忠夫とその家族達が、お互いの無事を確認し有っている
その光景をみて、少し寂しそうな表情を浮かべる千姫・幸姫
”家族”或いは”家庭”と言う関係には2人とも恵まれているとは言えない所があるからだろうか?
自分達は、育てられた存在達から本当の生い立ちを聞かされている
その内容は断じて”普通”とはかけ離れていた内容だったが、自分達は本当の両親より”愛”を注いでくれた存在達が確かにいた
その愛情は確かに本物であったのは今でも確信している
(…一部物凄い存在がいたが)
当時は、自分達は間違いなく幸せだったと断言できる
が…
今は未だ、転生したと思われる人達や、千年の昔から変わらず存在し続けているであろう者達とも再会は果たしていない
まして、今は自分達が眠りに着いて数百年が経過した時代だ
心のどこかに”不安や寂しさ”が存在していてもおかしくない
互いに顔を見合わせ、いつの間にか千姫と幸姫はお互いの手を、向こうにいる”家族達”に気付かれないように握り合っていた
お互いの無事を確認し終えたのか、大人達は千姫と幸姫を何かを探るように見つめている
「(まぁ、当然だろうな。
ぱっと見ただけでも私達姉妹の格好は、あの方達とは違いすぎるし、ましてあの”化け物”を倒したと聞けば、最悪私達も同じ”化け物”と見られるかもしれない…。)」
千姫がそう考えていると、幸姫が握ってる手の力を”ぐっ”と少し強く握ってくる
幸姫の方をチラリとみると、まるで”だいじょうぶよ”と言いたそうにして、微笑んでいる
おそらく、姉の考えている事が判ったのだろう
それに、軽く頷く事で答える千姫
再び視線を忠夫達の方に向けると
「おねぇーちゃーん!!」
と駆け寄ってくる自分達の主の姿があった
その後をゆっくりとした歩調で近寄ってくる4人
バッと千姫・幸姫に抱きつく忠夫少年
「おねーちゃん達、さっきはありがとうね!」
抱きつきながら礼を言う忠夫
「いえ、主殿を護るのが我らの使命なれば…。」
千姫が言う
「その通りです。主殿。
礼を言われるほどの事ではありません…。」
その後に続いて幸姫がいう
2人とも忠夫の頭を撫でながら
「忠夫から聞きました。
忠夫だけではなく、私達も助けていただいたそうで…。
なんとお礼を言ったらよいか…。」
と百合子が言いながら2人に頭を下げる
続けて大樹が
「本当に有難うございました。
お美しいお嬢さん達。
このお礼は………
是非この場で、この体ですぐにでもっ!!!!!」
ガブワァッ!!っと千姫と幸姫に飛び掛る大樹(元祖・煩悩魔人)
が…
「「やめんかっ!!」」
― バキィ!・ドゲシッ!! ―
百合子の踵落としが脳天に決まり、忠夫の水平蹴りが鳩尾に其々決まる
「ぐ…ふぅっ…っ…!」
その場に倒れる大樹
掌を打ち合わせながら”ナイス”と喜び合う、母と子
その後、それに追い討ちをかけるかのように、ストピングを喰らわせ続ける百合子の姿があった…
― その姿を見て忠夫少年は思った… ―
『こーゆーおとなにはけっしてなるまい…。』
と
「…それで、あなた達は一体…?
普通の人ではないようですけど…?」
百合子の父母が礼を言った後に、百合子が改めて2人に尋ねる
― その足元には何やら”赤くてピクピクしている”物があったが
その光景を唖然と見ていた千姫と幸姫は、百合子の問いかけにようやく現実に戻ってくる
「あ、申し訳ありませぬ。主殿の母上殿。
私の名は”千姫”ともうします。
隣にいるのが妹の…。」
「”幸姫”と申します。初めまして。
主殿の”お義母さま”。」
と頭を下げながら、先ずは名乗る二人
(幸姫の言葉の発音に少々気になる点があったが気にしないで置こう。)
「…主殿?
ひょっとして、それって家の忠夫の事かしら?」
再び問う百合子
それに”左様でございます”と頷きながら答える2人
「詳しく説明していただけるかしら?」
いくらか困惑した表情で説明を求める百合子
「はい。
私たちは昔、この辺りを荒らしまわっていた化け物”大百足”を倒しました。
大百足とは、皆様が目撃したあの化け物の事でございます。」
と先ずは千姫が説明を始める
「が、当時の”大百足”は、先程滅した大百足より遥かに巨大な鬼(モノ)でした。
その力は凄まじいものがあり、当時高名だった術者達の命をもいくつも犠牲にし、私達も傷つきながら何とか、あの大百足を弱らせて封印する事ができました。」
その後に続けて幸姫が話す
「なんとか封印した後、後の世に封印が解かれ再び大百足が開放されるのを危惧した私たちは、仲間に頼み自分達の意思で2つの像にその身を封印し、大百足の封印を強化する事で、もしも目覚めた時の為に備えたのです。」
と千姫
「そして、今日私達が危惧した通りに封じた大百足が開放されました。
ですが、大百足の封印を強力な物にする為に、私達の封印にはある特殊な条件が与えられました。
それは、強力な霊能者が放つ霊気を像に一瞬でもあて肉体を開放しその後、その霊能者を主とし契約すれば、私達も力を振るうことが可能となるという内容でした。」
幸姫が続ける
「そして、今日、私達を解放した其方の”忠夫様”を主と定め、契約を結ぶことで私と幸姫は開放された大百足を今度こそ消滅させることができたのです。」
と最後に幸姫が説明した
「「「「…何ともまぁ…。」」」」
その話の内容に、いつの間にか復活した大樹も含め絶句する
目の前の美女達は、何百年も前にあの”化け物”を封印する為の人柱になったと言うのだ
普通は信じられない事だろう
しかし、今千姫と幸姫の目の前にいるのは、”あの”横島一家とその支配者たる百合子の両親達である
この一族は本能でその存在の本質を見抜く所がある
その一族の者達は目の前の2人の話を信じる事にした
(その内の1人は”美人は嘘をつかんのじゃあああ!!”と叫んでいたとか、いなかったとか…)
― ふと、祖父が周りを見渡すとチラホラと人影が増えてきた事に気付いた
「なぁ、皆。
人が増えてきたから、後の話は家に行ってからにしようか?」
祖父がその場にいる関係者(横島家+妻+姉妹)に小声で提案する
周りの様子を確認しそれに同意する一同
― こうして、話の場は”紅井家”へと舞台を移すのであった
あとがき?
みなさま、こんばんわ。
零式っす。
きょうもげんきいっぱいにとうこうすることができました。
じゅうにわれんぞくとうこうです。
みなさまよろこんでいただけるでしょうか?
よろこんでいただけたなら、うれしいです。
こんかいで、おわらせるよていだったのですが、おわりそうにないのでじかいまでひっぱります。
ぶんしょうを、まとめるちからがないわたしをゆるしてくださいね?
じかいこそほんとーにおわらせます。
でわ、れすがえしです。
ローメン様
こんばんわです。
今日で何とか12回目です。
前回の忠夫は大樹の事を心配してはいましたが、自分が最後に見たときより傷が増えているのをみて何があったのかを理解したのです。(すげぇ…)
ご心配有難うございます。
なんとかモッテマスンデ ^^;
BLESS様
まいどぉ~^^
健康については水分をとって気をつけるようにしております。
あとがきは、どんどん混沌としていっているようであります。
次の逆行者の登場はもうちょっと待って下さい orz
秋桜様
ご期待にこたえてしまいましたー。
じゅうにかいとつにゅーですよー?
逆に刷り込みされているのかもしれませんな。
私が ( ゜Д゜)y-~~
姉妹はいい味でてきてますねー。
本当は、光にする予定では有りませんでした。
それに武器もハンマーではなく、トゲトゲのいっぱいついた巨大鉄球にするつもりだったんですが(こん○ぺいとうですよー?)
前回はあれで逝きました
元ネタがわかった秋桜様も…ゴニョゴニョ
今回で又忠夫少年は一つ学習しました。
今後どうなるのでしょうか?
とべなくてもだいじょうぶですよー?
なんなら、某キャラのシャドウでも…。
かなりあ様
こんばんはぁ。
きょうもやっちゃいました。
呪文(能力)ついては、
千姫…呪文なし。威力は強めだが継続時間短し。又能力的に戦闘に特化している所がある。(例外もいくつかありますが)
幸姫…呪文あり。威力は千姫より弱め。その分継続時間長し。能力的にはサポート面が得意。(切れるとその限りではない。)
と今の所設定しております。
横島の妙神山行きはよていしてますのでご安心を。
内海様
まいどです^^
とりあえず20回が目標ですね。
頑張りますですはい。
大百足については…所詮虫ですんでw
姉妹については、そのようになるように某魔神が暗躍したのかもしれません。
某アイテムを奪って未来の主を見たりとかはしてそーだ。
今日もやりました!!
kamui08様
こんばんわー^^
2人は能力高めですね。たしかに。
でも小竜姫とかより弱いです。
まぁ、公道で走る200kmのスピードがでる車って所でしょうか。
(意味あるところで走らないとその性能が体感できないって感じですかね?)
そーですね。きっと
心配しなくても大丈夫
と思っているのでしょう(あはは)
では、次回オアイシマショウ!!(次回でこの展開終わらすぞ!おーっ!!)
あしたはどーなるかのー?ふふふ
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