ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜くぴぽ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜
横島さんは懸命に笛を鳴らそうと格闘している。
「ねぇ、途中でガ○チャンがいなかったワケ?」
「ガ○チャンて誰なのね〜?」
ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜
「・・・モー○リでもいいワケ。」
「それもわからないのね〜。」
ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜
「それじゃ「止めてくださいお願いですから!」・・悪かったワケ。」
「ごめんなのね〜。」
横島さんが酸欠ぎみなのか顔を赤くしながら叫ぶ。
「それにしてもおたくなら吹けると思ったんだけど・・・何がいけなかったワケ?」
「う〜ん、横島さん、今度は悪霊の声を聞いたときのことを思い出しながら吹いてみてほしいのね〜。」
「ぜー、ぜー、わ、わかった・・・」
横島さんは呼吸を整えるともう一度笛を吹く・・・
ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜ぷぴ〜ぷぴ〜ぷぺぽ〜
「駄目みたいなのね〜。」
「ふ〜ん、まあネクロマンサーは特殊なうえ、数が少ないからちょっと期待したんだけどまあ、しょうがないワケ。」
「すみません。ご期待に応えられなくて。」
横島さんは申し訳なさそうに頭を下げる。
「もともと思いつきだし気にすることないワケ。でもネクロマンサーの笛が使えないとなると、さっきのヒャクメの言うとおりあんまり理解しすぎると危ないワケ。」
「そうなのね〜。」
私たちはもう一度注意する。こんなことで横島さんが危険な目にあうなんて冗談じゃない。
「わかりました。気をつけてみます。」
エミさんは横島さんの返事に頷くと次の言葉を紡ぎだす。
「それじゃ、この話はお終い。おたく、悪いけど今日から仕事を手伝ってほしいワケ。」
「はい、わかりました。」
「それじゃ隣の部屋にいる三人に制服をもらって、それに着替えてほしいワケ。あ、あと三人に準備する物の説明も受けてほしいワケ。」
「わかりました。それじゃちょっと失礼します。」
そう言って横島さんは部屋を出て行く。
「さて、ヒャクメ。おたくは横島がなんで笛を吹けなかったと思う?かなりの確率で吹けると思ったんだけど・・・」
エミさんがそう問いかけてきた。
「私も確実には言えないけど、たぶん心の持ちようの問題なのね〜。」
「心の持ちよう?」
「そうなのね〜。ネクロマンサーの条件は霊の悲しみを理解して、心の底から思いやる心が必要なのね〜。横島さんは悲しみは理解したけど、思いやる心が理解できないのね〜。」
「?あいつがそんなに薄情な人間には思えないワケ。」
エミさんは首を傾げながら疑問を口にした。
「それは私も同感なのね〜。この場合は『思いやり』と言うより『愛』と言ったほうが良いのね〜。横島さん鈍感みたいだし、それにまだ若いから・・・」
「なんかこそばゆいワケ。それじゃ横島はその『愛』とやらを理解したらネクロマンサーになれるワケ?」
「その可能性は高いのね〜。」
「ふ〜ん。まあいいワケ。それならこの笛はあいつにやるワケ。渡しといてほしいワケ。」
エミさんはそう言って私に笛を渡す。
「了解したのね〜。」
私は笛を受け取りながら返事をした。
俺は制服に着替え、準備を終えるとエミさんを呼びに言った。その後は全員で車に乗り現場への移動となった。その際にヒャクメからネクロマンサーの笛を渡されたが、吹けないものをどうしろと言うんだ?
「散開するんだ!」
現場についての始めの指示はそれだった。俺は指示に従いながらも疑問を口にする。
「あの、ガードってエミさんの所はどうやるんですか?」
「ああ、我々が肉の壁になって霊の接近を阻むのさ。」
とジョーさんがとんでもないことを教えてくれました。何でもエミさんは一撃で周囲の霊を吹き飛ばす『霊体撃滅波』という技が使えるらしいが、そのために3分間呪術的な踊りが必要らしい。つまり無防備な状態を護るためのガードらしい。
「それはまた・・・」
「おたく、準備は良いワケ?」
俺が少し呆れていると準備を終えたエミさんが声をかけてきた。
「はぁ、大丈夫ですけど・・・ガードのときにこれを使ってもいいですか?」
俺はサイキック・ソーサーをエミさんに見せながら言う。
「別にかまわないワケ。それじゃいくワケ!」
俺の問いに答えるとエミさんは俺たちに号令をかけた。
・・・除霊が始まって一分・・・徐々に俺たちの周りに霊が集まってきた。
・・・一分半・・・ヘンリーさんとジョーさんがダウン。
・・・二分・・・ボビーさんもダウン。
「やばい!残りは俺だけかよ!」
残りは一分。俺はソーサーを片手に必死にエミさんをガードしていた。
「横島さんがんばるのね〜。」
ヒャクメは今回も見学。あなたたまには助けてください。
俺が頭の片隅でそんなことを考えていると悪霊たちはどんどん数を増やしていった。
(残り三十秒。でもこれ以上増えると流石に対処しきれない。どうする?)
そう考えている間にもさらに悪霊は集まってくる。
「ちっ!しょうがない!」
俺は少しでも数を減らすためサイキック・ソーサーを悪霊に投げつけようとしたとき俺の頭の中にある記憶が頭を過ぎった。
「くっ!」
俺はその記憶に・・・俺が嫌悪する記憶によって体を一瞬止める。
「やべぇ!」
その一瞬の隙を突いて悪霊がエミさんに向かっていく。
「間に合えー!!」
俺は必死にエミさんと悪霊の間に走りこみ体を使って悪霊の進路を妨害した。
「霊体撃滅波っ!!」
俺はエミさんの放つ霊体撃滅波を見ながら気を失っていった・・・
「よ、横島さん大丈夫なのね〜?」
私は気を失った横島さんに駆け寄った。
「こいついったいどうしたワケ?あれぐらいの悪霊ならあの盾でも充分倒せるのに・・・」
エミさんは当然の疑問を口にする。
「横島さんはまだ霊力のコントロールが完璧じゃないのね〜。たぶん、投げつけたらその後どうなるかわからなかったからしなかったんだと思うのね〜。」
私はそれらしいことを答える
「ふ〜ん。ま、それでもきちんと仕事をこなしたんだから別にいいワケ。」
エミさんはそういってほかの三人の様子を見に行った。
私は一つの不安を確信した。
それは彼が『欲』が怖いと確信したときに感じた不安。
先ほど横島さんは確かにサイキック・ソーサーを投げようとした。
しかし、その瞬間体を硬直させた。
その時私はその不安を確信した。彼は力が怖い。それはわかっていた・・・
しかし、それ以上に彼は何かを傷つけるのが怖い・・・
それはおそらく『暴力』が人の心を・・・暴力をくわえる側も、くわえられる側も両方の・・・心を歪めてしまう事を知ってしまっているから・・・
今になって思えばそれは最初から感じられていた。
妙神山での修行中、彼はサイキック・ソーサーを作って見せた。
しかしいくら才能があるとは言えあの説明では腕に霊気の籠手を出すのが普通である。
なのに横島さんは盾を出した・・・
おそらく心のどこかで攻撃に繋がるものを拒否したせいだろう・・・
そして悪霊の心の声を聞き、その心を理解した。それを彼が攻撃できるとは思えない。
私は自分の考えに言いようのない不安を感じる・・・
このままではいつか横島さんが怪我を、いや、下手すると・・・・
そこまで考えて私は頭を振りその考えを打ち消す。
そんなことを考えるよりどうすべきかを考える。私はそのために来たのだから。
状況を整理してみる。横島さんは盾を出した。
つまり護るためのものを出した。しかしそれで攻撃が可能でもそれを使う事は出来ない。
ん?護るため?
私は不安のなかで一筋の光を見つけた。
それはまだ確信ではないが、もしかしたら・・・・
私はそれに賭けることにした。それは分の悪い賭けかもしれない・・・
でも横島さん?私を信じてほしいのね〜。
頼りないかもしれないけど、女の勘は当たるのね〜。
ましてそれがあなたのためなら・・・
私は決意を固めながら今だ気絶している横島さんを膝枕しながら頭を撫でた・・・
あとがき
え〜あの複線はネクロマンサーではなく横島くんのトラウマとなぜサイキック・ソーサーを出したのかを説明する為のものでした。まあまだ可能性はありますけどね。次はいよいよ弟子入り行脚の最後、闘龍寺です。ここでは新技習得予定!!
レス返し
初めにご意見、ご感想を寄せてくださった皆様に感謝を・・・
EVE様
かわいいヒャクメをこれからも応援してください。ネクロマンサーの笛が吹けない時のネタはかなり前から考えていましたがどうしようか迷いました。笑っていただけたなら幸いです。
彗星帝国様
それも面白そうですね。その状態で女の子に告白したら面白いかも・・・
亀豚様
横島くんの大阪魂は健在ですよ〜。原作と違ってツッコミですけど・・・
ゆん様
見事に吹けませんでした。エミさんはもう少しいじれたかなとも思います。反省。
ういっす様
うう、吹けませんでした。期待されたのなら申し訳ありません。
への様
エミさんならこんな感じかな〜と思って今回書きました。どうでしょうか?ちょっと面白みはなかったかもしれません。