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▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜20 <現世>(GS+オリキャラ)」

零式 (2006-08-19 16:06/2006-08-19 18:07)
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― ザッ! ―


 大百足に向かい歩を進める千姫・幸姫


― ザザッ!! ―


 その威圧感に屈したのか、その巨体を後ずさりさせる大百足


― ブンッ! ―

 手に持ったハリセンを振る千姫
 すると、ハリセンは美しい装飾の成された細身の長い剣へと変わり

― ピシッ! ―

 左手に持った扇を閉じ、右手の扇を広げたまま胸元にもってくる幸姫
 閉じた扇の方から、なにやら細かい粒子が出てきて幸姫の体を護るように纏わりついていく


 それを見た大百足は後ずさりするのを止め、その巨体の前半分を大きく持ち上げ、蛇が鎌首を持ち上げるが如く迎撃の体制をとる


 ― …覚悟はいいな!?(ですね!?) ―


 とゆう2人の言葉と共に戦が始まった


 『ギィィィィィ!!』

 大百足はおぞましい鳴き声と共に、その大きな口から緑色の液体を吐き出す

 ― ぶわっ! ―

 幸姫が右手に持っている扇を大きく真横に振るう
 すると大きな風が巻き起こり、幸姫の体を覆っていた光の粒子と共に吐き出された液体へと向かっていく

 風は液体を巻き込むとその形態を球状に変え、緑色の風の玉のようになり、大百足の頭へと向かっていき衝突する

 すると、その風の玉は大百足の頭部の周辺で風の爆発を起こし、巨大な頭を切り刻んでいく

『ギィィィィィィィッ!!』

 苦しみの鳴き声をあげる大百足

 その風の玉は、大百足の頭から生えていた太く長い触角の一本を切り落とすと消えていった

「ふふふ、変わっていませんねぇ?…その攻撃?
…いや、変わっていますか。
あの頃に比べて体躯が小さくなっている分、毒液の量も微々たる物…。
所詮は、虫ですか…。」

 広げた扇で口元を隠し、小さく『うふふ…』と笑いながら言う幸姫

 幸姫をその傷ついた複眼で憎々しげに睨みつけ、自分を傷つけた物を喰らおうと襲い掛かる

「…ハッ!!」

 ― シャキン… ―

 何か堅いものを切断するような音と共に”ドシン!”と落ちるもう片方の触覚と大きな牙

 ドロリ…

 と傷口から垂れる透明な体液

 再び苦悶の鳴き声をあげる大百足

「その四つある目は節穴か?
最も四つの目が有ろうと無かろうと、その小さな脳では判断もできんだろうがな…。」

 侮蔑の視線を向けながら言う千姫

「かと言って、あの時比較して小さくなったとは言っても、その巨躯は少々厄介だな…。」

 油断する事無く、敵を鋭い眼差しで見据える千姫と幸姫

 そして2人の攻撃は留まる事無く次々と行われ、大百足の巨体に確実にダメージを与えていく

 千姫の剣は、その堅い大百足の体皮を切り、足を切断し

 幸姫の扇から繰り出される風と、術による大地からの槍は大百足の体を容赦なく傷つけ、穴を穿っていく


  ― ハッキリ言って怖いです ―


 ― 何故、2人の攻撃は大百足を傷つけるほど強力なのに、その威力が衰える事無く何度も使えるのか? ―

 それは、仮にとはいえ先程交わされた”契約”に秘密がある

 3人の間で交わされた契約の内容とは”3人の霊力を共有する事”である

 千姫と幸姫が攻撃をする毎に、当然2人の体力と霊力は消費される

 2人だけで攻撃のみを行っていれば、当然直ぐに体力・霊力は尽きるだろう

 が、今は忠夫と千姫・幸姫はお互いに霊力だけでは有るが、”需要と供給”の関係を結んでいる状態である

 その内の1人である忠夫は、今気を失い”回復”に集中している状態だ
 (それも、”生命力の強い子供の回復力で”である)

 千姫と幸姫の現在の霊力は(目覚めたばかりで、完全な状態では無い)各200M(マイト)程度であろう

 それに対し覚醒前で霊力や能力が封印されているとはいえ、忠夫少年が持っている霊力は未来からやって来たものとなんら変わりはしない
 その逆行前の霊力は、あの大戦後、ある事情で妙神山で小竜姫と猿神達に鍛えられ、約600M近く迄高まったのである(もちろん修行中、色々な事情で何度も死に掛けたが…)
 更にその事実に加え、今横島は”忠夫少年”なのである
 霊力的に見ても、今現在進行中で体の成長と共に、少しずつ増えてきているのだ

 未来世界において”人外的な回復力”を誇った横島忠夫の、その少年時代の存在である”忠夫少年”が今、回復に専念しているのである
 若さ溢れる少年の回復量が、完調ではない千姫と幸姫が繰り出す技・術の消費霊力より高いか、殆ど変わらないのは当然である

 よって現在、殆ど霊力の消費を気にする事無く攻撃を続けられるのだ
 (その事は2人とも感覚的に気付いている様だ)

― 尚、千姫・幸姫の完調時のマイト数は社に封印される前は800〜1,000M位だったと予想されるが、この独特の文化を持つ国の地方の”神社”で『鬼姫』扱いとは言え”神”のような存在として長年祭られてきたのである
 恐らくは、某魔神から直接で無いにしろ魔族の霊気構造を分け与えられた他に、この地方に住む人達から”神”としての”神格のような物”をも授けられた事になるので、現在どの程度のマイト数と副産物的な能力があるかは判らないのである ―


 何度攻撃が繰り返されたのであろうか?

 ついに大百足は、その動きを止め”ズシン”と横たえた


 それと共に、2人の後ろの方で『うぅん…。』と声をあげる2人の主

 声に気付いた2人は、警戒しつつ主のもとへと駆けつける

 幸姫が忠夫の側にしゃがみ込み声を掛ける

「主殿…。主殿…。」

 何度か優しく呼びかける

「うーん…。」

 と声をあげながら目を覚ます忠夫

「あれぇ…?

あの化け物は…どこぉ?

…ハッ!おとんとおかんは?

お爺ちゃんにお婆ちゃんは大丈夫なん?

それに、おねーちゃん達は…?

…夢に出てきたおねーちゃん達!」

 ガバッ!と起き上がり周辺を見渡し、千姫と幸姫の姿を見る忠夫


「「夢…ですか?主殿?」」

 不思議そうにお互いの顔を見合わせる千姫・幸姫

「この辺りにいた人達は全員無事避難して頂きました。
おそらく、主殿の身内の方も無事のはずです。」

 千姫が警戒しながら忠夫に答える

「そーなん?…よかったぁ…。」

 その言葉に安堵の表情を浮かべ微笑む忠夫少年


  ―― ズッキューーーーン!! ― ×2!!


 正面から、その表情をみて顔を真っ赤に染める幸姫

 横目でチラチラと主のその表情を見て同じく顔を真っ赤にする千姫

「あ、そうや!」

 忠夫が何かを思い出したかのように声をあげる

「「ど、ど、ど、どうされました?主殿???
どこか、痛い所でも!!!???」」

 慌てながら尋ねる2人

「あのな?あのデッカイ百足な?元は男の人やねん。
おねーちゃん達さ?あの百足になった男の人、元の姿に戻すことできへん?
もし出来るなら、元に戻したって!!」

 忠夫少年は涙目の上目遣いで千姫と幸姫を見つめお願いする


「「はうあっっっ!!!!!!」」


  カンカンカン!!


  ― のっく・あーうと ―


「「あ、あるじどのぉぉぉぉぉぉ!!」」

 千姫は自分の体を抱き締めるようにして、その均整の取れた体をクネクネとくねらせ

 幸姫は忠夫少年を力いっぱい抱き締め頬ずりする

 その威力はやはり凄まじい物のようだ―


 (ところで、大百足はいいのか…?)


 ―その頃


 あの場から避難してきた人達が身を寄せている場所では…


「「お〈義)父さん!お(義)母さん!!忠夫はっどこですかっ!?」」

 父に詰め寄る百合子と大樹の姿と

「まだ、あの場所に…!」

 と沈痛な面持ちで答える百合子の父母

 その言葉に俯く周辺の人達の姿があった


 すると突然―


「「ハッ!!」」

 百合子と大樹が声をあげ、忠夫がいるであろう方向を見る

「ど、どうした?」

 心配になり、2人に尋ねる祖父

「「た、忠夫が…。」」

 声を合わせて言う夫婦

「た、忠夫ちゃんがどうかしたの?」

 祖母が心配そうに娘夫婦に聞く

「何か、ひじょーに羨ましい状況におかれているよーな気がするっ!!」

 と拳を握り締め”うぉぉぉぉ!忠夫のくせに〜〜!”と絶叫する大樹

「将来に関わるような何かが起きているような気が…!」

 ”忠夫…”と心配そうな百合子
 (当然大樹を力いっぱい折檻しながら)

「と、兎に角忠夫の所に行きます!」

 先程よりも酷い姿になりながらも周りの静止を振り切り駆け出す大樹

「あなた…!私も行きます!!」

 後を追う百合子

 唖然と見送る周辺の人々

 更に”しょうがないのぅ…”とばかりに祖父母まで後を追う始末

 こうして忠夫の関係者四名が再び戦闘区域に向かったのでった


 あとがき?

 どんも。零式っす。

・・・・・
・・・・
・・・
・・

 うぉぉぉぉぉ!!10日れんぞくぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!

URYYYYYYYYYYYYYYYYYY

はっ!お見苦しい所を ^^;

 忠夫少年と千姫・幸姫の仮契約後の関係については納得していただけたでしょうか?(というか、これでなっとくしてください;;)

 しかし、戦闘シーンらしいものもろくに書かずにおわりそーだ。

 いいのかな?これで(汗)

 しかも次回まで続くし。

 文章力ねーよなー零式って

 次回でおわらすぞー!!
 (おー!!)


 でレス返しっす!!

 サイト様
こんちわっす!
10回連続やっちゃいましたー。

百足の運命は…滅?

まぁ、仮契約という事で、中途半端に。
この事は後々ある影響を与えます。
(このSSの場合、オコジョではなく、あやしいカラスもどきになるかもですが。)
次回以降おたのしみに。

 kamui08様
まいどっす。
そーなんです。
まじんかんけーだったのです。

だれが建立したのかは今の所謎ですがぁ。
戦闘思ったよりながびくなぁ。
文章力ないのか orz

どう説明・説得になるかは次回あきらかに!!

 かなりあ様
どーもぉぉぉぉぉぉっ!!
そーですか。
おかしくなかったですか。
一安心です。
千姫は今現在術を使わせる予定はありませぬ。今後どーなるかはわかりませんが。流れに任せるという事で。
次回以降もよろしくお願いします。

 亀豚様
2人はおもいっきり、某魔神に影響されてますな。

私も忠夫少年に関してはそう思います。
今日もやっちゃいました;;

 秋桜様
どもっす。
とおかれんぞくになりました。(棒読み)
楽しみにしてていただいてありがたいです。
鼻血ねたはそのうちに…(ニヤリ)

2人の位置づけは今回書けなかったな。
そのうちかけるかw

ヤタは美味しく食べてあげてください。
成仏しろよ?ヤタ・・・。

 内海様
こんちわ^^
そうですねー。連続投稿…。
そのうち管理人様になにか言われたりしてw
大丈夫だろうけど^^

双子がこわれつつ、というか、忠夫くん親衛隊に!?
親衛隊のメンバーこのままでいくとふえそーだ(笑)
今後の展開おたのしみに^^

 BLESS様
まいどさまでーーっす!!
そうですか。イメージ壊れてないですか。
一部(某魔神)を除いて一安心です。

アルバムですか…。
なんか、別のSSにある某竜神様の様になるのか?
(あ、でもあのSSでも似たような事してましたねー。)

六道母は今頃”とっくんよ〜〜〜っ”とプッツン娘をきたえていることでしょー(笑)
その様子はその内書きます。


では皆様次回の更新で(なるか11回連続投稿!?) 

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