張ってくれるですよ、きっと。

○とろもろさん
>横島君の力(煩悩)で、メドーサを撃破
 追加のご褒美が余りにも魅力的でしたからw
>その霊力を出させているのは、働いているカリンちゃん
 そう言われると、カリンがものすごく割り食ってるような気がいたしますw
 しかし横島が今GSやってるのは元々カリンの(無言の)お願いがあったからなので、自業自得でもあるんですがww
>勘九郎
 強いです。2対1ぐらいじゃ勝てなさそうです。
>暴走神父
 うーん、13課ネタは使われちゃいましたしねぇ<マテ

○ncroさん
>タマモ
 いよいよ本気で横島を射止める気になった……かもです。

○通りすがりのヘタレさん
>更に危険領域へ踏み込んだ横島
 見た目と精神年齢のギャップでいうなら、19歳Verタマモは冥子よりはマシそうですし<超マテ
>メドーサの手腕
 カリンを竜神族と誤解してましたから、撤退してもそれほどプライド傷つきませんしねぇ。
 執着は……どうでしょう。

○遊鬼さん
>それは間違いなく魅力的なことでしょう!!
 将来が実に楽しみです。
>コニシキが乗っかる様な衝撃
 そんな感じです(ぉ
>風水盤組
 やっと出番です。

○LINUSさん
>原作最初の美神v.s.メドを形をかえてですね
 なるほど、確かにあの時と似た流れでしたねぇ。
>原作以上に活躍出来ない横島に明日はあるのか?
 いやいや、カリンの手柄は横島の手柄ですから。
 12神将が除霊した報酬を冥子がもらうようなもんです(ぇ

○内海一弘さん
>しかしこの技使うとあとで黒キヌ様降臨するような気がするので
 カリンの忠告通り1人に絞れば問題ないんですけどねー。
>そしてカリン…その恥じらいがかわいいですね
 やはー、そう言ってもらえると嬉しいです。
>地下メンバー
 vs勘九郎は厳しそうです(^^;

○KOS-MOSさん
>湧き立つ超煩悩を燃料とした横島の浪漫回路の力ですねぇ
 普通に出せるようになれば無敵なんですが、それは横島じゃないですしねぇ<マテ
>でも横島にそんな状態であんな約束してよかったのか?
 はたしてタマモンの狙いやいかに?ですねー。
>そしてカリンの照れっぷりも良かったです
 殴って振り払わない程度には好意的になった……かどうかは不明です(ぉ
>横島の活躍
 こんなんでいいのかどうか不安だったりします(^^;

○KEIZUさん
>メドさんはいいところ全く出せずですね
 まあカリンの攻撃が凶悪でしたからねぇ。
>オカマちゃん
 どうやって倒すか悩んでたりします(^^;
>では、クロト様寒くなってきましたので健康にお気をつけて
 はい、ありがとうございます。

○ブレードさん
>神父
 次回は……次回こそは(乾笑)。
 しかし人格者の唐巣がピートやエミの前で暴走できるものかどうか(^^;

○TA phoenixさん
>陰念
 未だに離反する気がない所を見ると、陰念は勘九郎の好みじゃなかったのかも知れませんねぇ。
 しかし座薬の世話になっても忠誠を尽くしてるんだとしたら……まさに真の漢です。

   ではまた。

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