インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「GS美神〜求めるモノ〜8 (GS)」

零式 (2006-07-21 10:34)
BACK< >NEXT

<平安京 西郷家>


メフィストは目の前で両腕を広げて待ち構えているアシュタロスを見て混乱していた


「(な・・・・何なの一体・・・・?
あの、あのアシュ様が”おとぉさんのむねにとびこんでおいで???”
た、確かにアシュ様は私を創造した存在だから私の父親ってことになるんでしょうけど。
仮にも”恐怖公”とよばれる存在のあのアシュ様が・・・・・。

そ、そーよ・・・。これは悪い夢なのよ・・・・。

良く考えてみれば、あの時目の前で”ドジで間抜けでおっちょこちょいで役立たずのスキルを持った自称女神っぽい”のが未来に跳ばしたじゃないの!?

そーよっ!きっと!!そーなのよーーーーーっ!!!
夢じゃなきゃいやぁぁぁぁぁぁぁっ!!)」

やがてウフ・・ウフフフ・・・とその美しい唇からちょっとやばいかなーって感じの笑い声が漏れ出す
ついでに綿菓子のようなものが口から出てたりする


西郷も目前で展開している事態が飲み込めずにいるようだが

「(この魔力の質は確かにあの時の魔の存在のものと同じ。
上手く隠しているようだが、私が恐怖した圧倒的な魔力は間違いない

”こんな軽い感じの存在”だったのか????
とても同じ存在だとは思えん。

なんとなく”あいつ”に通じるものを感じてしまう私は狂ってしまったのか?

・・・・・・待てよ?あいつに”似ている・・・・?
・・・・・
・・・・
・・・
・・

そ、そーかっ!私は”あいつ”の行動パターンなら熟知しているっ!
似ている所があるのであれば、利用する事も可能!!
私が私の正義のためにこの者を上手く利用すればいいのだっ!!
これはきっと常日頃から色々な事に振り回されている私への神仏からのご褒美なのだっ!!
そう・・・きっと!!そーなんだぁ〜〜〜〜〜〜っ!!)」

混乱しながらも色々と自分にとって都合の良い考えに至りつつあるようだ

が、その考えは甘いのかもしれない

何故か・・・

それは、来世においての西条と同じである

”綿密に考えた(と思っている)作戦(行動)ほど上手くいかない(裏目にでる)”という彼の特有のスキルは前世からの、いや、その魂が誕生した時点で最初に取得したスキルのだからである

後に彼は後悔することになるのであろう


そしてアシュタロスも少し混乱していた

「(屈・・・!
なぜだ・・・?何故飛び込んでこない・・・・?
神魔界において伝説とかしているあの書物

”人付き合いが苦手な人も大丈夫シリーズ”

”これで貴方も仲直り 〜父娘編〜”

によれば”話の流れを此方に引き寄せる為には先手を打つのが必要である”とあったが・・・・。
更に例にあった通り、自分が心を開いているのを見せるための行動までしたというのに。
まだ、何か足りないというのか?)」

どうやら、一連の彼の行動はマニュアル本にあったものらしい

しかしそこで彼は重要なことを2つ見落としていた

その著者の欄に

”著 サッちゃん 取材協力 キーやん”

と書かれ、更にタイトルの所に

”これで貴方も(お笑いで)仲直り 〜父娘編(初級)〜

と小さく書かれていたことを

一時的とはいえ自分の望が叶えられた影響なのか、彼アシュタロスは少し素直で真面目な魔神として復活してしまったようだ


 ―ヒュー―


どれ位時間が経過したのか
少し開けられた扉から風が吹き込んできた
その風で先ずメフィストが正気を取り戻す

「あ・あの・・・アシュ様・・・?」

メフィストがやっとの思いで声をだした
その声でその場にいた者達が正気を取り戻す

「あ・・・う、うむ。何かな?メフィストよ。」

幾らか気まずいのか、アシュタロスは再び立ち上がりメフィストと西郷に視線を向ける

「今、私は”葛の葉”と名乗っておりますので、どうか”葛の葉”とお呼びください。」

と告げる
アシュタロスは了承したむねを伝え改めて挨拶をする

「改めて、久しいな葛の葉、それに西郷殿。」

「・・・はい。お久しぶりでございます。アシュ様」

「その節は色々と・・・。」

と葛の葉・西郷の順で挨拶を返す


「先ずは葛の葉よ。
私の事は憎くはないのかね?」

アシュタロスは最初にどうしてもそれだけは確認しておかなければならなかった
それによって今後の行動をある程度変更するつもりだった
もし憎んでいるのであれば・・・・

「・・・憎んでいないと言ったら嘘になるでしょう・・・。
私はあの時アシュ様を裏切り高島殿の下へと向かいました。
下手をすれば私が道具として処分されるのも覚悟の上で。
その結果、死んだのは私ではなく、高島殿でしたが。
あの時は、私達は自分が生き残る為に必死でした。
当然、アシュ様もご自分の目的の為に行動していたのでしょう?
お互いの願いの為に行動した結果が起こしたことですから。
今は心の整理もできております。
それに・・・・。」

俯きながら葛の葉はそこまで言うと言葉を切った

「それに・・・・なんだね?」

アシュタロスが続きを促す

「それに私も結晶の力で人間に転生してから、同じ人間という存在の命のあり方・・・生や死を多く見てまいりましたので。
結果、人間という命の価値を受け入れられたのだと思います。
もちろん、西郷殿や周辺の方々とのふれあいである程度、高島殿の件は癒されてきたのかもしれません。」

と、西郷の方を見て答え

「何より、あの時。
私の来世と高島殿の来世が一緒に行動しているのを見て
”ああ、今生では無理だったが、来世では一緒にいられるのか。”
”自分は高島殿の最後の願いを叶えることができていたのか。”
”なら、来世ではそれこそ魂の欠片まで私の物にしてしまえばいい。”
と思い至ったからだと思います。
ですから、今は悲しいとは思いますが、アシュ様をそれ程憎んではいません。」

と自嘲気味な微笑を浮かべそのように言い切ると再び俯いた

「そうか。
ならば、あえて侘びはいれんでおこう。
侘びをいれれば、お前のその考えや決心を侮辱することに繋がるからな・・・。
・・・・強く、そして良い女になったな。
メフィスト、いや、葛の葉・・・。」

とアシュタロスは幾らか悲しみの感情をこめたそれでいて、娘の成長を祝う親として、心からの祝福をするかのような笑顔を愛する娘に向けた


その笑顔をみた葛の葉は一瞬とまどった表情を浮かべたが次の瞬間


「・・あ、あしゅ、あしゅさまぁ〜〜〜!」

と、今度こそ自らの肉親といえる存在の胸に飛び込んでいく

アシュタロスも一瞬驚いた様子だったが、葛の葉を受け止め頭を撫でていた


あとがき?

ども。零式っす。
時間とれたんで投稿しまっス。
うーん。
今回どーだったでしょうか?
メフィストの性格って美神に近いのかな・・・。
よくわからんですねー。
そのへんが今後の課題かな?

で、レス返しでーす

 BLEES様
まいどです。
そーか。そーゆー考えもありっすね。
もう少し脳みそ柔らかくします。
かなり難しいと思いますけど、裏を書きまくりますかw

 内海様
何時も有難うございます。
確かに前回アシュ壊れました。
それには今回のような理由があったからなんです。
アシュ様って原作でも他のSSでも人付き合いって苦手っぽいかなーと感じてましたので。
で、今回のように通常真面目+すこし変なアシュ様でいこうかな?
私の思うとおりに今後書いてみます。(かけるんだろーか)

 かなりあ様
どーもです。
ふと思ったんですけど、やっぱり横島って壊れキャラの代表なんですかね?
原作ではあれが普通なので、あれを更に壊すとなると・・・どーなるんでしょ?
今後もがんばりますですはい。

 SS様
レス有難うございます。
そーですか・・・。(ニヤリ)
精神が少し崩壊した程度なのかな?(今回は♪)
まだまだっすよ。
うふ、うふふふふふふ


では、皆様次回の更新で〜

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMIT1~] COiq COsI