唐巣神父の教会裏にある、霊的格闘の訓練用の結界
広さは大体、小学校の体育館位の広さだろうか
(税金関係の質問は受け付けません。)
今そこで、模擬戦闘とは言え十分注目に値する一戦が始まろうとしていた…
訓練用の結界の外の一角
「え~。いよいよ始まります。
“失われた(何が?)真の神父こと唐巣和宏神父”vs“煩悩から遠ざかりつつある煩悩魔人こと我等が横島忠夫”
正に注目に値する一戦です。
なお、この注目の一戦は妙神山を通じて神界・魔界にも実況生放送でお送りしております。
あ、申し送れましたが実況は私…
“祝!脱貧○!これが本当の私の姿です!”“目指せ!横島さんの奥様”闘う乙女こと“小竜 姫子”がお送りいたします。
そして解説は…」
と妙にテンションの高い姫子
「今度こそ目立つのね~。“もうオマケなんて呼ばせない”“横島さんの奥さんは私こそ相応しいのね~”解説が命の“白 芽衣”と…。」
姫子につられたのか同じくテンション高めの芽衣
「何言ってるんだか…。っと失礼。“思い続けて数百年・忠夫殿の為に闘う美姫”“忠夫殿のふぁーすときすを頂戴した”忠夫殿の守護者“紅井 千姫”がお送りします。」
と逆に落ち着いた感じの千姫
「(どういうことですか?千姫さん?横島さんのふぁーすときすをちょうだいしたですって?説明を求めます!)」
千姫に小声で話しかける姫子
「(どういうことですかも何も、言葉通りだが?それよりも、後がつかえているぞ?)」
と余裕タップリの様子で、姫子に答える千姫
「(屈!後ほどタップリと説明していただきますからね?)そして、今回のゲストに、この御2人をお招きいたしました。」
納得いかない様子の姫子だが、次の紹介に入る
「“忠夫さまの心と肉体を癒す事を考え続けて数百年”“私は忠夫さまのせかんどきすを堪能いたしました”忠夫さまの心のオアシス“紅井 幸姫”と…。」
ふふん♪という感じの態度で姫子と芽衣を見ながら答える幸姫
「「な・な・な・なんですってぇぇぇぇ!?(なのね~~っ)」」
その台詞を聞いて思わず叫ぶ、姫子と芽衣
そんな2人を無視して、今度は
「馬鹿ばっか…。“傾国の美女と呼ばれた私こそヨコシマに最も相応しい”“ちなみに、さーどきすの相手は私よ?”時代は私を求めている“紅井 タマモ”よ。」
タマモが更にクールな態度で自己紹介する
「「…………。」」
タマモのその言葉に言葉を無くす姫子と芽衣
その様子を見ていた唐巣神父が、忠夫に
「横島君…。君も女性には色々と苦労しているようだね…。」
と仲間、否、同類を見つけたような喜びと、哀れみの思いを込めた視線を送りながら言う
「…いわんといてください…。涙が出てきそうになるんで…。」
忠夫は神父の言葉を心の底から認め“ああ…この唐巣神父も、美神母娘と某当主に苦労かけられているのか…(泣)”と思い同情の視線を唐巣神父に向ける
「「…………。」」
≪ ガシッ! ≫
お互いが無言で結界の中央へ歩み寄り、力強く握手を交わす
そこには同じ苦労を共有する“漢”が2人存在していた…
最早、この2人に言葉は要らない…
戦いで会話するのみだ
そして、戦いは始まる…
「いくよ!戦士・横島君!!
… 主よ聖霊よ 我に力を与えたまえ …
… アーメン!!」
唐巣神父が手にしていた槍を地面に突き刺し、左手で聖書を開き、右手で素早く十字を切り強力な霊波砲を放つ
霊波砲が忠夫に迫る
「!っ!?流石、唐巣神父!(ファーザー・カラス!)
サイキック・ウオール!」
忠夫がその霊波砲を防ぐ為、自分の正面を全て覆う位の大きさのサイキック・ソーサーを展開する
― サイキック・ウオールとは、前方向を覆うタイプであるサイキック・フィールドとは違い、一方向に限定することで強度をました霊気の防御壁である ―
≪ ズドン! ≫
辺りに響き渡る轟音
その音で、解説席の4人が正気に戻る
「はっ!?し、失礼いたしましたっ!
いよいよ始まりました世紀の一戦!
勝利するのは“GS界の良心”事、唐巣神父かっ!?それとも“GS界の種馬(予定)”事、我等が横島忠夫か?
どう思われますか?解説の千姫さん?」
復活した姫子が千姫に意見を求める
「そうですね…。確かに唐巣神父の霊波砲は、個人として放てる最高レベルの威力を持っていると思われますが、忠夫殿のサイキック・ウオールを突破するのは難しいでしょう。」
と答える千姫
「そうですか。」
頷く姫子
「ですが、私は唐巣神父が地面に突き刺した、あの槍の事が気に掛かる。」
と、その後に続ける千姫
「あの槍ですか?確かに私も今迄、唐巣神父が使っている所を見たことがありませんので、どの様な力を秘めているのか見当もつきません。
芽衣さんは如何思われますか?」
今度は芽衣に意見を求める
「私もそう思うのね~。」
と居ても居なくても同じような答えを返す芽衣
「…そうですか。有難うございます。」
そして再び戦いへと場面は映る
… 他のメンバーが芽衣に生温かい視線を送りながら
≪ ドンッ!ドンッ!ドンッ! ≫
唐巣神父は、大気に溢れるエネルギーを吸収して霊力に変換し(下手をすれば元○玉の簡易版である)、連続で強力な霊波砲を放つが、忠夫の防御を打ち破ることが出来ないで居る
そんな唐巣神父目掛けて、今度は忠夫が別のサイキック・ソーサー創り出し投げつける
「くっ!?」
≪ ドカーン! ≫
神父は当たる寸前で何とかかわす事ができたが、サイキック・ソーサーの爆発の余波でダメージを負ってしまった
「…やるね…。戦士・横島君。
その霊気の盾は、防御だけでは無いようだね?」
傷ついた左腕を押さえつつ忠夫に話しかける唐巣神父
左手で持っていた聖書は、離れた所まで爆風で飛ばされていた
その様子を見ながら忠夫が答える
「はい。これが通常での霊波による遠距離攻撃です。
実は俺、霊波砲撃てないんで…。その代わりっすかね。
でも、硬さと当たった時の威力は今見た通りっすよ?」
忠夫のその言葉に驚く唐巣神父
「霊波砲が撃てないだって?霊波砲は基本中の基本なんだが…。」
「基本って言う意味なら、俺のこのサイキック・ソーサーも同じっすよ?」
と言いながら再びソーサーを創り出し、唐巣神父に投げつける
そのソーサーを地面に突き刺していた槍を引き抜き霊気を込め打ち据える
≪ ガキンッ! ドカーン! ≫
槍がソーサーに当たった時に伝わってくる衝撃と音で、硬さの程が伺える
「(まいったね…。あの固さの上にあの爆発力かい…。)
どうやら、横島君の霊能は“霊気の収束と具現化”に特化しているようだね…。」
心中の動揺を隠し、忠夫にそう告げる
「…やっぱりっすか?
俺もそうじゃないかな~と思ってたとこなんですよ。
こーゆー事も出来るもんでっ!!」
そう叫びながら、忠夫は両腕にハンズ・オブ・グローリーを発現させ、右腕のハンズ・オブ・グローリーを剣状に変形し、唐巣神父に詰め寄る
「はぁっ!!」
気合を込めて上段から唐巣神父に切りつける忠夫
「ちぃっ!?」
“ヒュン”
その攻撃を槍を両腕で支え頭上に翳し受け止める
≪ ガキンッ! ≫
激しい衝突音と共に青白い光と火花が当たりに飛び散る
「やっぱり只の槍じゃ無いようっすね?
普通の鉄とかだったら切断する自身もあったんすけど…ねっ!?
せいっ!!」
忠夫はそう言いながら、今度は左腕のハンズ・オブ・グローリーを斧状にして、唐巣神父の胴を目掛けて横薙ぎに振るう
「ひゅうっ!」
唐巣神父は気合を込めた声をあげ、その攻撃を両手で支えていた槍を回転させ、その勢いで霊波刀の力を削ぎながら、自分の右側に槍を突き立てる事で霊波斧の重い攻撃を受け止める
≪ ガギンッ!! ≫
「横島君こそ…。
今迄、何人か霊波刀の使い手と逢った事はあるけど、そこまで変幻自在に使える霊波刀なんて見たことがない…よっと!?」
“ビュウンッ!”
霊波斧を押し返し、風切り音を発しながら槍の柄の部分を、忠夫の顎を目掛け、下段の方から上に向かって跳ね上げる
「おっと!」
その攻撃を察知した忠夫は、仰け反りながらその攻撃をかわし、そのままバク転を3回転程して距離をとる
忠夫は着地をして隙を見せないように、直ぐに唐巣神父の方を見てハンズ・オブ・グローリーを構える
すると唐巣神父は、槍を両手で持ち柄を地面に当てた状態で身構えていた
「…まさか、本当にこの槍の力を解放する事になるとは…ね…。」
と苦笑いを浮かべながら忠夫に話しかけてきた
「槍の力っすか…?」
その様子に警戒しながら唐巣神父に問う忠夫
「…そう…。この槍の私にとっては忌まわしい力をね…。
“けものの槍”よ!
私に力をっ!!」
唐巣神父の霊波を込めたその言葉に反応する槍
槍の意識が唐巣神父の意識に話しかける
(ほう。私の力を解放するほどの相手か…。よかろう…。力を貸そう。
…が、“代償”は…判っているな…?)
その脳に響く声に
(はは…(汗)お手柔らかに頼むよ…。(泣))
その会話が終了すると同時に槍から“ギィィィィィィィン”と言う何かに共鳴するかの様な音と共に、青白い光が発生し唐巣神父を包み込む
徐々に変貌していく唐巣神父の姿
― 彼の“命”とも言える髪は地面に触れるほどまで伸び
― 手の爪は獣の様に鋭く伸び
― 優しげな顔は野生の獣の様に野生に溢れた感じになり
― 犬歯も鋭く伸び
― 大きく見開かれた目は虎の様に、瞳孔が縦にのび何かに飢えているかのように赤く染まる
― しかも先程までの戦闘で受けた傷も治りかけている
其処には、今までの唐巣神父とは明らかに違った存在になった唐巣神父がいた…
「さて、戦士・横島君!
これからが本当の戦いだよ!
覚悟は良いかい…?」
唐巣神父は腰を落とし、槍を頭上でヘリコプターの回転翼のように回してから、両手で持ち、腰の高さで忠夫の方に槍先を向けて構えてそう叫んだ
あとがき?
ども。零式でっす?
ああw唐巣神父がこわれない;;
次回持ち越しだぁ;;
あっはっは~のはっとw
ちゅーわけで、よんじゅうろくかいれんぞくとうこうですよ?
はやいっすねー。つい先日よんじゅっかい達成だとさわいでいたと思ったのに。
さて、いよいよ次回、唐巣神父の槍の能力が明らかにwってもーよそうついてますよね?
で、レス返しっすよ?
字伏様
こんばんは^^
えーと、本家本元の某槍とはちょ~っとばかり違いますんで、その辺は次回で^^;
いしゅたる様
どもー^^
唐巣神父は獣にはなりませんが、○○にはなります。
秋桜様
まいどー^^
けものの槍と唐巣神父をくっつけた訳は、
唐巣神父のモデルが“うしおと○ら”“からくりサ○カス”の作者で有名な方と同一人物だったからなんですっ!!
因みに、このSSのけものの槍はの意味は…
“毛を喪い野のようになる槍”と言う意味が…(笑)
どちらが強いかは(たぶん)次回判ります。
BLESS様
どもー^^
意表をつけた事で喜んでいただけてよかったです。
なぜこの槍をあまり使用しなかったのかは次回の更新で明らかになりますよ?
たぶんね…。
それと、美神母娘関わってくる予定ですよ?
盗猫様
こんばんはー^^
驚いていただけたでしょうか?
一応、主要キャラクターには専用の武器なり術で強化(壊れ?)する予定です。
somosomo様
初めまして^^よろしくお願いします^^
まぁ、地毛についてはどーなるんでしょうねぇ~(爆笑)
meo様
どもー^^
初めは純粋に上の方のレス返しでも書きましたが同一人物だったと言う事をネタにしたかっただけなんですよ?
髪だけならいいんですけどね?
どーなんでしょ?
てぃREX様
こんばんは^^
可能性はありますね~。
whiteangel様
まいどー^^
やっぱりそう思われますか?
どーなんでしょうねー?
kamui08様
どんも^^
ロンギヌスの槍って、属性って神・魔どっちなんでしょ?
キリ○トの命を一時的?にでも奪ったっていう事を考えると魔属性のような気がするし、キリ○トの血を浴びた?と言う事を考えるならば聖なる物=神属性になるだろうし…。
どっちなんですかね?
今回使わなかったのはこの辺が原因だったりします。
アイク様
どもー^^
心を通わせた彼等なら言葉で言わずとも伝わるでしょう…。(笑)
への様
こんばんはー^^
んー。一応その辺も考えてあるんですけどね~。
最後の良心…。
小鳩ちゃんは…?
DOM様
ども^^
タマモには被害いかないと設定します。
何故?
何故なら…
……
その方が格好良い(面白い)から ( ゜Д゜)y─┛~~
内海様
まいどー。
まぁ、タマモはタマモですので。
どんなに忠夫命でも
どんなにお揚げ命でも
どんなに百合子を崇拝しても
しょせん、タマモはクールでぐうたらなのです。 (マテ
一応、零式の中では、小竜姫様とベスパが一位を争っております。
随分、意表をつけたようですなー前回。
因みに、けものの槍の意識体はあのキャラ?ですよ?
では、今度こそ唐巣神父の壊れが待っていることを信じつつ…
次回オアイシマショウ^^