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「ヒーロー見参!! エピソード三十三(GS+色々)」

煌鬼 (2006-07-27 21:37)
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飛行機から落下した七人は、地面に降り立つと同時に動き出すと、人骨温泉のほぼ手前にたどり着いた。


「ふむ・・・・ここからは結界が張られておるな・・・・・博亞」
「ういよ」


エヴァに言われ、博亞は前に立った。そして、腰の鞘から一本の西洋剣を引き抜く。


「剣に刻まれし封印よ。今、封印を解き放ち、“真剣”を目覚めさせん」


その言葉と同時に、剣にヒビが入った。そして砕け散ると同時に、真紅の刀身が露わになった。


「よし・・・・皆離れて!!・・・わが道を阻む壁よ。我の前から消えうせろ!!」


そう言って、博亞は剣を振り下ろした。すると、それと同時に斬撃が放たれ、それが結界に触れた瞬間、一瞬にして結界が消えうせた。


「す・・・・すげえ」
「こんな魔力・・・・・どうやったら発せられるんだ」


ギルスとG3が驚きを見せる中、真名が両手に拳銃を構えると、前に立った。


「いくぞ。ここからは時間との勝負だ。あの植物の妖怪が日本を潰すか、私たちが滅ぼすが先か。急がねば・・・全てが終わるぞ」


真名が走り出すと、皆も一緒に駆け出すのだった・・・。


エピソード三十三 白き想いと紅き決意


「冗談じゃないわよ!!アンタ、おキヌちゃんをミサイルにする気!?」


美神が激昂するのも無理はない。おキヌと再開した美神たちの前で、導師はおキヌを霊的弾頭として死津喪比女に向けて放つというものだったからだ。


「お主・・・・魂すら残りたくないのでござるか・・・」
「消し炭にするわよ・・・・」


シロタマの二人も、♯マークを全開にして切れていた。


「やむをえんのだ・・・全てはあやつを滅ぼすため。それに、まだおキヌが死ぬとは決まってはおらん」
「ふざけてんじゃないわよ!!反魂の術なんて、衰弱した霊体にしてみれば自殺行為と同じなのよ!!」
「だが、他に方法があるといえるのか!?あの妖怪は、植物を支配するもの。おそらく、既にこの一帯に根付いておる。倒すには、地下深くに存在する本体を打ち倒さなければならん!!」
「なら、ウチのきたろうの言霊でも倒せるでしょ!!」


そう言って、美神はきたろうを指さした。しかし、それにきたろうが反論する。


「それはさすがに無理だ美神殿」
「なんでよ!!アンタのその反則まがいな力なら、どーにでもなるでしょうが!!」
「確かに、俺の言霊で“約束された勝利の剣”や“偽螺旋剣”を使えば、まぁ確かに倒せなくもない。だが、それを発動すれば、この辺りは火の海になるのだぞ」
「ぐ・・・・・じゃ、じゃぁもうちょっと加減したのを使いなさいよ」
「無理だ。地上を突き破るほどの力は、必ずといっていいほど周囲に被害をもたらす」


きたろうの悔しそうな顔を見て、くそーと頭をガシガシとかく美神。


「美神さん・・・もういいです」
「何言ってるのおキヌちゃん!!おキヌちゃんは300年間も封印されていたんでしょ!!せっかく生き返れるチャンスを、無駄にしちゃいけないのよ!!」
「私がいけば・・・・・あの妖怪も倒せます。それで・・・いいじゃないですか」
「あきらめちゃだめ!!絶対、何か手を考えるんだから!!」


そんな中、突如祠をズシンと震わせる何かが起きた。そう、地上では大量の死津喪比女が出現して、被害をもたらしていたのである。


「・・・・しょうがないわね。シロ、タマモ、きたろう、静流。行くわよ」
「はいでござる!!」
「・・・ええ」
「しかねえよな」
「了解だ」


美神は神通棍を、シロは伏姫を、タマモは狐火を、きたろうは干将莫耶を、静流は神剣を構えると、地上へと挑んでいった・・・。


「ちくしょう!!なんなんだコイツ等は!?」


ギルスは爪で死津喪比女をなぎ払うが、倒しても倒しても敵は地面から這い出てくる。


「失せるですジャ!!螺旋炎壁!!」


TGは防御に使う技を攻撃へと変化させ、迫り来る死津喪比女を焼き尽くす。


「くそ、埒があかない!!」


G3はツインジャスティスを引き抜くと、瞬時に数体を一気に切り刻む。


「ったく、次から次へとよく出てくる」


炎属性の弾丸を装填し、次々と弾丸を放つ真名。


「うざいわこの雑魚どもが!!」


詠唱を行い、一気に数十体を氷爆で凍らせ、砕くエヴァ。・・・そして。


「汝等・・・・・・・命奪うこと・・・・・地獄で懺悔しろ!!」


己をまるで刀身にするが如く、恐ろしい闘気で全てを消し潰す博亞。しかし、幾度敵を倒しても、敵はまるであざわらうように出現していく。そんな中、ついに皆は死津喪比女の大群に囲まれてしまった。


「ち・・・・・やるしかねえか」
「命をかけるしかないケンノ・・・・・琉朱菜さん」
(頑張ります!!)
「エネルギー・・・・持ってくださいよ」
「ふ・・・・・弾丸が尽きないことを願うか」
「魔力が馬鹿にならんわ」
「やっぱり・・・・コイツ等の核(コア)を潰さない限り、この戦いは終わらない」


そして、一匹の死津喪比女が飛び掛った。しかし、突如その体は真っ二つに切り裂かれたのである。そして、それを切り裂いたのは、赤いメッシュの銀髪人狼。


「助太刀するでござる」


更に、数体の死津喪比女が燃え、消し炭になったのだ。それをしたのは、金髪のナインテール。


「邪魔な奴は・・・・私が消すわ」


更に、突如上空に何かが飛び出した。そして、何かを詠唱しながら、双剣を振り下ろす。その姿は、赤い外陰のきたろう。


「英霊の剣・・・・・なめんじゃねえぞ」


そして、風が舞うと同時に十体もの死津喪比女が消えうせる。その中心に立つのは、竜神静流。


「闇に抱かれることなく、地獄へ逝け」


最後に、凄い勢いで精霊神通棍を横に振り抜かれた。それにより、何体も吹っ飛ばされる。それを行ったのは、美神令子。


「おキヌちゃんの命・・・・・何がなんでも護ってみせるからね!!」


今、皆の意思が一つの奇跡を巻き起こそうとしていた・・・。


ここは、とある者の心の中。そこには、まるで何かを諦めかけた少年が浮かんでいた。


(皆・・・・どうしてるかな)


少年は虚ろな目で、何もない世界を見ていた。すると、そこに突如、一人の男が降り立った。その男は、古代の衣装を着ており、古き時代の人間であるとわかった。


「アンタ・・・・誰だ」
「君を・・・目覚めさせるためにきた男だ」


男はそういうと、突如右手に炎を纏わせ、少年めがけて放ったのである。少年は慌てて、それを避けた。


「な、何しやがんだ!!」


少年は右手を刀身に変えると、そのまま男に切りかかった。しかし、男は左手に突如紫色の刀身で出来た剣を出現させ、それを防いだのである。


「んな!?」


少年が驚く中、右手の炎は消え、水を宿した棍を出現させた。そして、そのまま少年を殴り飛ばす。


「く・・・・・・テメエ」


少年はそういうと、左手に盾を出現させると、それを男めがけて投げつけた。しかし、男は剣と棍を消すと同時に、弓を出現させ、それを掃射した事で消されてしまい、そのまま少年にぶつかると同時に爆発した。


「・・・・・さぁ、どうする」


男が問いかける中、煙が消えた。そして、そこには矢を強引に握って血を流す少年が立っていた。しかし、その瞳には恐怖はなく、決意に満ちた炎が浮かんでいた。そして、少年は男が何者なんかに気づいていた。


「・・・・合格だよ」
「アンタ・・・・・“俺”か」
「いや・・・・・・・・君より前の“君”さ」
「どうりで・・・・その能力が使える訳だ。んで、なんの用だよ?俺は、死んでしまったんだろ?」
「いや、正確には君は死んでいない。君は、仮死状態に陥っていたんだ」
「仮死状態?」
「そうだ。だが、かなり危険な状態だったがね。だけど、君を想う者たちの想いが、君の命を再び輝かせようとしている」
「・・・・・俺は、生き返れるのか?」
「ああ・・・・だが、一つ約束してくれ。もう、二度と負けず・・・そして、死なないこと」
「・・・約束する。もう絶対に負けない・・・・もう、死んで誰も悲しませない!!」
「いい返事だ・・・・・・いきなさい。現代の戦士よ」
「ありがとな。古の戦士」


皆がボロボロになる中、おキヌは自分を消す覚悟で自身を発射しようとしていた。


「導師様・・・・ごめんなさい」
「やはりいくか・・・・おキヌ」
「私・・・やっぱり皆さんがいなくなるの嫌なんです・・・だから、私は・・・」
「止めはしないよ。君が・・・・選んだ道だ」
「・・・・・はい」


そういうと同時に、おキヌは自身を発射した。そして、そのまま地上に出ると、苦戦している美神たちが映った。それを見た美神が何かを叫んでいるが、おキヌは涙を流しながら目を背ける。


(皆さん・・・・・ごめんなさい・・・・そして・・・・横島さん)


おキヌの涙がポタリと落ちた・・・・・・次の瞬間。


≪ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン≫


突如、その涙をかき消すように何がが猛スピードですり抜けた。おキヌがぽかんとする中、その何かは地面へと轟音と共に激突した。それは、クワガタの形状をしたレリーフ。
皆もぽかんとし、死津喪比女ですら驚きの表情を浮かべていた。


「な、何が起こったぞえ!!」


死津喪比女の驚きの声と共に、レリーフに埋め込まれたアマダムの中から、一人の少年がポーンとはじき出された。そして、そのまま地面でべたんと落下する。その瞬間、「ぐへ」っという言葉と共に、皆の顔が驚愕へと変わる。


「おいゴウラム!!なんちゅー着地の仕方してるんじゃ!!」
『仕方ないだろ!!お前はあの少女を止めるんだというから超速で飛ばしたというのに』
「かといって地面えぐりまくりだろ!!」
『そこらへんは無視しろ!!』
「出来るか!!」


何やらレリーフと少年が口喧嘩をしている中、おキヌがふわふわと降り立った。それを見た少年が、おキヌを見て・・・一言言う。


「間に合ったな・・・・おキヌちゃん」
「横島さん・・・・・横島さん!!」


そう言うと同時に、霊体でありながらおキヌは横島に抱きついた。横島も、ただされるがままにおキヌを抱かせる。そんな中、明らかにムードをぶち壊そうとしている死津喪比女が叫ぶ。


「貴様、何者だぞえ!!」
「俺か・・・・・俺は、美神除霊事務所のバイトの横島忠夫・・・そして」


そして、横島はその手を下腹部に当てた。そして、そのまま・・・・彼は行う。


「今代に生きし・・・・・・戦士空牙だ!!」


新たなる・・・戦士へと。その言葉が出た瞬間、彼の体を純白の鎧が覆う。それは、皆の想いを受け継いだ炎。そして、金色のリストが手足に装着され、仮面が彼を覆う。しかし、いつもと違う点が存在した。そう、真っ白い鎧に加え、霊石が存在しないのである。
そんな中、空牙は突如おキヌに向かって手を向けた。そ


「横島さん・・・・・・・・私の想い、貴方の力に」


おキヌは、空牙に向けて自身の想いを送る。すると、空牙の手に白い水晶・・・いや、宝珠に近いものが出現した。そして、その宝珠には【絹】と刻まれており、そのまま空牙はその宝珠を・・・・・・ベルトに埋め込んだ。


「おキヌちゃんの想い・・・・確かに受け取ったぜ!!」


その瞬間、空牙の体を白い炎が包む。鎧の縁は白銀へと変わり、リストもまた白銀へと変わる。そして、空(から)の空牙は・・・・・・・白炎の空牙へと超変身する!!


「白き炎はおキヌちゃんが信じてくれる証・・・・・・白き聖なる炎の力が、テメエを地獄へ送ってやるぜ!!」


白き想いを炎に変え、新たなる空牙を目覚めさせる。ヒーロー・・・再臨の時!!


あとがき
あ〜続きが書けたw今試験中なのに何してんだか俺w
まぁ、試験をぱぱっと書いて妄想中に、ネタが思いついてしまったのでしょうがありませんw
さて・・・・・ぶっちゃけちゃいますが、次でヒーロー見参の一部が完結します。次回以降は、タイトルを新たに変えて頑張ろうと想うのですが・・・
物好きな方がいらっしゃいましたら、ヒーローの後に続く○○を考えてもらえませんか?wご応募、お待ちしてますw

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