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▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜33 (GS+オリキャラ)」

零式 (2006-09-03 20:52)
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 <現代より約800年前の世界>


 ― ガサゴソ ガサゴソ ―


 此処は、”迷いの森”の奥にあるドクター・カオスのアジト兼研究所

 現在、そこの主である”ヨーロッパの魔王”ドクター・カオスがなにやら必死に探し物をしていた


 「うーむ…。無いな…。
確かにこの辺りに置いていたと思ったんだが…。」


 と腰と顎に其々手をあて、思い出そうとしている


 そうこうしている内に、来客を知らせる呼び鈴がなる

「ん?誰だ?この忙しいときに…。」

 少々憮然としながらも出迎えに行くカオス

「…そろそろ、専属の助手のような者が欲しいな…。」

 等と言いながらドアのノブに手をかけ開けると、其処には

「叔父上、頼まれた物を採取してきたが…?」

 と、何やら背中に大きな背負い袋を背負った千姫と

「叔父さま。私も今戻りました。」

 此方も大きい背負い袋を背負った幸姫が並んで立っていた

「おお!そうか。
ご苦労だったな。2人とも。」

 と今迄憮然としていた表情を和らげニコヤカに応対するカオス


「丁度、此処に来る一寸前に幸とバッタリあいまして…。」

「それで、此処まで一緒に歩いてきたんです。」

 2人が交互にカオスに話しかける

「そうか。そうか。
まぁ、早く入れ。
今、一寸探し物をしていて散らかっているがな…。」

 と言いながら2人を招き入れるカオス

 3人は研究施設に荷物を置き、アジトの居住スペースにあるリビングに向かう

 其々が自分の指定席に座るとカオスが興味津々といった感じで2人に問いかけた


「で、どうだった?今回の道中は?
何か面白い事でもあったか?」

 カオスが淹れたての紅茶を2人に差し出しながら尋ねる

「私の方は特に何も…。
相変わらず世界中で争い事が絶えず起こっている位です…。」

 カオスの淹れてくれた紅茶を飲みながら少し沈んだ表情で答える幸姫

「私の方も特には…。
ただ、北欧の方を旅していた時に、面白い男性とその仲間…弟子か?の2人と知り合いになった位ですか…。」

 と、やはりカオスの淹れてくれた紅茶を飲みつつ答える千姫


 ― 実は千姫・幸姫の姉妹はカオスに頼まれ、数ヶ月前から千姫はヨーロッパを中心に、幸姫はアジア方面を中心に、研究に必要な材料を入手する為に旅をしていたのだ ―


「ほう…。
面白い男性?まさか、その男に惚れたか?千?」

 ニヤリと笑いながら千姫に尋ねるカオス

 すると…

「…まさか。私には既に心に決めた男性がおりますから…。
それは、叔父上もご存知の事でしょう?」

 と苦笑いを浮かべながら答える千姫

「…姉さま。”私には”ではなく”私達には”です!

それから叔父さま?あまりその手の話をすると、父上が”また”暴走しますよ?」

 幸姫が千姫とカオスに言う

「ああ、そうだな。すまんな幸…。」

 素直に謝罪する千姫

「…確かに…。気をつけよう…。(汗)」

 冷や汗を垂らしながら答えるカオス


 父の話題が出たので千姫が

「で、叔父上?その父上はまだお戻りにならんのか?」

 カオスに尋ねる

「ああ。まだだな。
この間一寸だけ顔を出しに来たが、その時に『鬼道家』がどうのと言っていたからな…。
おそらく、あの『鬼道家』でも新たに起きたのだろう。
暫くそっちの方に掛かりきりになると言っていたな…。」

 その問いに答えながらカオスは先程、千姫が言っていた”面白い男”の事について話の続きを促す

 幸姫も興味津々といった感じで聞いてきた


 千姫はそれに応じ話し始める


「約1ヶ月ほど前ですか。
北欧の小さな村に立ち寄った時でした。
丁度、その村では”魔物が生贄”を要求していると大騒ぎになっておりました…。
それで、村では少ない収入から、何とか報奨金を準備し、その魔物を退治してくれる者を募っていたのです。

ところが、その魔物を討伐に向かった者達は悉く全滅。
そこの村人は途方に暮れていました。

其処に名乗りを上げてきた者達がいたのです。」


 此処まで話をし、一端紅茶を口にしてから再び話し始める


 カオスと幸姫の2人は”ふんふん”と身を乗り出してその話を聞いていた


「それは、旅の<髪の薄くなりかけた>神父と、その弟子である<肌の色が褐色>の修道女と、体がやけにガッチリとした気の弱そうな<影の薄い>大男の3人組でした。

それまで私が1人でその件を引き受けようと思ったのですが、何やら奇妙な感覚を感じて、その村の村長に、その3人組と一緒に魔物退治に参加したいと申し出たのです。

それで結局、私を含めた四人でその魔物を退治しに出発したのです。
その村のから半日程歩いた山中にあった魔物の巣で私達は、その魔物と戦を繰り広げました。

ちなみに、その魔物とは”体は獅子、顔は年老いた人間、背中に蝙蝠の羽根を生やし、尻尾は蠍のそれでした…。」

 その言葉に驚くカオス

「なんと!?それは『マンティコア』では無いか!?」

「まんてぃこあ?何ですか?それは?」

 カオスに尋ねる幸姫

「説明しよう!!」

 ”まさか、この台詞が言えるとは!!”と喜びを露にしながら答えるカオス

「マンティコアとは、人語を理解する高い知能と、高い魔力を駆使した魔法を使いこなし、空を飛び、その蠍の尻尾に致死性の猛毒を持った恐るべき『魔獣』だ。
本来は、魔界の奥の方にいる筈の厄介な奴だよ。」

 一気に説明するカオス

 それに対し幸姫は”へぇ〜。そーなんですか…。”と簡単に頷く程度であった

「そのマンティコアに対し、3人の連携は大した物でした

空を自在に飛ぶ魔獣に対し、神父が祈りと共に強力な霊波砲を放ち、地上では、大男がその怪力で魔獣を攻撃。
修道女がそのサポートで、ヒーリングや防御・けん制をしていました。

私は大男の手伝いという形で、蠍の尻尾の方を切断する事と、向こうの魔法に対する防御を担当しました。

…私が全力で戦えばもっと楽に闘えたのでしょうが、私の力は強すぎますから…。

その様な攻撃を大体1時間近く繰り返して何とかマンティコアを退治することが出来、その他に魔物がいない事を確認した後、マンティコアの死体を村に持ち帰り報告しました…。」

 と此処で一端言葉を切り

「その後その神父達はどうしたと思う?」

 カオスと幸姫に問いかける

「「さぁ?」」

 暫く考えた後答える2人

「その後なんだが…。」

 その2人を見た後話を続けようとする千姫だったが…

「…ぷ、くくくくく。
あ〜っはっはっはっは。
…お、思い出しただけで、笑いが…。」

 と突然大声で笑い出す。

「「どうしたんだ?(ですか?)」」


「いや、退治したから当然村では報酬を払おうとするな?」

 目から流れる涙を拭きつつ続ける千姫

 ― ウンウン ―

 頷く2人

「…その報酬を断ったんだよ。
魔獣に殺された人たちの墓を造ってやってくれって言ってな。

で、その後村人や私に名も告げずに立ち去ろうとしたんだが…。


急に”バタッ!!”と3人とも倒れてな。

慌てた私と村人達が駆け寄ったんだが…。

3人とも何か呟いているんだよ。

何を言っているのか聞き耳を立てて聞いてみたんだが…。


それがな…


『は、腹(お腹)減った(空いた)…。』


だったんだよ。


聞いてみたら、3日くらい碌な物をくって無かったって言うんだ。

それを聞いた村長が早速お礼だと言って食事をご馳走したんだがな。

全く、お人よしも良い所だよ。3人とも…。

今時、珍しいくらいな…。」

 と目を細めて語る千姫だった

 3人には悪いが、その様子がよっぽど面白かったのだろう

 千姫はまた”アハハ”と笑い出した


 その様子を見たカオスと幸姫の2人も、千姫を見て苦笑いを浮かべるのであった…


あとがき?

どんも。零式っすよ?

にじゅうごかいたっせいです。

今回から再び過去編ですが…。

アシュ様出ませんでしたね〜。

で、ここで問題です。

今回千姫の話で出てきた3人とは誰でしょうか?というか、どういう存在なのでしょうか?

もう、おわかりですよね?

あはは。


で、レス返しっすよ?


 紅蓮様
どーもです^^
正しく悪循環w
でもそれが狙いです。

学校イベントどーなるんでしょうか?
きちんとかんがえてますよ?


 BLESS様
いつもどーもです。
去勢スマイルっすか…。
確かにw

まぁ、文珠使えば何とかなりそうな気もしますが、まだ二文字制御が限界ですし、無理して治すと副作用も怖いので、当分このままでw
横島が面白ければいいのです (マテ


 亀豚様
まいどっす^^
にじゅうごかいめですよ?

見てる方が面白ければなんでもいいのです。(断言)

スマイルは男性には本格的に効くようにするかは、まだ未定っすw


 whiteangel様
その効果を横島が自覚して使ったらどうなるか…。

12の技の1つに自覚的に使える技つくろうかな…。


 秋桜様
こんばんわ^^
きちんと考えますよ?

てつだってくださいね?

秋桜様はどっちもOKなんすか?

ヤタもでますし、アシュ様もでますよ?
次回以降に。

峠があと20個って…勘弁して;;

で、例の原稿用紙三枚は?(笑)


 kamui08様
どもっす^^
担任の先生は今後どーなるんでしょーか?

忠夫君もどーなるんだろ?

零式にもわかりません!!


 寝羊様
こんばんわ^^
ほんと、恐ろしい技を身につけたもんだ。

あと11も考えなきゃ;;

ばればれっすねぇ・・・。


がんばれ〜〜〜よこしまぁ〜〜〜!!(何を?)


 への様
お初です。よろしくおねがいします^^

12の技を考えるだけでもヤバ気なのに…。
コンボなんて面白いことをw

また、頭なやませなくちゃw

ら○ま1/2すか。
いましたねー。そんな人も(笑)


 内海様
まいどっ^^
一応変りはしたんですけどネェ。
リミッターついてるし。

その状態で必殺技覚えるし。
正に地獄w

例の集団はどうなっていくんでしょうかっ!?


 盗猫様
どもっす^^
そーです。横島生き地獄です。
まぁ、勇者には試練が憑き物(笑)ということでw


では、皆様また次回の更新でw

ヤタが問題起こしますよ〜〜〜?

とんでもないこと……(邪笑)

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