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▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜44 <現世> (GS+オリキャラ+色々)」

零式 (2006-09-19 22:19)
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「で?一体何を企んでるの?ヨコシマ?」

 タマモが興味津々といった感じで忠夫の尋ねる

「あ、そやな。説明するから一寸耳貸して…。」

 とこの場には5人しかいないのに、内緒話をする必要があるのかどうかは知らないが、千姫・幸姫・タマモの3人に、百合子を加えた4人が忠夫の次の台詞を待つ

 その様子に

「何で、おかんまで…?」

 と困惑した様子で母に尋ねる息子に

「何でって…。興味があるからよ。オホホホホ♪」

 笑って誤魔化す母百合子であった

「まぁ、ええか。でな?俺が考えた事なんやけど…。」

 自分が企んでいることを話し出す

「先ずな?幸姫が…をはって…で…に千姫が…して…。」

「「「「フンフン。」」」」

「で、次に…モが…で…をかけて…。」

「「「「フムフム。」」」」

「最後に俺が、・・・・・ってイメージした…を…に使って…すんねん。」

「「「「ホウホウ。」」」」

「で、その状況で写真をとると………って訳や。」

「「「「なーるほど!」」」」

 と一応一通りの流を忠夫が説明し終わると

「そんな事、本当にできるの?」

 忠夫の説明に一応納得したようだったが、疑問の声をあげる百合子

「んー。様は、俺のイメージ次第だと思うけど一応出来ると思う…。
それで、もっと確実性を増す為に、如何しても今回は、千姫にサポートしてもらわないかんけど、大丈夫?」

 百合子の問いに対し答えながら、千姫に確認をとる忠夫

「はい。忠夫殿。私も銀一殿の為に精一杯努力します。」

 忠夫の言葉に答える千姫

 忠夫はその千姫の言葉を嬉しく思いながら“ありがとう”と一言礼を言う

 その忠夫の感謝の言葉に頬を少し赤らめる千姫であった

「タマモもすまんけど、明日の午後の授業の時、幻術で分身作って抜け出してきてもらえるか?」

 今度はタマモに尋ねる

「今回は、銀一が引っ越すからそんな事するんでしょ?其れ位良いわよ?その代わり明日だけね?」

 とタマモも了承の旨を伝える

 忠夫はタマモにも礼を言い、次に幸姫に話しかける

「で、この計画でかなり重要な割合を占めてくるのが、幸姫なんだけど、いける?」

 その問いに幸姫は

「大丈夫だと思います。2つの種類を重ねて展開すれば良いと思いますから。」

 微笑みながら答えた

「となると…。後の問題はカメラとカメラマンかぁ〜。」

 忠夫はそう呟きながら天上を見上げると、思わぬ所から助け舟が入った

「…其れ位なら、母さんが心当たりがあるから、何とかしてあげるわよ?」

 百合子はニコニコしながら忠夫達の会話に入ってくる

「ほんと?おかん?」

 目を輝かせ母を見る忠夫

「ええ。それに、その写真を収めたフイルムを直ぐに現像しないと、明後日出発する銀一君に直接渡せないでしょう?
それに、彼なら貴方達の秘密も他言する心配もないし…。」

 と、忠夫が見落としていた点を指摘しながら言い加える

 その百合子の言葉を聞いた忠夫は、カメラとカメラマンの件は母に頼む事にした

 ― ついでに、現像料金等も百合子が負担してくれる事になった

 ― 百合子はこういった事に関しては、金銭的に寛大なのだ
(反面、大樹の遊行費に関しては、一桁代迄把握し完全に管理しているのだ)


 全ての問題をクリアーした忠夫達は、明日霊力と集中力を結構消耗する事が予想された為、夕食を摂った後、何時もより早めに風呂に入り、ベットに横になるのであった


 ― その晩(忠夫達が寝入った頃) ―

 大樹が百合子との約束した時間帯より、少し遅い時間に帰宅した後、大樹は百合子に、今日自分に言い渡された辞令の内容を伝えた

 その話を聞いた百合子は、

「そう…。じゃあ、明日の写真は忠夫達にとっても、忘れられない記念になるわね…。」

 と少し寂しそうな表情を浮かべながら言いつつ、今朝の件と、約束の時間帯に遅れた亭主の首根っこを押さえ、秘密の?折檻部屋へと連行するのであった…


 ― そして夜は明け、銀一の送別会のある時間帯になる


 次々と銀一の前で展開される芸や歌と手渡される記念品

 忠夫は事前に担任の先生に“銀ちゃんに渡すプレゼントは、俺と千姫・幸姫の3人からの物になるから、一番最後にして”と頼んでいた

 担任の先生にしても、別に断る理由も無いので快く了承する
(決して、忠夫の背後の人物達に言い知れぬ不安を感じたからではない…と思う)

 そして、いよいよ忠夫達の出番が近づいてくると、廊下に忠夫が見覚えのある青年が立っているのを見つけた

 その姿を認めると、忠夫がそっと廊下に出て満面の笑顔で

「なんや〜。おかんの言ってたカメラマンって、黒崎の兄ちゃんだったんかぁ〜。」

 と話しかけると

「暫くぶりだね。忠夫君…。」

 その青年は彼の必須アイテムである、メガネのフレームの中央を右手の中指で押し上げながら、キラーンと光らせ忠夫に話しかける

 その黒崎の様子を見た忠夫は“あいかわらずやなぁ〜(汗)”と思いながら

「忙しい所本当に有難うございます!今日はよろしくお願いします!」

 “ペコリ”と頭を下げながら言う

「ああ。課長と奥様から言われているよ。…いい思い出の写真になると良いね…。」

 と再びメガネを押し上げ今度は、ニッコリと微笑みながら言うと、忠夫は

「うん!」

 元気に頷くのであった

 丁度其処に…

「忠夫殿。次は我々の番ですが…?」

 と千姫が忠夫を呼びに廊下に出てくる

「うん。わかった。
んじゃ、黒崎さんよろしくお願いします。」

 千姫の呼びかけに黒崎を伴いながら教室に入る忠夫

 黒崎をみた担任の先生は、彼の持つ危険な香りを持った雰囲気に魅せられ、頬を赤らめたのに気付いたのは例の4人の少女達だけだった

 黒崎がカメラのセッティングをしている間に、自分達からの銀一にへのプレゼントの説明をする忠夫達

「え〜と。東京に引っ越す銀ちゃんへの俺達3人のプレゼントですが…。」

 と忠夫

「私達クラスメイトの写真を送ろうと思う。」

 と千姫

「それもただの写真ではありませんよ?」

 と幸姫

 その3人の台詞に、不思議な表情を浮かべるクラスメイト達と先生と黒崎

「それで…これから俺達がすることは、絶対内緒にしていてほしいんやけど、良い?(重要な記憶は後で文珠で消すけど)」

 忠夫が上目遣いでその場にいる人物達を見つめる


 『ウンウン』 × クラスメイト数+先生+黒崎(おまえもかよ…)


「んじゃあ、始めようか?千姫!幸姫!」

 忠夫が2人に話しかけると、千姫は教室の前の入り口に取り出した“千変万華”を立てかけ、彼女は窓際の後ろの席の所まで移動する

 幸姫は教室の後ろの入り口に、取り出した1つになった“陰陽扇 双”を立てかけ、彼女は窓際の一番前の席のところまで移動する

 位置的にみると丁度、X状態に配置についた様な感じだ

 その様子を吃驚したような表情で見るクラスメイト達+2人の大人

 そんな人達を無視し、千姫と幸姫は右手を自分の愛用の武器に向けて

「「結界展開!」」

 と叫ぶと、教室を包み込むかのような結界が展開される

 その様子を確認した忠夫は次に

「タマモ頼む!」

 と幻術で姿を隠して側にいるタマモに小声で言うと

「判ったわ…。」

 了承の意を忠夫に伝え、幻術で大きな桜の木が咲き誇る草原を映し出す

「うわぁ〜。」

「すごい…。」

「きれ〜。」

 その光景に感嘆の声をあげるクラスメイト達(先生と黒崎は驚きの余り大きく口を開けている。)

 そして、忠夫は呆然としている黒崎に近づき話しかける

「黒崎さん。すんませんけど、一寸カメラ借りてええ?」

 その忠夫の声に正気を取り戻す黒崎

「え?あぁ、はい。良いよ。
…しかし、ご両親から聞いてはいたが、まさかこれ程すごいとは…。」

 キョロキョロと周りを見渡し驚きながら言うと、自分が手にしている愛用の一眼レフのカメラを忠夫に渡す

「千姫!頼む。」

 そのカメラを身近な机の上に置き、千姫を呼び自分がする最後の仕上げの準備に入る

「はい。忠夫殿。」

 そう言いながら忠夫の左手を両手で包み込むように握る千姫

 すると、繋がれた手の辺りが淡く光に包まれると、其れを確認した忠夫は

「よしっ!ほないくでぇ〜!!」

 と言いながら精神を集中し右手に五個の文珠を創りだす

 その文珠には其々“念”“写”“九”“年”“後”の文字が浮かび上がっていた

「せぇぇぇぇぇぇい!」

 気合の声と共に創り出した文珠をカメラに発動する忠夫

 同時に、文珠と忠夫の手を握った千姫が輝きだす

 ― 忠夫は現在1人でなら3個、無理をすれば4個まで文珠を制御することができる

 ― が、今日は如何しても5個の文珠の同時制御が必要になってくるのだ

 ― それで、霊的に繋がっていてる千姫に文珠発動のサポート的な事を頼んだのだ

 ― 何故、幸姫ではなく千姫なのか…それは“イメージする力”事の強さが千姫の方が優れていたのだ
(千姫の専用の武器“千変万華”は使用者のイメージした武器等に、変化することができる物で、彼女は普段からイメージする事になれているのである。)


 ≪ キィィィィィィィィン! ≫


 5個の文珠が音を響かせながらカメラに吸い込まれていく

「どうやら、上手くいったみたいやな。」

「そのようですね。」

 忠夫と千姫がお互いにそう呟くと

「よ、横っち…?これって一体…?」

 驚いた表情をうかべた銀一が2人に近づきながら聞いてくる

「ああ、銀ちゃん…。あのな…これが俺等3人…いや4人からのプレゼントや…。」

 と銀一に言いながら、呆然としているクラスメイト達を見渡し、更に言葉を続ける忠夫

「…皆も聞いてほしいんやけど。

…実は、俺と千姫・幸姫にタマモは霊能力を持ってるんや。
…ほんとは、霊能力でこーゆー事をするのは拙いんやけど…
今回その霊能力を使って、今の皆と“9年後の姿の”記念写真を其々撮って、銀ちゃんに持っててほしいんや。
そうすれば、“今の皆の姿”と“9年後の皆の姿”を何時も見ることが出来る…。
今此処で別れて記憶が薄れても、この写真を見れば一発で誰か思い出すことができるやろ?」

 と銀一の瞳を見つめながらプレゼントの内容を伝える忠夫

「9年後の未来の姿って…。そんなんできるん?」

 驚きの声を上げながら今度は夏子が近づいてくる

「うん。でも、未来はドンドン変化していくから、必ず今から摂る写真のような姿になるとは限らんけどな。
まぁ、言ってみれば、限りなく近い9年後の姿の予想図みたいなもんかな?」

 忠夫のその台詞を聞いた周りのクラスメイト達は驚きの声をあげる

「さて、時間がないから、ドンドンいくで?
黒崎さん。とりあえず今入ってるフイルムだけが未来の姿を映すことが出来るから、集合写真とかをどんどんとってや!」

 その声に黒崎は、子供達に指示をだし最初に集合写真を撮影した後、次に其々の子供達の姿をカメラに収めていく

 笑ったり、銀一との別れを惜しんだり色々な行動をとる子供達

 未来の姿を撮影できるフイルムが終わると、今度は通常のフイルムで撮影をしていく

 やがて、2本目のフイルムも撮り終わると、今度はクラスメイトを教室の中心に集めて忠夫が

「…で、最後なんやけど皆で銀ちゃんを胴上げや!!」

 と言うとクラスメイトが銀一を胴上げしはじめる

「銀ちゃん東京に行っても元気でな!」「東京モンにまけるなよ!」「私の事忘れんといてや!」

 口々に言いながら胴上げを繰り返す

 忠夫はそんなクラスメイト達を眺めつつ、“忘”と文字の浮かんだ文珠を数個創り出しクラスメイト達と、先生・黒崎の足元に転がし発動させる

「(一寸ずるいけど、皆カンニンな…。)」

 後ろめたさを感じつつ彼等から、自分達がどのようにして写真を撮ったかを記憶から消し去っていく
(特に文珠の事は念入りに忘れるように調整した)


 こうして、送別会は全て終了し、忠夫達がどうやって写真を撮ったのかを、如何しても思い出せないクラスメイト達と、先生と黒崎が悩む姿が残されたのである


 ― そんな様子を某姉妹は“ちっ!”と舌打ちをしながら見つめ、家から持ってきた“例の物”を焼却炉に投げ込んだそうな…


 翌日、本当に銀一との別れの日、忠夫は屋上で夏子に告白する銀一を見つけ、“そういや、こーゆーこともあったな…”と思い出しつつ“ズキリ”と心が痛むのを感じるのであった

 その後、忠夫は何も無かったかのように、現像できた写真とミニ四駆の“ペガサス”を銀一に渡すのであった…


 それから、更に2週間後…

 今度は横島一家が東京方面に引っ越すことになり、其れを知ったクラスメイトを始め、他のクラス・学年・先生にいたるまで悲しむ姿が見られたという(主に女性)


 その際、ミレニアム・ハッピー・フォックスとサマーの間に、特別なことが無い限り毎週“忠夫れぽーと”なる物を作成し送るという密約が交わされたという…


 ― 忠夫達がさった教室の黒板の隣には、銀一の送別会の時の”今の姿の集合写真”と”9年後の姿の集合写真”が、大きめに引き伸ばされ、暫く飾られていたという…
(時々その写真をみた女子が、涙を拭う姿が見受けられた事も付け加えておこう)


あとがき?
どーもー。零で式の零式っす。
よんじゅういっかいめのれんぞくとうこうですよ?

前回でのお約束通り、横島一家が東京に引っ越す所までかきました。

ちょ〜っと、内容に納得いかない所があるかもしれませんが、今回はこれでご容赦下さい。

次回からは、東京での横島ファミリーの生活にうつりますよ?

そろそろ、別の準レギュラーだしたしね〜^^;


で、レス返しっすよ?

 甲本様
どんも^^
そーですかー。小竜姫スキーですか。
つまり、否定はなさってますが、“貧○”スキなんですね?
写真は、ちょっと反則ですがあんなんできました。


 いしゅたる様
こんばんは^^
いやー。前回かいてたら急にね…あーゆー事に
自分でも何故ここで乱○ねたがっ!?と思いましたし。


 BLESS様
まいど^^
母は偉大なのですよ?
なんか、ごくふつーの?送別会になったなぁ…。


 whiteangel様
こんばんは〜^^

で、おーいもどっておいでーーーーーー;;


 内海様
どんも^^
いやね、なんとも。
もしもあったらいい様な写真で考えていったらこーゆーことに。
文珠まで使って…あ〜勿体無いw


 盗猫様
まいどー^^
女だらけのバイト先で展開される喜劇w
いいじゃありませんかw


 秋桜様
こんばんは^^
そーですよー?
ら○まですよー?
こーゆー写真になりました。


 彗星帝国様
どんも^^
ああwそのネタがわからない;;
ええっ!?さいしゅうかいまでっ!?
…たぶんむりっす;;


 meo様
こんばんは^^

その役割は…

六道母?美神母?それとも…。 (マテ
だれになるんだ?


 亀豚様
まいどー^^
写真なんですけど…。

ビキニパンツを身に着けた某魔神ってゆーネタもあったんですが^^;
さすがにね^^;


 DOM様
どんも^^
へーそーなんですか?
三代目ねー。
あとで探してみます。


 への様
ども^^
いったいだれになるんでしょ?

机妖怪ではないな。たぶん。
だって、爪でとがれるものw


 寒天様
こんばんは^^
そーなったら、たぶん横島いきてないだろーなー。
いろんないみでねw
修羅場確定ですな。


以上です。
では皆様次回更新でおあいしましょう^^

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