忠夫達の中学生生活が始まって早一ヶ月半
忠夫も2度目とはいえ、前回とは違った面子が側に居る為、中学生生活をそれなりに楽しんでいた…
…ほぼ毎日、トレーニング時に目の前で繰り広げられる、千姫+幸姫と姫子+芽衣の、ツッコミどころ満載のやり取りを見ながら
因みに、タマモはこのやり取りを狐の姿に戻り、忠夫の頭の上で“馬鹿ばっか…”と呟きつつ眺めている
この頃になると、学校でも周辺(生徒+教師陣)にも、忠夫達の関係がある程度知れ渡り、忠夫が生暖かい同情と嫉妬の視線を一身に受けていた
― そんな生活にもなれた今日この頃 ―
ある日、忠夫達は姫子達から“自分達がお世話になっている人を紹介したいから、一緒に帰らないか?”と言う誘いを受ける
其れが、彼等の運命が動き出す切欠になることを知らずに…
授業が終了し、忠夫と千姫・幸姫達は姫子と芽衣の案内で、タマモとも途中で合流し、彼女達のお世話になっている人物の元へと向かう
そして、忠夫は“何処かで見た事のある景色だな〜”と思いつつ、2人の後に歩いてはいるが…
― さて、良く考えてほしい ―
姿は中学生とはいえ、5人の美少女といえる存在に囲まれている忠夫の状況を…
はっきり言って目立つのである
これだけ目立っていれば、当然…
「中学生の癖に、女連れかよ?それも5人も?」
とイチャモンをつけてくる、大人気ない存在もいるのである
この手の人間というのは、1人では大人しいのだが徒党を組むと威勢が良くなるのだ
この時は“今時こんな格好してる不良なんていねーよ”的な姿の、6人の男子高校生が忠夫達に声を掛けてきた
声を掛けられたとも気付かず、その不良?達をスルーし目的地に向かって進んで行く忠夫達
無視されたと形となった、不良達の内の1人が“待てや!コラ!!”と言いながら忠夫の肩を掴もうとするが…
≪ ヒュン! ≫
その不良の体が宙を舞い…
そして、“おやくそくですよ〜?”とばかりに、側にあったゴミ箱に頭から突っ込んでいく
「…あっちゃ〜。やっちまった。(汗)」
と忠夫が右手で顔を隠しながら“しまった”的な様子で言いながら、その下半身のみをゴミ箱から出している不良の元へ行き、彼を片手で引っこ抜き、ぶら下げたまま
「すんません。大丈夫ですか?
つい、癖で…。
俺って、背後から襲い掛かられると、条件反射で投げ飛ばしてしまうんです。」
空いているもう片方の手の人差し指で、頬をポリポリと掻きつつ、申し訳なさそうにそう言った
― これは、常日頃(此処重要)から隙あらばと彼を狙っている存在達(主に3人いたが、現在5人に増えつつある)から身を護る為に自然と身についた防衛術である ―
その様子を見ていた他の不良達は…
「フザケンナ!」「ぶっ殺す!」
と各々が叫びつつ横島に飛びかかろうとするが…
≪ ボクッ! ≫ ≪ バキッ! ≫ ≪ メキョ! ≫ ≪ ドカッ! ≫ ≪ ブンッ! ≫
飛び掛る前に、忠夫の前に立ちはだかった少女達に次々と迎撃される
そして…
「「「「「忠夫殿(さま)横島(さん)に何をする!!??(んですか)(のよ)(のね〜)」」」」」
と更に追い討ちをかけるように、制裁を加えていく
それを見ていた、周辺の買い物帰りの奥様達や、下校途中の学生達は…
『…うわぁ〜〜〜。(汗)』
目に前で繰り広げられる、ある意味貴重な“美少女達の不良への制裁”を生温かく見守っていた
それから、数秒も経たずに不良達は、文字通りボロボロとなった姿を晒す
正に早業である
(忠夫が彼女達を止めようと、片手で持ち上げていた不良を落とし、手を伸ばしたが間に合わなかった…)
右手を伸ばしたままの格好で固まる忠夫
― その彼女達の姿を見て、知らず知らずの内に“女性(美人)に対する恐怖心”と言う名のトラウマが深くなっていく事になるとは、忠夫も彼女たちも気付かないでいるのだった ―
「…えーと…。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
…行こっか?皆…。」
と何処か現実逃避をしつつ彼女達に話しかける忠夫
それに対し
「「「「「はい♪(うん)忠夫殿(さま)(さん)ヨコシマ♪」」」」」
と何事も無かったようにニッコリと微笑みつつ全員が返事を返す
― その笑顔はとても素敵でした ―
後に、その現場に立ち会っていた人たちは口々にそう言ったそうな…
「「「「「「お、俺達って…。」」」」」」
と言いながら、ピクピクと痙攣している不良達を残し再び目的地に向かって歩き出す忠夫達
後に何度か似たような状況が発生し、それが名物になった事も此処に付け加えておこう
不良達との不幸な(彼等がね…)遭遇から約10分後、忠夫達一行は目的地に到着した
すると、忠夫とタマモが
「「あれ?確か此処って…。」」
驚いたような声を揃えて上げる
理由が判らない千姫と幸姫が、キョトンとした表情で忠夫とタマモを見る
「此処が今、私達がお世話になっている方の家なのね〜。」
と芽衣が言うと
「驚いたでしょう?」
姫子が微笑みながら言う
「驚いたも何も…。」
と目の前にある見覚えのある、特徴のある建物を見つめ呆然とする忠夫
「ねぇ…。」
普段クールなタマモが驚きのあまり、大きく口を開けその建物を見つめる
忠夫が続けて何かを言おうとした時…
「おや?姫子君に芽衣君。今帰ったのかい?」
とその建物の持ち主が背後から忠夫達に話しかける
その声に何んとも言えない懐かしさを感じながら、その声の主の方を見る
其処には
未来の世界と変わらない姿の、神父服姿で涼しくなりつつある頭と、トレードマークである丸メガネをかけ、慈愛にあふれた表情で忠夫達を見つめる、“唐巣神父”が買い物袋を両手に提げて立っていた
― こうして忠夫達の運命はゆっくりと動き出す ―
≪ 忠夫達と破門された真の神父“唐巣 和宏神父”出会う ≫
あとがき?
ども?零式っすよ?
よんじゅうよんかいめのれんぞくとうこうですよ?
えーと、今回のお話で最近色々な方のSSで壊れキャラになりつつある唐巣神父と再会しました。
…このSSでは一体どのような扱いになるんだろ?
何故、神父と姫子・芽衣が一緒に生活することになったかは、次回以降で。
神父が出てきたということは、もちろんあのキャラ(達)も出ますよ?
では、レス返しっすよ?
whiteangel様
こんばんは^^
そーゆーことをすると横島がどうなるか判っているので、表立ってはおねだりしていません。
whiteangel様も小竜姫スキーな方なんですか?
盗猫様
まいど^^
喜んでいただけて幸いです。
アイク様
ども^^
知ったときは、再び気絶したそうです。(笑)
神父でましたよー?
どうなるかは次回以降で。
秋桜様
こんばんは^^
裏切ったって…^^;
ソレホドマデ ;;
今後の女性キャラってどーなるんだ?
私もしりません。
同盟は継続していた方がいいですよ?
まだ、あのキャラ達がいますから。
kamui08様
どもー^^
そーです!きっとそーなんです!いいじゃないですか?ほんのちょっとくらいw
meo様
ちわっす^^
すんません。そのネタわかりません;;
…、あほんとだw
姫が3人いる…。
いすとく様
お久しぶりです^^
何時までつづくんですかねー?ほんと。
ワルQはもう少し先ですねー。
芽衣は少なくとも神族のヒャクメより優秀かもね…。
修羅場…書くことになるんだろーなー。必然的に。
BLESS様
まいどっ^^
まぁ、腐っても横島ですからね…。
横島の性格はなおるのだろーか?
内海様
どんも^^
姫子が偶然?とはいえ、しちゃいましたね?
内海様は小竜姫スキーでひょっとしてヒャクメもなんですか?
甲本様
こんばんは^^
ええっwとってくださいよ責任w(笑)
其処まで言い切りますか。やっぱり。
登場したのは“某実在漫画家がモデル”の唐巣神父でした。
亀豚様
まいどーー^^
…で、苦情・お問い合わせいきましたか?(笑)
ビデオは…1人でじっくりと楽しむそうです。
への様
どもー^^
ワルQについては了解です。
彼女はある作戦をたてておりますので…(笑)
二倍ですめばいいんですけどねぇ…。
猫化はしたいんですけど、やりすぎると廃れてしまいますから。
その内に書きますけど。
DOM様
こんばんはっす^^
判りにくいですか?失敗したかな?
タマモスキーですか。覚えておきます。
神化ですか…?どーでしょうね?ふっふっふ…。
猫化、思ってよりウケがいいですな。
どうなんですかね?
次回以降に期待っすかね?
以上っす。
では、皆様次回更新で(ああ、もう45回になるのか…。早いな。)オアイシマショウ^^