インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜16 <現世>(GS+オリキャラ)」

零式 (2006-08-15 21:14)
BACK< >NEXT


<横島>


「(ここどこやろ?)」

辺りを見回す

一度も来た事が無い、見たことも無い場所

どうやら森の中らしいが…

自分が銀ちゃんや夏子達と作った秘密基地がある所と良く似ている

「(あ、2人にちゃんとカブトムシとクワガタとって帰んないと…。)」

等と考えていると、自分がいる森の奥の方から何人かの人がやってくる

「(此処どこなんか、あの人たちに聞いてみよう。)」

と考え、その人物達の方へ近づいていった

そこで、横島は”あれ?”と思う

直ぐ側まで近づいているのに、相手側は自分に気付いた様子が無い

「あの〜。すんまへん?」

自分が話しかけても無反応だ

その集団は自分に気付かないまま直ぐ側を通り過ぎていった

…しばらく呆然としていたが、何時まで待っても他に誰かが来る気配が無い

このまま此処にいても仕方ないので集団が向かった方向へ自分も行ってみる事にした


 暫くトボトボと歩いていくと急に目の前が開けた


すると其処には…


此処から遠めに見ても”大きい”と感じる満開の桜の木

その下で何やら騒いでいる先程すれ違った人達

時々、おおきな笑い声が聞こえてくる


「(もっと近づいてみよ…。
どうせ、気付かへんのやろし…。)」

何をしているのか興味を持った忠夫はゆっくりとその場へ近づいていった

その集団にあと5メートル位の所まで近づいた時だろうか

集団の中の2人の女性が立ち上がる

すると、他の人たちも側に置いてあった物を手に取る

ある者はそれを口に当て

ある者は胡坐をかき腕に持った大き目の物を抱えるように持ち

ある者は肩の上に何やら乗せて持つようにしている

―数秒後、其々から今迄自分が聞いたことも無いような音が奏でられる

「(うわぁ…。すごいなぁ…。)」

その音色に一瞬心を奪われる

何時も自分が聞いている歌や音楽と違う

 次に、なんの楽器も持っていない男が朗々と深みのある声で何かを歌いだす

意味は判らないが少年の心に訴えかける何かが確かに感じられた

が、それも数瞬の事―

自分が一番心を奪われる物が目の前で展開される

 一番最初に立ち上がった、金色の髪と銀色の髪をもった2人の女性が、流れる曲と歌に合わせて舞い踊る

 金色の髪を持った女の人は昔の人達が着ていた格好をして、手に大き目の弓を持ち

 銀色の髪を持った女の人は金色の髪の女の人より少し豪華な感じの服装に身を包み、両手に扇を持って


 其々が大きな桜の木の周りを優雅に可憐に舞い踊る―


 桜の木を一周する度に、金の髪の女の人は手に持つ武器を換え、銀の髪の女の人も着ている服の色と形がどんどん変わって行く


踊っている女の人達だけではない

良く見ると周りの景色も移り変わっていく

昼から夜

春から夏

夏から秋

秋から冬

例え昼夜や季節が変わろうと、満開の桜だけは変わらないまま

春には様々な草花が咲き乱れ

夏には蛍が飛び交い

秋には大きな満月を背景に咲く大きな桜の木

冬には舞い落ちる雪の中で咲き誇る満開の桜


 そんな風景をバックに、その演奏と歌そして2人の女性の踊りは終わることなく続いていく


「(ずっと見ていたいなぁ…。)」

横島少年は心の底からそう思いその光景に心を奪われるのであった


「…お!

…だお!

たーだーおー!」


 ―すぱこーーーーーん!―


「い・いってぇ〜〜!なにすんねん!!おかん!!!」

小気味良い音と共に頭を襲う痛み

忠夫は”ガバッ”と布団から起き上がる

「『なにすんねん!おかん!!』や、ないやろ?

何時まで寝てる気や?

朝ごはん出来とるから早よ起き!

それから…。」

怒っていたかと思うと急に声のトーンを下げる母百合子

「朝起きたら先ず挨拶やろ?」

”ドムゴォォォォ”とオーラを発しつつ忠夫に迫る

「さー・いえっさー!
おはようございます!マムッ!!」

勢い良く立ち上がりビシッと敬礼しながら挨拶をする忠夫君(小学3年生)

「はい。おはよーさん。
ほら、何時までそうしてるの?
さっさと着替えて茶の間へいく!!」

ニコヤカに挨拶を返す百合子


―息子への教育(調教)も今の所順調の様だ―

「は〜い!」

ドタバタと準備をする忠夫少年であった


「え?今晩なの?鬼姫神社の御神体の御開帳。」

「ああ、そうや。
それでわし等は氏子さん同士の打ち合わせと準備があるから、朝飯食べ終わったら一寸行ってくる。」

「ふーん。判ったわ。イッテラッシャイ。」

朝食をとりながらの百合子のその父との会話

「なぁ、おかん。鬼姫神社って何や?」

忠夫が百合子に問いかける

「この近くにある結構古い神社や。
何でも、大昔にこの辺りを困らせていた妖怪を、退治して封じ込めた2人の女の人を祭ってある神社って聞いてるけど。」

それに答える百合子

「そうそう。なんでも、えらい美人だったって伝説が残ってるのよ。」

百合子の説明に補足を加える祖母

「ふーん。そーなんかぁ〜。」

判っているのかいないのか、余り関心の無いような返事をする忠夫

「御開帳の時は皆でいくからな?出店もあるから楽しみにしときなさい。」

祖父が言うと

「うん!判った!!」

と元気の良い返事を返すのであった

「現金なやっちゃなぁ〜(汗)」

と大樹

「あなたに似たんでしょ?」

と百合子

アハハという笑い声と共に茶の間に流れる穏やかな時


 この時はまさか誰も予想していなかっただろう

 自分達が伝説の再現を目の当たりにする事になるとは…


あとがき?

まーいーどー。零式っす〜〜〜!

六日連続投稿〜〜〜!

暇なのか?俺? (激マテ

今回は忠夫少年がみた夢をメインにお送りしました。

如何だったでしょうか?

雰囲気伝わったかなぁ?

え?夢に出てた人達って誰かって?

あの人たちですよぅ(バレまくり?)

さて次回よりこのSS初の戦闘シーンに突入する予定です。

はたして零式に戦闘シーンは書けるのか?

すげぇ不安…。


で、レス返しです。

 BLESS様
いつもレス有難うございます。
過去にはモット凄い方がいたようです。
上には上がいるということですね^^;
百合子の父・母はチョイ役です。
このお話が一段落すれば出ることは無いでしょう。

BLESSさんのお爺さんすごいですねぇ。
なかなか洒落たお爺さんだ。
その血を受け継いでいるんですねぇ(シミジミ) (マテ

 いすとく様
ほのぼの、のんびり。
私もそう生きたい(逝きたい?)
今回は横島君まだ能力は完全に覚醒しません!
そんな状態で次回からの始まる予定の戦闘シーンは大丈夫なのか?俺!!
(どうなるんだ?)

 秋桜様
まぁ、横島の前世ですから。(これで納得出来ることがなんとも^^;)
だから、現実に帰って来てください(秋桜さぁぁぁぁん;;)
ヤタは、飛べないカラスのヒヨコではないのです!
カラスの躍進した姿なのですよ!
偉い人にはそれが判らんのです!(マテ

ヤタを食べる?
・・・・
どうぞ。(何を?)

 かなりあ様
連日のレス有難うございます。
・・・あ、確かに横島のところぬけてました。
ご指摘有難うございます。

今日もやっちゃいましたぁ;;
実は暇?

 kamui08様
お初なんですかね?よろしくお願いします。
魔神を祭る神社…。
GSのSSにでてくるような壊れアシュ様の祭られている神社なら是非参拝してみたいw
求む!!同士!!!
他は、まぁ・・・次回以降読んでください。
蛍は”今の所”関係ありません。(タブン)

どちらと結ばれても「義息子」扱いされるんだろうなー
というか、するでしょう!!

 内海様
何時もレス有難うございます。
大樹は猫被ってる?
もちろんあの百合子の父母ですから恐らく只者ではないのでしょう!!

忠夫君が変な事に巻き込まれるのは当然なのです!
逃れられないのです!!
持って生まれた業なのです!!!

あ〜、黒キヌ様・・・・。Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)

あれも怖いかも…かぐや姫…。おばさん呼ばわりすると出てきたり…^^;


では皆様次回更新で〜〜〜^^
(明日も頑張る・・・予定・・・・。)

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMIT1~] COiq COsI