「しかし多い……一体どこにあるのか、皆目見当がつかんな」
アトラクション施設内。
ブラドーは金の針を片手に、奪われた美神の記憶を取り戻すため、無数の風船を調べ回っていた。
ちらりと、ピート、小竜姫、そして自分の風船に目を向ける。これらは奪われた年数が飛び抜けて多いため、それに比例して巨大になっているのだ。
当然、目立つ。
「……あちらを先に割っておくか」
小さいままでは不便なのは、ブラドーとて同じである。
だが――
「だめ! れーこが先!」
と、下にいるお子様はわがままを言う。実は、これは先ほどから繰り返されていた。
ブラドーは嘆息し、美神の風船を探す作業を再開した。
しかし、やはり探す対象が多すぎた。どこを探しても見つからない。
――と。
「あ! あったー!」
美神が声を上げた。ブラドーは、彼女の指差す方向に目を向ける。
「どこだ?」
「あそこ! あそこー! ちがーう! そっちやない! あっち、あっちー!」
あそこだのそっちだのあっちだの。指示に具体性がないのは仕方のないことか。ともあれ、ブラドーは彼女の指示に従い、いくつかの齟齬を繰り返しながら、やっと美神の風船を見つけた。
「む、あれか」
「そう、それ! ――あ!」
突然、美神が声を上げた。ブラドーは何事かと振り向き――
がしっ!
何かに顔面を掴まれ、相手の姿を確認するより前に視界を塞がれた。
「なっ……!?」
「ぶらどーっ!」
美神の声が響く。ブラドーは、視界が塞がれたままだが、この襲撃者の正体に見当がついていた。
この状況で、自分たちに危害を加えてくるのは一人しかいない。すなわち――パイパーが戻ってきたのだ。
『二人三脚でやり直そう』
〜第二十一話 何かが道をやってくる!!【その5】〜
「……姉上……」
名乗りを上げ、「決まった……」と浸っている仮面ワルQストロンガー。その背後から、一人の男がテンションの低い声で話しかけた。
その声に、ストロンガーは水を差されたとばかりに不機嫌そうに振り向く。
「何を言っている。貴様の姉などという絶世の美女など知らん。私は仮面ワルQストロンガーだ。
で、どうした? 仮面ワルQスーパー1よ」
問われた男は、これまた人間ではなかった。しかしやはり、縁日で売られているようなセルロイド製のお面で顔を隠している。こちらは、蜂を模した黒い変身ヒーローのお面だ。
「姉上「姉上ではない。仮面ワルQストロンガーだ」……これ、恥ずかしいからやめません? それにそのお面はカ○トであって、ストロンガーじゃないです。僕のだって、スーパー1じゃなくて○ビーですよ? 蜂には違いないですが」
「ザ○ーだと? そんな捏造戦国宗教の名前など知らん。貴様は私に、サン○ー毛利やチェ○ト島津のように、バルハラ春桐とでも改名させるつもりか?」
「何を言ってるんだかわかりませんよ、姉上。「姉上ではない。仮面ワルQストロンガーだ」ともかく、いくら隠密任務で正体を隠さないといけないからといっても、これはないんじゃないかと思うのですが。
とゆーかこーゆー場合、普通は姿を隠しながら影で任務遂行するもんじゃないですか?」
「貴様、上官の判断に不服を申し立てるつもりか? いい身分だな、少尉」
ストロンガーの強情な言葉に、スーパー1は「はぁ」と嘆息した。
「……了解しました大尉殿。命令に従います」
「よろしい。で、あのパイパーで間違いないのだな?」
「はい。奴の行動をモニターしていた結果、明らかに数回に渡り、霊波迷彩マントを使用した形跡があります。間違いありません」
「そうか。では速やかにあの男児を救出しつつ、ついでにショタを傷付けようとした我が軍の試作装備を盗んだ不届き者を血の海に沈め、しかる後にマントを回収するぞ。ジー……スーパー1」
「いえす、まむ」
答えるスーパー1の声は、わりと投げやりだった。
『くっ……なんなんだあの変態どもは!』
横島にとどめを刺し損なったパイパーは、忌々しげにお面女を睨んでいた。
その背後から、似たようなお面で顔を隠した男が顔を覗かせ、プレハブ小屋の上にいるお面女と何か話している。
「あれも魔族……? 敵ですの?」
「いえ、違うと思いますよ。横島さんを助けてくれましたし」
(っていうか、なんであの人たちがここにいるんだろう……?)
未来の記憶で面識のあるおキヌは、今ここにいるはずのない二人がいることに、胸中で首を捻っていた。同時に、あのような珍態を晒している理由も思い当たらず、疑問は益々膨らむばかりだ。
「でも魔族なんだろ?」
「魔族といっても、色々いるんじゃないでしょうか。ほら、鬼門さんたちの説明で、パイパーが魔族過激派に分類されるとかあったでしょう? なら穏健派っていうのもいるはずです」
「確かに、あの魔族はパイパーを攻撃しましたしね。でも、敵の敵が味方とは限りませんわよ?」
「それはまあ……」
確かに彼女は、最初のうちは人間にいい感情を持っていなかったと、おキヌは横島から聞かされたことがあった。そんな彼女が、共通の敵がいるからといって、自分たちに友好的に接してくるのだろうか――?
「そこの人間ども!」
「はいっ!?」
と――突然声をかけられ、おキヌは思わず返事してしまった。
「これより私、仮面ワルQストロンガーは部下の仮面ワルQスーパー1と共に、パイパーを殲滅する! 貴様らは邪魔だから手を出すな!」
「なっ……!」
この物言いに、プライドの高いかおりが反応した。
「なんて言い草ですの! 魔族……いえ変態ごときに指図されるいわれはありませんわ! 横からいきなりしゃしゃり出て、勝手なこと言わないでくださいませ!」
「何を言うか、この民間人めが! 貴様ごとき腕前で、魔族が倒せるなどと本気で思っているのか! 現に、そこの子供は私が助けなければ死んでいただろう!」
「そんなことありませんわ! あなたが狙撃しなくても、私が助けてました!」
「強がりはよせ。底が知れるぞ民間人!」
「民間人民間人と繰り返さないでくださいませ! これでも私は、弓式除霊術の正統後継者ですよ!? そこらのただ霊力を振るうだけの人間と同じに思わないでください!」
「人間ごときの血統がなんだというのだ! 貴様ら人間と我ら魔族には、超えることのできない絶対的な壁があることを、まず知るべきだな!」
パイパーどころか周囲も無視し、ヒートアップする二人。その背後で、後から現れたお面男がおキヌたちに近寄り、話しかけていた。
「いやー、すいませんね。姉上がご迷惑を……あ、僕はジー……じゃない、仮面ワルQスーパー1です。お面は○ビーですけど」
「いえいえ。こちらこそ、横島さんを助けていただいてありがとうございました」
友好的に話しかけてくるスーパー1に、おキヌは律儀に頭を下げる。
「そう言っていただけると助かります。これ、近くのコンビニで買ってきた飲み物です。良ければどうぞ」
「うわあ、ありがとうございます」
「あ、ああ……サンキューな」
差し出されたポカリスエットに、おキヌは素直に喜び、魔理は意外にフレンドリーな魔族に面食らっていた。
が――
『おい……いつまでおいらを無視してるつもりだ……?』
完全に無視された形になっていたパイパーが、我慢の限界とばかりに、額に井桁を浮かび上がらせて声をかけてきた。
かおりとストロンガーも、ぴたりと口論を止めてそちらを見やる。しかしストロンガーは、つまらなさそうに「はん」と鼻で笑った。
「雑魚などいくら無視したところで害はないだろう?」
『雑魚……だと?』
「そうだ。雑魚だ。金の針も取り戻せないで力を使いすぎて、今の貴様はガス欠寸前だろう? もはや眷属を操る力さえ残っておるまい。違うか?」
嘲るように言い、完全にナメきった隙だらけの動作で、銃の安全装置を外すストロンガー。
しかし、言われたパイパーの方といえば――
『くっ……くくく……』
傑作だ、とでも言わんばかりに、含み笑いをこぼした。
「何がおかしい?」
『いや、ストロンガーとか言ったな? お前の言う通りさ。おいらはもはやガス欠寸前だよ。
……さっきまではね』
「……なに?」
『そう! 今のおいらは力が有り余ってるぞ!』
パイパーは高らかにそう言うと、同時に後方にあるアトラクション施設の出入り口が、ボンと爆発した。
例の本体が潜んでいた施設である。その煙の中から、小さな人影が躍り出た。
「美神さん!?」
おキヌが声を上げる。その人影は、間違いなく美神であった。そして、彼女に続くようにして、煙から出てくる影があった。
それは、マントを羽織った巨大なネズミ――パイパーの本体であった。
「みんな、ごめんなちゃいなの! ぶらどーがへまちやった!」
叫びながら、美神はおキヌたちの元へと走ってくる。そして彼女は、おキヌの手の中で気を失っている横島を見て、はっと息を呑んだ。
「よこちま!」
「大丈夫ですよ、美神さん。気を失ってるだけです」
おキヌはそう言って安心させると、パイパーへと視線を戻した。そこでは、本体と合流した分身が、その下半身を本体の頭の中へと沈めているところだった。
その本体は、手に金色に光る小さな針を持っていた。正真正銘、本物の金の針である。
『魔族も人間も関係ない! 全員まとめて、無力なガキにしてやるよ! ホッホッホー!』
パイパーが宣言すると同時、その手に持った金の針が巨大化した。
――その少し前――
「右の。行ったようだぞ」
「そのようだな、左の。しかし、みすみす見逃して良かったのか?」
鬼門の二人は物陰からひょっこりと顔を出し、大量の風船が浮かぶ空間に入った。
いつの間にかおキヌらと別れていた二人だが、元より影が薄いので、誰も気にしていなかった。彼らは先んじて、パイパーの霊波を探り、この場所に辿り着いたのだ。
洞窟を模した部屋の大部分には、水が張ってある。その中に、アッシュブロンドの幼児が気を失ったままプカプカと浮いていた。
言わずもがな、ブラドーである。吸血鬼は水に弱いのだ。……正確には、弱いのは流水にだが。
二人はそのブラドーを引き上げ、適当に岸に寝かす。
「とは言っても右の。我らが辿り着いた時には、既に金の針はパイパーの手の中にあった。危険を冒すよりも、確実に小竜姫さまを元に戻すことを優先するべきではないか?」
「むぅ……妙神山の門を守る者としてはその発言、いかがなものかと思うぞ。……しかし、事実なだけに我ながら情けないが」
「言うな。ともかく、まずは小竜姫さまだ」
二人は頭上に浮かぶ無数の風船を見上げた。小竜姫の風船は、1000年分の記憶が封じ込めてある分、ひときわ巨大だった。目立つことこの上ないので、見つけるのに苦労はない。
鬼門の片方が鬼の姿に戻り、ジャンプしてその風船の紐を取る。
「では割るぞ……む?」
言いながら角を突き出した鬼門だが、その動きが途中で止まった。
「どうした?」
「これは……」
相棒の疑問には答えず、つぶやきながらそのまま角を突き入れる。しかし角は、風船に届く前に止まった。
「これは?」
「やはり。パイパーの魔力に守られておる。おそらく、金の針でなければ割れぬであろう」
「なんと……それでは、小竜姫さまは元に戻せぬではないか。……ん? 待て。よく見てみろ」
「む? ……おお。これは……」
相棒の言葉に改めて風船を見た鬼門は、感嘆の声を上げた。
小竜姫の風船は、パリパリとわずかに放電している。
「小竜姫さまの竜気が、内側から風船に負荷をかけておるな……」
「元より、小竜姫さまの方がパイパーより霊格が上だ。パイパーごときでは、小竜姫さまの記憶を封じるのは無理があったということか」
「これならば、外側から圧力を加えれば、パイパーの魔力を打ち破れようぞ。よし、左の!」
「おうさ、右の! やってみようぞ!」
二人頷き合い、揃って両手を風船に突き出し、霊波を放射し始める。
ややあって、風船が「ヴヴ……」とわずかに震え、そして――
パンッ!
「やったぞ、右の!」
「うむ! これで小竜姫さまも……!」
風船は見事に割れ、小竜姫の記憶が解放された。
ビュッ……バシュッ!
「……んっ……」
バブルランド手前の森の中、木にもたれかかって気を失っていた小竜姫は、体が元に戻ると同時に身じろぎした。
そして、ゆっくりと目を開ける。
「……ここは……」
周囲を見回す。ここが森の中であることを確認し、そして今までの経緯を思い出そうとする。幸い、子供にされた後の記憶も残っていた。
が、小竜姫はその記憶を思い出し、苦々しく唇を噛む。
「くっ……情けない。この私ともあろう者が、なんたる不覚を……」
助太刀するどころか、逆に迷惑をかけてしまった。武神として、恥ずかしいことこの上ない。
こうしてはいられないとばかりに立ち上がろうとし――その時、気付いた。
自分が着ている俗界用のセーターの上に、子供用のワイシャツがかけられている。子供になった横島が着ていたものだった。おそらく、体が冷えないようにとの配慮で自分にかけて行ったものだろう。
……くすっ。
苦渋に満ちていた顔が、それを見ただけでほころんだ。
「高島さん……ですか。随分と長いこと忘れていたものですね。なにせ、1000年は前のことでしたから」
つぶやき、小竜姫はそのワイシャツを、微笑を浮かべながらギュッと胸に抱いた。
そして次の瞬間、その視線をバブルランド遊園地へと向ける。
「行きましょう。横島さんを守らないと」
ぽんっ! ぽんっ! ぽんっ!
パイパーの魔力を受けて、呼び出された眷族のネズミたちが、次々とチビパイパーに姿を変えていく。
『ホーッホッホッホッ! 金の針を手に入れたおいらの力を思い知れ!』
チビパイパーたちが、パイパーを中心に扇状に広がり、スチャッとラッパを構える。
『見るがいい! おいらの真の力を……!』
ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅららー!
「むぅっ! これは……!」
「この波動……! 馬鹿にできたものではないですよ、姉上!」
「姉上ではない! 仮面ワルQストロンガーだ!」
「そんなこと言ってる場合ではありませんわよ!」
始まった多重奏が放つ魔力の波動が、その場の全員に吹き付けられる。これだけでも、気を抜けば吹き飛ばされそうなほど強力だった。
ちゅらちゅらちゅらちゅーらーらーっ!
「ジーク! 結界だ!」
「やってます!」
パイパーの術が完成しようかという時、思わずスーパー1を本名で呼んで指示するストロンガー。スーパー1の方は心得たもので、指示されるより前に結界を張る作業を始めていた。
そして――
『ヘイッ!』
カッ――!
パイパーとチビパイパーの放った魔力の波動が、スーパー1の張った結界に圧力をかける。
「くっ……予想以上のパワー……! これで本当に下級魔族か!?」
「この程度の結界ではもたないのか……!?」
魔族の二人が、自分たちの目算が誤っていたことに舌打ちする。言っている間にも、圧力は結界を圧迫し続け――やがて、圧力が収まった。
「……凌いだようだな」
「ですが、この結界はもう使えません。もう一度きたら、新たに張りなおさないと」
ストロンガーがつぶやき、スーパー1が結界の状態を報告した。ストロンガーは冷静に、今の術を検証する。
「このパワー、ただごとじゃない……範囲も恐ろしく広いな。おそらくここを中心とした、少なくとも半径数十キロ圏内の人間は、軒並み幼児化されたと見ていいだろう」
「すうじゅっ……!?」
そのつぶやきを聞いたかおりが絶句した。
「ダメージを与えるでもなく、ただ子供にする……か。やることがチャチな分、広範囲に影響を与えることができるのか」
『チャチで結構。それだけでも、人間社会をマヒさせるのには十分さ!』
ストロンガーのつぶやきを耳ざとく聞きつけたパイパーが、胸を張って反論した。そして再び、チビパイパーたちがラッパを構える。
『さて、何回まで耐えられるかな?』
再び始まる多重奏。しかし――
「何回も耐える必要はない」
短く言い放ち、ライフルを構えるストロンガー。そのまま即座に引き金を引くと、精霊石弾が発射され真っ直ぐにパイパーへと迫る。
が――
『甘いっ!』
ライフルが発射されたと同時、何体かのチビパイパーが飛び上がり、パイパーの盾になった。そのうちの一体に精霊石弾が当たり、そのチビパイパーはネズミの姿に戻って絶命した。
しかしストロンガーは、驚いた様子も見せず、次々に弾を発射する。そのたびにチビパイパーが軌道を読んで飛び上がり、一発も漏らさず受け止めた。
いなくなった分のチビパイパーは、無尽蔵に呼び出される眷族のネズミが順次成り代わるので、チビパイパーをいくら倒しても意味がなさそうだった。
「こうなればネクロマンサーの笛で、チビパイパーを逆支配するしか……!」
おキヌが見かねて、パイパーの眷族を逆支配しようと笛を口にする。しかしストロンガーは、冷静にそれを制止した。
「やめておけ。お前の力がどれほどかは知らないが、人間の霊力程度では、今のフルパワーのパイパーから眷族の支配権を奪うことはできない」
「う……」
言葉に詰まるおキヌ。そうこうしているうちに、パイパーの演奏は終了し――
『ヘ――「やらせませんっ!」ブフォッ!?』
「――え?」
術が発動するその瞬間、突如として、何かがパイパーの背中を強打して吹き飛ばした。いきなりのことに、おキヌは思わず目を白黒させる。
見れば、先ほどまでパイパーがいた場所に、入れ替わりに立っている人影が――
「小竜姫さま!?」
「お待たせしました」
それは、小竜姫だった。いつの間にやら、元に戻っている。
彼女はおキヌに一声かけると、もんどりうって倒れたパイパーを、キッと睨み付けた。
そして――
「悪魔パイパー! これ以上の狼藉は許しません! この小竜姫が来た以上、往く事も引く事もかなわぬと心得よ!」
朗々と言い放ち、小竜姫は神剣を抜いて構える。
『しょ、小竜姫……お前、なんで……』
子供になったはずの彼女が元に戻り、この場にいるという疑問を口にしつつ、のろのろと立ち上がるパイパー。
小竜姫はちらりと、横目でおキヌ――正確には、おキヌと一緒にいるお面の魔族――の方を見る。
「そちらの二人、魔界正規軍の方とお見受けしますが?」
「違う。私は正義の戦士、仮面ワルQストロンガー。こちらは部下の仮面ワルQスーパー1だ」
「……は? ええと……まあとにかく、あなたたちもパイパーが目的ですか?」
「うむ」
ストロンガーの名乗りに軽く混乱しつつも質問を重ねる小竜姫に、ストロンガーは首肯した。
「ならば、一気に行きましょう。笛を吹かせる暇を与えてはなりません」
「言われるまでもない」
小竜姫の言葉に、ストロンガーとスーパー1がライフルを構える。そして、小竜姫が先陣を切ってパイパーに肉薄した。
『くっ……!』
襲い来る小竜姫に、眷族を盾にして防ごうとするパイパー。しかし、次々に神剣で斬られ、時間稼ぎすらできない。すぐに小竜姫がパイパーの懐に潜り込み、神剣の間合いに入る。
「はっ!」
小竜姫が神剣を振るう。パイパーが金の針で、その剣を受ける。金の針の内包する魔力が、小竜姫の剣によって散らされると、金の針の魔力を受けられなくなったチビパイパーが次々とネズミに戻っていった。
息もつかせぬ武神の連撃に、パイパーは防ぐだけで精一杯だ。それどころか防ぎきることもできず、何発も受け損ねて浅い傷を負い続ける。
無論、攻撃手は小竜姫だけではない。ストロンガーとスーパー1の射撃に晒され、パイパーの体にはいくつもの銃創が出来上がっている。それでもなお倒れないのは、金の針の魔力を傷の回復に回しているからというだけでしかない。
(……どう考えても、終わるのは時間の問題ですよね)
おキヌはその様子を眺めながら、腕の中の横島にヒーリングをしつつ、そんなことを考えていた。
小竜姫たち三人の攻撃に晒されたパイパーには、反撃する余裕などまったくない。反撃するのであれば、一旦引いて距離を取り直すしかなさそうではあるが、それを許す小竜姫ではないだろう。彼女が先ほど言った通り、パイパーには往く事も引く事もできそうになかった。
パイパーがこの状況を打破するには、よほどの切り札を持っていなければ無理だろう。しかし、おキヌはパイパーがそんな切り札を用意していたという記憶がない。
(私が用意していた裏技も、出番なしですねー)
美神や横島を真似して一生懸命考えた裏技は、色々と下準備を進めていたものの、結局出番なしで終わりそうだった。
「そういえば美神さん、唐巣さんの風船は割りましたか?」
「うん。最初にぶらどーが割ったよ」
おキヌの質問に、美神は素直に答える。
どちらにしろ、愛子の安否を確認するために電話をした時より後のはずだから、それほど時間が経ってたわけではない。
――経ってたわけではないのだが。
「私がどうかしたかね?」
「――え?」
声に振り向くと、そこには唐巣がいた。
断っておくが、N県は東京から近いわけではない。加えて、今は朝日が昇って間もない時間。さすがに始発電車ぐらいは通っているだろうが、それでも、ついさっき元に戻ったばかりの唐巣がここまで辿り着けるはずがなかった。
辿り着けるはずもないのだが――現に彼はここにいた。
いつもの温和な笑みを浮かべ、しかしその両手には、表情とあまりにも不釣合いな銃剣がそれぞれ握られている。
なぜだろうか。おキヌは、とんでもない悪寒を背筋に感じた。
「ときにおキヌくん」
「は、ははははいっ!?」
彼は温和な微笑を浮かべたまま、おキヌに声をかけた。おキヌはわけもわからず、どもりながら返事する。その横では、なぜか美神がガタガタと震えていた。
唐巣は構わず、続ける。
「先ほど、体が元に戻った時に、うちの教会から『あるもの』が全て盗み出されていたことに気付いたんだが……知らないかね?」
「そ、そそそそそれは、あれのことではないでしょーかっ!?」
おキヌは震える手で、前方の地面を指差す。そこには、散乱した無数の育毛剤。その全ての瓶は割られており、無事に済んでいるものは一つとてない。
さらにその先には、小竜姫たちに押されまくっているパイパーの姿。一体どういう偶然が重なったのか、ちょうどその頭が、陽光を反射してキラリと光った。
「……ほぅ……」
ザッ――
唐巣は一言頷くと、一歩踏み出した。
その背後でおキヌは、美神と抱き合ってガタガタと震えるしかできなかった。
ザッ、ザッ、ザッ――
二歩、三歩と進んでいく。そして、無造作に右手を上げ、「ヒュンッ」と小さな風切り音を響かせて銃剣を投げた。
そして、それは――
ドスッ。
軌跡さえも見えないスピードで、次の瞬間にはパイパーの喉元に突き刺さっていた。
『あ……がっ……!?』
「「「!?」」」
自分に何が起こったのか理解できていない様子のパイパー。そして、戦闘に集中していた味方の三人も、突然の横槍に驚愕して唐巣の方を振り向いた。
ザッ――
唐巣は立ち止まり、懐から新たな銃剣を取り出すと、十字架を作るかのように眼前で交差させて構えた。
「我は髪の代理人、神罰の地上代行者。我が使命は、我が髪に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅すること――
エ イ メ ン
――Amen」
そう宣言するなり、唐巣は小竜姫たちも無視して、パイパーに躍りかかった。
―― 一方的な殺戮だった――
小竜姫たちも、呆然としてその様子を眺めるだけしかできなかった。
「貴様は震えながらではなく」
一体どこにしまってあったのか――無尽蔵かとも思えるほど、次々と銃剣を取り出しては突き刺していく。
「藁のように死ぬのだ」
串刺し。串刺し。串刺し――パイパーは成す術もなく、その全身に銃剣を突き立てられる。
『あ……が……あ……』
もはや、声も出せないのか。パイパーは既に死に体だ。
(うわぁ……)
それを見ながら、おキヌは自分の仕掛けた『裏技』がかなりエグかったことを悟った。
おキヌの仕掛けたことはこうだ。
まず、愛子にブラドーと金の針を、先に遊園地に届けてもらう。そして最初に唐巣の風船を割ってもらい、翌朝に教会からくすねた唐巣秘蔵の育毛剤を大量にばら撒く。
その後、急いで駆けつけた唐巣は育毛剤の惨状を見て怒り、また、その犯行が頭髪のないパイパーによるものだと勘違いすれば、普段以上の力でもっておキヌたちの味方になってくれる――はずだったのだが。
結果は見ての通り。予定通りと言えばその通りだが、少々どころか、かなり行き過ぎた状況である。
そこまで髪のことを気にしていたのであれば、悪いことをした――おキヌの心は少し痛んだ。
ともあれ、おキヌの仕掛けた裏技が発動されているのには違いなかった。
(……こういう時、横島さんだったらネタ台詞言うんだろうなぁ……)
そう思い、頭を捻る。そして――
「パイパーさん、聞こえていたらあなたの生まれの不幸を呪うといいです」
と、ぽつりとつぶやいた。しかしそのつぶやきは、しっかりとパイパーの耳に入っていたらしく、彼は『な……に……?』と返事をした。
おキヌは、少し気を良くして、続ける。
「あなたは厄介な敵でした。ですが、あなたのハゲがいけなかったのですよ」
『は、謀ったな! 謀ったな氷室ォォォッ!』
パイパー、最後の最後で意外とノリが良かった。
ともあれ叫んだ直後、唐巣が強引に奪った金の針で脳天を貫かれた。
『ギャアアアアアッ!』
断末魔と同時、パイパーの体がまばゆく発光し、次の瞬間には跡形もなく消滅した。
パイパーが滅んだ後、眷族のネズミたちは、連鎖的に消滅していった。元々がパイパーの魔力によって生を受けた存在である。主人が死ねば、その存在を維持できなくなるのも当然だった。
とどめを刺した唐巣といえば、散乱した育毛剤を前に膝を折り、手を組んで「おお髪よ……」と泣きながら祈っている。とゆーか字はそれでいーんですか神父として。
「横島さんは無事ですか?」
と、小竜姫が神剣を収め、おキヌの方に歩いてくる。
その言葉に、おキヌが腕の中の横島に視線を落とすと、気絶していた彼の呼吸は、いつの間にか安定していた。
「大丈夫です。今は、眠っていますね」
答えながら、おキヌは横島を降ろし、近くの木材に背を預けさせて寝かせる。
「うむ。それは何より」
おキヌの言葉に頷いたのは、小竜姫ではなく仮面ワルQストロンガーだった。声のした方に目を向けてみれば、すぐ近くに彼女がいた。
「あ、ええと……ストロンガーさん? ありがとうございました。お陰で横島さんが死なずに済みました」
「礼はいい。それよりも……その……なんだ」
そう言って、ストロンガーはいきなり言いづらそうにもじもじとし始める。その様子は、普通ならただ挙動不審で済みそうなのだが、お面をかぶったままでは単に不気味なだけだ。
「そ、その子供は私が助けたのだ。ならばせめて、一度抱かせ――」
ごめすっ。
「わわっ!?」
言いかけたストロンガーは、突如として降ってきた巨岩に脳天を強打され、続きを口にすることができずにそのまま巨岩の下敷きになった。いきなりのことに、おキヌがびっくりして一歩下がる。
そして、その巨岩の影からひょっこりと顔を出すのは――仮面ワルQスーパー1。
「姉上ー。霊波迷彩マントは回収しましたので、任務完了ですよー。これ以上、恥の上塗りはやめてくださいねー。それじゃ帰りますよー」
なんだかとっても棒読みに言って、彼は既に意識のない岩の下のストロンガーを引っ張り出し、肩に担いだ。空いてる方の手には、パイパーの本体が羽織っていたマントがある。
「それでは皆さん、お騒がせしました。もう会うこともないでしょうけど、お元気で」
言うなり、返事も待たずにそのままテレポートする。
後に残されたおキヌたちといえば、少々呆然としていた。
「……なんだったんでしょうね、あの魔族たち」
「さーな?」
かおりと魔理は、顔を見合わせた。
「ともかく、パイパーは倒しました。あとはこの金の針を使って、子供になった人たちを元に――あら?」
回収した金の針を持って、三人を促そうとしたおキヌは、言葉を途中で止めた。美神が大きなあくびをしているのが、視界に入ったのだ。
「美神さん、眠い?」
「ん〜……」
むにゃむにゃと目をこする美神。真夜中からずっと緊張の中にいたのだ。緊張の糸が途切れれば、眠くなるのも当然だろう。
「それじゃ、美神さんはここで待っててくださいね。すぐに元に戻してあげますから」
「ん……おキヌちゃんおねがい〜……むにゃ……」
それだけ答え、横島の傍まで寄って行って、こてんと横になる。無意識になのか、彼女は横島の膝枕で寝る形となった。
おキヌはその微笑ましい光景に「あらあら」と苦笑すると、いまだ目を覚まさない愛子と共にそこに残して、かおり、魔理、小竜姫と一緒に風船を割りに行った。
――アトラクション施設内部、風船の保管されている部屋――
そこでおキヌたちは、風船を割る作業に没頭していた。
風船を守るパイパーの魔力は既にないので、金の針でなくとも割ることは容易になっていた。四人で手分けして、膨大な量の風船を割る作業に従事している。
「あの……小竜姫さま」
その作業の中で、おキヌは小竜姫に尋ねた。
「はい?」
「子供になっていた時のこと、覚えてます?」
尋ねると、小竜姫は沈痛な面持ちで目を伏せた。
「あ……はい。今回はおキヌさんにご迷惑をかけて、申し訳ありません。武神として、恥ずかしく思います……」
「あ、いえ、それは別にいいんです。それよりも、なんで横島さんのことを『たかしまさん』って呼んでたんですか?」
「それは……」
言いかけ、小竜姫はほのかに頬を赤らめた。そのまま、続ける。
「横島さんが、高島さんに似ていたからだと思います。高島さんは、妙神山で育った私にとって、生まれて初めての友達でしたから……」
「高島さん……ですか?」
「はい。もう1000年も前になりますか……私が彼と初めて出会ったのは、彼が妙神山に修行に来た父親に一緒に連れられて来た時ですね。その父親が私の母から修行を受けている間、彼は暇を潰すため、私と遊んでくれていました。
短い時間でしたが……私にとっては初めて経験することばかりしてくれて、とても新鮮に感じたものです。下山する時は、心から別れを惜しんで泣いてしまいましたね。
彼はそれから、頻繁ではないですが何度か訪れて来てくれて、私を楽しませてくれました。たまに寂しくなって、妙神山を抜け出して会いに行こうとしら、母に見つかってお仕置きされたこともありましたね。
思えば、彼とのことは、そんな苦い思い出も含めて、楽しいものでした」
「いい人だったんですね」
「はい。でも、私たち神族と人間とでは、成長速度も寿命も違いますので……高島さんはやがて大人になり、いつからか妙神山に来ることはなくなりました。
それから1000年……当時の私が幼かったせいもあって、今ではすっかり忘れてしまってましたね。もう、高島さんはこの世にいないのですから……」
そう言って締めくくり、どこか遠くを見て苦笑する。その表情は、どこか寂しげであった。
永い時を生きる彼女にとって、人間との出会いと別れとはどのようなものなのか。人の身であるおキヌには、想像できようもなかった。
だが――それでも、わかることはある。
「でも、今は横島さんがいるじゃないですか」
そう。昔のことはわからないが、それでも今の彼女は、決して寂しい思いが出来るほど一人ではない。
かけられたおキヌの言葉に、小竜姫はハッと虚を突かれたような表情になり、おキヌの方に視線を向けた。
「横島さんだけじゃありません。美神さんも私もいます。
私、馬鹿だからうまく言えませんけど……人生ってこれからもずっと続いていくんですから、その時その時でいい思い出を沢山作っていけばいいじゃないですか。高島さんとの思い出みたいに、あとで振り返った時に笑って思い出せるような、そんないい思い出を。
私も横島さんも、協力は惜しみませんから」
「……ありがとうございます、おキヌさん」
小竜姫は柔らかく微笑んだ。
やがて、全ての風船を割り終わり、魔理が「ふぅ」と額の汗をぬぐった。
「終わったな」
「お疲れ様でした」
小竜姫がにっこりと労う。
「それでは出ましょうか。おねーさまも横島さんも、既に元に戻って――」
かおりがそう言いかけ、何かに気付いたかのように急に黙り込んだ。
「どうしたんですか?」
「あ……えーと……今のおねーさまと横島さんの体勢を思い出しまして……あのまま元に戻ったらと思ったら……」
「「「……あ」」」
言われ、他の三人もそのことに思い至る。美神は、横島の膝枕で寝入っているのだ。
「い、急ぎましょう!」
おキヌはそう言って、走り出す。
だが、おキヌ自身、なぜ急がねばならないのか、まるでわかっていなかった。
――その後、外に出たおキヌたちが見たものは。
血まみれになって気を失っている横島と、耳まで真っ赤になって神通棍を握り締めている美神の姿だった。
「あ、あたしに膝枕しよーなんて、じゅーねん早いのよっ!」
その台詞は横島に向けて発せられたものだが、おキヌはなんとなく、自分たちに向けられた言い訳のような気がした。
その横では、意識を取り戻していた愛子が「これが甘酸っぱい青春ってやつね!」と目を輝かせていたのはお約束。
――某所の寺の一角――
蛇のように四肢のない怪物が蠢き回り、そこにいたフードとマントの人物にまとわりつく。
「……ふん。死んだか。小竜姫も仕留め損なったみたいだし、使えない奴だねぇ……」
怪物――ビッグ・イーターに触れるなり情報を引き出したフードの人物は、嘲るようにぽつりとこぼした。
「まあいい……所詮は下級魔族。大した働きを期待する方が間違ってたか」
ビッグ・イーターは、その人物のマントの中に滑り込み、姿を消した。フードの人物は、そのまま寺の中へと入っていった。
――おまけ1――
おキヌたちが去ってから一時間ほど後、ブラドーは施設の出口の前で呆然と突っ立ってた。
既に日は昇っている。棺桶に入って運んでもらわない限り、この場所から動けない。
そしてさらに一時間が経った頃、完全に忘れ去られていることに思い至り、体育座りになってしくしくと泣いている吸血鬼の姿がそこにあった。
――おまけ2――
魔界正規軍の中に、盗み出された試作装備を奪還する任務を帯びた姉弟がいた。
彼女らは無事任務を達成し、件の試作装備を取り返してきた。姉の方は任務達成の喜びに打ち震え、涙を流しながら弟ときわめて激しいダンスを踊っていたという。ダンスではなくプロレスともボクシングとも言われたが、とりあえずここではダンスということにしておこう。
そしてそのダンスに付き合った弟は、なぜかその後、全治一ヶ月の入院生活をしたとか。
南無。
――あとがき――
あー、やっぱり長くなっちゃいました……これにてやっとパイパー編終了です。ちび横島の貞操は守られました。でかしたジー……スーパー1。
そして微妙な形ですが、小竜姫さまと美神のフラグが少しだけ進行しました。やはり恋愛模様は複雑な方が面白いと思うのですが、どうでしょうかw
順番で言えばこの次はナイトメア編なんですが、とりあえずその前に閑話休題を一話か二話入れます。久々に白龍のメンバーにスポット当ててみたいと思ったりw
ではレス返しー。
○零式さん
逆行が影響といえばその通りですねー。
小隆起召喚→白龍メンバー負傷→メドーサ警戒→霊波迷彩マント奪取→ワルQ捜索って流れですからw
○山の影さん
そうですね。パイパーは横島に拘らなければ、もっと粘れたかもしれません^^;
○黒覆面(赤)さん
技量がすごいと言われて、大変恐縮です^^; 原作を見て、彼らならこーするかなーと思いながら書いてますので。ブラドーは……原作の出番が一回こっきりでしたので、創作の部分が多いですがw
○みいさん
初めましてー♪ そーです。盗んだので来ましたw
○秋桜さん
日本列島断裂ですか!? それは恐ろしい……w 今回のおキヌちゃんは、横島くんや美神さんの真似をするため、微妙に黒くなっちゃいました^^;
○まさのりんさん
初めましてー♪ ワルQが出てきたのは、軍からモノが盗まれたからです。そしてショタっ気出して参戦してしまいましたw
○とろもろさん
ブラドーはギャグ方面で強化していきたいなーと思ってますw おキヌちゃんの育毛剤アタックは、怒らせるだけに終わりませんでしたw ワルQは、忠夫君の姿を見て、当初の目的を半分忘れて飛び出したという感じですかねーw
○亀豚さん
いやガーリック味は冗談ですので……w ショタコン魔族は何もできずに強制送還された模様です。
○ミアフさん
ブラドーはもう戻れません。美神流をまっしぐら^^;
○タケさん
初めましてー♪
そういえばワルQのショタコンネタって、誰が最初なんでしょうね? 原作ではなかった設定ですし。
○ダヌさん
戦闘シーンを面白いと言ってもらえて嬉しいですw
○SSさん
育毛剤は一発ネタに終わらず、さらなる伏線になりましたw
○滑稽さん
神父は某イスカリオテのジェノサイド神父になってしまいました^^;
○甚六さん
小竜姫フラグは、横島くんじゃなくておキヌちゃんが代わりに立てた感じですかね? 恋敵に塩送っていーのかという気もしますが、それがおキヌちゃんですしw ワルQは元に戻った横島くんを見ずに済んだようです。
○スケベビッチ・オンナスキーさん
ワルQの登場理由はその通りでしたw ギャグに落としたのは、やっぱりその方が面白そうだったから(ぇ
○わーくんさん
ワルQはもうショタ確定ですw でも、今後ワルQ好みのショタが出てこないことがネックですねー。デミアンで我慢するしか!?(マテ
壊れた人は某イスカリオテのジェノサイド神父でしたーw
○内海一弘さん
ブラドーはもう最後まで美神事務所のメンバーですから^^; ワルQは今後もショタQ確定ですかねーw 今回、真面目なようでいてかなりズレた言動を目立たせてみました。
○長岐栄さん
長期出張お疲れ様でしたー。
ストロンガーは風船割りを邪魔することもできず、強制送還でした^^; 作者的には、横島くんとおキヌちゃんの間には、添えるだけの匙加減で済ませたくはないですね。雨降って地固まるって言葉もある通り、ちょくちょく雨を降らせたいところです。
レス返し終了〜。では次回二十二話でお会いしましょう〜。
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