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▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜21 <現世>(GS+オリキャラ)」

零式 (2006-08-20 15:40/2006-08-20 16:00)
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「おねーちゃん、いたい…!」


 という忠夫少年の言葉に正気を取り戻す幸姫


「も、申し訳ありません!主殿!!」

 幸姫は慌てて忠夫を開放し謝罪する
 (名残惜しそうであるが…。)


 更にその十数秒後、千姫の方も現実世界に戻ってくる


「それで、男の人元に戻せるん?」

 忠夫が改めて2人に尋ねる

「今調べてみます。少々お待ち下さい。
(ああ、先程まで自分を殺そうとしていた存在を救おうとするとは、何と器量の大きい…。正に我ら姉妹の主に相応しい…。)」

 千姫は、”ああ〜、今の時期に逢えて良かった〜〜!”と心の底で思いながら主の願いを叶えるべく横たわる大百足に視線を向ける

 その瞳の色は、紺碧から真紅へと変わる

 おそらく、”魔眼”を使用しているのであろう

 その様子を興味津々の表情で眺める忠夫

 更にその主の無邪気な表情を”もーたまりません!!”と言いたそうな表情で見つめる幸姫(僅かに鼻血が垂れている様な気が…。)


「…調べ終わりました。
取り込まれて、この大百足の核に使用されているだけのようなので救い出すことは可能です。」

 千姫のその言葉を聞くと忠夫は”おねがい!助けたって!!”と再び2人に懇願する

「「判りました。それが主の望ならば…。」」

 2人はそう告げると、大百足と化した男を救うべく行動に移す


 千姫は剣を鞘におさめ、両腕を指先まで真直ぐに伸ばし、胸の前で交差させる

 幸姫は再び扇を広げ構える
 すると扇から今度は金色の粒子があふれ出し、幸姫を包み込む


「「では!参ります!!」」


 声を合わせてそう言い放つと、先ず幸姫が扇を横と縦に振るう

 扇から発生した風は金色の粒子を巻き込み、倒れている大百足に向かっていく
 そして、大百足を垂直に立たせ、そのままの状態を維持する


 次に千姫が再び魔眼を使用し、交差させた腕をそのまま頭上まで持っていき、掛声と共に腕を其々左右に勢い良く開く


「次元斬!!」


 そう千姫が叫ぶと丁度、大百足の胴体の中程に細かい傷が幾重にもついていく
 やがてそれは、人が膝を抱えたような形になると、其処から淡い光が溢れ、中から徐々に膝を抱えた状態の男が素っ裸で姿を表す
 その男を大百足を巻き込んでいた風の一部が包み込み、安全な場所まで運んで行く


「「ふう…。」」

 全ての作業が終わると、2人は集中を解き主の方に向き直り、片膝をついて”これで宜しいでしょうか?”と忠夫に確認した


 ― ズズーン… ―


 幸姫の術が解けた事で、再びその巨体を大地に打ちつけ横たえる大百足


 その時、2人が予想していなかった事が起こった


 大地に打ち据えられた衝撃で再び目を覚ました大百足が最後の足掻きとばかりに、3人へ襲い掛かって行ったのである


 主に忠夫を狙って…


 忠夫を抱え左の方向に飛び避ける千姫と、反対の方向に避ける幸姫


『ギチィ…ィ……!』


 傷口から体液を流しながら尚も忠夫を襲おうとする大百足


  ― プチン! ― ×2


 2人の何かが切れた


「ふふふ…そうですか。
折角苦しまないように滅ぼして差し上げようと思っていたのですが…。
そーゆーこーどーに、出ますか…?」

 ”ゆらぁり…”と立ち上がり敵を見つめる幸姫
 そして、両手に持った扇をあわせ一つの巨大な扇にし広げる


 千姫は抱きかかえた忠夫を降ろし、傷が無いことを確認すると

「おーのーれー!よりにもよって、主殿を狙うとは…。
…ゆるさん!!」

 ”ギンッ!”と大百足を睨みつけ、再び剣を鞘から抜き放つと、剣を今度は脇に”100とん”と刻印された巨大なハンマーの形に変形させ肩に担ぐ


 そして、2人は視線を合わせ頷き合うと…


「てぇぇぇぇぇぇい!」


 と幸姫は巨大な扇を下から上へ向けて振りぬく
 それと同時に千姫は上空へと飛び上がった

 幸姫が巻き起こした風は大百足を上空へと巻き上げていく
 その風は、大百足の巨躯が掌に隠れるくらいの大きさまで高く舞い上げた

 その後に、それよりも少し高い位置まで飛び上がった千姫が、肩に担いだ巨大ハンマーを


「ひ○りに、なれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 と叫びながら振り下ろした

 黄金の光を放ちながら大百足に向かう巨大ハンマー

 大百足は”ギチィィィィィィ!”と断末魔の叫びをあげ、ハンマーの当たった所から光の粒子となり、その存在を消していった…


 ― その光景を見て、忠夫少年は… ―

『やっぱり、女の人(特に美人)を怒らせてはいけない。』

 と、少年心に深く刻み込むのであった


 地上に降りてきて忠夫の側に近寄ってくる千姫と幸姫

「「これで、よろしいですか?主殿?」」

 と再び尋ねる2人

「うん!おねーちゃん達ありがとー!!」

 それに満面の笑みを以て答える忠夫少年であった


 ―丁度その時、忠夫の両親と祖母がその場に着いた


「た、忠夫!?」

 目に涙を溜め駆け寄る百合子

「大丈夫だったか?忠夫!」

 ”あんたの方が大丈夫かよ?”という位に血を流し、同じく駆け寄る傷だらけの大樹

「「忠夫ちゃん!?無事かい??」」

 やはり心配そうに息を切らせながらも駆け寄る祖父母

「うん!
このおねーちゃん達が助けてくれたから大丈夫やで!
それより、おとん…はいいとして、おかんにお爺ちゃんお婆ちゃんも大丈夫?
怪我ない?」

 自分の事よりも身内の心配をする忠夫少年

 その言葉に百合子はぎゅっと愛息子を抱き締め、大樹は、四つん這いにになり、”た〜だ〜お〜…。”と独り涙を流したそうな


 暫く忠夫の様子を確認する身内達


 そして、何事も無い事を確認すると今度は、忠夫を救ったという2人の”美女”の事に話題は進むのであった


あとがき?

ど〜むぉ〜。零式でーっす。
きょうも、ぶじとうこうできました。
じゅういちにちれんぞくでっす。
これもひとえに、みなさまからのせいえん?のおかげでっす!

めざせ?はつかれんぞくとーこー?

ええwひゃっかい!!?

どーでしょーねー。

あついよぉ〜。あたまがはたらきません。

で、レス返しなのです。


 彗星帝国様
はじめまして。
納得していただけて?うれしいです。
…めざすかな?20回 (マテ

今後ともよろしくおねがいします


 ローメン様
はじめましてです。

人外キラー横島。これじょーしき?
ってか、双子は人外なのかなぁ?
いちおー20回目指してがんばります。
今後ともよろしく!!


 レイジ様
お初です。
完結まで頑張りたいです。

煩悩エネルギーより、体内の水分が枯渇しそうですが…。
今後もよろしく^^


 かなりあ様
まいどさまです^^
11回ですー。
完結できるよーにがんばりますよー^^
千と幸の横島ファミリーに対する説明は次回に繰越です。
すんません;;

目立ってますか…?


(*ノ▽ノ)イヤン


 内海様
こんにちわっす〜^^
何かは知りませんが有難うございます。 (テレル

今日の夕方はだいじょーぶですよー。とりあえず^^
横島は成り行きにまかせます!!

横島の両親はNT?ですから…。たぶんね…。
今後も見捨てないでお付き合い下さい。


 BLESS様
まいどありがとうございます。

エエ。作中のキャラだけでなく私もこわれつつ…(ゲフン・ゲフン!)

人外キラースマイルの他にキラーネタ考えないとなー。
横島の両親については…。
まぁ、横島の身内ですしねぇ^^;

修行とかは機会があればかきますよー。
今後の登場人物の予定ですが、あのキャラを近々出す予定です。
その前に過去編一回はさみますが。
 壊れアシュ様と小竜姫が握手っすか。
(○楽円ゆーえんちで僕と握手!とかゆー大昔のCM思い出しました。)

六道については…近いうちに番外編で書くかな…。

表彰ありがとうございます。
次回以降もよろしくお願いします。


 秋桜様
じゅういちわれんぞくですぅ〜〜。
若さですか・・・。(馬鹿さならまだあるんですが…。)

子育て頑張ってください。

姉妹についてですが。
アシュ様の娘ですし…。
その道に走るのも有りかと。 (マテ

…100話っすか?

どーでしょーねー。

ヤタ美味しかったですか?
そーですか。

今後ヤタが出てこなかった場合、秋桜さんに変わりに出ていたただくということで。

次回以降もよろしく


 亀豚様
こんちわっす^^

そーですか。
ばっちこ〜〜〜〜い!ですか。

忠夫君の人外キラー能力はマダあげますよ?
たぶん。
次回以降もよろしくねー^^


 kamui08様
まいどっす!
妄想・暴走ファミリーっすか。

だったら、小竜姫様とおキヌ様もくわえないとっ!!(笑)


 東屋敷様
はじめまして^^
千と幸については、正式には式神ではありません。
よって、影にも入れんとです。
名前については、本当に偶然でした。驚きです。

横島ストーキング…。
というか、独占欲まるだしにっ!!??

魔神の仕込みはいろいろあるんでしょーねー。...( = =) トオイメ


一応、次回か次で<現世>一端区切って、再び某魔神が活躍?の過去編に行く予定です。(その間に、番外編一回書いていいですかぁ〜?)

では皆様、次回おあいしましょー^^
(どーなる?あした?アハハ)

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