・・・状況を整理しよう。
今日は朝起きてからおキヌちゃんの作った朝食を食べてから登校。
おキヌちゃんはこの前の騒動以来俺に飯を作ってくれることが多くなった。
何でもヒャクメと話し合った結果らしい。
美神さんは朝が遅いらしく俺が登校するぐらいの時間にはまず起きないらしく、おキヌちゃんが朝食。夕食はヒャクメになったらしい。
それはいい。俺の意見がまったく入っていないが正直ありがたいのでOKで。
その後学校で授業を受ける。
どうでもいいが俺の机が愛子の本体なのは問題があるような気がする。
愛子の体が邪魔で黒板が見えません・・・
以前そう愛子に言ったら泣かれそうになったのであえて言わないが。
まあ結局はいつもと変わらない学校生活をすごし、放課後。
今日は闘龍寺に行く予定だった。・・・そう!だったんだ!!
なのに!なのになんで俺は・・・・箒にまたがって空を飛んでるんだよ!!!
う〜ん、どうしたもんだろう?
ただいま高度・・・よくわからんがそこらのビルよりは高い。
つまり飛び降りることは出来ない。
困った。俺は飛べないし、この箒の操り方もわからん。そして落ちたら死ぬ。
お手上げだ!!いやまて!そうだ!困ったときの神頼み!!
「たすけて〜ヒャクエモ〜ン」
「どうしたんだいの、じゃなかった忠夫くんなのね〜」
「うわっ!!ほんとに出やがった!!」
俺が珍しくボケるとヒャクメがほんとに現れやがった。
「呼んどいてそれはないのね〜。でもほんとにどうしたのね〜?」
「いや、道を歩いてたら箒にさらわれた。」
「へ?」
「だから、道歩いてたら箒が飛んできてだな、俺のまたの間を通って行こうとしたんだよ。そんときについ反射的に箒をつかんだらこうなったんだ。」
俺の話しにヒャクメがなんとも言えない顔をした。だろうな。俺でもそうなる。
「なんて言って良いかわからないのね〜。でもせっかく箒に乗ってるんだから・・・」
そう言いながらヒャクメはトランクから何かを出す。
「これを着るのね〜。」
そういって黒いローブを見せる。
「誰が着るか!!大体それは女物だろうが!!つーかどこの空飛ぶ宅急便だ!?」
「そんな!せっかく黒猫の人形まで用意したのに!!」
だからどうしてそんなものを持って歩いてるんですか?
「しょうがないのね〜。あっ、そうなのね〜!横島さん後ろ失礼するのね〜。」
そう言いながら俺の後ろで箒にまたがる。
「変身なのね〜!!」
ヒャクメの言葉と共にヒャクメが一瞬光る。
そして光が収まるとそこにはフードのついたマントを身にまとい、なぜか割烹着を着たヒャクメがいた。
「正義の魔法使い参上なのね〜。」
「どこの○珀さんだお前は!!」
「あ、横島さんはこれを着てほしいのね〜。」
そう言って今度はメイド服を取り出す。
「着ません!!絶対に!!と言うか○翠までもかよ!?」
「え〜、これも駄目なのね〜?せっかく火炎瓶も用意したのに・・・」
「何処で何に使う気だったんだそんなもん?」
「闘龍寺で正「もういいです。」わかればいいのね〜。」
殺す気ですか?と言うか神様に攻撃される坊さん・・・あわれだ・・・
「ボケはそれぐらいにして、いい加減どうにかしてくれ。」
「む〜、最後のはボケじゃないけど、まあいいのね〜。」
今何か怖い言葉を聞いたような・・・
「とりあえずこの手のものは念波で操れるはずだから、霊波に乗せて念、つまりどうしたいか考えるのね〜。」
「わかった。やってみる。」
俺はとりあえず言われたとうりにしてみる。
(地上に降りたい。)
(了解。)
俺が念じると箒は徐々に下降していく。
「おおっ!?すごいな、指示にしたがったし、返事までしてくれたぞ。」
「へ?返事をしたのね〜?」
「ああ、『了解』って答えてくれたぞ。」
「それはずごいのね〜。この箒おそらく意思をもってるのね〜。横島さん、何でもいいからいろいろ聞いてみるのね〜。」
「あ、ああ。」
(お前は意思を持ってるのか?)
(はい。)
(そうか、名前はあるのか?)
(わたしは炎の狐。そう呼ばれています。)
(どうして一人で飛んでいたんだ?)
(わたしは長い間主を持たず、ただ固定され飾られていました。それから開放されたため久しぶりに飛んでみたくなったのです。)
「どうなのね〜?」
俺が炎の狐と話しているとヒャクメが声をかけてきた。
「ああ、確かにこの炎の狐は意思を持っている。どうやらどっかに飾られていたのが逃げ出したらしい。」
「ふ〜ん、それじゃわたしも話してみるのね〜。」
そう言ってヒャクメは黙り込む。どうやら炎の狐と話始めたらしい。
「あれ?横島さんとヒャクメ様?」
俺が手持ちぶたさになるとおキヌちゃんが飛んできた。
「やあ、おキヌちゃん。珍しいところで会うね。」
「そうですね〜。あ、そうだ横島さん、箒を見ませんでしたか?なんでも空飛ぶ箒らしいんですけど・・・」
「ああ、たぶん探してるのは俺が乗っている箒だと思うよ。」
「あ、そうなんですか?その箒を美神さんがお仕事で探してるんですけど。」
「そうなんだ。ちょっと待って、おい、ヒャクメ。」
「ん?なんなのね〜?」
「もういいか?どうやら美神さんがこの炎の狐を探してるみたいなんだ。」
「そうなのね〜?とりあえずわたしの話は終わったのね〜。」
「それじゃおキヌちゃん、このまま美神さんのところに向かうから案内してくれるかな?」
「あ、はい。わかりました。それで、あの〜ヒャクメ様?」
おキヌちゃんは案内を承諾すると共にヒャクメに声をかけた。
「なんなのね〜?」
「私も横島さんと箒に乗ってみたいんですけど、換わって頂けませんか?」
「!どうぞどうぞなのね〜。」
ヒャクメはなにか思いついたようで、すぐに承諾しておキヌちゃんに場所を譲る。
「ありがとうございます。それじゃ横島さん、後ろ失礼しますね。」
そう言いながらおキヌちゃんは少し顔を赤らめながら俺の後ろに座った。
ちなみにおキヌちゃんは箒をまたがず、一昔前の女の子が自転車の後ろに乗るときのように両足を同じ方向に出す格好で座っている。
「あ、なんとなくわかった・・・」
「?なにがですか?」
俺の呟きにおキヌちゃんが疑問の声を上げるが、俺は返事をせずに脇を飛んでいるヒャクメに視線を送る。
「ふっふっふ、まるでどこぞの霊界案内人のようなのね〜。」
・・・やっぱり○たんかよ・・・
ヒャクメ・・・一つ言わせてくれ・・・ぼ○んが乗ってるのは箒じゃねぇ!!
その後無事美神さんに炎の狐を届けると俺たちは急いで闘龍寺に向かった。
そして多少遅れたため短めの稽古を終えると正元さんが、
「横島君、内弟子の件は考えてくれたかな?」
と、止せばいいのに聞いてきた。
案の定、ヒャクメに聞かれて別室へと連行されていった。
その後ヒャクメの呼びかけに答えるように先ほどまで乗っていた掃除道具が部屋へと飛び込み、「てやや〜なのね〜。」と言うヒャクメの楽しそうな掛け声と爆発音が聞こえてきた。
小一時間後。
突然別室の扉が開くとそこには黒焦げの正元さんだった物と、
「チャンネルはそのままで〜なのね〜。」
割烹着姿で片手にどこかでみた箒を持ってポーズを決めたヒャクメが立っていた。
・・・ヒャクメ・・・頼むから調子に乗って怪しい植物まで育てないでくれよ?
あとがき
・・・ごめんなさい。今回は大して意味ありません。というか次のナイトメアへのつなぎを書くはずが気づいたらギャグオンリーに・・・お盆の間、某新作格闘ゲームをしていたせいだとは思いますが・・・うう、まったく話が進んでない。さらに言えばナイトメア編もギャグしか浮かばない。そろそろ横島君に戦闘させないと・・・
レス返し
初めにご意見、ご感想を寄せていただいた皆様に感謝を・・・
内海一弘様
とりあえず今回は進展なしです。まあお互いに横島くんを意識しているようですけど。しかしパイパー・・・ほんとに出しませんでした。哀れです。
亀豚様
お嫁さん立候補者はこれからも増えるかもしれません。ただし増えても後二人ぐらいです。どうなるかはわかりませんが・・・
零式様
今回もあんまり組み合わせに節操がありません。うう、今回のキーワードは箒なんですが、ほかに誰かいましっけ?
meo様
なつかしいですね〜。私も1は全キャラやりました。2は一人除いて。3は・・・黒歴史です。はい。土に返しましょう。
kamui08様
誤字のご指摘ありがとうございます。五つの星の物語は私は分かりません。申し訳ない!!ヒャクメの中指・・・見たいような見たくないような。
究極超人あ〜○様
申し訳ないっす。今回は誰も出ませんでした。そろそろあ〜○くんを出そうかとも思ったんですが、ヒャクメよりやらせたいキャラがいたので見送りました。多分誰だかばれてますね。
うけけ様
メインが決まってきました。しかしおキヌちゃんにしろヒャクメにしろほとんど通い妻ですね。しかし原作の横島君の女癖並みに私のギャグにも節操がなくなってきたな〜。どうにかしなければ・・・
SS様
萌えていただけたならなによりです。子供おキヌちゃんはまた出したいですね〜。外伝とかIFとか言って書こうかなとか考えてたりします。じゅうこん・・・ありにすべきかなしにすべきか・・・
スケベビッチ・オンナスキー様
チビおキヌちゃんの絵は私も激しく希望いたします。私は絵も下手糞なんで。あ〜るは結構分かる人がいたんでほっとしています。なつかしいな〜。