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▽レス始

「心の声が はたち目(GS)」

寿 (2006-08-10 00:27)
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「ヒャクメ?」

今日はようやく立ち直ったらしいヒャクメが来ているんだが・・・

なにやら熱心に本を読んでおります。

「よしっ!わかったのね〜!!」

ヒャクメは俺の呼びかけには答えず、突然本を閉じると勢いよく立ち上がる。

「これが完成すれば小竜姫といえども・・・」

そう呟くとクックックと悪人のように笑う。

「いつまでも小竜姫に仏罰というお仕置きされてばかりいるわたしではないのね〜!!仕返しなのね〜!復讐なのね〜!リベンジなのね〜!」

・・・なんか微妙に違くないか?

「わたしは学会に復讐してやるのね〜!!」

「お前はどこのマッドサイエンティストだ!?」

勢い余っておかしなことを口走り始めたヒャクメをなんとか止める。

「んで、いったい何を調べてたんだ?」

「ふっふっふ、それは・・・呪文なのね〜!!」

「呪文?」

「そうなのね〜!これさえ覚えれば小竜姫もイチコロなのね〜!!」

いや、殺しちゃやばいでしょ。

「さっそくやってみるのね〜!」

「ちょっとまて!!」

俺の制止を聞かず、ヒャクメは呪文を唱え始める。

「・・・・黄昏よりも昏(くら)きもの
     血の流れより紅き「やめい!!」なんで止めるのね〜!?」

「お前はなにしようとしてやがりますか!?」

「なにって・・・ドラグ・スレ○ブ?」

「そんなもんできるかーーー!!」

「そんな!せっかくこれでわたしもドラまたのヒャクメと呼ばれると思ったのに」

「呼ばん!というかほんとに呼ばれたいか、それ?」

「ちょっといやなのね〜。でも魔王と契約してでも成功させようとしてたのに邪魔するのはひどいのね〜!」

「神様が魔王と契約すな!というか絶対出来ないからやめてくれ。」

「ひどいのね〜!ひどいのね〜!人間やろうと思えば何でもできるのね〜!」

お前は人間じゃなくて神族です!

「たのむから・・・ただでさえ今日行くところは疲れそうなんだから無駄な体力つかわせんでくれ・・・」

「?今日はどこ行くのね〜?」

「・・・冥子ちゃんのところだ・・・」

俺の返事を聞くとようやくヒャクメは静かになった・・・かたまったとも言うが・・・


その後解凍したヒャクメをつれて六道家を訪れた。

そして俺たちは中庭へと案内される。

「今日は〜基礎のおさらいをします〜。」

そう相変わらずのんびりとした口調で言う。・・・・ちなみになぜか冥華さんが。

「お母様〜なんで私まで修行するの〜?」

そしてなぜか俺の隣で話を聞いている冥子ちゃんが声を上げる。

「あなたはもう少し式神を抑える修行をしなさいと〜前から言ってたでしょう〜?ちょうどいいからよ〜。」

そう言ってあのプレッシャーを解き放つ。・・・勘弁してください。

その後しばし、冥子ちゃんから式神を取り上げた冥華さんのありがたい説教が続きました。

・・・どうでもいいがなんで俺の周りの偉い人はお仕置きを俺のいるときにするかな〜。

説教が終わると泣いている冥子ちゃんをなぐさめて修行が開始された。

ちなみにヒャクメは優雅にお茶を楽しんでいる。・・・少し殺意を覚えてもいいですか?

それから少しして、突然の来客が俺たちのもとに訪れた。

来客は美神さん、唐巣神父、ピートだった。美神さんは何かを背負っているようだ。

あれ?おキヌちゃんがいない。買い物にでも行ってついてこなかったのかな?

美神さんたちは冥華さんと少し会話を交わすと、俺たちのほうに来た。

「横島君!お願いがあるの!頼んでいい!?と言うか頼むわ!!」

「?なにをですか?俺にできることなら引き受けますけど・・・」

美神さんはかなりの勢いで俺に頼みごとをする。正直少し怖いです。

「この子を預かってほしいのよ!」

そう言って美神さんは背中に背負った何かを俺に見せる。

そこには長い髪で時代劇で子供が来ているような着物を着た4、5歳くらいの女の子がすやすやと寝息を立てていた。

あれ?この子どこかで・・・んっ?周りに小さいヒトダマが飛んでませんか?

まさか・・・この子・・・まさかな・・・そんなはず・・・

「なになにどうしたのね〜?あれ?なんでおキヌちゃんが小さくなってるのね〜?」

「へっ!?やっぱり!?」

俺は自分の中で必死に否定しようとしたことをあっさり言ってくれたヒャクメに声を上げる。

ぽんっ。

「・・・・横島君、説明するよ・・・」

あまりの事に固まりかけた俺の肩に手を置いて、唐巣神父がそう疲れた声で言った。


その後わたし達は美神さん達から説明を受けた。

おキヌちゃんが小さくなってしまったのは悪魔パイパーという奴のせいらしい。

美神さんが除霊の依頼を受けたらいいが、それを察知したパイパーが事務所を襲撃。

その際に美神さんをかばったおキヌちゃんが攻撃を食らってこうなった、と。

その場は辛くも撃退した美神さんはおキヌちゃんを預けるべく神父の教会へ。

しかしそこでピートさんを見たおキヌちゃんが「鬼がいます〜!!」といって泣き出したらしい・・・ピートさん、さっき一言もしゃべらないと思ったら落ち込んでたのね〜。

それで次に白羽の矢が立ったのが横島さんと言うわけ。

幸いにしてちょうど六道家にいたから霊的な護りはばっちり。まあ、パイパーにしてみればおキヌちゃんを狙う理由はないが、人質になどされないように念のため。ということらしい。

美神さんたちは説明を済ませるとパイパーを退治するために出て行った。

さて、その問題のおキヌちゃんだが・・・泣いてます。ええ、号泣ですとも!!

「ふぇぇぇぇぇぇぇぇん」

「おキヌちゃん泣かないで〜」

やばい!冥子ちゃんまで泣きそう。冥子ちゃんまで泣き出したら私達の命が絶体絶命!?もしくは絶体に絶命!?

わたしがどうしたものかとおろおろし始めると横島さんが・・・

「おキヌちゃん、どうして泣いてるの?」

おキヌちゃんの頭に手を置いてしゃがみ、今のおキヌちゃんと同じ視線の高さで優しく問いかけた。

「うっ、ぐすっ!おにいちゃん、だれですか?」

「俺は横島忠夫だよ。覚えてない?」

「?わかんないです。ぐす、おにいちゃん、ここどこですか?」

「ここはあのおねえちゃん、冥子ちゃんっていうんだけど、そのお家だよ。」

「それじゃ・・・」

その後もおキヌちゃんはいろんなことを聞いてくる。

横島さんはひとつひとつ丁寧に疑問に答えていく。

それからしばらく。いつのまにかおキヌちゃんの涙は止まっていた。

「それじゃ、わたしはゆうれいさんで、おむかえがくるまでここにいればいいんですね?」

「そうだね。それまでは俺たちと遊んでようね。」

横島さんはそう言っておキヌちゃんににっこりとやさしい笑顔を向ける。

「はいっ!」

おキヌちゃんは元気いっぱいに笑顔で返事をする。

「わたしも遊ぶのね〜。」

「私とも遊びましょうね〜。」

「おばさんもいるわよ〜。」

わたしたちが続いて声をかけると、

「はいっ!みんなであそびましょう!」

おキヌちゃんは満面の笑顔で返してくれた。


あとがき
やってしまいました。おキヌちゃん子供化!!幽霊だからそれは無理だろう!と言われそうですが、霊的な攻撃で子供になるんだから、霊体である幽霊でもありだろうと思ったわけです。しかしギャグのネタがマニアックになってきたと思うのは私だけでしょうか?

レス返し
初めにご意見、ご感想を寄せていただいた皆様に感謝を・・・

内海一弘様
パイパー編は暴走しています。ちなみに誰が?とか言われそうですが、もちろん!私が暴走してるんです!!

kamui08様
ラ○ュタネタは思いつく限り使っていきます!といってもネタ切れくさいですが・・・しかし一日で復活できなくても次の日に復活するヒャクメもすごいような気が・・・

亀豚様
ヒャクメは現在色んな意味で横島君の相棒です。修行でも、私生活でも。ギャグでもそうですが、たまに小竜姫様の相棒になってます。

スケベビッチ・オンナスキー様
間違いご指摘ありがとうございます。すいません。れーこちゃんはでません。かわりに・・・

零式様
ヒャクメのお仕置きネタが続いたんでおキヌちゃんを・・・多少強引ではありますが。

寝羊様
今回はギャグ&私の暴走です。完全に私が一度取り組んでみたかったネタです。しかし前回とのギャップが・・・

うけけ様
今回はらぶりーひゃくめん登場しました。今回のネタはわかりましたか?少しマニアックなネタに走ってしまいました。うう、ほかに竜に攻撃するポピュラーなネタがひとつしか思いつかなかったんです。

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