インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

!警告!壊れキャラ有り

「GS美神〜求めるモノ〜27 <現世> (GS+オリキャラ)」

零式 (2006-08-28 21:37/2006-08-28 21:53)
BACK< >NEXT


「姉さま…。あれはもしかして…。」

「ああ。恐らくそうだろうな…。」


 自分達の主の頭の上に乗って、至高の喜びの表情?を浮かべている一匹の子狐を観察しながら千姫と幸姫2人が言葉を交わす

 念の為、千姫は周辺の人達に気付かれない様に”魔眼”の能力を発動し、その子狐を見る

「間違いないな…。
あれは、”金毛白面九尾の妖狐”…。
父上が仰っていた主殿と共に未来の世界から逆行してきた存在だ…。」

 幸姫にだけ聞こえるように小声でそう伝える

「そうですか…。それでは初めての逆行者の合流ですね…。
あの様子だと、未来世界の記憶を持ったままの様ですし。
そうすると、忠夫さんの記憶と能力も覚醒するのかも知れませんね…。」

 千姫の言葉にそう返す幸姫

 千姫もコクリと頷いた


 その様な会話をしている内に、彼らの周りはクラスメイトやその引率の先生達がやってきて取り囲んで珍しそうにその様子を見ていた


 忠夫はというと、頭の上から子狐を降ろし、膝の上に乗せて頭から背にかけて何度も撫でている

 そんな忠夫の手が止まると

「なんや、キツネさんガリガリやなぁ…?
これ食べる?」

 そう言いながら彼は母が作ってくれた弁当の中から”おいなりさん”を摘んで子狐の前に置いた
(千姫や幸姫が作ろうとしたが、その食材と手際を見て脂汗をかきながら『私が3人の分を、作ってあげるから荷物の確認をしてらしゃい。』と言われたらしい…。)

 当然、目の前に差し出された”おいなりさん”に目を輝かせ食いつき、あっと言う間にたいらげる子狐


 その様子を見た忠夫はもう一つ置くが今度は食べようとせずに

『アーン』

 と忠夫を見つめながら大きく口をあけた

 それを見た忠夫は暫し考えた後”あぁ”と言いながら”おいなりさん”を


「はい、子狐さん。お食べ。」


 と手に取り子狐の口に近づける

『パクッ!』

 と幸せそうにその”忠夫が口元に運んでくれたおいなりさん”を半分ほど食べゆっくりと味わって食べる

 その様子を見ていたクラスメイト達は口々に”かわいい””私も抱っこしたい”等と言いながら子狐に触ろうとするが…


『カッ!!』


 と威嚇をして触られるのを拒否する

 こうして、その子狐は忠夫のお弁当であるおいなりさんを2つほど平らげ、今度は満足そうに忠夫の膝の上で”くーくー”と眠りだした


「な、何か面白くありませんね?姉さま?」

「ああ。我ら姉妹でさえまだしてもらっていない忠夫殿の『ハイおたべ』をして貰って『アーン』と食べるとは…。
…物凄く羨ましいぃぃぃ。」

 子狐の正体を知る双子の姉妹はもちろん面白くない

 そして…

「微笑ましいシーンやけど、なんかムカつくわ…。」

 と夏子も機嫌が悪くなってきていた

 そんな周囲の心中もわかる筈も無く、忠夫は”かわええなぁ”とこれまた幸せそうに子狐を撫で続ける


 その忠夫の膝の上で撫でられながら、幸せそうに寝息を立てる子狐を見て彼女達が”もし自分があの子狐だったら…”と妄想に入るまではそんなに時間は必要が無かった

「「あぁ〜!」」

 と千姫は自分の身を抱きしめ身をくねらせ、幸姫は頬に両手を沿えイヤンイヤンとし、夏子は両手を胸の前で組み天を仰いで瞳をキラキラとさせている

 そんな彼らの姿を見て周辺のクラスメイト達と担任の先生(女:24歳独身)は『ほっとこう…。』と其々の場所に戻っていくのであった


「俺はどうすれば………?」


 独りたそがれる銀一を放っておいて…


 そんなこんなで楽しい時間は過ぎ、バスに乗り学校へと戻る時間となった

 結局、忠夫は子狐を抱き続け、3人の少女達は自分の世界から戻ってこず、銀一だけが独り孤独な時間を過ごしていた


 忠夫のクラスのバスの前では


「先生…。」

 ジーっと担任の先生を上目遣いで見る忠夫

「な、何かしら?忠夫君?」

 何故か後ずさりする担任の先生

「どうしても駄目…?」

 子狐を”ギュウッ”と抱きしめ先生を涙目の上目遣いで見上げる忠夫

「だ、だからね?忠夫君?
そのキツネさんも生まれ育った場所でお父さんとお母さんと一緒に暮らしていった方が先生、幸せだと思うの…。
(そ、そんな目でわたしをみないでぇぇぇぇっ!)」

「キツネさん、こんなガリガリに痩せてるんやで?
お父さんもお母さんも居ないんじゃない?
せやったら、このキツネさん独りぼっちや…
そんなん可哀想や…。」

 と子狐を先生の顔の前に出し、泣きそうな声で訴える忠夫
 更に子狐も『キュ〜ン…』と悲しそうな鳴き声を上げてそのつぶらな瞳に涙を溜めて目の前の大人を見つめる

 その仕草を頬を染め、背をバスに付け(追い詰められて)逃げ場の無くなる担任の先生

「た、忠夫君…。
(だ、だめよっ!私!!しっかりしてっ!!!ドキッとしちゃだめよっ!!!!私は特殊な趣味を持っている女じゃないのよっ!!!!!)」

 と陥落寸前まで目の前の存在に追い詰められていた

「せんせ〜〜〜…。」

『キュ〜〜〜ン…。』

 忠夫の涙を溜めた上目遣い+泣きそうな声+小動物の上目遣いの涙目+悲しそうな鳴き声


 ≪ ちゅどーーーーん ≫(笑)


「はうあっ!!


わ、判ったわ。忠夫君。

先生の負けよ…。

その代わりキチンとお家でお父さんとお母さんにお願いするのよ?

(…い、故郷のお父さん・お母さん。
私はいけない娘です…。
私は一体これからどの様に、この少年に接すればいいのでしょうか?
教えてください…。
おぉ…神よ…。)」


 項垂れながら連れて帰ることを許可する担任の先生であった…


「忠夫殿のあの攻撃に約10分か…。持ったほうだな…。」

 と千姫

「そうですね。流石は小学校の先生と言った所でしょうか?」

 と幸姫

「…でも、この後が心配やな…。」

 と夏子

「「その事だったら(でしたら)心配ない(要りません)…(ふふふ…。)」

 と千姫と幸姫

 その微笑みに一瞬ひいた夏子であったがこれ以上”敵”は作りたくないので黙っていた


「お、女ってこわいなぁ…。」

 と銀一

「…なんや?銀ちゃん今頃気付いたんか…?」

 と忠夫

 その後、女の恐さについて2人の間で会話が交わされたのは知られてはいない(誰に?)

 帰りのバスの中では、2人の少年と3人の娘達のそのような内容の会話と

「わ、私はノーマルよ…。ノーマルなのよ〜。」

 と独り一番前の席で俯きながらブツブツと呟く担任の先生の声と

「な、なんなの?このクラスの雰囲気は…?」

 と混乱するバスガイドの姿と、ひたすらに運転に集中する運転手の姿があった


 忠夫+子狐の最終兵器の同時発動によりいけない道へと走りそうになった担任の先生(24歳:独身)は数日後、原因不明の高熱に3日間魘され、元の明るい先生として復活したという…


 その様子を確認したKさんが『任務完了…。』と姉であるSさんにニヤリ笑と共に報告したそうな…


あとがき?

まいどっ!!零式です。

じゅうきゅうかいめのとうこうですっ。

コウヤクマデアトイッカイトナリマシタ。

…続くもんだ… ( ゜Д゜)y─┛~~


で、皆さんすんません。

修羅場&横島の覚醒次回繰越です。

今回の話を飛ばして、横島家から話を始めようと思ったのですが、それじゃあ急すぎるかなと思い遠足での話の補足的な物を書きました。

次回こそ必ず書きますのでご容赦を…。
こんなしょーもない零式とその話をゆるしてください;;


で、レス返しです。

 BLESS様
何時も有難うございます^^

タマモがどのような扱いになるかは次回持越しです。すんません;;

えーと、文章についてですが、言葉が足りなかった所がありますね^^;

最初のタマモの回想は、前世で封じられて一寸後くらいで、あとの回想は忠夫と出会う一寸前なんです。

次回から気をつけますんでご容赦をw

いや〜日本語ってムズカシイネ…。


 秋桜様
こんばんわ^^
子狐ヘレンっすか。
いいっすねぇ〜。(ナニガだ?)

何処まで落札するかはわかりません。

次回で百合子の意思が暴走する予定ですので更に増えることでしょう(笑)
どう暴走するかは次回の更新でw

怖いツアーだ…。
某サスペンス番組のタイトルにもなりそーだ…。

ヤタの新技は…あの伝説の大技の予定です!!
たぶんご存知かとおもいますよ?(笑)


 かなりあ様
こんばん…む?
今日もやっちゃいましたよ?
明日で公約達成?

タマモを合流させたのはストーリーの進行上決まっていたことなので…。
喜んでいただけて良かったです。

次回はタマモを巻き込んだ修羅場です。(小学生のくせに;;)
夏子はどうしましょw


 亀豚様
こんばんわ〜〜〜〜〜〜^^
じゅうきゅかいめでーーーす。

すんません。
横島覚醒次回以降です;;
文章力の無い私を許してください;;

そのかわり、次回はしっかりナニさせますんでw(18禁じゃないですょ?)

銀ちゃん君は小学生時代の貧乏くじキャラだw諦めてくれ;;

小竜姫達はもう少し先で予定してます。あと10話後くらいかなぁ。
このペースだと。
それまで見捨てないで読んでくださいね?


では、皆様次回(タブン明日の今頃)にオアイシマショウ^^
目指せ20回達成w
(今回一応壊れ表記つけておきます。)

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

yVoC[UNLIMIT1~] ECir|C Yahoo yV LINEf[^[z500~`I


z[y[W NWbgJ[h COiq O~yz COsI COze