インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「妖との仲介人 3件目(GS)」

ラッフィン (2006-07-16 02:28/2006-07-16 02:29)
BACK< >NEXT


事務所の前に到着するとタマモの横島にしがみつく力が強まる。そんなタマモに横島は安心させるようにギュっと肩を抱いてやり歩き出した。絶対にコイツは護ってやると誓いながら。そして、事務所に入ると・・・。

その誓いが早くも挫折しかけた。


いつもの所長室に今は怒気というか殺気というか禍々しいまでの感情が感じられた。その発生元はどこか?笑顔の美智恵、違う。彼女は逆に嬉しそうだ。では、隣の青い顔の西条、これも違う。そろそろ土気色になりつつあるし、大丈夫か?では、所長席でこちらを射抜かんばかりに睨みつけている夜叉か?正解。むしろ、それ以外に誰がいる?ってなもんである。

雪蛍とタマモはガクガク震えながら力いっぱい横島にしがみついて涙まで流している。あのおキヌですら膝が笑って動けなくなっているのだ。横島は冷や汗がダラダラ流れている。

「(あかん。もうダメかもしれん。でも、タマモと雪蛍は絶対護ってやるからな)」

自分の命はダメかもしれないが、雪蛍とタマモを護ると言う心は負けてないようだ。
まず最初に口を開いたのは美智恵だった。

「横島君。その子が・・・」
「そうです。昨日のターゲットにされていた妖怪です」

美智恵がタマモを見るとビクッとして、横島の後ろに隠れるタマモ。横島も落ち着いて返答しているようだが、空気がまだ戻ってないので内心はビクビクだ。
そして、昨日のターゲットがいると聞いて黙ってないのが令子である。

「あんた、自分が何やったかわかってるでしょうね?」
「そ、それはもちろん」
「あんたのせいでバレたら高い違約金を払わないといけなくなるでしょ!!」
「ひぃいいいいい。堪忍やーーー!しかたなかったんやーーー!」

令子の怒声に最近シリアスばっかりだった横島に久々の情けなさが現われた。それになんとなく安心する令子だったりするが、そんなことはおくびにも出さない。

「じゃ、とっととそいつを渡しなさい」
「え?なんでですか?」
「決まってるでしょ!退治するからよ。はやく渡しなさい。違約金なんて払いたくないもの」
「ちょっと、令子。あんた何いってる・・・「だって、違約金が高いんだもん。さあ、渡しなさい」」
「嫌です」

美智恵は令子の発言に口を挟もうとするが、それを令子の再度の命令に遮られてしまう。だが、それを応じる横島ではない。当然、拒否する。その横島の様子が令子の頭にさらに油を注いでしまった。

「あんた、丁稚の分際で何を言うのよ!」
「それでも、渡せません。コイツは俺が預かります」
「そいつは白面金毛九尾の狐なのよ?あんたなんか簡単に殺せるのよ!」
「白面金・・・なんですか?」
「白面金毛九尾の狐よ!数々の国を滅ぼした大妖怪!」

令子は横島は自分の下僕なのだから従えというが、横島は従わない。これは前でも同じだったろう。化け猫親子を助けるために令子と戦ったことがあるからだ。前は令子が圧勝したが、今はどうかわからない。シュミレーション室で横島に負けてしまったことがあるからだ。なので、今度はタマモの正体を教えるという方法にしたが、これも失敗。横島の中では『白面金毛九尾の狐』ではなく『ただの妖狐タマモ』なのだ。今更、危険だからと言われても・・・と言うことである。
タマモは自分のことを危険と言われて胸が痛かった。

「あれって、傾国の美女って言われてた妖怪ですよね?それじゃ、今はかなりの歳になってるはずじゃ・・・」
「この子は転生体なのよ。けど、妖怪に歳は関係ないわよ?」
「そうなんスか」

美智恵の説明を受けて横島は何かを確信する。今までの情けない顔は消え、再びシリアスの凛々しい顔になる。それにドキっと胸をときめかす乙女が3人。令子は相変わらず横島を睨みつけている。

「白面金毛九尾の狐って誰ですか?」
「だからさっきから、言ってるでしょ!あんたにしがみついてるそいつよ!」
再び同じ説明をすることになり、さらに機嫌が悪くなった。

「美神さん。コイツは『タマモ』ですよ?白面金毛九尾の狐じゃないです」
「ソイツは白面金毛九尾の狐の転生体でも白面金毛九尾の狐には変わりないわよ!」

横島の認識は『白面金毛九尾の狐』ではなく『タマモ』、さっきの美智恵の説明でより確信して、自信満々に言う。令子は激昂するも横島はこう言い放った。

「じゃ聞きますけど。あなたはメフィストですか?」
「は?」
「ですから、あなたはアシュタロスに造られた魔族、メフィストですか?」

突然の横島の質問に言葉を失う令子。メフィストというのは令子の前世の名前である。だが、横島の前世であった陰陽師の高島と出会い、人間に変化したのだ。これは、過去にとんだ美神と横島だから出来る会話だ。

「私は美神令子よ。メフィストじゃないわ」
「でしょう?なら、コイツも白面金毛九尾の狐じゃないですよね?」

これで、令子も美智恵も横島の言わんとしていることが理解できた。つまり、前世は白面金毛九尾の狐だったかもしれないが、今は違うと言っているのだ。横島の言い分は、前世なんて覚えているわけないでしょ!はっきり言って別人じゃないですか!と言っているのだ。

これには、美神親子も盲点だった。確かに前世なんて誰も覚えてないだろう。だから、別人といっていいのだが、タマモは殺生石から生まれたので記憶が復活する場合もある。そのことを主張したら、『そんときは俺が責任を持って処理します』と言われて黙るしかなかった。

タマモは嬉しかった。自分を『白面金毛九尾の狐』ではなく『タマモ』として見て貰えたから。こいつを信じてよかったと思えたから。

「ふん。もういいわ。勝手にしなさい」

ああまで言われると令子も引き下がるしかなかった。


ようやく、一段落ついたので今まで顔を青くして話に置いて行かれた西条が会話に加わって来た。

「横島君、例の件はすでに完了したよ」
「お!以外と早かったな。サンキュー」

西条の言葉で予想以上の速さに驚くも、自分にとっては嬉しい誤算だったので素直に礼を言う横島。ただ、ここにいる人でこの会話の内容を理解できたのは本人達を除けば美智恵だけだった。そんな当人達の世界で話して自分はのけものという状況に黙ってられないのが令子だ。どういうことだと問いただす。それを説明したのは西条だった。

「実は昨日、横島君に言われてね」

『西条、ターゲットは退治してねぇ。あれは文殊の幻影だ。で、お前に頼みたいことがある。ターゲットは俺の保護する妖怪だってことにしてくれねぇか?』

「ってことで、僕はその手続きをしたんだよ」
「へぇ・・・」
「あのときの耳打ちはそのことだったんですね〜」
「よかったね。タマモちゃん」
「うん・・・」

西条の説明で横島の耳打ちに納得したおキヌ。雪蛍はタマモが安全になったことを喜び、タマモ自身も嬉しく思っていた。令子も横島に多少だが、感心したようだった。

「で、これがその書類だ。確認してくれ」

西条はその手続きの内容を記した書類を横島に渡す。それを確認する横島。おキヌ、雪蛍、タマモはそれを覗き込むようにして見た。
内容は特に問題はなかった。タマモが悪さをしたらその責任を持つ、ってくらいである。問題はなかったが、横島は気付いたことを西条に聞いてみた。

「なぁ、西条。この保護した日が雪蛍が来た次の日になってるんだが、これはどういうこった?」

本来なら昨日になっているはずの保護した日時が雪蛍を保護した日の次の日になっていたのだ。これに疑問を持った横島は聞いてみると、西条は生徒に物を教えるように丁寧に説明をした。

「いいかい、横島君。タマモ君は妖狐だ。で、昨日は白面金毛九尾の狐を退治した日だよ?いくら目の前で退治したからと言って、そんな日に妖狐を保護したって言われたら匿っていると思われるかもしれないだろ?だから、日時をズラして別の妖怪だと思わせることにしたんだよ。君だって要らぬイザコザは避けたいだろ?」

その説明を聞き、西条の機転に感謝する横島。こいつはキザでエリートで金持ちで、おまけに美形で気に食わないが、悔しいことに優秀で頼りになる。横島は改めてそう認識したのだ。それでも、『自分の敵』という認識は変わらなかったが。

「おいおい、正義の公務員が書類を改ざんしていいのか?」
「なんのことだい?これは正式な書類だぞ」
「あんた、良い性格してるよ・・・」

互いに皮肉を言っているが、顔には笑顔が浮かんでいた。

「全く、正式にGSと認めてやって、給料も上げてやったのに恩を仇で返して・・・」

といっている令子にも苦笑が浮かんでいる。
そう、令子の言うとおり横島は正式にGSとして認められ、給料まで上がったのだ。これには令子の母である美智恵の尽力によるものである。

GSライセンスを持っているが、見習いである横島では妖怪を保護しようとしても許可されないのだ。そのため、令子に頼みにいったらちょうど、美智恵がいて横島の昇給ならびに一人前を認めることを令子に言ったのだ。
これにしぶしぶながら了承した令子、母親には逆らえなかった。


横島の両親が雪蛍に会いに来ていたときだった。突然、美智恵が訪問してきたのだ。両親は横島と雪蛍に『買い物にいってこい』という名目でその場を離れさせた。美智恵の目を見て自分達だけに話があると理解したから。
美智恵は部屋に入るなり横島の両親に向かって土下座したのだった。
自分は娘可愛さあまりに他人である息子さんを犠牲にしようとした。息子さんの最愛の人が犠牲になったこと。息子さんを一時とはいえ人類の敵にしてしまったこと。を素直に白状し、謝罪に来たのだという。

「私はあなたの息子さんに謝罪してもしきれないほどのことをしました。ですから、どんなことでも・・・「美智恵さん」は、はい」
「今すぐ出てってくれないかしら?」
「は、はい?」
「私が感情を抑えていられる間に出てってくれないかしら?」
「しかし、私はあなた方にしゃざ・・・」
バン!

美智恵の言葉は百合子の壁を叩く音で中断された。
百合子は感情を押し殺した声で美智恵に出てってと言うが、美智恵も謝罪したい思いでどんなことでもするつもりだったので、引かなかった。そのことで百合子の感情は抑えきれなくなってしまったのだ。

「私も一人の親だからあなたの気持ちもわかります。でもね。私も親だ!しかも、犠牲にされそうになった方の!だから、いくらあんたの気持ちを解れても許せないものは許せんのや!今後、私の前に姿を現すなや。あんたの顔も声も見たくも聞きたくないんや!」
「落ち着きい、百合子」

今にも美智恵に襲い掛かりそうな百合子を太樹は後ろから破戒締めにして抑え、今だに呆然としている美智恵に言い放つ。

「それから、美智恵さんでしたっけ?あなたもはやく出て行ってもらえませんか?謝罪と言うなら今後は忠夫のために何かしてやってくださいよ。そうするのでしたら、私達は何も言いません」
「それだけでは、私の気が・・「美智恵さん」はい。」
「はやく出て行って頂けませんか?私は基本的に美女には優しいのですが、あなたには該当しなくなってしまいそうなんですよ。今も落ち着いているように見えるかもしれませんが、内心、腹の底から煮えくり返っているんです。ですので・・・」

「とっとと、出て行け!」

太樹のあまりの迫力に美智恵の顔から血の気が引き、恐怖に彩られた。
それから、美智恵は『失礼します』といい、青い顔のまま出て行った。そこにちょうど買い物から帰って来た兄妹が入ってきた。

「ただいま。あれ?隊長はかえっ・・・「うわあああああああああああああああああ忠夫おおおおおおおおおおおおおおおおおお」どどど、どうしたんや?お袋!」

帰って来た息子の姿に我慢できなくなり、その胸で号泣する百合子。その後ろで太樹は静かに家を出て行くのだった。それに気付いた雪蛍は父を追っていった。
太樹は近くの公園にいた。拳を木に叩きつけて。
雪蛍は慌てて父を止めに行く。

「やめて。お父さん。怪我しちゃうよ!」

雪蛍に気付いた太樹は拳を打ち付けるのを中断し、雪蛍に振り向いた。その顔には一筋の涙が流れた跡が見えた。
手の傷を見ようとする雪蛍を太樹は抱きしめて言う。

「雪蛍、これからもお兄ちゃんの傍にいてやってや?」
「うん、もちろんだよ。私はお兄ちゃんが大好きだもん♪」

太樹の頼みに雪蛍は笑顔で答えるのだった。


ということがあり、美智恵は精一杯横島を助ける決意をしたのだ。それが自分に課せられた償いであると思って。

無事にタマモが横島の保護下に入ったので、今日はタマモ歓迎会を開くことにした。会場は事務所でおキヌと雪蛍が腕によりをかけて料理を作ってくれるとのこと。早速、横キヌ雪タマの4人は買い物に出かけた。ちなみにタマモは主賓なので来なくてもいいのだが、『横島の傍にいたい』と言われたので一緒に連れて行くことにした。

歓迎会はタマモにとっても満足するものだった。油揚げ料理がふんだんに振舞われたからだったが。美智恵と西条もタマモのことを歓迎してくれた。
歓迎会が終わり、横島兄妹とタマモは横島の家に帰って来た。

横島は早速、両親に電話を入れ、タマモのことを説明する。今度は2回目ということで素直に信じてくれたが。

「美少女か?美少女だったら大歓げ・・・ぶしゃあ!」
黙っとれ、この宿六が!!まぁ、私も娘が増えて嬉しいけどね。今度、絶対に私達に会わせなさいよ?」

と暖かい言葉(?)をくれたのだった。こうして、3日後には、正式にタマモは横島家の次女、横島タマモとなったのだった。

――数日後――

「じゃ、今日の授業はこれまでとする。号令」
「きり〜つ、礼」

本日最後の授業が終わりそれぞれ、ダベったり部活いったり掃除当番だったり行動し始める。横島は、雪蛍、ピート、タイガー、愛子、麗奈、瑞希とダベっていた。雪蛍は新しく出来た妹が可愛くて仕方ないらしく話題は専らタマモだった。それを女子は嫌な顔をせず聞いている。
横島はピートとタイガーにタマモのときに思ったことを話した。

「なぁ、ピート、タイガー」
「なんですか?」「どうしたんですジャー?」
「俺は、この前のタマモのことで思ったことがあるんだよ。妖怪についてな」

横島が感じたこと、それは人間は悪霊とか妖怪に襲われたときにGSなどに退治を依頼することで助けることが出来るが、人間が妖怪を襲う場合は妖怪は何もできない。もし、返り討ちにしても人間はGSを雇って無理やり退治されてしまう。例えどんな理由があろうともだ。危険だからという理由で。

「確かに悪いことした妖怪は退治されても仕方ないと思うが、静かに暮らしていたのに人間がそこを開発するからって退治されるのは可哀想だと思うんだ。」

「だから、俺は人間に邪魔されない妖怪だけの街を造ってあげようと思うんだ。」
「妖怪だけの街ですか?」

横島の考えに困惑を隠せないピート。街を造るだけの金もなければ、土地もないのであるから、どうするのか?横島はそのことも考えがあるという。

「それで、その準備が出来たら。俺は独立してその妖怪を助けることにするんだ。」

そして、横島の口から独立するという言葉を聞いたピート、タイガー。この言葉で横島がいかに真剣に考え、強い決意を持っているかを知った。

「俺はGSだけど、除霊事務所ではない。『妖怪仲介所』ってことでやることにする」

「妖怪を説得して人間と共存させるか、俺の造った街に移ってもらうか。話し合いの余地がなかったり、最終手段には退治するがな・・・」

「もちろん、除霊事務所ではないから依頼人は少ないだろう。でも、どっかで俺と同じ考えをもってくれている人は必ずいると思う。」

「妖怪だっていい奴はいるんだ。人間と同じで生きているんだし、命は尊い。俺はそういう奴らを助けたい」

「ルシオラが救ってくれた世界なんだ。汚いことでいっぱいになるより、奇麗なとこを残したいと思うから」

ピートは横島の考えにひたすら感心した。
そんな話をしているとクラスというか学校全体が揺れた。
というか漢達の雄たけびだった。

「なんだなんだ?」
「どうしたんでしょう?」
「何が起こったんジャー?」

話に熱中していた横島達は気付いてないようだ。ちなみに女子達は呆れて冷たい目を漢達に向けていた。一部の女子は黄色い声をあげて参加していたが。
横島はとりあえず、愛子に聞いてみた。

「この騒ぎはどういうこった?」
「あれよ・・・」

愛子が指差したのは校門のところ。そこにいたのは金髪のナインテールの美少女、タマモだった。それに気付いた横島は雪蛍にアイコンタクトを送る。お互い頷くと鞄を持って急いで教室を出た。そして、一年の教室に行き小鳩を強引に連れ帰る。急いでいても小鳩のことは覚えていたようだ。ただ、連れ出された小鳩はわけが解らないまま『え?え?』とアタフタするだけだったが。これを見た小鳩のクラスメイトは『まるで駆け落ちをするようだ』と後に語った。

「あ、横島〜♪」
「っとと、こんなところまでどうしたんだ?」
「そろそろ横島が帰るころだと思って」
「そうか」ギュッ
「キュウウウン」スリスリ

タマモは横島の姿を確認するなり、横島に抱きついた。
横島はタマモが迎えに来てくれたと知って思わず抱きしめる力を強める。それを嬉しそうに受け入れるタマモ、姿は少女なのに尻尾が左右に激しく揺れて見えるのは気のせいか?
雪蛍はちょっとムッってするも、同じくムッとしている小鳩にタマモを紹介してあげた。

「小鳩さん、この子が私の妹のタマモちゃん」
「へ?妹さん?」
「正確にはお兄ちゃんが保護した妖怪なんだけどね」
「横島さんは相変わらず優しいですね」

二人はお互いに微笑むのだった。だが、ほのぼのしていたのはここまで。何故なら・・・。

「横島、てめぇえええええええええ!」
「なんて羨ま・・・けしからん!」
「このケダモノオオオオオオオオオオオオオオ!」
「俺らの敵、女の敵、人類の敵だぁああああああああああああ!」

「野郎共!あいつに天誅を下し、あの可憐な少女を救うのだ!」

「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」」」」

クラスメイトの眼鏡を筆頭に漢達が横島に天誅を下すべく駆け下りてくる。否、飛び降りてくる。なんとも恐ろしい奴らだ。嫉妬は全てを超越するのか!!んなわきゃない・・・

「あの馬鹿共・・・なんかヤバイぞ。雪蛍、タマモ。急いで帰るぞ!」
「「うん」」
「じゃ、またなとっつぁ〜ん!」
「キャ!!」

そういい残すと小鳩をお姫様抱っこして自宅へと全力で逃げ出した。雪蛍、タマモもその後に続く。

「「「「「「「「逮捕だ〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」」」」」」

後ろでは漢達の雄たけびが響いていた。教室では愛子が走り去る横島達を眺めている。そこへ瑞希と麗奈が話しかける。

「愛子、負けちゃダメだよ」
「そうよ。勝負はこれからよ」

それに愛子は笑って答えた。

「これも青春よね」


あとがき

計画に3%の遅れもない。ラッフィンです(笑)

タマモン妹化決定!
それと断言しましょう。これ以上横島に妹、弟、姉、兄など増やしません!!
さすがにこれ以上は無理です。

シロですが、登場させます。というか今、私の練っている話では登場せざるをえません。ヒントは妖怪の街です。やっと、この話のテーマが出せました。

横島の両親の話ですが、私はこの部分が書きたかった。
私の主観ですので、こうは思わないという人もいるでしょう。
ちょっとやりすぎっていう人もいるでしょうが・・・
ご了承ください。

では、近いうちに次話でお会いしましょうw

レス返しです


whiteangel様

無事生還できました。シンクロ率は43%です(笑)


SS様

ありがとうございます〜。みなさんの意見とは違ったので不安だったんですよ。
気に入っていただけたようで何よりです。


通行人S様

雪蛍はタマモに自分も同じような状況だったからと協力的なんです。
この二人は大丈夫でしょう。
シロは今、私の考えている話を書くとどうしても出さなきゃ不自然になるので出します。その考えている話はもうしばらく先になるのですが・・・
とりあえず、シロの同居はありません。
>それと、文中「令子」が何カ所か「玲子」になってましたよ。
すいません、修正しました。


亀豚様

上にも書きましたが、シロは私の話の構想上出します。しばらく先ですが・・・
この話では霊力の修行をしているので文殊を比較的簡単に作ることが出来るのですが、原作ではこうポンポンと簡単に使えないので・・・

無事、生き残りました。これも美智恵のおかげか?


しゅん様

どんどん惹かれてくださいwただ、横島君の怒りに触れない程度に・・・
じゃないと、あなたが文殊の餌食に・・・

雪蛍とタマモは横島といつも一緒ですからレギュラーですよw
話は学園と事務所の二つで進行しますから登場キャラはちまちま入れ替わりますね。私はハッピーエンド主義ですから幸せにするつもりです。


LINUS様

愛子は青春を感じています。でも、簡単には引き下がりませんw

とりあえず、残りました。なんだかんだで美神さんは優しいですから。
ただ、美神さんにいいとこがないのでどっかで汚名返上しとかないと・・・
え?このままでもいい?それは助かりますけどねw


帝様

気に入っていただけたようで嬉しいですw
シロですが、登場しますが、妹になったり同居したりはしません。せいぜい、美神と同じく準レギュがいっぱいいっぱいです。
部屋は最初に明記しましたが3LDKですから。3部屋ありますので。横島、雪蛍、タマモで部屋は埋まりました。もう、『埋めるもの』は必要ありませんw

>・・・ちなみに今回の私的MVPは味噌汁w
ここに反応してくれる人がいたとはw


ハワイアンデブ様

原作の横島はただのセクハラ小僧で半人前のGSだったので許可が出せなかったんだと思います。あの煩悩はすごかったですし・・・

>原作を超えた
嬉しいですが、まだまだですよ。もっと精進する次第であります!
>そして気苦労の耐えない西条に乾杯ノ
これからも西条には美神親子に振り回されてもらいます。それが西条クオリティw


内海一弘様

兄貴的ですが、横島君に美形、エリート、金持ち、モテるは敵ですよ?

>タマモも同居したしこれからはなかなか嵐の予感ですが
学校ではヤバいことになってますw
青春始動ですw


HAPPYEND至上主義者様

そうです、ルシオラをロングヘアーにした感じなのでスレンダーです。ので、・・・は・・・さいです。
タマモは同居決定ついでとばかりに妹化しまして=親馬鹿再び参上って感じです。
追記・・・横島は無事生還しました。

ハッピーにはしますが、ハーレムになるかはぶっちゃけ考えてませんw
とりあえず、書いてくうちに一人でに歩いていくでしょうから。全てはその流れにかかってますw


わーくん様

>『横島タマモ』(=妹二人目)になるのか?
鋭いですねwなっちゃいましたwてへw
>妄想大暴走しなければいいんですが……(汗)
すいません、すでに手遅れです・・・(爆)
タマモはどれほど可愛く書けるかわかりませんが出来るだけやってみます!


ヒガンバナ様

ふむ・・・懲りないあなたには『超』『兄』『貴』なんてどうでしょうw
雪蛍は私がいただ・・・あぎゃあああああああああああああああああああ

作者閃光とともに消えたのでコメント不可・・・

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMIT1~] COiq COsI