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▽レス始

「妖との仲介人 5件目(GS)」

ラッフィン (2006-07-21 00:48/2006-07-22 06:30)
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「人狼の里に何の用なのね〜?」

ヒャクメから人狼の隠れ里は結界で守られているので普通はわからない。入る方法は人狼の持っている通行手形だけだという説明を受けた。結界は文珠を使えばなんとかなるが、その入り口を見つけるのが問題だ。が、ポチの事件があったので出入りはしてるはず、ならその霊気をトレースしてもらい、その霊気が途切れているところが入り口だと閃き、ヒャクメにトレースしてもらっていた。今はその判明した場所に移動中だ。その途中で冒頭の質問が出て来たわけで。

「俺の夢のためにな」
「横島さんの夢?酒池肉林がなんで人狼の里に関係あるの?」
「ちょっと待て!」
「あはは〜冗談なのね〜。妖怪の街を造るためにでしょ?」
「ったく、わかってるなら性質の悪い冗談はよしてくれ」

和気藹々と話しながら現地に向かっていた。横島は大きなバックを抱えている。
中身が気になって質問するが・・・

「お兄ちゃん。それ、朝から気になってたんだけど、何が入ってるの?」
「ふふふ、秘密兵器だw」

雪蛍にさえ答えてくれなかった。

電車で移動し、現地へは徒歩でそこまで行く。森の中を歩いて、しばらくすると目的地についた。慣れない森の中の移動で雪蛍とヒャクメはヘトヘトだ。対して、狐なので森の中の移動に慣れているタマモと美神の荷物もちで鍛えられた横島はピンピンしている。

「やっとついた〜・・・ここなのね〜・・・」
「ここだな?ちょっと、下がってな」

少し前に出た横島は雪蛍らを下がらせ、文珠を取り出す。

<開>

文珠が発動し、そこだけ結界が開き、その向こう側に隠れ里が姿を現した。横島達はそこに入る。全員が入るのを確認したら、横島が文珠<閉>を使って結界を元に戻した。

チャキン
「お主ら、何者だ?」
「どうやってここの結界を抜けて来たのだ?」

結界を元に戻した直後、横島達の喉下に刀が突きつけられた。前のフェンリルのときには見かけなかった顔だった。ヒャクメ、雪蛍はすくんで動けず、タマモは動いたらどうなるかわかっているので動けない。横島は落ち着き刀を突きつけている人狼に話しかけた。

「俺らはここの長老に話があってきた。長老にあわせてもらえないだろうか?」
「貴様らみたいな怪しい奴を里に入れると思っているのか?」
「俺は横島。先日のフェンリル事件を解決したGSの美神令子の助手をしている。」
「口ではなんとでも言える」

長老にあわせてもらうために交渉するが、頑として聞き入れようとしない。横島は少し早いが秘密兵器を使うことにした。バックの中に手を入れ物を取り出す。

「これをやる。だから、会わせてもらいたい」
「そこまで誠意を見せられたら無碍にすることは出来ん。よかろう、着いて参れ」

一瞬で態度がコロッと変わった。雪蛍達は目が点になっている。目で『どういうこと?』と訴えてくるが、横島は『後でな』とはぐらかし、人狼の後についていった。

里に入るとやはり、横島達は注目の的になってしまう。特に人狼の里には女が少ないので、雪蛍、タマモ、ヒャクメにどうしても視線が集中していた。ヒャクメはその能力ゆえに、そういう視線には慣れていたので苦笑を浮かべて余裕だったが、雪蛍とタマモは横島の腕をギュッ抱えながら俯いていた。やがて、長老の家へついたのだろう。前を歩く人狼にとめられる。

「ちょっと待ってろ。長老!美神令子の助手と言う奴が長老にお話があるとのこと。ご許可を願いたい」
「うむ、あい解った。上がってもらうのじゃ」
「は!では、こちらへ」

許可が出たので横島達は長老の家へ上がっていく。中には見覚えのある老人狼がいた。

「久しぶりじゃな。横島殿、あの時は世話になった。それとそこのお嬢さん方は初めましてじゃな。ワシがこの里の長老をやっている者じゃ」

年老いたと言っても目は鋭く、その威圧感は全く衰えているようには見えない。その威風堂々とした姿に雪蛍らは首を縦にコクコクとふるだけで精一杯だった。

「まぁ、立ち話もなんだし。座ってくだされ。」

長老に勧められるままに座ると、部屋に人狼の女性が入ってきてお茶を人数分置いてくれる。横島は緊張している雪蛍達を他所にお茶を一口啜ると老人に向かって自分がきた理由を話し始める。

「まず、ここへ許可証なく強引に入ってきたことをお詫びします。美神さんに言ってくればよかったんですが内密にしたかったものですから、強引な手段になってしまいました」

まず、人狼の里へ強引に入ったことを謝罪した。
美神はこの前のフェンリルの事件の際に人狼たちに認められたので通行手形を貰っている。その美神に頼めば借りることも出来た(ただし、何かしら条件を付けられるだろうが)のだが、横島は美神の手を借りず、自分の力だけでやり遂げようと思っていたので頼まなかった。ルシオラが命を懸けて護った男がそれだけの価値があるのを示すために、ルシオラに見る目があったと周りにも解らせるために。

「横島殿は前とはすっかり変わっているが、これまでにいろいろあったのかな?」
「ええ、かなり濃い内容で。やっと、大人になったってことですかね。」

長老は前の情けない横島を知っているので、この変わりように驚く。それほど大変なことがあったのだろうと考えていた。まさか、死に掛けて魂の半分以上が魔族になっただとか、世界と恋人を天秤にかけたと塵ほども思うまい。

「それで、ココへ来た理由ですが、折り入って頼みたいことがあります。」

「この隠れ里の結界の張り方を俺にも教えてもらえないでしょうか?」

横島は長老にこの前のタマモにした人間の行動を見て思ったこと、妖怪だけの街を造って人間に虐げられている者を護ろうと思っていること、それにはどうしても人間の手が届かないところを造らねばならないことを話した。
長老はそれに真剣に耳を傾けてくれた。

「話はわかりました。しかし、そう簡単に教えられんのです。何しろ、こちらも人間から姿を隠しているものですから。どこから情報が漏れるかわかりませんしのぅ。」
「お兄ちゃんは他人にばらしたりしないわ!」
「そうよ!こいつはそういうことは護るわ!」

長老の言葉に我慢できず、雪蛍とタマモが口を挟む。慌てて、二人を押し止めるヒャクメと横島。長老も二人の言っていることは理解している。しかし、横島がその結界を使うところを見られたりした場合、即人間はこれを破る物を作れるだろう。そしたら、人狼の里にも侵入してくるかもしれない。考えすぎかも知れないが、里を治める者として、どんな些細なことでも注意しないといけない。それが、里の全員の命を預かっている者の義務であるから。

「長老のお気持ちはわかっています。そこをなんとか教えていただけないでしょうか?もちろん、ただとはいいません。」

横島は後ろに置いてあったバックを取り中身を全部取り出した。それは様々な種類のドックフードだった。もちろん全部トップブリーダー推奨のものばかりの一品だ。
人狼にとっては中国の満干全席やフランス料理フルコース並みのご馳走だろう。

「これを差し上げます。」

長老ですらも生唾を飲み込んでいた。雪蛍とタマモはバックの中身に驚いたがすぐに納得した。これのためだったのかと。ヒャクメは『横島さんも悪なのね〜。物でつろうとしてるし〜』と思ったり。そこで先ほどお茶をくれた女性が口を挟む。

「まぁ、いいじゃないですか。あんなに真剣になっているんだし。彼にあのことを頼んでみては?」
「そうじゃの、いずれは美神殿に依頼するつもりじゃったしの・・・」

「横島殿 。あなたに依頼したいことがある。その報酬はあなたが知りたがっている結界のことってことでどうかの?」

横島は即座に頷いた。そこに・・・

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・バ――ン!
「長老!!横島先生が来たと言うのはほんと・・・」

物凄い勢いでドアを開けシロが入ってきた。

「先生ーーーーーーー!!」
ガシ!ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ・・・
「舐めるのはやめれ〜〜〜!!!」

お馴染みの抱きつき+嘗め回しをしてきたのだ。ヒャクメは『なんて大胆!』と驚いている。ここにいるのが美神とおキヌだったら、久しぶりに見たとしか思わないかもしれない。だが、ここにいるのはお兄ちゃん命のブラコン娘だ。当然、黙ってみてるわけがない。

ガシ!グアシュ!!ポイ。     ペチャ。

普段の雪蛍からは想像も出来ないほどの握力で二人を強引に引き剥がす。今度はシロが黙っていなかった。せっかくの敬愛している先生との再会に水を差されたのだから。

「何するでござるか!」
「それはこっちの台詞よ!お兄ちゃんに何してんの?」
「拙者の挨拶でござる」
「挨拶に舐める行為は必要ないじゃない!」

ブラコン雪女VS狼少女の戦いが始まった。戦いに参加していないタマモは。

「平気?」
フキフキフキ
「ああ、ありがとな。ったく全然変わってねぇな。」

よだれまみれの横島の顔をハンカチでふき取りちゃっかりとポイント稼ぎをしている。横島も感謝の印とばかりにタマモの頭を撫で、久しぶりに見たシロが変わってなくて苦笑をもらす。頭を撫でられたタマモはフニャ〜っとして嬉しそうだった。
それを見た雪蛍とシロがタマモに食って掛かる。今度は三つ巴の争いに発展する。その傍で『面白そうなのね〜』とヒャクメが傍観していた。

「横島殿」
「そうですね。それで、依頼というのは?」

「あるものの邪気を払ってもらいたいのじゃよ。」


言い争う3人と傍観者のヒャクメをそのままに横島と長老、それとお茶を持ってきた女性は長老の家を出て、隠れ里のはずれまで歩いてきた。
周りには家もなく暗く深い森が広がっている。そこにポツンと小さな祠が建てられていて、お札がやたらと張り巡らされている。何かを封印しているようだった。

長老がその祠の扉を開けると、そこには真っ二つに折れた刀があった。
横島には見覚えがある。フェンリル事件でポチが持ち出した犬神族の秘宝『八房』だ。

「あの事件の後、腐っても犬神族の秘宝じゃ。我らはコレをここに封印したのじゃが。血を吸いすぎたらしく、完全に妖刀となってしまってな。」
「そのようですね・・・物凄い邪気が湧き上がってます。」
「あなたに依頼するのはこの刀の邪気を祓うことです」

このまま邪気が増えてしまったら、またポチみたいな者が現われるかもしれない。あのような事件は絶対に繰り返してはいけない。人狼の誇りを護るために。
横島としても断るつもりはない。これを成功させれば自分の理想に一歩近づくのだから。なんとしても成功させてみせると思っている。

「でも、飾っておくだけってのはもったいないよな〜・・・よし」

横島は手に霊気を溜め、八房を取り出した。邪気に直接触れてしまえばたちまち心が邪悪になり、誰彼構わず斬り捨てるようになってしまうので、霊気でブロックするのだ。
横島は刃の部分を地面に突き刺す。そして、手に文珠を出現させた。

<接>

文珠を発動させ、持っていた柄のほうを突き刺した刃に近づける。すると、まるで磁石のように折れた刀がくっつく。さらに横島はもう一つ文珠を取り出し、発動させる。

<浄>

八房にあった邪気がきれいさっぱり浄化され、さっきまであった邪悪さが感じられなくなっている。この瞬間、八房は生まれ変わった。

「先生ーーーーー」
「お兄ちゃ〜ん」
「横島〜〜〜」
「横島さ〜〜ん」

浄化をし終えた刀を祠の中にあった鞘に納めたところに先ほどまで喧嘩していた3人と傍観者が駆け寄って来た。正気に戻ったときに横島がいなくなっていたから探しに来たようだ。

横島が手招きして呼ぶと、嬉々として駆け寄ってくる。それは何年も昔から一緒いたように揃っていたと長老は後に語る。それはともかく、シロは横島の持っている刀を見て表情が険しくなった。

「先生、それは・・・」
「ああ、お前の思っている通り。これは八房だ」

「そして、今日からお前の刀になる」

その場にいる人は横島兄妹以外は驚愕する。シロは体を震わせているくらい。自分の父を殺した武器を持てと言われたのだから無理はない。長老も横島が何を考えているのかわからない様子。隣の女人狼もしかり。

「これは、今おれが邪気を浄化したことによって生まれ変わった。もう、これは妖刀ではない。」

「しかし、まだ生まれたての赤子同然。この先、使い方次第で、またさっきみたいに邪悪な妖刀になるかも知れない。逆に、邪悪なものを打ち払う霊刀になるかもしれない」

「だから、これを里で人狼の誇りを持ち、決して自分を見失わない強さを持つものに渡そうと思ってね。」

長老は考え、横島の言葉に同意する。犬神族の秘宝であるはずの刀が悪用され妖刀に成り下がってしまった。このままでは刀が哀れすぎる。犬神族のための刀が個人の力を見せ付けるために使われ、自分の存在意義を否定されてしまった。
それを、もう一度取り戻すチャンスをくれたのだ。
しかも、それを使うのはかつては里一番の剣の使い手で、人狼の誇りだった男の娘である。これは期待せずにいられようか?

長老はこの瞬間、八房は霊刀になり再び犬神族の秘宝にふさわしくなるだろうと確信したのだが、刀を渡されるシロはまだ困惑している。

「先生・・・拙者には出来ないでござるよ。これは父を殺した刀でござる。拙者はこんな刀を使いたくはないでござるよ」
「いや、これはお前でなければ使えない」

「確かにお前の父を殺した刀を使えというのは酷だと思う。けど、お前はその悲しみを知っているから、人を失う痛みを知っているお前なら、絶対に間違った使い方はしないとわかっている。だから、俺はお前なら安心して刀を渡せるんだ」

「道具は使い方しだいで善にも悪にもなる。ポチに使われ悪になったコイツを、お前が使ってコイツの悪をお前の善で砕け!」

横島の言葉がシロの心に染み込んでいく。自分の最も尊敬する師匠から『お前にしかできない』と言われたのだ。期待に答えないでどうする?師匠から強さを認められたのだ。こんな嬉しいことはないだろう?

「出来るよな?」

八房がシロに差し出される。 それを力強く握り宣言する。

「横島先生の一番弟子犬塚シロ。この使命果たしてみせるでござる!」

シロの握り締めた刀が新しい主を得たことに喜んでいるように輝いていた。


横島は目的の方法を教えてもらったので帰ることにした。本当なら一泊していきたいのだが、今日のキャンセルした依頼の分、明日に仕事を入れる可能性があるからだ。今日の仕事はでかかったからな〜。明日は荒れるぞ、あの人。と思ったり。
隣には何故かシロがでかい荷物を持って笑みを浮かべている。

――数十分前――

「物凄い勝手でしかも、事後承諾になってしまいましたがよろしいでしょうか?この刀をただ、汚名をかぶったままで飾っておくのはもったいないと思いまして・・・俺の所有物でないのに、すいません。」
「構いませぬ。こちらとしても願ってもないことでしたからな。犬神族の秘宝が汚れたままなのは、わしらとしても嫌ですからの。わしも横島殿の言うことに賛成しますよ」

シロに刀を渡した後、横島達は東京に戻ることを伝えたが、それを納得しないものが約一名。
まだここにいてくれてもいいでござろうと講義する。と言うのは少し違った。

「拙者も先生と一緒に行くでござる!」

と言うことです。

「拙者も先生と一緒に行くんでござる〜〜〜!!」

結局、シロのわがままに長老が負けて横島と一緒に東京に行くことになったというわけである。
大喜びするシロの隣では明らかに不満そうな雪タマがいたり。

そして現在に至る。

横島としては、自分を先生と慕ってくれるシロを邪険に出来ず。でも雪蛍とタマモには笑っていて欲しい。なんとか仲良くしてくれないかな〜?とか思っている。
まぁ、横島が関わっている限り無理だろう。

「横島さんはモテるのね〜」
「うっせぇ」

ヒャクメは面白がっている。本当、横島さんといると楽しいわ〜。暇って言葉を忘れそうになるくらい。とかなりご満悦だ。

シロの手にはしっかりと刀が抱えている。自分の刀ということで相当愛着がわいたようである。
この刀は八房であったが、生まれ変わったと言うことで新しい名を与えられた。同じ過ちを繰り返さないために。

名は使い手のシロと、アルテミスにちなんで『白月』と名づけられた。これから、シロの愛刀として、人狼の期待を背負い活躍するだろう。
そのときを今は静かに待っている。


――横島の家――

人狼の里を出たところでヒャクメとは別れた。帰り際に

「またくるのね〜」

と言っていたので、あいつのことだ。絶対にくるだろう。
横島、雪蛍、タマモは家に帰って来た。今は夕食を食べ風呂に入ったので後は寝るだけである。ところで、シロはどうした?という疑問もあるだろう。

その理由は、長老が横島でなく、上司の美神にシロを預けたからだ。これは考えれば当然のことでまだ未成年でバイトの横島に預けるほうが不自然だろう。とりわけ、横島と一緒に住めると思っていたシロは衝撃を受け、危うく事務所が滅茶苦茶になるところだったが、美神がシバき倒して、ただいま屋根裏部屋で不貞寝中。
内心ホッしていた雪蛍とタマモがいたのは秘密だ。

美神は最初、シロを預かるのを渋っていたが、シロが持ってきた長老の手紙を読むと態度を一変させて積極的に賛同する。横島はちらっと手紙の内容を見て、金山と言う文字しか見れなかったがなんとなくわかってしまったのは余談である。
ちなみに美神はシロが持っている刀が八房とは気付いていない。たぶん、シロの愛刀くらいにしか思ってないだろう。八房と知ったときの反応が楽しみであり、恐ろしくもあった。

「さて、そろそろ寝るか〜」

横島は自分の部屋のベットに寝転ぶと・・・

コンコン
「お兄ちゃんいる?」
「ん?雪蛍か、どうしたんだ?」
「入っていいかな?」
「ああ、いいぞ」

部屋の中に入ってきたのは雪蛍とその後ろにタマモもいる。
二人は後ろで手を組んでモジモジしている。

「タマモもいたのか。で、何のようだ?」
「「う・・うん、あのね。」」

「「一緒に寝ていい?」」

綺麗にハモり、上目使い+ウルウルした目で言われてしまった。前に戻った手には枕がちゃっかりとあった。

「お、おい。年頃の娘が男と一緒に寝るのは・・・」
「「一緒に寝たくないの?私のこと嫌い?」」
「んなわけないだろ。俺は雪蛍もタマモも大好きだ」
「「じゃ、一緒に寝よ♪」」

横島に勝ち目などなかった。なし崩し的に一緒に寝ることになり、横島のベットに3人が入る。さすがに狭かったが、その分密着できて嬉しい雪タマ。横島はかなりピンチだ。

「二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹二人は妹・・・」

まるで呪詛のようである。

「ねえ、お兄ちゃん」
「・・・は!どうした?」
「我侭いってごめんね。」
「いや、こんな我侭なら大歓迎だが、急にどうしたんだ?いつもの二人はそんなこと言わなかったろ?」
「私も雪蛍もシロが羨ましかったのよ。今日はシロばっかり構ってたから寂しかったの」
「だから、さっき強引になっちゃったの」

どうやら二人はシロに横島を取られてしまうんではないかと不安になっていたようである。そんな気持ちにさせてしまったことを横島は反省し、精一杯の言葉で返す。

「全く、遠慮すんな。お前らは俺にとって大事な家族だぞ?もっと我侭を言っていいんだ。言っただろ?俺がお前らの居場所になるって。」
「「うん・・・」」

そういい、安心させるように二人を撫でる。
二人は嬉しくて横島にさらに強く抱きついた。この暖かいぬくもりをもっと感じようとするかのように。


あとがき

99%のノリと1%のボケ。ラッフィンですw

人狼の里編でした〜。あのシロの刀を渡す部分でかなり梃子摺った。みなさんに納得していただけるかどうか・・・。

最後は妄想大爆発!やっちまったい!だが、後悔はしていない。なんかやり遂げたという満足感に満たされている。

次回、オカルトGメンに獣っ子助っ人参上?編お楽しみにw

予告は正しくないかもしれませんwwwそれは次回のお楽しみ♪


レス返しです


アト様

初めまして。
私の作品を気に入っていただけたようで何よりです。

>二人の妹もとても可愛いですし
手を出すのはやめといたほうがいいですよ?横島君に『滅』を使われちゃいますからw


読石様

二人は横島の安定剤であり、活力剤ですw

>セクハラしたとき
とりあえず、あんな女に欲情して・・・私というものがありながら。ってな感じになるのかと・・・
まぁ、実際にその現場になってみないとわかりませんw


ういっス様

抱きつき舐め舐めが発動しました。軽めの修羅場を表現。本格的なものはやっぱり小鳩やらおキヌが関わるものでしょうw

ケイは♀ですか・・・いいですけど、妹は増やしませんよ?


whiteangel様

こういう展開になりました。いかがでしょうか?

今後のシロの扱いですが。正直、微妙です。かなり難しいですね。


ぷろくと様

貴重な意見ありがとうございました。
この意見を参考にこれからも精進していくつもりです。


亀豚様

私は原作の飛行機にのっていた人間は嫌いです。
なんで、本職のしかもあのときの横島って真面目な顔してたのにひどいです。
対して、銀一にはあの態度。現実と空想を区別しろって言いたいです。
でも、この話でも同じ流れ・・・あれ〜?(笑)

ヒャクメは横島に好意を抱いてますが、まだ恋愛の感情ではないです。新しい玩具的な感覚というか昔からの悪友の関係に近いです。


HAPPYEND至上主義者様

>自分はコイツの方が心底羨ましいです(笑)
奇遇ですね。私もですwこんな妹が欲しい・・・

>ラッフィンさんは同士ですね(笑) 自分もこのセリフ大好きです。
同士よ!共にハッピーエンドと言う名のユートピアを目指しましょうw

何故かシロ、雪蛍、タマモの三つ巴になっちゃいましたw

>月神族
ぶっちゃけまして、私が把握しきれていないので難しいのです。


LINUS様

こういう展開です。それとおまけでシロに新しい武器をあげましたw
これからどんな活躍をするのかは秘密でw


ジェミナス様

たぶんスタッフロールは事務所の名前だけで、後で映画の試写会や、インタビューを受けているときに『あのときの台詞は〜』ってな感じでいうかとw

>なんだかんだで横島と一番仲が良いのって雪之丞
私はそう認識してますが?

人狼と仲良くするポイントはズバリ!トップブリーダー推奨w


わーくん様

>やっぱり違和感を感じる
横島ですし・・・

呼び名は・・・どうしよう?そのままで通すか?変えたほうがいいか。
難しいです。

>まぁ、しょせんヒャクメですし(爆笑)「ひどいのね〜」…なんか言いました?(酷)
私はこの文に爆笑しましたw

次回をお楽しみにw


内海一弘様

美衣さん達はいずれ出します。このキャラたちはかかせないでしょうw

>頑張ってくださいね。
はい、頑張ります!応援よろしくお願いします。


ヒガンバナ様

>雪蛍ちゃんに暴走出来ん(汗)(挨拶
いいんです!暴走は私の専売と・・・『超』 『兄』 『貴』
ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!

あ、座布団きた・・・ 『超』 『兄』 『貴』
またかああああああああああああああああああああああ!!

ハァハァ・・・
四駆の話は書きたいですね〜。たぶん、今は誰も持っていないだろうから新しく買って勝負ってことでセイバーとかアッチ系になりそうです。
では、これから私は隠れるンでwニンニンwww


スケベビッチ・オンナスキー様

ここの横島は収入ばっちりだからタマモも満足しているのですw
小竜姫様、仏様、百合子様ですw

>ケイが女の子で、横島の妹になる
いや、だからこれ以上は妹は増やしませんって(汗)

いなり寿司を自分で作って頑張りますw

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