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▽レス始

「心の声が はたちあまりみっつ目(GS)」

寿 (2006-08-22 00:02)
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「よ〜こし〜ま〜く〜ん!お仕事手伝って〜〜。」

「へ?」

冥子ちゃんは突然現れると、周りの視線も気にせずいつもの笑顔でそう俺を仕事に誘った。

「あの、冥子ちゃん?」

「な〜に〜?」

「俺、今日は唐巣神父のところに行く予定なんだけど?」

俺は現状は置いといてやんわりといけないことを告げる。

「神父ならお母様からお話してくれるから問題無いって〜。」

冥華さんが!?それは・・・神父、南無〜。

「いや、でも・・・」

「駄目なの〜〜?」

うわっ、冥子ちゃんが涙目に!そして周りの視線が俺に!!

「いや!その、そうじゃなくて、ヒャクメもまだ来てな「どうしたのね〜?」・・・来たね・・・」

こいつは・・・なんてタイミングで来るんだ!!

うう、周りの視線が倍率ドン!!更に倍!!ってな感じに・・・

「あ、ヒャクメ様〜。よかった〜これでお仕事にいけるわね〜〜。」

「仕事なのね〜?」

「・・・わかりました。お手伝いします。・・・ただ・・・」

「「ただ?」」

「この授業で終わるんでそれまで待って下さい。」

冥子ちゃんもなにも学校まで来なくても・・・ああ!!周りの視線が痛い!!やっとヒャクメのことでの追求がなくなってきたのに!!

ヒャクメと冥子ちゃんは俺のお願いを受け入れ教室を出て行った。

「それじゃそれまで保健室でお茶でも飲んでるのね〜。」

「わたしも行きます〜〜。」

パタパタと音を立てて二人は去っていく。ヒャクメめ、愛子の時に味をしめやがったな。

しかしこの視線をどうしたものか。ヒャクメも冥子ちゃんも見た目はいいからな・・・

「先生すみませんでした。」

俺はとりあえず授業をしていた教師(35歳独身)に頭を下げる。

「横島・・・生徒指導室な。」

あんたもか!?うう、なんで俺がこんな目に・・・

「・・・明日でいいですか?」

俺はやり場のない思いを抑えつつ何とかそう言った。


その後授業が終わると俺たちは急いで仕事に向かった。

もちろん視線の主達の追及を避けるためだ。

そして冥子ちゃんにつれてこられたのは病院。その中の一室に案内されると一人の女の子が眠っていた。

「?この子が今回の依頼主ですか?」

「ちがうの〜。なんでもこの子〜もう2ヶ月も眠ったままなんだって〜。医学的にはなんにも問題ないし〜なにしても起きないから〜親御さんが霊のせいじゃないかって〜。」

俺の疑問に冥子ちゃんが答えてくれた。

「それじゃどうするのね〜?わたしが調べてもいいけど?」

「あ、わたしがします〜。クビラちゃん〜お願いね〜。」

冥子ちゃんは式神を出すと女の子を霊視し始めた。

そして数分後。

「あ〜!お馬さんがいるわ〜。」

冥子ちゃんがそう声をあげた。

「どれどれなのね〜。」

ヒャクメは自分の目で見るために自分も霊視を始める。

「馬?動物霊かなんかですか?」

「う〜ん、そうなのかしら〜?でもあのお馬さんどこかで〜・・・」

冥子ちゃんが言いながら考え始めようとするとヒャクメが、

「あ、ほんとなのね〜。ナイトメアがいるのね〜。」

そう言った。

「そう、ナイトメアって名前で〜・・・ナイトメア〜!?大変〜!!」

冥子ちゃんはナイトメアという名前を聞いて急にオロオロし始めた。

「ナイトメアってなんですか?そんなにやばい奴なんですか?」

「わたしが説明するのね〜。夢魔ナイトメア。人間の夢に寄生して精神エネルギーを食らう悪魔なのね〜。」

「そうなの〜。祓うのが難しくって難度もSなの〜。賞金もかかってるらしいし〜どうしよう〜私じゃこんなの無理だわ〜。」

そんなに厄介な相手なのか・・・どうしたものか。

「そうでもないのね〜。ちょっと準備してくるから待っててほしいのね〜。」

ヒャクメはそういい残して病室から出て行った。

待つこと数分。

「おまたせなのね〜。」

戻ってきたヒャクメは・・・白衣だった。

「なんで白衣なんだよ!?」

「病院なんだからこれが正装なのね〜。」

・・・頭が痛い。

「はぁ、わかった、白衣はこのさい置いておこう。でもな・・・」

「なんなのね〜?」

「そのでっかい注射器はなんなんだ!!」

「お約束って奴だから気にしちゃ駄目なのね〜。ほらほら、ツッコミはそれぐらいにして始めるのね〜。」

お前がボケなければつっこまないんだよ!!

「え〜と、冥子ちゃんここに手を置いてほしいのね〜。あっ、手はグーで頼むのね〜。」

「え〜と、こうかしら〜?」

冥子ちゃんは言われるままに女の子のへそのあたりにコブシを置く。

「そうなのね〜。それで軽くコブシから霊波を流してほしいのね〜。後はわたしが誘導するのね〜。」

「は〜い。」

冥子ちゃんが霊波を送った瞬間・・・

「ぐぇほ!!ぐぇ、ぐ・・ぐぇほ、げぇ・・・」

馬の顔をした悪魔が女の子から飛び出し腹を押さえてのた打ち回った。

「え〜と・・・」

俺たちが呆然としていると悪魔はダメージが少しは収まったらしく何とか立ち直る。まだ手で腹をさすっているが・・・

「な、なかなかやるじゃない?お嬢ちゃん?で、でもこれ以上やると、この子は死んじゃうんだよ。そ、それでもいいのかい?」

いや、涙目で腹さすりながら凄まれても・・・あれは鳩尾に入ったな。

「それはどうなのね〜?わたしがいる限りあなただけピンポイントで攻撃するぐらいわけないのね〜。」

「ぐっ!なんでこんなところに神族が!」

いやだから二人して睨みあわれても・・・

神対悪魔。緊迫した展開のはずなのに・・・馬対ナースではいまいち迫力が・・・

「さて、どうするのね〜?」

そのまましばらく二人は睨みあいを続けた。

バシッ!!

突然ナイトメアは姿を消した。

「やっつけたの〜?」

「わからないのね〜。倒してはいないけど、あきらめて逃げたもかもしれないのね〜。」

「なぁヒャクメ?」

「なんなのね〜?」

「結界でも張っておけば逃げられなかったんじゃないか?」

「あ!」

こいつは・・・凄いこと出来るのに肝心なところが抜けてやがる。

「あ、あれ?ここ・・・どこ!?お母さん・・・!?」

俺たちがそんなやり取りをしていると女の子が目を覚ました。

「お兄ちゃんたち誰!?私・・・どうして・・・」

女の子は状態が理解できず怯えだす。

「大丈夫だから落ち着いて。順を追って説明するから。」

俺は女の子を落ち着かせるために声をかける。その時・・・

女の子はにやりと似つかわしくない笑みを浮かべた。

「!横島さん避けるのね〜!!」

ヒャクメの声が響くのと同時に女の子から霊波が放たれる。

くっ!避けられない!!

「うわっ!!」

俺はその攻撃を直に食らってしまった。

ヒャクメ・・・だから・・・なんでお前は・・・肝心なところで抜けてるんだよ・・・

俺はそんなことを考えながら意識を失っていった。


あとがき
今回はナイトメア編に突入しました。ちなみに今回はあんまり突っ込んだパロディ台詞がありません。前回やりすぎてしまいましたので。さて、とりあえずナイトメアですが、あんまりシリアスにするつもりがありません。まあ理由は次回語りますのでお楽しみに。

レス返し
初めにご意見、ご感想を寄せていただいた皆様に感謝を・・・

うけけ様
今回はうっかりヒャクメでした。この頃ヒャクメのそういうところがなかったので・・・

内海一弘様
黒キヌ・・・書いたことはあるんですが・・・不思議なことにそれ以降しばらく普通のおキヌちゃんが書けなくなりました。おそるべし黒キヌ様・・・

kamui08様
カオス・・・ネタのカオスでしたね。うう、パイパー編とは違う意味で暴走してしまいました。炎の狐は今後如何しようかな?と。ヒャクメ自力で飛べますし・・・

亀豚様
嫁候補は自分の中ではだいたい決まってます。ちなみに小竜姫様はどうしようかな?と。横島君をめぐってヒャクメVS小竜姫様もおもしろそうですし・・・

ぼの・・・様
ボカシ等のご指摘ありがとうございます。たしかにネタの使い方が乱暴だったといわれると私は反論できませんので申し訳ありません。嫌悪を覚えるような作品と感じられているのであれば今後そのようなことの無いようにしていきたいと思います。ただひとつ、
『(GS+よろず)として』ということに関してだけはお話をさせていただきます。
私はオリキャラを使わない(使えない)と言うことは以前チラッといいましたがクロス作品も書く気はありません。なぜなら私の中でクロス作品とはその世界にほかの世界から人を連れてきて話を進める。というものであり、私がそれがあまり好きではないということと、根本的に私にそんな話を書ける力がないと考えているからです。事実として、私の作品でGS以外の他作品のセリフや格好を書いたことはあってもキャラクターを出したことはありません。ご指摘いただいたことは教訓とさせていただきますがクロス作品あつかいは勘弁してください。正直に話させていただきますと、今回のご指摘はかなり考えさせられました。筆をおくことも考えましたが一度始めたものは責任もって書きたいということと、わずかながらでも読んでくださる方がいるのでそれはやめました。独りよがりの考え方ではありますが、私の作品はいままで多くの方のご意見に助けられていますので、できればきちんとしていきたいんです。きついお言葉は一向に構いません。これからもなにかありましたらどんどんご意見をお願いいたします。私のこだわりはオリキャラ、クロスにしないということだけです。そこはなかなか譲れませんがそれ以外なら教訓とさせていただきますので。
ながながと言い訳がましいことを失礼致しました。もしこの言葉を読んでもなお私の作品を読んでいただけるのであれば今後ともよろしく御願いいたします。

にく様
それは考えたのですがさすがに文化財を改造するのはやばそうでしたので・・・ちゅーしゃは今回使わせていただきました。ありがとうございました。

霊式様
箒ネタで暴走してしまいました。弓父こと正元さんはなにげにいい感じになってきてるんですよね。ヒャクメが強気になれる数少ないキャラですのでたまに出ます。というか娘より出そう・・・

EVE様
お久しぶりです。まとめての感想は全然かまいません。むしろ感想をいただけるのですから私としてはありがたい限りです。たしかに炎を狐はちょっとやりすぎました。申し訳ありません。今回のナイトメア編はうっかりヒャクメで始めました。次は横島君の精神に入るんですが・・・お楽しみに。

RAS様
確かにそうなんですが美神公彦を出していないのは理由があったりします。その話はもっと後で使いたいと考えています。しかしそうは言ってもまったくでないのも確かにおかしな話ですよね。複線として軽く出しておけばおもしろかったかな。と思っています。

スケベビッチ・オンナスキー様
うう、ネタオンリーに関しては頭を下げるより他ありません。申し訳有りませんでした。ちなみにぼたんは幽遊白書です。最初の頃は何かに乗って飛んでいましたよね?なんなのかは読み返してもよく分かりませんでした。和服の女の子がなにかに乗って空を飛ぶ、ということから繋がったネタでした。わかりにくくて本当に申し訳有りませんでした。

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