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▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜10 (GS)」

零式 (2006-08-08 20:21)
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ヨーロッパのとある場所に建っている古びた家(小屋ともいう)

その入り口付近で2人の人物が何やら言い争いをしている


「いいかね?ばーさん。
先ほどから言っているとーり、この私の天才的な頭脳を持ってすれば、何時でもこの周辺の領主になる事も可能なのだよ。
つまりだ。
私が領主となれば領民を護る事を約束するのは当然として、その見返りに民は私に貢物をしなければならんとゆーことだ。
そうなれば、こんなボロ小屋で生活することも無くなる。
私が領主つまり支配者となる訳だからな。

従って、家賃など払う必要も無くなるのだよ、君!」

わはははは!!と胸を張り笑いながら、かなり体格の良い若い男が自分の半分程度しか無いような老婆に話している

その様子を”フンッ!”と鼻で笑いながらその老婆はこう切り替えした

「・・・・・・わけのわかんねーこと言っとらんで払いなさい!」

腕を組み、自分の頭よりかなり高い位置にある男の顔をジト目で睨みつけながら言うと・・・・

「・・・やれやれ、これだから凡俗な人間は困る!

いいかね?何度も言うが・・・・・」

と男は左の掌を額に当て”ちっちっちっ”と仕方ないなぁとばかりに再び話そうとするが・・・・・


  ―ドコッ!バキッ!!メキョ!!!グシャァッ!!!!―

何かを殴りつけるような音がする

(只今、物凄い事になっております。暫くお待ち下さい・・・)


すると、先ほどまで老婆より高い位置にあった男の頭は血まみれとなり地面にくっつき、その側では老婆が何処から出したのか槍を持ち佇んでいた

「・・・すんません。
あと1日待って下さい・・・・・。」

数分後、男が体をピクピクと痙攣させながら老婆に懇願?する

「最初から、そう言やいいんだよ!」

老婆はその男を見下ろしながらそー言った・・・・


老婆がもう用はすんだとばかりに

「明日又来るからね。ちゃんと用意しておくんだよ?
用意していなかったら・・・・・・。
判ってるだろうね・・・?(ニヤリ)」

と言い残しながらその小屋から出るべく入り口の方に視線を向けると、其処には、ほんの数分前迄は誰もいなかった入り口の側に自分が今折檻した男に負けないようなフード付きのマントを羽織った大男が立っていた

老婆は訝しげにその男を見て

「あんた、誰だい?何時からそこにいるんだい?」

と声を掛ける

するとその男は老婆に近づき、マントの中から大人の握り拳程の大きさの皮袋を取り出しこう告げた

「これを・・・・。
あの男の家賃は私が立て替えよう・・・・。」

マントの男は老婆の手をとりその上に、その皮袋をのせた

「こ・・・これは・・・!」

老婆はその皮袋の重さと中身に驚きの声をあげた

その皮袋の中には金貨が30枚程入っていた

「・・・足りないかね・・・?」

マントの男が尋ねると

「い・・・いや。十分ですよ。
しかし・・・こんな真似して良いんですかい?
こう言っちゃぁ何だけど、あの男は数年前に流れて来た何処の馬の骨とも知れない妖しい男ですよ?
まして、若造の癖に”自分は100年以上生きている”とか時々訳の判らない事ばかり言うし・・・。
仕方ないから、家の所有しているこの森の中にある、この小屋に住まわせているんですが・・・。
そんな男の為にお金を出しても構わないのかい?
川に投げるようなモンだよ?」

と金貨を数えながら老婆が言う

「・・・なに、かまわんさ・・・・。
その必要があるから、私が代わりに家賃をはらうのだ。
何も問題あるまい?」

マントの男が老婆にそう告げる

「まぁ、あたしゃ貰えるもん貰えれば良いけどねぇ・・・。
・・・返せって言っても返さないからね・・・?」

老婆はマントの男が返答する前にスタスタと小屋から出て行った

マントの男が小屋に入り倒れていた男を見る

すると、倒れていた男が”ふぅ・・やれやれ・・・・”と言いながら立ち上がった
そして、マントの男を一瞥すると

「そんなとこにツッ立っとらんで其処に座れ・・・・。」

とくたびれた椅子を勧める

マントの男は頷きながらその椅子に座ると、男は質素なテーブルの反対側の椅子に腰をおろした

「・・・・・お主・・・・・魔族だろう?
それもカナリ高位の・・・・・・。
一体、何の用で私に近づいてきた・・・・・?」

男はその蛇の様な双眸でマントの男を見つめる

「・・・・流石・・・ですな・・・・・。
魔術と錬金術を極めんとする者・・・・。
”ヨーロッパの魔人”とお呼びすれば宜しいのですかな?

”ドクター・カオス”・・・・・。」

マントの男は深く被っていたフードを取りながら男に言った

「・・・フン・・・・。
好きなように呼ぶがいい・・・・。
周りの者が私の価値を決め、私をどう表そうとも気にもならん。
私の真の価値を決めるのは私と、私が認めた者達のみだ・・・・。

それに、人に名を尋ねる時は先ず自分から名乗る物だろう?
高位の魔族は礼儀も知らぬのか?」

ドクター・カオスと呼ばれた男は憮然とした様子で言い返してきた

「・・・これは失礼・・・。
私の名はアシュタロスと言う。
魔界では一応魔神の一柱に数えられているのだが・・・・。」

アシュタロスはカオスに自らの名を名乗った

「・・・・ほう・・・・。
アシュタロス・・・・ね・・・・・。

で、魔神の一柱が私に何の用だ?
お主程の力を持つものなら私の様なひ弱な存在に何の価値もあるまい?」

カオスは別に臆した様子も見せずにアシュタロスに尋ねる

「・・・私の事を信じるのか?」

少し驚いた様子を見せカオスに問いかけるアシュタロス

「・・・フン・・・。

私を馬鹿にするな。
神魔族にとって自分の名は重要な物だろう?
まして、それが魔神ともなればなおさらだろう?
それさえ知っていれば驚く必要も無い。
で、先ほどの答えは?」

とカオスは益々鋭い眼光をアシュタロスに向ける

「先ほど、貴方も言っただろう?
”自分の価値を決めるのは自分自身と自分が認めた者”だけだと。
私は貴方の本当の価値を知るものだ。
貴方という存在に協力を求めてやって来た。
どうか、私の話を聞いて欲しい。」

アシュタロスは自分に向けられるカオスの目を見つめ返す

暫く無言の時が流れた

その沈黙を破ったのはカオスの方だった

「ふぅ・・・。
嘘は言っていないようだな。
良いだろう。話だけでも聞いてやる。」

アシュタロスに、ニヤリと笑い顔を向けそう告げるカオス

「礼を言う。」

とアシュタロスはカオスに告げ、自分の目的を話すのであった


あとがき?

やった〜〜〜!!どうにか10話達成ダー!!ばんざーい!!
どもっす!!零式っす!!!
あいかわらず、暑い日が続いておりますが皆様如何お過ごしでしょうか?

さて、今回は約束通り若かりし頃のドクター・カオスを登場させました。
こんなもんですかねー?若い頃のカオスの爺さんってw
ちなみにこの時点ではマリアのマの字も存在しておりません。
当然ですが。

で、後2〜3話位で過去編一段落させるつもりです。
その残った話数で一寸した仕掛けをするつもりですんで。
どうなることやら・・・・。


レス返しで〜っす

 内海様
カオスはどうだったでしょうか?
こんな感じだとおもうのですが?

ヤタは活躍しますよーーーー。
私自身一寸気に入ってしまったんでw
活躍させます。
今後ともよろしく^^

 かなりあ様
こんにちわっす。
横島達登場まであと少しの予定です。
それと、すんません。私はあんまりFate知らないんです。
他の方のSSを読んでて面白そうだなとは思ってはいたんですが^^;
やってみようかな・・・。
一寸話違ってきますがも少しで初のオリキャラ出そうかなとも思ってたりしてます。
期待しないで待っててください。
頑張りますんでw

 BLESS様
今日ワッス。
たぶん大丈夫っす。
横島ですからw
がんばりますよー。

ヤタ・・・・。
待遇良いです。
横島の百倍?位?
ヤタには一寸した事やってもらうんで今のうちに良い思いをさせてあげようかと・・・・ニヤリ

どうなるか判りませんが読んでくださいね^^;

では、次回の更新でおあいしましょーーーーーー!!
(暑すぎてテンション高い・・・零式でしたぁっ。)

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