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!警告!壊れキャラ有り

「GS美神〜求めるモノ〜43 <現世> (GS+オリキャラ+色々)」

零式 (2006-09-18 22:17/2006-09-18 22:21)
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 親友である銀一の引越しの為に“銀ちゃんが俺達の事を、嫌でも忘れられないような思い出を創ろう!”という提案をした忠夫だったが…

「さて…。如何したもんかなぁ〜?」

 忠夫は、自分の部屋に入るなり床に横になり、天上を見上げながら独り言を呟く

「う〜〜〜〜〜ん…。」

 とりあえず、急なことではあったが、明日の午後の授業を潰し、銀一の送別会をすることになったのは良いのだが

「う〜ん。どないしよ?」

 その場で、クラスメイト1人1人が銀一に対し、何かプレゼントをする事になったのだ
(もちろん、物ではなく何かの芸でも良い)

「…やるからには、一番やないとおもろないしなぁ〜。う〜ん…。」

 と1人明日の送別会の事で考えにふけっていると…

「どうされました?忠夫さま?」

 と自分の左側から幸姫の声が聞こえ

「何をうんうん1人で唸っているのです?忠夫殿?」

 と反対の右側から千姫の声が聞こえる

「何時も変だけど、今はもっと変よ?ヨコシマ?」

 と更に頭の上の方からからタマモの声が聞こえてくる

 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

「あの〜?貴女達は一体何時の間に俺の部屋に入ってきて、更に当然のように、腕枕や膝枕をなさっているのですか?」

 忠夫は一瞬思考が停止しながらも疑問を口にする

「何時って…。」

 とタマモ

「家に帰ってから…。」

 と幸姫

「直ぐですが…?」

 と千姫


 どうやら、忠夫は明日の送別会の事に考えを集中していた為、3人が部屋に入ってきて、彼女達が思い思いのポジションについていた事に気付かなかったらしい…


「…あのな〜。忘れてるかも知れんが、今の俺にそーゆー事をすると…。」

 と、忠夫は冷や汗をダラダラと流しながら、顔色を七色に変化させていく…

「「「た、忠夫殿っ(さま)(ヨコシマ)!?」」」

 その様子に“しまったっ!”と思いつつ驚きの声を上げる3人

「こー…な…る…。」

 と言いつつ気を失う忠夫…そして…

 突然“くわっ!”と大きく目を見開くと、飛び上がりながら身を翻し、ベットの上に着地すると…

「フーーーーーーッ!!」

 まるで猫が威嚇するような格好と声で3人を威嚇し始める

「拙いな…。」

「拙いですね…。」

「拙いわね…。」

 その忠夫の変わり様をみて冷や汗をかきつつ呟く3人…


 この状態になった忠夫は、あらゆる術・攻撃をハンズ・オブ・グローリーを展開した両腕で、かつお節を削るかのように削って無効化してしまう上に、動きも正に猫のようにスバシッコクなるのだ


「タマモ殿…。」

「此処は、私達が引き受けますから、貴方は…。」

 と千姫と幸姫が言うと…

「判ったわ…。呼んでくる!!」

 タマモがそう言いつつ忠夫の部屋から飛び出す

 その後を“逃がしてたまるか”とばかりに飛び掛る忠夫

「させん(ません)!!」

 と忠夫とタマモの間に立ちはだかる千姫・幸姫

 こうして、忠夫vs千姫・幸姫の戦いがはじま…


 ― すぱこーーーーーん ―


 る寸前に百合子が、千姫・幸姫の頭を雑誌を丸めた物で、思いっきり叩きつける

「「へぐっ!?」」

 出鼻を挫かれた形で思いっきりその打撃を喰らう2人

「全く、あんた達は…。」

 2人が振り返ると其処には、額に青筋をたてた百合子がそこに仁王立ちしていた…

「…ふぅ…。ほら…どいてなさい…。」

 溜息をつき、2人にどくように言い、忠夫を見据えながら忠夫のベットに腰掛ける百合子

 そして…

 “ぎんっ!!”

 と鋭い眼光で忠夫の目を睨む

 睨まれた瞬間“びくっ!”と畏怖の視線を百合子に向け、その場に縮こまる忠夫

「ちっちっちっちっちっちっ……。」

 次に百合子は、猫を呼ぶかのようにして忠夫を自分の方に招く

 その招きに導かれるように、恐る恐ると言った感じで百合子に徐々に近づき、ゆっくりと百合子の膝の上に乗り、猫のように丸くなる忠夫

 すると百合子は

「よしよ〜し…。良い子だねぇ…。」

 と言いながら、忠夫の背中や顎の下を撫でると、気持ち良いのか忠夫は目を細め“ゴロゴロ”と喉を鳴らし寛ぎだす

 3人は、その様子を指を銜えながら“いいなぁ…。”“羨ましい…。”と言いつつ眺めるしかなかった…

 暫くすると、忠夫は百合子の膝の上でスースーと寝息を立てだす

 その様子を確認した百合子は、忠夫を起こさないように注意しながらベットの上に移し、千姫・幸姫・タマモの3人を見据える

「…さて…。今度は何をしでかしてくれたのか、詳しく説明してもらいましょうか…?」

 と額に青筋を沢山作りながら、ニコヤカな表情を浮かべつつ3人をリビングに連行する百合子

 3人は、これから自分達を襲う恐怖に身を震わせながらも、おとなしく後に続くのであった…


 夕食が出来たという母の声で忠夫が目を覚まし、夕食を食べる為に食卓につくと其処には、其々頭に、赤く明滅する大人の拳大のタンコブを創り、涙目で少し震えている千姫・幸姫・タマモの姿があったそうな…

 そんな3人の様子を、でっかい汗を垂らしながら見ていた忠夫だったが、あえて何も言わずだまって母が作ってくれた夕食を黙々と食べ始めるのであった…

 すると不意に、忠夫が百合子に

「なぁ?おかん?」

 と何かを思い出したかのように声をかける

「なに?忠夫?」

 その声に応える百合子

「実はな?明後日の土曜日、銀ちゃんが東京に引っ越すんや…。」

「へぇ…。銀一君が…。随分急な話やねぇ…。」

「うん。それでな。明日なんやけど、クラスで銀ちゃんの送別会する事になったんや。
その時、クラスの1人1人が何か思い出になるような事やプレゼントをする事になったんやけど…。」

「何を送ったら良いか判らない…ってところかしら?」

 忠夫の言葉を遮り百合子が息子の悩みを言い当てる

「うん。そうなんやけど…。そんでな?一寸教えてほしいんやけど…。」

 と忠夫は百合子に言うと

「いいかい忠夫?そういう物はな?
自分が相手の事を一生懸命考えて、自分のできる範囲で心を込めて送った物で無ければ意味ないんやで?
そういう事は決して、他人例え肉親にでも聞くもんやない。
でもまぁ、参考にする位ならかまわんけどな?」

 百合子は忠夫にやさしく微笑みながらそう応える

「それは判っとる。それで相談なんやけど、お互いの事をずっと忘れないでおくような、もし忘れても其れを見れば思い出せて、そんで記念になる物っていったらどんなんあるかなぁ?」

 と今迄必死になって纏めた考えを、百合子に伝え助言を求める

「忠夫殿…。」

「それって随分…。」

「都合の良い物よ?」

 今迄、タンコブの痛みの為かずっと沈黙していた千姫・幸姫・タマモが少し呆れた様子で言う

 それに対し、

「…う〜ん…。それは随分と難儀な相談やねぇ…。
お互いの事をずっと忘れないでおいて、もし忘れても其れをみれば思い出せるものねぇ…。
う〜ん。
・・・・・
・・・・
・・・
・・

そうなると、やっぱり写真かしらねぇ…。」

 暫く考えた後、百合子がそう言う

「写真?」

 と、忠夫自身あまりにも身近すぎて気付かなかった物の名前をあげる

「ええ。母さん達も時々小・中学校や高校の同窓会があるんだけど、その時必ずと言って良いほど、誰かが当時の写真を持ってきて“あの時はこうだった”とか言いながら思い出に浸るからねぇ…。
実際、その写真を見て忘れてた事も思い出す事も多いし…。」

 百合子が人差し指を自分の顎に当てながら答える

「うーん。写真かぁ…。
でもなぁ…。ただの写真だと面白くないしなぁ…。
俺にしか出来ないような事と写真…。」

 と箸を銜えながら考えに没頭する忠夫

 考えること数分…

 千姫・幸姫・タマモの顔を見ながら

「そや!!あるやん!!俺に、いや俺達にしか出来ない写真!!!」

 と満面の笑みを浮かべ言う

「私達にしか出来ない写真…ですか?」

 千姫が疑問の声をあげる

「そそ。」

 と良い事を思いついたとばかりに言う

「どのような事ですか?忠夫さま?」

 興味ありげに忠夫に聞いてくる幸姫

「それはな?千姫と幸姫の術とタマモの幻術と…。」

「?私の幻術まで?」

 と驚きの声をあげるタマモ

「そや。それに俺の文珠さえあれば…。
ふっふっふ…。最高の思い出の写真ができるで…。(企笑)」

 いかにも“最高レベルのいたずら”を思いついた時の笑顔をしながら答える忠夫であった…

「…いいけど、あんまりやり過ぎるんじゃないよ?忠夫?」

 こういう表情をする時の忠夫のやることは確かに意表をついている為、少し心配になる百合子


 ― 尚、百合子と大樹は、忠夫の能力と千姫・幸姫の能力・タマモの能力については一応ある程度は把握している
(と言うか、この2人に隠し事をするのは、四人には無理である。未来の記憶を持っていることは今も隠し通しているが…。)

 ― 最も、其々の能力を初めて目にしたときは、流石のこの2人も腰を抜かさんばかりに驚き、声も出せなかった

 ― 一番驚いたのは、やはり忠夫の“文珠”である
(文珠について2人に説明したら、やはり大樹が“時々くれ!これさえあれば覗きたい放題・口説き放題だ!!”と言ってしまい百合子に折檻のフルコースを喰らったのは当然である)

 ― 4人の能力は余りにも強力すぎる為、世間にばれると大騒ぎになる(下手をすると、利用しようしたり、命を狙ってくる輩もでてくる)から特に“文珠”については絶対に口外しないようにと2人には念を押している
(文珠の特性と力を実際に目にした2人は“それは当然の事だろう”と納得し、絶対に口外しないと約束している)


「でも、“文珠”まで使う必要は無いんじゃない?バレタラ大騒ぎになるわよ?」

 とタマモが心配そうに忠夫に言う

 それに同意する千姫・幸姫・百合子

「その辺もキチンと考えてるって。
幸姫に結界をはってもらって他の関係者達が入れない様にしてから使うつもりだし、更に用事が終わったら“忘”の文珠で、文珠と術の事だけ俺達以外に忘れてもらうつもりだから。」

 と言う忠夫

 4人とも文珠の強力な力を知っているので、その説明を聞き納得する


「まぁ、いざとなったら…。」

「私達の“例の物”もありますしね…。」

「「ふっふっふ…。」」

 その説明の後、とっても素敵な微笑を浮かべて千姫と幸姫が言いましたとさ(チャンチャン♪)


あとがき?

ども。零式っすよ?

で…


れんぞくとうこうよんじゅっかいたっせいだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!


ひゅ〜〜〜〜〜!ばーーーーーーん!!


今回で、間違いなく四十回であります!!

皆様、私のような者が書いているSSにお付き合い頂きまして誠にありがとうございます。 (o*。_。)oペコッ

ああwまた話が長引くw

本当は今回で横島一家の引越し騒動までもっていくつもりだったのにぃ;;

まぁ、しゃーないか。 ( ゜Д゜)y─┛~~

さて、一体、忠夫君はどのような“思い出の写真”を撮るのでしょうか?

それは次回のお話で…。


で、レス返しっす!

 盗猫様
まいどー^^
銀ちゃんは暫くしたら再登場の予定です。
夏子は…どうしよう?


 BLESS様
どんも^^
今の所、大樹は忠夫の代わりに折檻担当です。
忠夫のトラウマはここまできました。(笑)

ヒャクメについては、“覗いちゃ駄目”と散々言われていることをやっている節があるのでSの資質もあるかと^^;
まぁ、ベースは確かにMだとは思いますが。


 whiteangel様
こんばんは^^
黒崎君は…何者なんだ?
なんとなく、西条ににた立場にいるような気がするけど?
某名門当主や、二代目無責任母と彼が組んだら…こわいですねー。
そーです。おで…いや遺伝なんですw


 秋桜様
ちわ^^
今回で間違いなくよんじゅっかいです。
どこまでいくんだ?

忠夫君は今の所こーゆー成長(トラウマ的)をしております。
すてきでしょ?

まぁ、確かに女性に年齢は禁句ですねー。何回痛い目にあったことか;;


 への様
ども^^
書いてて、再放送でみた大昔の青春どらまをおもいだしてしまいました。
担任の先生は…もどれんでしょーなー^^;


 亀豚様
こんばんは^^
鎮静剤ききましたか?
今回で四十回達成です。
今後もよろしくお願いしますね?


 DOM様
どもっす^^
某メタルヒーローって…誰のことっすか?
ヒント下さいw

無意識に堕としているのは、百合子と大樹の血を引いているからだと…。


 内海様
まいどー^^
自分が酷くなることは横島は自覚していません。
銀ちゃんと忠夫君他の絡みは次回のお話でw


以上です。
では、皆様次回更新でおあいしましょう^^

どのような写真を撮るかは時間があるかたは想像してみてくださいね〜?

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