千姫の出会った3人組についての話も終わり、幸姫が3人の其々のカップに紅茶を入れる
その後も他愛の無い会話をしながら時は過ぎていった
すると千姫が
「そういえば、叔父上。
私たちが此処に来た時、何やら探し物をしていたようですが?
一体何をお探しでしたか?」
とカオスに尋ねた
すると、カオスは
「ああ、そうだった。
先日作った試作品なんだが…。」
と手を”ポンッ!”と打ちながら説明しだした
「実はな、前々からどうにか地脈のエネルギーを活用できないものかと考えていたんだが…。」
「地脈のエネルギーをですか?」
と幸姫
「うむ。
それで、考えたんだが地脈のエネルギーを上手く利用するには、やはり地から主なエネルギーをとる植物を利用しようと思ってな。
先日ある植物の種子を基にしてエネルギー貯蔵活用装置の試作品を創ったんだが、それが見当たらんのだよ。」
カオスは、困ったと言う様な表情で2人に話す
「地脈エネルギーの貯蔵活用装置…ですか…。」
千姫が”へぇ〜。”と感心したように言う
「ああ。
地脈のエネルギーは膨大だからな。
利用しない手は無いだろう。
しかも、今回の試作品で画期的なのは、植物を利用した事により自然な形で、その膨大なエネルギーを貯蔵できるのだ。
その植物がある程度迄成長したら今度は、魔科学を利用して意思を持たせて、その植物自身に己自身を管理させようとおもったんだが…。」
と嬉々と説明するカオス
「その試作品が無くなったと?」
と幸姫
「うむ。
結構良い出来だったんだが…。
仕方ない。
また最初から創るさ。
幸い、試作品のデーターも残っているからな…。」
”ふぅ…。”と1つ溜息をつき言うカオス
「…ちなみに、叔父上?
その装置の元になった植物の種子とは何です?」
千姫が何気なく尋ねる
「あー。元になった植物の種子はな…。
先日、東南アジアの方から採取してきた…
ウツボカズラだ…。」
”あはは”と笑いながら答えるカオス
「ウツボカズラというと…。」
と千姫
「あの食虫植物の…?」
と幸姫
2人とも”なんでまた、そんなもんを材料に…”と言いたそうな表情で言う
「いかにも。
もし、地脈の流が変わったりしてエネルギーのが取れなくなっても、外部からエネルギーを摂取できるようにと思ってな。」
と”それが何か?”という風な表情と共に言う
その台詞を聞いた2人は、『何考えてるんだか…。』と呟きながら溜息をつくのであった
「そう言えば…。」
今度は幸姫が何やら思い出した様に呟く
「? どうした?幸?」
と千姫
「叔父さま?
ヤタ兄さまの姿が見えませんが?」
幸姫が疑問を口にする
「ヤタ?
そう言えば姿が見えんな…。」
”はて?”という風に顎に手を当てながら答えるカオス
「…。叔父上…?
因みに、先程の試作品はどれ位の大きさでどの様な姿なのです?」
千姫が額に汗を垂らしながらカオスに尋ねる
「どんな…って。
大きさは2・3センチくらいで、外見的な特徴は一寸手を加えてあるから時々光るくらい…か…な…。」
カオスはその千姫の問いに”あっちゃぁ〜〜!”と顔に手を当てながら天を仰ぎながら答える
「…これは…。」
「…やられたな…。」
その様子を見た2人が続けて言う
ヤタは姿形こそ”空を飛ぶ巨大な赤いヒヨコ”ではあるが、大元はカラスである
カラスの習性の1つに”光る物を集める”という物があるのは有名な話だ
おそらく、光るその種子を見たヤタがその習性に従い持ち去ったのだろう
「…仕方ない。
本格的に作り直そう…。」
ガックリと肩を落とし本当に諦めるカオス
「「そうだな…。(ですね…。)」」
その意見に同意する姉妹であった
― その頃のヤタ様 ―
「かぁ…。(にやり)」
ヤタは上機嫌であった…
それは、久しぶりに自分を満足させる輝きを持つ宝物を手に入れたからだ
彼は、アシュタロスのアジトやカオスのアジトでもない自分の秘密の隠れ家の1つである通称(ヤタだけの)”テキ○ス”に向かって全力で飛んでいた
― それを見つけた人々が”赤い箒星(ほうきぼし)じゃあ!”等と騒ぎ立てていたのは余談である… ―
そんな上機嫌な彼を突然の悲劇が襲う!
彼の進行方向に突然”ヒュン!”と『大きな鞄を持った間抜けそうな女性神族』が現れたのである
「まったく…。あいかわらず大人気ないのね〜。
ちょ〜っと、からかっただけなのね〜。」
と一部の方たちには、何があったのか簡単に予想のできる台詞を言いながら、その神族っぽい存在は己の背後から物凄いスピードで迫ってくる存在にまるで気付いてなった
(…百個もの感覚器官があるとゆーのに…)
で、当然の如く…
”ずっこーん!!”
と大音響を発しながら2つの存在は衝突する
「く、くわっ!?(な、なにっ!?)」
ヤタは銜えていたお気に入りのお宝を落としながら、今までの進行方向とはまるで逆の方向に吹っ飛び”きらーん”とお星様になり
「あ〜〜れ〜〜〜〜〜!なのねぇ〜〜〜!!(泣)」
その神っぽい存在は間抜けな叫び声を上げながら”ひゅるるるる〜〜〜”と錐揉みをしながら墜落していったが…
≪ガシッ!!≫
地面に衝突する瞬間、何者かにシッカリとキャッチされた
「…こんな所に落ちてくるなんて…。
まさに、御仏のお導きに他なりません…。」
その何者かは背後に”きしゃぁ〜〜〜〜!!”と炎を吐いている竜を背負いながら言う…
「ヒッ!!!!!」
地面に叩きつけられる恐怖は回避できたものの、それ以上の地獄を自分に与える存在に摑まり思わず悲鳴をあげる神っぽい存在
まさに、ヘビに睨まれたカエル状態である
「さて、帰りますか…。
今回は、すーぱーうるとらぐれーとでりしゃすわんだふる仏罰ですので…。
覚悟は良いですね?」
ニッコリと捕まえた存在に向かい言う赤い髪で一対の角の生えた女性
「か、堪忍なのね〜〜!それだけは…それだけは堪忍なのねぇ〜〜〜っ!!」
と泣きながら懇願する神っぽい?存在
「駄目です!今回という、今回は許しません!!」
そう言いながらその女性は捕獲した獲物を自分の住処のある山奥へと連行するのであった…
― 一方、落ちた光る種子はというと… ―
光る種は山間にある小川の側に落下した
その周辺は若干ではあるが硫黄臭が漂い温泉が近くにあることを示している
種子は地面に付くと一瞬”ピカッ”と弱い光を発しまるで自分の意思があるように地中へと潜っていった…
因みにこの辺りには約100年後に小さな村が出来上がりそれなりの繁栄をすることになる
その村は約500年後に”おろち村”と呼ばれるまで続くのであった…
あとがき?
どんも。零式ですよ?(ビシッ!)
にじゅうろっかいめですよ?
今回はこーゆー話になりましたっ!!
この次の<現世>に続く訳ではありませんが、軽い布石ということで…
次回はアシュ様登場予定です。
おたのしみに?(壊れ具合…?)
で、れすがえしですよ〜?
BLESS様
まいど〜^^
まったく。自分で書いといてなんですが、かわりませんねー。この3人。
あとあの壊れ?指導者達の会話もありそですね〜。あはは
甚六様
どもっ^^はじめまして^^
楽しみにしていただいて有難うございます。
今後ともよろしく^^
神父の場合あれしかおもいつきませんでした^^;
亀豚様
まいどっす^^
まぁ、某色黒キャラについては弟子にするかまよったんですけどね^^
一部の男性にってw
whiteangel様
こんばんわ^^
全くもってその通りだと私も思います。
母娘2人ともね。
Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)
秋桜様
にじゅうろっかいになりました。
そうですか。残念です。あきらめます。げんこーよーしさんまい。
蛮さんっすか?
いつかだそうか…。準主役で(笑)
似合うと思いません?
あの肌の色にシスターの服。
15個もおおすぎっす;;
おなさけを〜(笑)
紅蓮様
どもっす^^
神父はこれがおやくそく?なのかなぁ。
こんごどうなるんだ?
内海様
どもどもっす^^
まぁ、三人については決定事項でしょう^^;
アシュ様とヤタはどーなるんでしょうね?今回(邪笑)
kamui08様
まいど〜^^
まぁ、某人物は私のきまぐれですね^^;
まぁ、金髪の男はまだ誕生すらしていないでしょう。たぶんね。
カオスが探していたのは今回のお話で明らかに。
かなり物騒な事の原因になりますよ?
への様
こんばんわ^^
あの三人なら大丈夫です。きっと…(不安)
タコとの戦の過去編は一回<現世>やってからの次のシリーズあたりかなぁ?とおもってますよ?
ちゅーことで、皆様次回オアイシマショウ^^
暇な方は”ウツボカズラ”の花言葉調べてみてくださいな^^
私は結構なっとくしてますよ?
でわっ!!