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▽レス始

「光と影のカプリス 第21話(GS)」

クロト (2006-09-03 19:49/2006-09-03 19:49)
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 残暑も多少は和らいできたある日のこと。唐巣教会はまたしても妙神山在住の竜女神様から仕事の依頼を受けていた。
 話を聞いているのは唐巣・横島・カリン・タマモの4人である。ピートはクラスメートの女子数人に誘われてボーリングに行っていた。1対1で誘うのは何かと不都合が多い、という女子達の妥協やら作戦やらの産物らしい。

「―――つまり、香港で風水師が大勢行方不明になる事件が起きたから、その調査をしてほしい、という事ですか?」

 唐巣がその説明を要約して確認すると、小竜姫はこくりと首を縦に振った。

「はい。どちらかと言えば唐巣さんより美神さん向きの仕事かと思いますが、オカルトGメンに直接行くと私の名前が出てしまいますので……」

 表向きには唐巣が持ち込んだ話という事にして、小竜姫の名がオカGの公文書に載るのを避けたいという意味だ。今回はGS協会とは関わりのない事件なのでオカGに依頼しても問題ないが、小竜姫自身は目立ちたくないらしい。

「しかしそういうことは香港の警察の仕事ではないのか?」

 これはカリンの質問だが、考えてみれば当然のことである。小竜姫もそれを説明する必要性は理解していた。

「これは未確認情報ですが、事件には強力な魔物が絡んでいるらしいのです。実際に香港駐留の神が殺されていますし」
「神さまが殺された……!?」

 その物騒きわまる発言に横島とタマモが凍りつく。小竜姫は2人が落ち着くのを待ってから話を続けた。

「ええ。ですので唐巣さん達にはあくまで調査だけをお願いします。魔物の正体は分かりませんが、出て来たら私が相手をしますので」
「……そうですね」

 唐巣もそれが妥当だと思った。
 香港駐留の神がどの程度の神格かは不明だが、それを殺せる以上人間にどうにかできる相手ではあるまい。小竜姫の言う通り、彼女に任せるべきだろう。小竜姫がこの事件を任されたのも、アジア駐留の神でその魔物を倒せそうなのは小竜姫だけだと判断されたからなのだから。

「本当は私が自分で調査するべきなんでしょうけど、香港のことなんて全然知りませんし、私は妙神山に括られた神なので山から離れて長く活動できないんです。香港では1度に数分が限度でしょう」
「そ、そんなんで大丈夫なんスか……?」

 調査はまあいいとして、たった数分では魔物を発見しても倒せるかどうか疑問である。しかし小竜姫はその辺は多少自信があるらしく、

「一応、私には切り札の技もありますから。1対1で向き合えば何とかなると思います」
「そうっスか……でも敵が1人とは限りませんよね。俺たちに頼るより、神界から強い神様に応援に来てもらえばいいんじゃないですか?」

 小竜姫は痛い所を突かれたらしく、一瞬ぐっと押し黙った。

「私もそう思うのですが、いろいろと事情がありまして……」

 神と魔の不戦協定の関係で、あまり大勢の神族を地上に呼び込むわけにはいかないのだ。またこの程度のことで魔族に共闘を頼むこともできない。
 何となく哀愁を漂わせている小竜姫の姿に、横島もそれ以上の追及は控えるしかなかった。

「そ、そうっスか……神様も大変なんですね」
「ええ、いろいろと大変なんです……」

 小竜姫も神族として人間を守るべきだという使命感は持っていたが、今回はその場所が彼女の守備範囲から離れすぎている。だから単にやっかいな仕事が回って来た、ぐらいの存念しか持っていないのだ。

「……わ、分かりました。私じゃあまり役に立たないでしょうが、Gメンへの橋渡しはお引き受けしましょう」

 唐巣がハンカチで汗を拭いながら答えた。自分は英語も中国語もできないし、犯罪捜査のような仕事は柄じゃないから香港では大して役に立てないだろうが、オカGへの仲介くらいなら問題ない。
 すると横島がいきなり席を立って小竜姫の手を取った。

「ご安心下さい、小竜姫さま! そんな連中、この横島が退治してみせますので!!」

 妙神山ではタマモのせいで(?)いまいち仲良くなれなかったが、ここでいい所を見せれば好感度急上昇は疑いない。人と神さまの禁断の恋をかなえるチャンス到来である。
 ―――が、その希望は雇い主の手であっさり砕かれた。

「いや、横島君。君とピートとタマモ君は留守番だよ。学生の君たちを事件調査なんて時間のかかりそうな事にかり出すわけにはいかないからね」
「へ?」

 正体が判明した敵と戦うだけならともかく、勝手を知らない外国でそれをこれから探すとなると何日かかるやら見当もつかない。美神なら平気で連れ出すかも知れないが、良識派の唐巣としてはバイトのために学生の本分をおろそかにさせたくないのだ。

「あー……それは確かにそうっスね」

 この正論には横島も抗弁の余地がない。小竜姫も内心ではカリンの剣技とタマモ・ピートの特殊能力は大いに頼りになると思っていたのだが、まだ事件の全容すらはっきりしない現状では、そこを枉げてとまで強く出られなかった。
 その10分後、唐巣は美神たちに会うために教会を出て行った。

「……って、小竜姫さんは行かないの?」

 なぜか唐巣に同行せず教会に残った小竜姫にタマモが不審の目を向ける。小竜姫は苦笑して、

「最初から私が行ったらやっぱり私が依頼したことになってしまいますから。もちろん後で直接お話はしますけど……」
「ふーん、世の中のしくみって面倒なのね」

 タマモはわりとどうでも良さそうな口ぶりでそう言ったが、横島はまた懲りもせず目の端を光らせた。

「じゃあ俺とお茶でも飲みに行きませんか? ついでに映画でも公園でもホテルでもOKですよ」
「……行きませんよ、仕事で来たんですから。というかあれだけ見せつけておいてよくそんなこと言えますね?」

 と小竜姫が不機嫌そうに拒絶すると、横島は大げさに身振りを交えて反論した。

「ち、違いますよ小竜姫さま、俺はロリじゃないです! 小竜姫さまのよーな大人の美人が俺の理想っスから」

 横島は調子のいいことを言っているが、ここまでないがしろにされては隣のタマモが不機嫌になるのは当然である。

「ふーん、この前私で鼻血噴き出してたのにそーゆーこと言うんだ」
「!?」

 横島がびくっと身をすくませた。タマモの発言は事実だが、極めて重要なファクターを意図的に伏せている。その狙いは明らかだった。
 目の前の竜神様を中心として、室内に白い冷気がただよい始める。

「へえ、そうなんですか……いえ、別にいいんですよ? 人さまの嗜好に口出しする気はありませんから。どうぞタマモさんとお好きなだけ仲良くして下さいね、ロリータコンプレックスの横島さん」

 それは単なる幼女性愛者への嫌悪か、はたまた何か特別な感情があってのことか。ともかく小竜姫は冷たい口調で横島を突き放した。

「ああっ、そんな……違うんやぁぁぁ……」

 あのときタマモは19歳Verになっていた、という真相を説明する気力もすでになく。横島は生ける屍となって崩れ落ちたのだった。


 オカルトGメン日本支部長であるところの美神美智恵は、唐巣の依頼に難色を示した。
 自分達は国際公務員とはいえ「日本人の役人」である。妙な真似をしたら現地当局の不興を買いかねない。それに調査から始めるとなると日数もかかるはずで、その間に日本国内で大きな事件でも起こったら問題になる。よほどの緊急事態なら別だが……。
 神族からの依頼で師匠の口利きとはいえ、公私の区別はつけねばなるまい。

「うーん、言われてみればその通りだね。仕方ない、他を当たることにするよ」

 唐巣はあっさり諦めて席を立った。美智恵の言うことに無理はないし、他にもGSの知人はいる。

「ならエミに頼めばいいんじゃないですか? 私やママより向いてると思うわ」

 さすがに師匠を手ぶらで帰すのに気が咎めたのか、美神が唐巣の背中にそう声をかけた。エミは美神と同年代だが、ずっと人生の裏街道を歩んで来たからそういう事にはカンが働くだろう。
 唐巣も頷いて、

「そうだね、そうしてみるよ」

 他に有力なGSの知り合いとしては冥子・鬼道・魔鈴がいるが、冥子はどう考えても足手まといだし鬼道と魔鈴は別の仕事を持っている。やはりエミに頼むのが順当だ。

「いや、お邪魔したね。それじゃ私はこれで」

 と唐巣はGメンオフィスを出て行った。その足で小笠原GSオフィスに向かう。

「オッケー、確かに引き受けたワケ。ま、令子なんかよりはずっと役に立ってみせるから安心してちょうだい」

 エミは唐巣の話を聞くと二つ返事で引き受けた。いずれ荒事になればピートと一緒に仕事できるだろうし、神族にコネを作るチャンスだ。断る手はない。

「で、具体的なスケジュールはどうなってるワケ?」
「いや、それはまだ聞いてないんだ。細かい日程とか報酬の話は、また小竜姫さまに確認して連絡させてもらうよ」
「分かったわ、ピートによろしくねん」
「……」

 多少の不安を感じながらも、とにかく有能な相棒を確保した唐巣は依頼主に報告すべく教会に帰って行った。


 その頃、教会の応接間では何やら珍妙な光景が展開されていた。
 どこか拗ねた様子の小竜姫に、横島が必死で媚びているのだ。
 横島は復活した後、小竜姫にその時の状況を説明してロリ疑惑だけは解消してもらえたものの、タマモの姿に鼻血を出したのは事実なので機嫌を直すまでには至っていないのである。
 小竜姫は種族も住む世界も違う横島を恋愛対象として認識しているわけではないが、生理的反応で差をつけられるとやはり面白くなかった。

「だからそれも誤解ですって! そーですね、小竜姫さまの裸エプロンとか拝ませてもらえれば、鼻血の1リットルや2リットルくらい今すぐに」
「何で私がそんなサービスしなきゃいけないんですか!」

 もっともである。そのしょーもなさ過ぎるやりとりを見かねたカリンが2人の間に割り込んだ。

「横島、1つ訊ねるが。結局おまえは小竜姫殿が好きなのか?」
「へ? ああ、美人のねーちゃんはみんな好きだぞ?」
「……」

 言い方が悪かったようだ。カリンは少し考えた後、別の言葉で表現した。

「つまり、小竜姫殿を愛しているのかという意味なんだが」

 喋っている内容はともかく、ここまで執着するからには単なる欲情を超えた気持ちがあるのだろう。もし本気だと言うなら支援するのにやぶさかでないのだが、横島は不思議そうに目をぱちくりさせた。

「……よく分からんが、とにかく小竜姫さまは俺んじゃー! あとおまえも美神さんもおキヌちゃんも愛子も冥子ちゃんもエミさんも魔鈴さんも大人タマモも、みんな俺のもんなんじゃー!」

 苦闘のさなかで頭がテンパっているのか、横島大暴走である。カリンは頭痛がするのかこめかみを指で押さえつつ、平静を装って質問を続けた。

「そうか。ところで横島、世界中の美男子はみんな私のものよー!などと臆面もなくわめいてる女がいたらどう思う?」
「変なヤツだろ、そりゃ」

 何をいきなり、と訝しげな顔で答える横島。そしてカリンの質問はさらに続いた。

「恋人同士になりたいと思うか?」
「普通は思わんだろ」

 横島はこれで結構嫉妬深い。美神の恋人役をしたときも「俺のモノにならんのはしょーがないにしても、他人のモノになるなど許せん」と暗い情念を燃やしていたくらいだから、恋人が他の男に色目を使ったらブチ切れるだろう。美形を見るたびに反応されてはたまったものではない。
 その予想通りの回答にカリンはため息をつきながら、

「それが今のおまえなんだが……」
「―――!?」

 横島が一瞬彫像のように硬直する。心理的にヤバげな所にキマったらしく、いきなりテーブルに顔面を打ちつけ始めた。

「ちくしょー、どーせ俺なんてー! ぐわーとか迫っていやーとか言われて! しょせんセクハラ男なんやー!」
「ちょ、ちょっと待て横島、落ち着け」

 少しは自分を客観的に見てくれればいいな、程度の思惑だったカリンがあわてて横島の額を押さえて自傷行為を止めさせる。
 そこへしばらく沈黙していたタマモがまたしても火種を投げ込んだ。

「私はそんなに気にしないけどね。横島だし」

 ただし本心ではない―――というか、自分でも本当の所はよく分からなかった。そこまで横島に執着していないのか、あるいはどうせ出来るわけがないから放っておけばいいと思っているのか、それとも水を差して反感を買いたくなかったのか。

「え……そ、そうなのか?」

 しかし本人すら意識してない内心に横島が気づくわけはない。単に頭突き運動を止めて少女の方に顔を向けるだけだった。

「うん。だから今夜は『朧寿司』に連れてってね♪」
「それが目当てかおまえは……」

 横島の額に何本か縦線効果が入ったが、さっきの一言で救われたような気がしたのも事実である。いやそんな大げさな話じゃないのだが。

「しょーがねーな。ま、たまには高級なのもいっか」
「わー、だから横島大好き」

 ぴょーんと横島に飛びつくタマモ。
 横島も彼女とのこういうスキンシップは嫌いじゃない、むしろ好きだ。妹に甘えられるとこんな気分になるのだろうか。
 とりあえず軽く抱き返してやる。14歳Verでもそれなりに気持ちいいが、それは兄妹(?)のスキンシップだからであって、自分がロリだからではない。うむ、今日も理論武装は完璧だ。
 ―――ただし、それもこの場にいるのが自分達だけならの話である。
 またしても蚊帳の外につまみ出された竜神様は、いまや怒りを隠そうともしていなかった。

「あなた達という人は……」

 この連中は来客の前で何をストロベリってるのか。ここはやはり、神といえども忍耐力には限度があるという事を教えておくべきだろう。

「いいかげんにしなさーーーいっ!!」

 小竜姫が席を立ち、とっさにタマモを放した横島の顔面にヤクザキックを叩き込む。横島はあえなく壁に叩きつけられて意識を失ったが、その間際に「黒……やはり小竜姫さまは大人だったぜ」と意味不明の遺言を残していたらしい。


「知らない天井だ……」
「そんなわけないだろう、教会の食堂なんだから」

 ネタを素で返された横島はつまらなさそうに体を起こそう―――として、後頭部に当たっているやわらかい感触に気がついた。やさしい手が頬を撫でたり髪を梳いたりしてくれている。部屋にいるのは自分と目の前のカリンだけのようだ。

「えっと……膝枕してくれてるのか?」
「ああ、またバカな真似されても困るのでな。サービスだ」

 横島は微妙に自尊心が傷ついたような気がしたが、せっかくの膝枕を手放すのは惜しかったので文句は言わなかった

「じゃ、もう少しこのままでいーか?」
「ああ、構わないぞ」

 2人はしばらくそのままでいたが、横島はやはり先ほどの事を引きずっていたようで、

「……小竜姫さまは?」
「もう帰ったぞ。まあ本気で怒ってはいなかったから安心しろ。
 それと小竜姫殿の依頼の件だが。まずは彼女と唐巣殿とエミ殿が先行して、あとは必要に応じて他の者も呼ぶそうだ。
 私たちまで呼ばれるかどうかは分からんが、いずれにしてもこの件が片付くまでバイトは休みだな」

 横島とピートだけで受ける仕事は唐巣の選別を経た上でのものだから、彼がいなければ仕事を受けることはできない。よって教会自体が開店休業になってしまうのだが、それでも唐巣が香港に行くのは小竜姫には昔修業をさせてもらった義理があるし、彼女が動く以上相当の大事件だと考えているからだ。

「そっか。うーん、8月は収入ゼロだったから今月はちと倹約せんといかんな。
 それはそーと、確か神父は美神さんとこに行ったんじゃなかったっけ?」
「断られたそうだ。あそこは『日本支部』だから、呼ばれもしないのに長期間国外で活動するのは好ましくないらしい」
「ふうん。でも美神さん、よくGメンでやってられるよな。俺は1ヶ月もたんと思ってたんだけど」

 具体的には給料日辺りで倒れると思っていた。あの美神が「固定給」に耐えられるはずがないと。
 カリンは苦笑いを浮かべて、

「まあ、彼女の金銭欲は代償的な色合いが強いからな。
 死んだと思っていた母親とずっと一緒にいられることが安定剤代わりになっているのではないか?」

 しかし横島は影法師の観測に異を唱えた。

「いや、あのひとの強欲はそんなんで埋まるほど生易しいもんじゃねーぞ? っていうかこれは俺のカンだが、あの支部長って実は俺のおかんと同じくらい怖いヒトだと思うんだが」

 美智恵はべつに強面ではないのだが、グレートマザーに育てられてきた横島には何か感じるものがあるらしい。
 俺だったら1人暮らしの方がよほど安心できる、と呟いている横島にカリンはちょっと首をかしげて、

「……どうだろうな? まあそれはどちらでもいいが、私以外の者にそういうことは言うんじゃないぞ」
「分かってるって、俺もそこまでバカじゃない。……あとさ、さっきのあれ、結局どういうことなんだ?」
「あれとは?」
「それが今のおまえなんだが、って言ってた話だよ」

 あのときは自分の暴走やらタマモの乱入やらでうやむやになってしまったが、やはり最後まで聞いておいた方がいいだろう。
 カリンはクスッと笑って、

「そんなに気になったか? おまえもたまには自分の姿を鏡で見てみるのもいいだろう、と思っただけだ。おまえに彼女ができる見込みが無いとまでは思ってないからそう落ち込むな」

 というか相手を1人に絞る覚悟さえ決めれば選ぶ余裕さえあると考えていたが、言うと調子に乗りそうなので黙っていた。

「まあ人の縁など分からないものだから断言はできんが……少なくとも私はずっとおまえと一緒だから安心しろ。
 おまえが私の存在意義を認めてくれている限り、たとえ世界中の女がおまえをバカにしても私はおまえの味方だから」
「カリン……」

 横島はどう答えていいか分からなかった。相手は自分とはいえ、これほどの好意に対して応える方法を知らなかったのだ。
 だから口に出したのはただ一言である。

「……ありがとな」
「……ああ」

 カリンは頷いたが、どこか落ち着かない顔をしている。横島はちょっと気にかかって、

「どうかしたのか?」
「いや、こんなことを言ったら襲って来ると思って身構えていたのだが。少しは自覚ができたんだな」
「いくら俺でも24時間煩悩してるワケじゃねぇぇ!!」

 横島が吠えたのも当然だろう。カリンは体を起こして詰め寄って来る横島の肩を押さえて止めながらも、素直に謝罪の言葉を並べた。

「ああ、すまん。悪かった。認識を改めるから許せ」
「口先だけじゃ納得できんわ! せめて乳を揉ませろ。つーかそのミニスカと太腿が辛抱たまらん!」
「さっきの言葉はどこに行ったぁぁぁ!!」

 結局鉄拳制裁を受けて認識も元のまま、と進歩のない横島であった。


 ―――つづく。

 香港編ですが、横島君がバカをやるのでわき道にそれまくってます(ぉ
 ではレス返しを。

○kamui08さん
 横島君にも誇りがありますからw
 おキヌちゃんは……あうう○(_ _○)

○ミアフさん
>もうタマモを青田買いしちゃえ
 なぜ横島がそうしないのか筆者も不思議です。

○読石さん
>バカップル
 見せつけられる方はたまったものじゃないですw
>サラリとセーラー服脱げと言える横島くんが好きです
 それが漢の道ですから<マテ

○零式さん
>ガンバレ某壊れ竜神様!
 横島君の方は頑張っているのですが、方向性が間違ってますからw
>タマモが原作でも人間の大人の姿で現れなかったのは
 美神や西条に化けることができた以上、やはり本来の年齢に合わせたものと思ってます。

○SSさん
>「横島がなかなかなかなか特定の女性とくっつかない」
 ラブコメ物の1つの王道ですからねぇ……。
 この話で完全にくっつくと超バカップル化しそうですし(^^;

○whiteangelさん
>横島クンいい加減認めたまえ、キミはロリだと
 筆者もそう思ってますが、意外に抵抗が強くて(ぉぃ

○KOS-MOSさん
>これでタマモルートへの分岐はたぶん確定だ!!!
 いやいや、分岐したからといって終わりまでそのままとは限りませんですよ??
>ロリ属性
 考えてみれば生理年齢も精神年齢も3歳くらいしか違わないのにロリと決めつけられる横島君も哀れですよねぇw
>暑さにやられているとは言え、サラリとセーラー服脱げと言える横島君。流石だね?
 その辺のチキンとは格が違うのです。

○スケベビッチ・オンナスキーさん
>これだけタマモにぐらついてるのに「ロリじゃない」ということは
 そこはそれ、19歳Verに惚れる分には問題ないのですよ(ぇ
>「農繁期に子供が家で農作業の手伝いをするための休み」
 なるほど、1つ賢くなりましたm(_ _)m

○kouさん
>横島はタマモが見た目さえ変わっていれば問題ないようですし
 アルテミス憑きのシロにドキドキしてた男ですから。
>タマモも疲れるだけで可能な様ですし
 いざとなればいつでも勝負をかけられるので圧倒的有利な状況ですw
>タマモ深層心理
 乙女心は複雑です。
 筆者にも分からないくらいに<超マテ
>二種二重の快楽であっさり終り、カリンの慰め的な一言でショックを受ける横島
 究極の自己愛完成か、それとも(ピー)のレクチャーか!?
 それはともかく、男の恥もここに極まれりですねぇww
 大変面白そうな題材ですが、筆者の手に負えるかどうか○(_ _○)
>美神
 うーん、悪気はないのに何故かだんだん影が薄くなってしまいます(^^;

○遊鬼さん
 フラグは回収できても終わりじゃないです、それこそが物語の真のスタートなんですよー。
 タマモはかわいいです。

○TA phoenixさん
>あと2、3手でチェックメイトってところでしょうか
 すっかり翻弄されてる横島でした。
 タマモはうまく口説けば1人で2回美味しい良い恋人になってくれるかも知れないのにw
>性少年
 もちろん故意です。
>美神さん
 出番はともかく、ヒロインルートには入れそうもなくなってきました○(_ _○)

○通りすがりのヘタレさん
>タマモルート
 当初はそんな構想全くなかったんですが、気がついたらこうなってました(^^;
>愛子、小竜姫様
 彼女達の方からモーションかければすぐ落ちそうではあるんですがw
>おキヌ、魔鈴、美神
 うーん、いつの間に脱落しちゃったんだろう<マテ

○逃亡者さん
>タマモルート確定か或いはハーレムへの布石なのかそれが問題だ
 タマモの気紛れ次第です。
>只でさえ変態呼ばわりされてるのにこの上さらにロリという十字架を背負うのか、横島
 むしろ毒食らわば皿までとかw

○内海一弘さん
>おキヌちゃん、小竜姫様や魔鈴さんの巻き返しがどこまでくるか
 妖狐が本気になる前に決着をつけるのがベストのような気がいたします(^^;

○ハザさん
 は、今後とも精進しますのでこちらこそ宜しくです。

○とろもろさん
>キス
 やはー、乙女にそんなこと聞いちゃダメっすよ(汗)。
 カリンはそのとき出てませんでしたので関与してません。キスした事は知ってますがw
>おキヌちゃん、愛子、小竜姫さま、魔鈴さん、ヒャクメ
 確かに「普通に」暮らしてる分には安全ですねぇ(^^;

○わーくんさん
>横島君にロリ属性が点灯したことでしょうか?
 本人は頑として認めてませんがw
>小竜姫さま
 うーん、どうなることやら筆者にもまだ分かりませんです。

   ではまた。

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