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「GS美神〜求めるモノ〜17 <現世>(GS+オリキャラ)」

零式 (2006-08-16 20:00/2006-08-16 23:05)
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  ― ワイワイ ガヤガヤ ―


 現在、午後6時半


 神社まで続く道は露店と、それを目当てにする家族連れで結構な賑わいを見せている


 その中にある某露店


「―…勘弁してください……。」

頭を下げるその露店の主

「えぇ〜っ!」

その声に不満げな声をあげる少年


―我らが横島忠夫少年である―

一体どうしたのか…

それは、今からほんの十数分前の事

「ねぇ、おかん!あれやりたい!」

忠夫少年が指差すのは、金魚すくいの露店


「……いいけど…。

程ほどにしとくんだよ?」

と微妙な沈黙の後に了承し、お金を渡す母百合子

「うん!わかってるって!!
ほな、いってきます〜。」

渡された数枚の百円玉を握り締め、露店を目指し走り出していった

「おっちゃん!!一回やらして!!」

と強面のオヤジにお金を差し出しながら声を掛ける

「…おうっ!元気のええガキやな!
ほらよ。イッパイすくっていきな!!」

と金魚掬いの網をわたす

「うん!」

それに返答し、直ぐにしゃがみ込み水面下の金魚たちに集中する

そして、

「そこっ!」

「次!!」

「まだまだっ!!!」

「みえる!わたしにもみえるぞっ!!!」

「・・・・!!」

「・・・!」

「・・!」

「・!」


次々に掬い上げられる金魚

仮置きの金属製のお椀は直ぐにイッパイとなり、臨時に用意された、木製の手桶にもドンドン金魚が増えていく

その様子を唖然と見ている店のオヤジ

そして、周りの野次馬連中


―パシャ!―

「あぁ〜あ…。」

全体の半数近くを掬い上げた時であろうか

とうとう、金魚すくいの紙が破れる

「おっちゃん!もう一回!!」

と笑顔と共にお金を差し出す忠夫

その声に現実に戻った店のオヤジは…

「坊主…ええかげんに…!」

忠夫に掴みかかろうとするが…

「コラ!ただおっ!!

程々にしときっゆーたやろっ!!」

ゴスッ!

という鈍い音と共に落ちる拳骨

めり込む忠夫(どこまで地中に沈んだかは創造にお任せします)

驚いたオヤジがその方向を見ると百合子様が

―ズゴゴゴゴゴゴ―

というオーラと共に仁王立ちしていた

ヒッ!という小さな悲鳴と共に後ずさりするオヤジ


― そして、オヤジが謝罪するシーンへともどるのである


「すいませんねぇ。ご迷惑お掛けしちゃって。」

すまなそうに頭を下げる、そして

「…それと、家でもこんなに沢山の金魚飼っておける場所がないので、掬った金魚の中から5匹くらい頂ければ結構ですので、残りは又水槽に戻してください。」

と申し出る

店のオヤジは、その申し出を快く受け(百合子が恐かった訳ではない。きっと…)そのお礼とばかりに、露店共通の金券を差し出す

「あら、すいませんねぇ♪」

とニコニコとそれを受け取り、抗議の声をあげながらめり込んでいる息子を引き抜き、スタスタと歩いていくのであった

その光景をみていた両親は…

「「(あの娘もかわったわねぇ…(涙))」」

と心の中で涙を流し

旦那様はというと…

「(流石、俺の女房と息子!)」

と喜んでいた


―その頃


神社の境内

「ふっふっふ…。誰もいないな?」

辺りを見渡しながら境内の中に忍び込む陰

警備を担当していた者達は、別室で先程から宮司にお神酒を振舞われているようだ

「…さてと、お宝は…っと。
お?あれか?」

忍び込んだ男は一つの小さな木箱に目を付ける

それは、二体の像の丁度中間地点に置かれていた物だった

進入した男はどうやら骨董品専門のコソ泥のようだ

こういうあまり有名でない神社仏閣に忍び込み、金目の物を盗み出し専門の業者に売り渡すことで生計をたてている者達…その内の一人らしい

男は手早くその木箱を持ち、境内を後にした


少し離れた森の中

男は持ち出した木箱の中を確認しようと、懐中電灯を口に銜え慣れた手つきで木箱を確認していく

そして、木箱の蓋に貼り付けられていた布を剥がし、蓋を開け中を確認した

「…ちっ!外れか…。」

中には黒ずんだ”何か”の塊があるだけで他に何もなかった

悔しがる男の額から、一滴の…ほんの一滴の汗がその黒ずんだ”何か”におちる

次の瞬間、黒ずんだ”何か”は一瞬で黒い霧と化し男を包み込む

男は悲鳴をあげる暇も無くその場に倒れこんだ

数分後≪ムクリ≫と男は起き上がり、賑やかな音がする方向へ向かっていくのであった

自分の”餌の狩場”となる場所へと向かって…


金魚掬いの件から十数分後

忠夫少年一行は、金魚掬いのオヤジから貰った金券で、たこ焼き・お好み焼き・林檎飴・焼鳥・ビールにジュース・綿飴と次々と購入し自分達の腹の中に収めていった

実はあのオヤジは、この出店を仕切っている集団でも偉い立場にいるらしく、金権に記入された名前をみた其々の露店の店主達が、いろいろとサービスしてくれるという嬉しい特典もついてきた

「さて、そろそろ御神体の御開帳の時間じゃ。
境内の方に行こうか?」

と百合子の父が言った瞬間


    ― きゃ〜〜〜〜ッ!!! ―


自分達が通ってきた方向から女性の悲鳴らしきものが聞こえてきた

その後にも悲鳴や怒号が聞こえてくる

百合子と大樹がお互いに目線を合わせると頷き合い、悲鳴の聞こえてきた方向へと勢い良く走り出す

その姿を”変わらないなぁ”と額に汗を垂らしながら見送る百合子の両親

ふと、周りを見回すと

「あなた、忠夫ちゃんが見当たらないわ!」

お婆さんがあわてて旦那に声をかける

「なに!?まさか!?」

とお爺さんも周りを見渡すが、やはり忠夫の姿が見えない

「「ま・まさか…!」」

と娘夫婦が走っていった方向を向き、自分達もあわてて後を追うのであった


百合子と大樹が悲鳴のあった場所に着くと其処には

”ガツガツ”

屋台に作りだめされていた食べ物を喰い散らかし、それでも足らなくなると、今度はそれらを作る為の材料も自分の腹の中に納めていく男の姿があった

それらの露店の店主達は、露店の側でのびている
恐らくこの男にのされたのであろう

2人がその様子を確認していると、男は先程自分の息子が遊んでいた金魚掬いの露店へと近づき、水の中にいる金魚達を次々と飲み込んでゆく

周りの人達も唖然とその光景を見つめ、中には泣き出すものまでいた

金魚達を全てたいらげると、次に男はヒヨコの露店へと足を向けヒヨコ達を生きたまま食いちぎり自分の腹を満たしていく

それを見た女性客達は卒倒し、子供達も泣きじゃくる

楽しいはずのお祭りが一転し、悲劇へと変わって行った


そんな中…


「紅ユリキィーーーーーック!!」

「元祖煩悩パーーーーーンチ!!」

と気合を込めた声と共に男に飛び掛る2つの影…

― その歳で、技の名を叫びながら攻撃するのはどうかとおもうぞ?―

当然の如く、ぶっ飛ぶ男


その瞬間を今迄泣いていた女性客や子供達は唖然とした表情で見ていた

「かっこええぞ〜〜〜!!おとんにおかん!!」

ただ一人、忠夫少年は両親の活躍に拍手をしていた

自分の息子の声援にガッツポーズをとり答える両親
(ノリヤスイ性格のようだ)

百合子の両親が”はぁはぁ”と息を切らせ自分達の娘夫婦と孫の元に着いた次の瞬間、男は何事も無かったように立ち上がり、再びヒヨコ達の屋台へと向かう

そして、又ヒヨコ達を自分の腹の中に収めていく

その光景に再び怒りを覚え攻撃を加えようとする”最凶夫婦”

両親が男に飛びかかろうとした瞬間

「だめや!!おとん、おかん!!にげろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

忠夫少年が声を大にして叫んだ

「「!?」」

その声に驚く両親、体の動きが鈍る

そして

攻撃を躊躇した時

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

男が手にしていたヒヨコを放り投げ、頭を抱え苦しげな悲鳴をあげる

瞬間―

その体から”ブワァッ!”と凄まじい何かが噴出し、大樹と百合子含む周りの物や見物客達を吹き飛ばす

大勢の人たちが見守る中、その男の体は異形のモノへと変貌していった…


あとがき?

まいどー。零式デース。

七日連続でっす。

もうやけです。

行き着く所まで逝き付きます。

さぁバトル開始の鐘が鳴り響きました。

こんな状況にして零式はどうやって書ききるのか?

期待しないでまっててください。


で、レス返しです。

 かなりあ様
まいどッス!!
そうですか。雰囲気伝わってましたか。良かったです。
一応、大体のあらすじは考えてあるんですが、あとは行き当たりバッタリな状況です。
次回から本格的な戦闘が開始されます。
一体どーなる、忠夫少年とその他大勢!!

 いすとく様
こんばんわ。
そうなんです。
一週間ですよー。
七日連続なのですよー。
まだ、なんとかネタはありまふ。

さーどんな再現になるのでしょうか?
待て、次回以降

 権太麻呂様
おはつなんです!
ご指摘有難うございます。
一応、気付いてはいたのですが、小学生の横島に其処までキチンと理解しているかとおもったんで。それに、この頃の歳だとテレビとかが情報の入手経路になりますから、女性上官の出てくる作品も無いかと。
それで、一応こーゆー表現にしました。
全部日本語でやろうかともおもったのですが。
今後文章に統一性もたせますんで、ご容赦を。
今後ともよろしくお願いします。

  Kamui08様
どうもです^^
どうなんでしょうか?(バレテル節も^^;)
まぁ、”鬼姫”という呼称は歴史の中で色々変わってそうなったと。
まぁ、実際、鬼とかその一部を祭った神社もありますしねー。

ところで、GSの作中で一番”鬼姫”のイメージが似合うのって誰でしょ?

 内海様
勝てないでしょうねー。
他にも勝てそうに無いキャラいますが。
(某当主とか、時間移動能力保持母娘とか…)

突発的な事故が無い限り、ネタがある限りつづけたいとおもうのですが。
一応頑張ります。

 BLESS様
こんばんわ^^
横島家の男性陣は女性には勝てんとです。
合わせて、煩悩アリまくりなんです。
はたして、このお話では、何処まで百合子の努力がみのるのか?
今後の展開に期待!

前回出てきた人たちについては、次回以降に明らかにする予定です。
(ある程度予想できているでしょうが…)

しかし…。
なんつー、すばらしいお爺様なんでしょうか。
きっと、楽しくて悔いの少ない人生を送られたのでしょうね^^
めざせ、二代目!!(だれが?)

 亀豚様
お久しぶりです。
もはや、百合子様(様付けか?)の教育は調教と同じものなのでは?と思う今日この頃。
彼女のような母親が大勢いれば戦争は無くなるか?
別の意味の戦争が起きそうではありますが。

ある意味、このグレートマザーがGSの中では最強なのでしょうか?

 秋桜様
おかえりなさいぃぃぃぃ;;
しんぱいしてましたよぉぉぉぉぉ(笑)
うーん。どーなんでしょ?
横島の毒牙にかかるのか?
それとも
横島が毒牙にかかるのか?
そして、鬼姫の正体は!?(バレバレのような気がする;;)
そーですねー。
子供の教育は重要ですねー。
知識はともかく、礼儀・常識はその子の親がメインで教える事だと私は思っています。
最近のお子様共ときたら…此方が”えっ!?”と思うことを平気でやってのけるのがいますからねぇ。極一部だと思いますが。
ガンバレ秋桜さん!!
カオスは重要ですよー。
いろんな意味で。

ヤタかぁ…。
並んでたり。
しかも今回の屋台の焼鳥の材料で。(秋桜さん専用か?その時は遠慮なくビール片手にどうぞ!!)

では、皆様次回の更新で!!(明日はどっちだ♪)

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