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▽レス始

「二人三脚でやり直そう 〜第一話〜(GS)」

いしゅたる (2006-07-12 00:52)
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『……こ…まさん……よ……しまさん……横島さんっ!』

 自分を呼ぶ声に、彼は急速に意識を浮上させていた。横島は「ん……」と小さいうなり声を上げ、ゆっくりとまぶたを開いた。
 目の前で、巫女服を着た少女が、心配そうにこちらを覗き込んでいる。

「あれ……おキヌちゃん?」

 意識を覚醒させた横島は、ゆっくりと上体を起こした。
 そこでやっと、自分が固いアスファルトの上で気を失っていたことに気付いた。果たして、自分はそんな場所にいたのだろうか?

「ここは……? 俺達確か、リッチとかいう悪霊と戦ってて……」

『私もわかりません。なんでいきなり、こんなところにいるんだか……』

 答えておキヌは、視線で周囲を示した。それに倣って横島も周囲を見てみる。
 そこは、山の中の車道だった。自分達がいる場所は急なカーブの途中であり、右には崖、左には絶壁がある。すぐ近くに『落石注意』の道路標識があり――奇妙なことに、新装開店の怪しいキャバクラの入り口っぽいオブジェがあった。そこに、これまた怪しい薬が「取ってください」と言わんばかりに案内看板付きで置かれている。

「…………」

『…………』

 二人は揃って絶句した。なんというか、見覚えのありまくる風景だったのだ。

「……おキヌちゃん……」

『こ、今回は私じゃないですよ?』

 見覚えどころか身に覚えのあるおキヌが、慌てて取り繕う。横島は、「いやまあわかってるんだけど」とばかりに苦笑した。

「けど、ここって……」

『はい。私達が初めて出会った場所です』

 二人は周囲の風景を見渡した。改めて確認するまでもなく、例の人骨温泉近くの道路だった。どこを見ても山、山、山。すぐ傍で浮いているおキヌの体を通して、その後ろに見える風景も山であった。


 ってちょっと待て。

「お、おキヌちゃん! 体! 体どこに置いてきたんだよ!」

『ふえ? 体ってどういうことですか? 何かついてるんですか?』

 頭の上に?マークを浮かべ、自分の体を見下ろす彼女。そのままじっくりと観察し――ややあって、「ぴしっ」と効果音が入ったかのような表情になってフリーズした。
 ――数秒後、再起動――

『な、ななななななんで私、また幽体離脱してるんですかー!? 私の体、どこー!?』

「お、落ち着けおキヌちゃん! 近くにあるはずだ! 探そう!」

『は、はい!』

 うろたえながらも、二人はそれぞれ別方向に向かい、おキヌの体を捜し始めた。
 道路を進み、あるいは戻り、絶壁を登り、あるいは崖を降り、行ける範囲全てを探索した。


『二人三脚でやり直そう』 〜第一話〜


 さて、賢明なる読者諸兄は既にお気付きのことと思う。二人の身に起きたことが一体何であるかが。


 当の二人がそれに気付き始めたのは、まさに現在の探索中のことである。
 横島が違和感に気付いたのは、霊能力がほとんど使えなくなっているということからだった。文珠《捜》を使おうと思っても、その文珠自体が生成できない。栄光の手を伸ばして木の枝を掴むという短距離移動を試みても、その栄光の手さえも作り出せない。
 何かがおかしい。そう感じ始めた矢先、崖の下に続く獣道を見つけた。そこを辿って行くと、果たしてその先に、いつか見た祠があった。
 修繕でもしたのだろうか。崩れかけていた鳥居はしっかりと直立しており、祠の中の岩壁も傷らしい傷がない。以前はその岩壁の向こうに、凍りついた地下水脈に保存されたおキヌの遺体があった。


 ――待て。


 横島はそこでやっと、気付いた。修繕されたにしては、元通りになりすぎている。まるで……崩れる前に戻ったかのように。

「おキヌちゃん!」

 横島は祠の外に出て、大声でおキヌを呼んだ。ややあって、すぅっと空中を降りてきた彼女は、『ありましたかー?』と暢気な口調で問いかけてきた。

「ちょっとこの奥の壁の向こう側を見てきてくれる?」

『あ、はい』

 特に疑うことなく、彼女は素直に岩壁の向こうに壁抜けして行った。
 しばらくして――

『よ、よよよよよよ横島さはーんっ!』

 これ以上ないというぐらいに混乱した様子のおキヌが戻ってきた。その狼狽っぷりを見た横島は、自分の推測が的中していたことを悟った。

『わた、わた、私の体がー!』

「……氷漬けになってたんだろ?」

 問いかけると、おキヌはそれこそ首が取れるかと心配になるほどの勢いで、頭を縦に振りまくった。

「……どーしたもんかなー……」

 横島は額に手を当て、空を仰ぎ見た。
 自分達はおそらく、時間移動してしまったのだろう。そして到着した時間は、状況から考えてちょうど二人が初めて出会った時のこと。横島が霊能力をほとんど使えなかったり、おキヌが生き返ってないあたりを見ると、時間移動というよりは時間逆行と呼んだ方が良さそうだ。状況としては、いつだったか時空消滅内服液を口にした時に似ている。
 なぜこんなことになったのか――記憶を辿って原因を考えてみる。そして行き着いた結論は。

「美神さんの時間移動能力か、それとも俺の文珠かが誤発動したんだろーなー、きっと」

 つーかそれしか考えられん。とりあえず、それらのことをおキヌに話した。

(しかし、連載終了後から一気に第一話まで戻るってどーゆーことだ? これはあれか? やり直せってことなのか? 今までのことに後悔がなかったかって言われたらそんなことはないし、少なくとも一つだけはどーしてもやり直したいことがあるのも確かだけど。でも俺、どっかの四百歳の魔法使いみたいに「こんなポーズは嫌だー! やり直しを要求するー!」とか叫んだ記憶はないんだけどなー)

 話しながらも、そんなメタなことを考え始める横島。

(未来に戻る手段も簡単には思いつきそうにないし、まぁどーせだったらやり直してみるのもいいかもしれんなー。うん、それもいーか。よし、そうと決まれば早速、これから出会う美女美少女を軒並み口説き落として、男の浪漫のハーレムを実現――」

『よ・こ・し・ま・さ・ん?』

 底冷えするその声にハッとなって顔を上げると、背景にブリザードを背負った夜叉がいた。どうやらまた、考えていることが口に出ていたらしい。

「わー! か、かんにんやー! 仕方なかったんやー!」

『何が仕方ないことなんですか! ちょっとは真面目に考えてください!』

 言って、頬を膨らませてぷいっとそっぽを向く。そんな仕草もなんか可愛いなーとか場違いなことを考えてしまったのは秘密だ。

『それにしても……これからどうしましょう? このままだと私、美神さんの手でワンダーホーゲルさんと入れ替わりにここの地脈と切り離されるんですよね』

「うーん……そもそも、美神さんも逆行してるのかな? だとしたら死津喪比女のこともあるし、前みたいな迂闊なことはしないと思うけど」

『そうですね。まずは美神さんに確認してみま――「おめえら! そったらとこで何しとるべ!」――え?』

 会話中に割り込んできた声に、二人は驚いて振り向いた。
 そこには、おキヌとよく似た顔立ちをした巫女服の少女がいた。――氷室早苗である。
 二人は彼女を見るなり、顔を見合わせた。


「……あなたの話、この神社の由来に符合しますね」

 祠からほど近い場所にある、氷室神社。
 おキヌが早苗に、自分が三百年前の人身御供であること、その遺体が今も祠の奥に封印されていることを説明すると、そこに案内された。
 といっても、早苗も氷室神社も、二人にとっては馴染み深い。しかしこの時点で知っているのもおかしいので、当然ではあるが知らないふりを通した。
 そして、出てきた神主に死津喪比女のことも含めて改めて話したら、返ってきた言葉が冒頭の台詞である。
 ちなみに、なぜあの場所に早苗が来たのかというと、最近近くの人骨温泉ホテルで幽霊騒ぎがあったので、自分の神社とは関係なかろうが念のため、幽霊の出そうな場所を見て回っていたとのことであった。
 なお、その早苗は、横島から一番離れた場所で彼を睨んでいる。会うなりセクハラをかまし、早苗本人とおキヌのダブルパンチをもらった結果、以前と同じく最悪の第一印象を与えてしまっていたからであった。
 成長したように見えても所詮は横島だった。

「地脈堰が完成して三百年……死津喪比女は一体、どこまで弱ってるんでしょーかね?」

 とはいえ横島、ことおキヌに関しては煩悩より保護欲の方が先に出る。
 死津喪比女のことを知っている以上、前のように不用意に地脈から切り離すことはできない。この先どう行動するにせよ、まずは死津喪比女をどうにかしておキヌを解放しなければならなかった。

「それはわかりませんが……おキヌさんは、役目を終えたら生き返られるよう準備が整えられているのでしょう? 無理はせず、死津喪比女が完全に枯れてしまうまで待った方が良いと思います」

 神主の言うことはもっともだった。しかしそれでは、あと何十年先になるかわからない。おキヌは無言で俯き、ぎゅっと横島の袖を掴んだ。

「……あんたはそれでいーんでしょうけどね」

 袖を掴むおキヌの手を感じながら、横島は普段はあまり見せない鋭い眼光で、神主を正面から見据えた。

「おキヌちゃんが、三百年間どれほど深い闇の中で過ごしてきたか想像できますか? どれほど寂しい思いをしてきたかわかりますか? 俺は認めませんよ。これ以上、いつ終わるかもわからない役目に、おキヌちゃんを縛り付けておくなんてことは」

『横島さん……』

 それは、掛け値なしの横島の本心。そして逆行前の以前、死津喪比女に立ち向かおうとするおキヌを前にした美神も抱いていた想い。その言葉すなわち、死津喪比女を倒すという宣言に等しい。

「しかし、ならばどうするおつもりですか? この文献によると、相手はかなり強力な力を持った地霊……おキヌさんの話と総合して考えても、地脈堰などという代物を作れるような道士さえもが人身御供まで必要とした相手です。
 いくら弱っているといっても、そう簡単にどうにかできる相手とも思えません」

 まったく正論とも言える神主の言葉に、横島は言葉に詰まる。実質、地中深い場所に本体を持つ相手をどうすれば倒せるのか、見当もつかない。
 と、そこに。

「おキヌちゃん、あんまその男の言葉を真に受けるでねえぞ。どうせ、生き返ったあんたの体が目当てで言ってるに決まってるべさ」

 空気を読まない早苗の茶々……というか、心なしか以前よりもグレードアップした毒舌が入れられ、横島はだぁっと盛大にこけた。

「お、お前なぁ! 人が珍しくマジになってるっつーに!」

「おめさが何と言おうと、できねえことはできねえべさ! うちの父っちゃに無理難題ふっかけるでねえ!」

「誰がいつ、神主さんにやってくれって頼んだんだよ! 死津喪比女は必ず俺がどうにかするっつってるんだ!」

「それこそ大法螺だべ! おめさみてえな唐変木が、妖怪退治なんて大層なことできるわけがねえべさ!」

『ま、まあまあ二人とも……』

 ヒートアップする二人の口論に、おキヌが見かねて間に入った。口論に水を差された二人は、ふん!とそれぞれ反対側の方を向いた。

「ま、ともかくです。ここで話し合ってても埒が明きません」

 言って横島は立ち上がり、おキヌの手を引いて神社から出ようとした。

「今、人骨温泉ホテルに日本最高ランクのGSが来ています。とりあえずその人のところに行って、相談してきます」

 そして神社を後にする。おキヌは振り返って神主や早苗に向かってぺこりと頭を下げ、横島の後ろに続いた。


 ……神社の敷居を出る直前、「ここにいたか横島ァァァッ!」という怒号と共に血まみれになるというシーンがなければ、とりあえずは格好はついたのだが。


「……で、俺に雪山に登ってそいつの遺体を捜しに行け、と」

 美神の折檻によっていまだに血まみれの顔で、美神の後ろにいるむさ苦しい男の幽霊――自称明痔大学ワンダーホーゲル部員――にじとりとした視線を向けた。

「そーよ。お札もタダじゃないんだから、浮かせられるんならその方がいいじゃないの。なんなら、そっちの幽霊のコにも手伝ってもらったら?」

 自分が行くということは最初から考慮に入れていないあたり、まったくもって美神らしい。
 もっとも、今の横島とおキヌにとって、この一連の会話から導き出される結論――すなわち、美神は逆行してないということの方が、重要だったりするのだが。
 逆行時には同じ現場にいたはずなのだが、はて。

「……ま、いーか。おキヌちゃん、手伝ってくれる?」

『はーい』

 意外に素直に言うことを聞いた横島を見て、美神が怪訝そうに眉根を寄せた。

「何、横島クン? 今日は珍しく素直じゃないの。何か悪いものでも食った? まあ素直なら素直で別に悪いことじゃないけど」

 ここでおとなしく引き下がるあたり、まだまだ逆行前と比べて横島との付き合いが浅い。

「あんたが行けって言ったんでしょーが……けどそう思うなら、無事帰って来た暁には、是非混浴で一緒に――!

「調子に乗るなっ!」

「ぶげらっ!」

 ル○ンダイブを敢行した横島は即座に迎撃され、地面に顔面をめり込ませていた。おキヌはそれを、頬を膨らませながら無言で睨んでいた。


『どうしましょうか?』

 今日何度目になるかわからない問いかけ。吹雪の中であっても元気に歌を歌いながら二人の前を進むワンダーホーゲルの背中を見ながら、横島はうーんと首をかしげた。

「美神さんが逆行してないとなると……俺達だけで死津喪比女をどうにかしなけりゃならんってことになるよなぁ。ここの美神さんはおキヌちゃんとは初対面だし、前みたいに無条件で助けてくれるってこともないだろ」

 頼み込んだところでさっきの神主みたいなことを言われるだろうし、それでも無理に頼もうとすれば法外な報酬を要求されるだろう。貧乏学生の横島とお金に縁のない幽霊であるおキヌでは、どう転んでも美神の助力を得ることはできない。

「俺が前みたいな霊能力を使えたらいいんだけど……」

 つぶやき、栄光の手を発現させようとするが、まったく形にならない。かろうじて、技術的に簡単なサイキック・ソーサーが作り出せるといった程度だった。完全に、霊能力がほとんど覚醒していないこの当時のものに戻っており、今の横島はほとんど霊能戦闘力がなかった。

『あ、あの、横島さん……』

「ん?」

『いいんです、無理しなくても』

 言って、おキヌはにっこりと微笑んだ。

「おキヌちゃん?」

 その笑顔は……とても儚げで、今にもガラス細工のように砕け散りそうだった。

『死津喪比女のことを知っている今では、もう前みたいに成仏したいとか何だとか無責任なこと言えません。けど、だからといって、私なんかの為に横島さんが危険を冒すなんてしないで欲しいんです。
 生き返れないってわけじゃないんですから……私、待ちます。あと何十年でも、何百――「馬鹿を言うなっ!」――年で……も……』

 横島の怒号が、おキヌの言葉を遮った。

「おキヌちゃんは、本当にそれでいいのかよ! そんな泣きそうな笑顔でそんなこと言って、本当にそれでいいのかよ! 俺は嫌だ! おキヌちゃんをこんなところに置き去りにしたまま、どうして笑って過ごしてられるってんだ!
 ……いいかい、おキヌちゃん。よく聞いて欲しい。
 俺の前にはいつも美神さんがいて、それで俺の後ろにはいつもおキヌちゃんがいた。ずっと、それこそ何十年も前からそうだったって錯覚しちまうぐらいに……もう当たり前になってるんだよ、それが。今更、おキヌちゃんのいない風景なんて、想像もできない」

『よ、横島……さん……』

「だから、死津喪比女は絶対に倒す。そしておキヌちゃんを解放する。力がないなんてそんな泣き言は言わない。やるったらやる。絶対だ。不可能なんて知ったことじゃない。そんなもの、俺がひっくり返してやる」

(……そう。いざとなったら簡単に不可能をひっくり返すワイルドカード……それが俺なんだよな、ルシオラ……)

 そこまでまくし立てた後、胸中で今は亡き――いや正確には『今はまだ生まれていない』だろうが――恋人に語り掛ける。
 見ると、おキヌはぼろぼろと涙をこぼしていた。そのまま感極まったかのように、横島の胸に顔をうずめてきた。

『横島さん……ありがとうございます……』

「礼を言うのはまだ早いよ。それは死津喪比女を倒した後で、ね」

 子供をあやすように頭をぽんぽんと軽く叩きながら、横島は優しく言葉を返した。
 しばしそのままの姿勢で佇み――やがておキヌが泣き止んだあとで、『あのー……』と申し訳なさそうに声をかけてくる存在がいた。

「……ん?」

『そろそろいーでしょーか』

「あ、いたんだワンダーホーゲル」

『存在を忘れんでくださいっ!』

「悪い悪い。……で、何?」

『いや何って聞かれても……先、進んでいいでしょうか?』

「いやビバークしよう。あんたやおキヌちゃんはいいかもしれんが、俺は生身の人間だし。……けど言っておくが、幽霊のあんたじゃ人間と暖めあったりできないからな?」

 以前を思い出し、遠まわしに釘を刺すことを忘れない。ともあれ横島は、二回目ともあって非常に落ち着いた様子で、危なげなく任務を達成させたのだった。


「……じゃ、おキヌちゃん。これで一旦お別れだね」

 人骨温泉ホテルの前。美神が「横島クーン。置いていくわよー」と言いながら先に進むのを見送りながら、横島はおキヌとの別れの挨拶をしていた。
 今すぐにどうこうという手段がなかったため、一旦東京に戻って対策を講じ、改めて死津喪比女と対決することになったのだ。その為の一時的な別離である。

「必ず戻ってくる。なるべく早く帰ってくるから……それまで待っててくれな」

『はい、待ってます。きっと……戻ってきてくださいね』

「ああ、約束だ。……それじゃ」

 言って踵(きびす)を返し、「待ってくださいよ、美神さーん!」と叫びながら走り去る。その後姿が見えなくなる直前、彼は足を止めて振り返り、一度大きく手を振ると、再び走り去って視界の外に消えた。

『生き返ったら……一緒に歩いて行きましょうね。私達二人だけでやってきた、この過去の世界を――』

 おキヌは横島の去っていった方角を、その後姿が見えなくなっても見送り続けた。


 ――いつまでも、いつまでも――


 ―――あとがき―――

 プロローグに続いて初めまして、いしゅたるです。今回が初投稿です。
 新参者という身分にありながら、無謀にも逆行ものの連載作品にチャレンジ。逆行前の時系列に問題が起きないように、と考えて前話(プロローグ)のような形になりました。
 ただ逆行したりすると、元々の時系列で逆行した当人がいなくなるとか、そもそも元々の時系列がなかったことになるとか、ちょっと救いがないような気がしましたので。
 んで、この第一話でいきなり最初のボスが死津喪比女に決定。最初の難関としてはあまりにも難関すぎますが、封印のせいで原作ほど厳しい相手にはならないと思います。次回の修行編で、横島がどこまでパワーアップして戻ってこれるかによりますね。
 最後まで書ききれるかどうかわかりませんし、つたない文章と下手糞な構成力でどこまで皆さんを満足させられるか不安がありまくりですが、もしこの冒頭部分で気に入っていただけたなら、これからよろしくお願いしますm(_ _)m

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