― ず~~~~~~~~~~~ん ―
今、忠夫の部屋は重苦しい雰囲気に包まれていた
…特に忠夫自身が
昨夜は、結局目覚めた当時の格好をした幸姫が、忠夫をヒーリングし何とか復活?することができた
(千姫も目覚めた当時の鎧に身を包んでいる)
そしてその後直ぐに、忠夫が再び文珠を使用し忠夫の部屋に帰ってきたのだ
帰宅直後、今度は千姫・幸姫の体が再び少女の肉体となり、姉妹はまた落胆したことは言うまでもない
どうやら、忠夫の霊波が一定以上に達すると、姉妹の肉体と霊体は活性化し、本来の姿を取り戻すようだ
「…はぁ…。」
部屋にもどってから何回目の溜息だろうか
「折角、美人のねーちゃんが俺の事、待っててくれてるのに…。
なんで、なんでや…?
何でこんな事に…。
チクショー…。
何だかとってもチクショー!」
頭を抱え、目から滝のような涙を流す忠夫
「忠夫殿…。」
「忠夫さま…。」
「ヨコシマ…。」
その様子を心配そうに見つめる千姫・幸姫・タマモの3人
そして幸姫がそんな忠夫を見かねて
「…忠夫さま?
私は今の姿でも”何時でもOK♪”ですから♪」
というと
「た、忠夫殿が望むなら私も何時でも…。」
と千姫も言い
「私もいつでもいいわよ?」
タマモも言う
が、その彼女達のやさしさ(?)溢れる言葉に対し忠夫は…
「…いわ…。
ワイは、ロリやないんじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と叫ぶ
幸姫が結界を展開していなければ、百合子と大樹が”何事か?”と駆け寄ってきたことだろう
そんな忠夫に対し
「では、又忠夫さまに霊力を全開にしていただいて、大人な私達でお相手いたしましょうか?」
真面目な表情でそう告げる幸姫
ちなみに千姫は顔を真っ赤にしてモゴモゴと何か言っているようだが声が小さすぎて忠夫には聞こえなかった
「何なら私も幻術の”お○気の術”で変化してあげてもいいわよ?」
負けてなるか!!とばかりにタマモもそう発言する
忠夫はそんな彼女達の提案に耳を傾けるが…
「確かに、確かに俺にとっては、ひっじょぉぉぉぉぉぉぉぉにっ!!魅力的なっ!!!提案ではあるが…!!!!
でもなぁ…。
どうせ又固まってしまうんだろうな…。
固まるだけならまだ良いけど…。
違った方向で暴走する可能性もあるしなぁ…(泣)
うぅっ。もったいねぇ…。」
と言いつつ再びサメザメと涙を流すのであった…
そんなこんなで、朝食を食べ、小学校へ向かう忠夫・千姫・幸姫の3人
両親の前では、何も無かったように10歳の少年を演じている姿が、やけに痛々しかった…と3人の美少女達は後に語った
― タマモは戸籍が出来次第、3人と同じ小学校に1つしたの学年に転校生として入学することが決まっている ―
通学路でも”はぁ…。”と何度も溜息をつく忠夫を”やりすぎたみたいね”と後頭部に拳大の汗を垂らしながら見守る姉妹であった
そんな忠夫を無視して時間は無情にもすぎる
授業中も机に頬杖をつき窓から外の風景を眺めながら”ふぅ…。”と何度も溜息をつく
授業を聞いていないのかと思い、担任の先生が忠夫を指名し問題を解かせるが、スラスラと何でも無い様に答えていく
担任がその度に”すごいわねぇ?忠夫君…。”と感心するが、記憶を取り戻した忠夫からしてみれば、幾らなんでも小学生の問題など簡単すぎるのである
担任の先生から褒められるたびに”いや…。そんな事ないっすよ…。”とフッと哀愁の漂う雰囲気を持った微笑を浮かべ、先生の目を見ながら答える忠夫
そんな、忠夫の表情・雰囲気に”ポッ”と頬を染める女子も何人かいたようだが、その様子を見て面白くないのが、千姫・幸姫・夏子の3人である
夏子は休み時間の度に
「どうしたん?横っち?様子変やけど、大丈夫なん?」
と忠夫に話しかけようとする他の女子をけん制しながら、忠夫に話しかける
その夏子の行動をみて”グッ!”と親指をたて良い微笑を見せる千・幸姉妹
そんなやり取りを繰り返し本日最後の授業
再び忠夫を指名する担任の先生
「そこは、………です。」
と簡単に答える忠夫
「よくできました!」
褒める先生
「いや…。マグレや…。先生…。」
≪フッ……。≫(笑)
― ボンッ! ― ×クラスの女子の人数+先生+α
と一斉に顔を朱に染める女子と先生と一部の男子(銀ちゃん除く)
どうやら、今回の一件で忠夫に新しい技 ―
― 必殺 哀愁スマイル ―
を完全に習得したようだ
そしてこれが後の横島の”12の必殺技”の最初の1つを習得した瞬間でもあった
この技の効果を最も強くうけたのは3人の女子と1人の大人であった
千姫・幸姫・夏子・担任の先生(24歳:独身)の4名である
後日、再び担任の先生が発熱で4日間学校を休んだのは言うまでもない
― おまけ ―
とある場所にて…
「おかえりなさい。」
「ああ。ただいま。」
「で?首尾の方は?」
「問題ない。これで確実に忠夫殿に対する感情は抑制されるだろう…。」
「そうですか。流石、ね…ゲフンゲフン。ミレニアムですね。」
「…油断するな。ハッピー…。
何時何処で誰が聞いているか判らんのだからな?」
「ええ。御免なさい。ミレニアム…。
サマーの方には私から連絡を入れておきますので、貴女はフォックスへ…。」
「承知した…。では行ってくる…。」
と言いながらフォックスの元へ向かうミレニアム
「いってらっしゃい。では私も早速…。」
そう言いながらハッピーも電話へと向かうのであった
あとがき?
どんもー。零式っす。
なんとか、にじゅうよんかいれんぞくたっせいですよ?
今回で<現世>編一端終わりです。
次回は、番外編か過去編で行きます。
どっちでいこうかなぁ…。
今回のお話で横島は霊能とは全く別の必殺技(笑)を身に着けました。
数は全部で12の技を身に着けさせようかと…。
どんな、ひっさつわざにしよ?
で、レス返しっす~。
秋桜様
こんばんわ~。
”むしろ…w”なんですか?非常に気になりますので、原稿用紙3枚にまとめて明日まで提出してください。(笑)
生殺しは当分続きますよ?
旦那様にもよろしくお伝え下さい^^
BLESS様
ちわっす^^
私も落ち着くし、和みます。
ヘビの生殺し
プラス
必殺技習得ですよ?
ますます、生殺しですよ?
どーなる横島(笑)
かなりあ様
おひさっす^^
私も焦りましたよ?
昨夜は非常にいそがしくて^^;
でも何とかまにあいました^^
次回以降もよろしくお願いします。
盗猫様
はじめまして^^
お褒めいただきまして有難うございます。
今後もがんばっていきますので^^
二十四回になりましたよ…。
いつの間にか。ホントニ。
UEPON様
どもっす^^
ほんと、不憫ですネェ(邪笑)
あ~言われてみればそうか…。
まぁ、このSSの中では…ということで^^;
kamui08様
ども^^
おひさっす^^
あの台詞はタマモの為に用意いたしましたっ!
ほんと、姉妹のせいで…。
横島哀れw
内海様
何時も有難うございます^^
横島の内面の葛藤…。
今後どうなるっ!?
タマモの参戦…。
さらに続々と…。
はたして横島に心の安息はくるのかっ!?
待て!次回以降^^
寝羊様
どーもです^^
タブン私もですな。 ( ゜Д゜)y─┛~~
そうですね^^零式も柴田先生の作風はすきですねー^^
何時治るんだろうか?横島…。
紅蓮様
こんばんわ^^
喜んでいただけて幸いです。
そーですね^^
地獄だ。
でもそれを零式は狙ってたりしますが(邪笑)
横島の父は…。
まぁ百合子さんがいますからねぇ^^
豚亀様
こんばんわ^^
まぁ、10歳頃と言えば思春期突入ですからねー。
どう影響するんだか…。
小竜姫様そろそろだそうかな?
whiteangel様
まいどっす^^
SS書くのに他の方の作品も読み漁ったのですが、こーゆーパターンってなかったので…。
横島に地獄を味わっていただきました。
あはは^^
では、皆様次回更新で^^
明日はどぉっちだぁ~~~~~。
一応壊れ表記必要ないと思うんですが今回もつけときます^^;