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「蛇神様の極楽大作戦 第四話 (GS)」

WOO (2006-02-27 17:59)
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蛇神様の極楽大作戦

微妙に美神さんを優遇しています,違和感があるかもしれません。


第四話 蛇神様、良い意味で見込み違いをする。

さて唐突ですが美神除霊事務所です。

“この世全ての黒”の居城たる万魔殿、美神さんがオーナーで人口幽霊一号が居る事務所、それでいて事務所の裏ボスは黒キヌ様。

家事を一手に仕切る方のほうが立場は上なのですよ、何も美神さんが彼女に怯えているわけではありません・・・・・・・・・・・・・・ほんとですよ。

多分、おそらく、きっと、希望的観測で。

と、ここの支配権が誰かにあるかは兎も角として朝です。

ここの朝はおキヌちゃんが早めに起き出し朝食の準備、洗濯などをおキヌちゃんが行います、美神さんは用事が無ければ早朝には起き出しません。

大体おキヌちゃんが学校に行った後に彼女が用意しておいたブランチを食べるというのが日課です、仕事が夜のことが多い為かしっかり夜型人間の美神さんです、まぁお昼に暴れまわる悪霊が少ないのだから仕方がありませんが。

因みに夜の仕事に連れまわされるのは大概横島君です、翌日学校のあるおキヌちゃんを早々徹夜させるわけには行きませんから、必要な時は勿論連れて行くのですが二人で仕事が出来る時は二人で行くそうです、横島君も学生というのは黙認しましょう、突っ込んでもしょうがないです。

でもおキヌちゃんとしては横島君と一緒の仕事が減っているので少々不満です、黒キヌ様思考では美神さんが自分を除け者にして横島君を独占しようとしているのではと邪推しています、今の所遠くの音が聞こえる機械からは甘ったるい展開など聞こえてこないらしいですが不満は不満です。

年頃の男女が夜に二人きりというのは落ち着かないのです、添えがあの二人でも。

その辺りがジャプニカ暗殺帳に書かれているかどうかは秘密ですよ。

というわけで、美神さん夜の仕事が無かった時でもそれなりに起きるのは遅いのです、早く起きてもすることは無いですし、美神さんでも態々早起きして帳簿改竄に精を出したりはしないでしょう。

早く起きる日など仕事のある日ぐらいです。

ですから本日もいつも通り眠っています、昼から三人でのお仕事が入っていますがまだまだ惰眠を貪ってもいい時間帯、起きる必要はありません。

横島君が来る時間には確実に起きているのですが、それもまだ先です。

でも横島君が来るときには化粧も服装も整っているのは何故でしょうか。

唯単に寝ていると襲われそうだから、横島君ですから警戒してもいいのでしょうが襲われたら物理的に排除するでしょう、ちょっと弱い気がします。

女性として男性の前に出るなら身嗜みぐらいは整えるという意識でしょうか、それはあるかもしれません、美神さんも年頃の女性です、大いに考えられます。

それとも横島君だからでしょうか、天邪鬼な彼女でも先ず見映えで横島君の気を引こうとしているのでしょうか、その可能性もあるでしょうが、それだと恐らく自覚症状はないでしょう、芯から意地っ張りなのが美神さんです。

で、話を戻しますと。

美神さんが唐突に目を覚まします、何か飛び起きるような勢いで体を起こして辺りを見回します、何か不安なことでも思い出して飛び起きた感じです。

曰く霊感に引っ掛かるものがあったそうです、根拠は無いらしいのですが、この場合根拠などどうでもいいのです、強いてあげるならば感じたことこそが根拠でしょうか。

彼女はこの霊感とやらを信じます、今まで命まで助けた勘ですし彼女は霊能者です、その手の感性は磨き抜かれているのです。

そのせいで現在最悪の寝起きのようですが。

因みに彼女の予感は当たっています、この日はそれなりに彼女にとって動乱の日なのですから、飛び起きるほどの不幸の日というほどでもない気もしますが。

それは彼女の主観によります。

最悪の目覚めで起きた美神さんはそれ以上眠る気にもなれず起きることにします、時計を見れば九時の少し前です、彼女としては早目なのですが。


寝起きが悪いし、霊感も悪いことが起こると告げているのでご機嫌とはいきませんが不機嫌を露にすることもありません。

今誰も居ないと思っている美神さんです、人口幽霊に不機嫌を当たってもしょうがないですし。

それでも気分が悪いことには変わりありません、彼女としては霊感から悪いことが起こるとなっているので今日の仕事も取りやめにするつもりです。

命の関わる仕事ですし無茶をする気もありません、ギャラが無茶をするほどでもないからかもしれませんが、それでも収入がなくなるのは彼女としては不機嫌になる要因です。

いえ、彼女としても無理に出て精霊石でも使う羽目になったら赤字になってしまうのは判っているのです、横島君の文珠も万能でないことぐらいは理解しています。

高価な道具を使用する美神さんは下手すれば依頼料など軽く吹っ飛んでしまうほど道具を使ってしまう時があるのです、精霊石が一つ数億もすることから明白でしょう。

それに彼女にも恐れはあります、二度も思い知らされているのです、正確には一度かもしれませんが、命の関わる仕事の危険性など判っているのです。

教訓は横島君が氷に貫かれ、高島が額を貫かれる光景です、片方は彼女自身ではない悲しみかもしれません、ですが大切だと思っていた人は二度殺されているのです、目の前で。

一度は前世、一度はあり得たかもしれない、だけど無かったことになった現実ですが。

だから気分の悪い、予感の悪い日には仕事はしません、無茶をして死なれては目覚めの悪さなど比べ物にならないくらい後味が悪いのですから。

仕事を休む理由としては意地っ張りですから「面倒くさい」と横島君とおキヌちゃんには言っていますが、実際大名商売をやっているので疑われたことは無いのです、その辺りがちょっぴり悲しい美神さんのようですが。

そんな美神さんですが気分を変えようと台所に向かいます、食事でもして気分を変えるつもりなのでしょう。

「おキヌちゃんに今日の仕事はキャンセルって連絡しなくちゃ」と呟きつつ、お昼からの仕事なので昼間では学校に行くように言って置いたのです、仕事がなくなるなら早退させる理由もありませんから連絡は必要でしょう。

唯そのおキヌちゃん、今日は学校に行っておらず事務所に居るのですが。

台所にいたおキヌちゃんを見つけてちょっと驚いた美神さんでした、余り学校をサボらない子なのですから。


その頃の横島君ですが、先日と同じくやっぱり落ち着いていませんでした。

新居の広さが落ち着かないのもあります、メドさんがいることには慣れつつありますがまだ落ち着きません、仕事が三人ということも落ち着きません、最後の理由が一番大きいのかもしれませんが。

それでも仕事を無断でサボると美神さんのお仕置きですし、彼の中には行かないという選択肢はないのです、メドさんに頼れば暫く働かないでもいいのかもしれませんが、それは横島君には出来ません。

でも落ち着かない最大の理由はメドさんが事務所に一緒に行くと言い出したからではないでしょうか、それもメドさんからは事情説明無く行くと言われただけです。

これで慌てないわけがありません。

彼の頭の中には武器を構える両者の姿がはっきりと見えてしまったのですから、勿論彼の頭の中での話ですが。

それでも無駄に高性能そうな彼の想像力は色々な展開を思い浮かべているようです、どれ一つとっても碌なものでもないのですが。

まぁ、彼が何を考えようと腕を引っ張られてメドさんに連れて行かれてしまったわけですが。

なお、現在のメドさんのお姿以前の服装です、容姿は面影がある程度ですが服装は以前の自分を示すものを纏っています、何を思ってそれを身に着けているのかは彼女のみが知ることですが。


そして美神除霊事務所、再びです。

美神さんが横島君の家にメドさんが居ることが伝わっています、勿論キヌ様からなのですが、正確なところは微妙にぼかしています事実は伝えているのですが盗聴した肉体関係の辺りの事実は伝えていないのです。

その辺りで焦燥感を持たれては困るのですから、彼女としてもその点は口惜しいのですが。

そしてキヌ様とて馬鹿ではありません、嘘など吐けないのです。

勿論メドさんがやってもいない横島君を酷く扱っているということも駄目です。

確かに横島君に近寄ったメドさんは煩わしいのですがメドさんを物理的に酷い目に合わせる訳にはいかないのです、精神的にも難しいのは判っています。

黒キヌ様の時は黒に染まっていますから攻撃的になるのですがある程度理性が戻ると白キヌ様も顔を出します、そうなると理性的な判断もつきます。

今のメドさんに対して横島君が心を許しているのなんて判りきっているのです、彼女が理不尽に扱われれば横島君がどう思うかなども理解しています、もしかしたら彼女を逃がすために肝心の横島君が本格的に逃げ出してしまうかもしれません。

そういう横島君ですし、そもそもその辺りが判らなければ彼女とて横島君を好きになったかどうかは判りません。

彼の魅力の中には優しさが含まれるのです、それも種族を問いません、聊か女性限定の傾向はありますが優しいのは違いありません。

なんだかんだで自分も困窮しながら悪友に食事を提供したりしているんですから。

彼は友人にも優しいのではないのでしょうか、女性に対してあからさまでありますが。

ですから伝えられる内容も大したことを伝えられません、致命的な危機感を煽らないように事実を伝えるといった程度でしょうか。

冷静になるとそれぐらいしか無理だったのです、黒キヌ様状態が横島君に怯えられているのを自覚しているかどうかは知りませんが嫌われたくはありません、黒キヌ様がもう一度起きれば別なのかもしれませんが、ちょっと冷静になっちゃいました。

ただいつ爆発してもおかしくない爆弾なのかも知れませんが、例えば砂糖な雰囲気の横メドを見せ付けられるとか。

そして話を聞いた美神さんですが何も言いません、考え込んでいるのか椅子に凭れて上を見上げているだけです。

ですが平静でもないようです、微妙に不機嫌そうな感じですし「これが霊感に引っかかったのかしら」と唇の動きを示しています、声に出すほどではありませんが。

指など苛立たしそうに机をトントンと叩いています。

そして都合がいいのか悪いのか、それともこれがお約束であり流れなのか、事務所のドアが開かれ、入ってきたのが横島君と若返ったメドさんです。


先ず美神さん的な観点から言うとメドさん、ズルイです。

若返っているのがです、余りに理不尽です、因みにキヌ様このことは素で言い忘れていましたちょっと抜けているのがおキヌちゃん仕様です。

それは黒キヌ様でも墓穴を掘るというスキルで継承されているのです、いらないスキルでしょうが。

年増と言えない事が,ついでに自分よりも年下っぽい外見を手に入れていることが美神さん的にとても腹の立つことです、次に腹を立てているのはのこのことこの場に来ていることですが、何故これが二番目なのでしょうか?

まぁ、正直以前の服装でなければ同一人物だと言われなければ判らないでしょう、外見も若返っていますが、雰囲気も敵対心などまるでない穏やかさをもっています、生来の希少の激しさは見えるのですが、今のメドさんは以前のようなギラギラした、悪役じみた雰囲気が無いのです。

それが美神さんとしてはメドさんを事務所の中に入れて平然としている理由なのかもしれませんが、のこのこ来たことには腹を立てていますが。

因みにおキヌちゃんはメドさんに対して微妙に俯いた角度なのですが、そのせいで目が見えません、今現在の属性が黒か白かどちらなのでしょうか。

メドさんに引っ張られて入ってくる横島君を見た時は少々黒っぽい気配が生じた気がしますが。

で、美神さんですが、この時点で余り危険があるとは思っていません、メドさんを助けたという横島君の行為に嘘は無いでしょうし、そもそもメドさんがそんな芝居をする理由がわかりません、魔族の彼女ならそんなことをする必要などないのです。

美神さんを殺したいなら一人のところを襲えばいいだけですし、横島君が居ても余り差はないでしょう、戦力の差は大きなものです、自分のような裏技を警戒する必要が余り無い相手です。

となると本当に助けられて何らかの理由で居座っているのだろうと思うしかありません、おキヌちゃんからはメドさんが居る辺りで、彼が気に入っているから居座っているとは聞いていませんし、これは認めたくないから言わなかったのかもしれません。

まぁ、判らないなら聞けばいいんですが。

「で、メドーサ。あんた何の用があって来たのよ」

当然の疑問です、嘗ての敵のところに態々来る必要がありません、自分に何かの用件があるのだろうかとも考えているでしょうが、それが何なのかは推測不可能です。

「なんだい、もう少し違った歓迎をされると覚悟してたんだがねぇ。どういう風の吹き回しなのさ」

と少々訝しげなメドさん、もしかしたら武力衝突くらいは覚悟していたのかもしれない。

まぁ、彼女としては動きやすい戦闘用ということで嘗ての服を着てきていたのですが、自分を判り易くする為もあったのですが人間の普通の服よりは遥かに丈夫な生地で出来ています、余り積極的に戦うつもりはありませんが用心の為に、プロの端くれなのですから。

「違った歓迎のほうが良かったのかしら、メドーサ。で、用件は何?態々あんたが来るんだから用事ぐらいあるんでしょうね」

その言葉にマタマタ驚いた表情のメドさんです、彼女にとっては美神さんはそれほど物分りのいい人間ではなかったはずなのですから、まともに会話したことすら碌にありませんが。

因みに横島君は「メド」とか「美神さん」とか言ってはオロオロと交互に二人の女傑を見るのみです、役に立ちませんね。

この場に立っているだけで立派ですが、おキヌちゃんの方にもチラチラ視線を投げかけていたりします、役に立ってはいないようですが針の筵を味わっています。

その間にも女傑間の言葉の応酬は続いているのですが内容だけを端的に伝えると。

メドさんがやってきた理由は、「忠夫が虐められてるんじゃないかと思ってねぇ」だ、そうです、ちょっと過保護な理由ではないでしょうか、まぁ、虐められていたかもしれませんが調度本日から、セクハラのお仕置きは虐めじゃありませんし。

虐められる理由が自分にありそうなので出張ってきたのかもしれませんが、それなら昨日行ってあげましょうよ、気付いていなかっただけでしょうが。

ですが、美神さんとしては「虐める」という表現はムカつきます、そもそも横島君には本日は問いただすつもりではあったのですが痛めつけるつもりはありませんでした、気分的に殴っていたかもしれませんが、何時もの事ですし。

因みに彼女はメドさんと横島君がやったとは思っていなかったりします、何だかんだでボーヤな横島君にそんな度胸は無いと踏んでいるのですセクハラはしているだろうと確信していますが。

思い返すと昨日何もしなかったのはメドさんにセクハラでもして日課を済ましていたからだろうと思っています、自分以外で充足させたと思っていることについて彼女がどう思っているかは知りません。

セクハラしたら殴るのに自分以外だと不機嫌だとは我侭です、素直な美神さんは美神さんではないでしょうが。

ですから美神さんは反論しますが「あんた達のじゃれ合いを見ていたらそう思うさ」と言われて頬を赤らめて怒鳴り返してしまう美神さんです「じゃれ合う」という表現が恥ずかしかったのでしょうか。

あと、今まででお分かりだと思いますが美神さん、少々横島君を気に掛けています、意地っ張りですから自覚していても表に出そうとしていませんが、メドさんは気付きます、人生経験が数十倍以上違うのですから当たり前のことでしょうが、小娘の意地等通用しないのです。

以前の横島君のセクハラ行為を知っているメドさんとしては、横島君が気に入っているから美神さんは手元に置き続けているのだと思っています、確かに優しいなどの利点はありますし、彼女が気に入った部位もあります、悪い少年ではないのですが、彼のセクハラ癖はそれを含めて許容できるほど気に入っていないと手元に置かないと判断したのです。

男女関係になるとセクハラしなくなり、メドさんとしては今は被害が無いのですが、逆に横島君のほうがお疲れかもしれません。

ですから「虐め」云々は建前で美神さんに対して横島君は自分のものだと主張しに来たのが本当のところです、勿論噛み付いてくるとは思っていました、ですが不機嫌そうですが会話が成り立っています、少々拍子抜けです。

そして、治っているようなのにまだメドさんが横島君の所に居ることについて言及し、住所が変わっていることについても問います、因みに建前は従業員の住所が判らないと困るとのことです、扶養家族も履歴書には書きますね、立場的には養われるのは横島君でしょうが、因みに扶養を問うと夫婦や内縁関係になりますよ、美神さん。

それに横島君扶養控除を受けられるほど給料もらっていましたかね。

で、メドさんから横島君が気に入ったから暫く同居すると言われてキヌ様共々額に井桁が張り付きます,住所の変更については狭いから引っ越しただけと言われます、こちらは本当に狭いので反論は出来ませんが、気分的にムカついているんでしょうが。

ムカついている理由がからかう様な調子のメド様か、狼狽する横島君かは知りませんが。

キヌ様が徐々に黒キヌ様にチェンジしそうな感じです、どうでもいいことですが、ここ数日はノーマルモードよりも黒でいる方の時間が長いような。

それにしても美神さんが大人しいです、彼女は少なからず横島君に対する独占欲があります、黒と化してもいいはずです、それなのに静かです。

嵐の前の静けさでしょうか。

いえ、彼女としてはメドさんの様子から危険を感じては居ません、素直になれないから盗るなとも言えません、そうなると丁稚とでも言って渡すまいとするのですが、それも言いません、唯彼女としてもメドさんを都合がいいとは思ったのです。

調度いい時に来た、ムカついていますがその考えがあります。

彼女の中の懸案事項の筆頭は自分が魔族に狙われることです、それをメドさんが知っているかどうかは判りませんし、自分が危機に陥ってもメドさんが助けてくれることを期待しては居ません。

では次の懸案事項は何でしょうか。

横島君です。

魔族、悪霊のような存在からの脅威ではありません。

文珠です。

あの霊能が便利すぎるというのは近くに居る美神さんはわかっています、決して万能ではありませんが使い方次第では人間のスペックを超えることが出来る道具です。

神魔の位階すら昇ってしまうのではないかと思うことすらあったようです、その度に横島君を見て自分の考えを疑ったのですが、普段の彼からは其処までシリアスな問題が来るとは思い辛いのですね。

ですがその能力に目をつけた人間が居たらどうでしょう、神魔は悪く言えば人間の力を軽く見る傾向がありますが、同類である人間が横島君の力を見たらどうなるでしょう。

驚くでしょうか、感心するでしょうか、畏怖するでしょうか。

畏怖するでしょう。

そして恐いものというのはあると嫌なのです。

自分に降りかかっていなくても理解できないものは排除したい、それが人間の性です。

その為に理解できないことを理解して、受け入れられないものは排斥して、最大多数の最大幸福を模索してきた人間です、ですがこれは最大数の幸福の為には少数の不幸を容認しています。

少数の不幸を当然の如く生産するのです、安息の為に。

それがわかっている美神さんとしては今一番恐いのは人間なのかもしれません。

そのことに対して憤りがあるかといえば美神さんも余りありません、理解できないものが恐いから、届かない存在が恐ろしいからといわれる代表は霊や妖怪です。

それを狩ってきたのは自分達がGSとして祓ってきました、中には無害な存在も居たでしょう、食べる為に仕方が無かったものも居るでしょう、それに食べられた存在は食べた存在の安息の為の最小の不幸です、仕方が無いことです。

そして霊能者は生活の為にそれらの者を祓います、生活の為に。

ならば同じ理解できないものとなりそうな横島君はどのように扱われるでしょうか。

美神さんが懸念していることが現実になる可能性はあります、余り広まっては居ませんが、誰が嗅ぎ付けるかはわかりません。

そして横島君の欠陥ともいえるのですが、彼は戦闘技術が高いわけではないのです。

逃亡や回避は上手いのですが体術などは知りません、発想が美神さん譲りな所はありますが人外との戦いです、人間同士の効率のいい戦い方等は未知でしょう。

ですがメドさんならどうでしょう、横島君が人外に好かれるのは判りきっています、今は気に入っているだけと言っていますがメドさんの目が気に入らない種類です、盗られそうな感じの、ですから襲われたりしたら助けるでしょう。

メドさんが横島君の保険になることは期待できます。

話を聞くうちに今のメドさんが都合の良い状態というのも判りました、魔族との繋がりが断たれているというのなら都合が良い。

ですから美神さん、メドさんと話しているうちにこんなことを言い出します。

「メドーサ。あんたうちで働きなさい」


後書き

今回は少し真面目ですか、ドロドロとした修羅場を期待された方は御免なさい。

ですがこれは極楽大作戦です原作にある程度沿います、勿論逸脱したり付け加えたり削除したりはしますが、前提としてメドさんを事務所に問題なく入れるというのがあります。

というわけでメドさんの事務所所属。

次はバタバタ風味でいきたいですが。

>ヒロヒロ様
美衣さんだと蛇に喰らいつくよりは仲良くなりそうな気がしますね。
どっちも大人ですし。

>貝柱様
まぁ、そんな本屋なのですよ、そんな。
頑張りますので長くお付き合いお願いいたします。

>ヽ|・∀・|ノシ様
今回黒くなくなっちゃいました、爆弾ですが。

>ジェミナス様
百合子さんは出したいんですがねぇ、そう言えばあの頃って横島文珠持っているはずだから時期的には大丈夫かと、ジャプニカ暗殺帳はぼちぼち出します。

>六彦様
黒の発祥、己の中の暗黒闘気?

本のほうは黒い方は案外魔界に居ないとかストレートな方が多くて。
>野原様
今回はソフト目です。
連投はしていないんですが。

>そっちこそ様
有難う御座いました

>D様
黒キヌ様は少し沈静化、ですがキヌの目論見は通りませんでした。
ここの美神さんは意地っ張りではありますが学習しないわけではないのです。

>ミアフ様
この時期シロタマは居ない時期ですね、タマモのほうは時期を早めようかと検討中です。

>ななし様
黒の最終形態は姿が変わるとしています、衣装がゴスになったり髪が白くなったり、刺青が浮いたりと。

>菅根様
メドさんは可愛くいきたいです。
後自滅が黒キヌ様保有スキルです。

>神曲様
貧乏少女はそのうちに(多分)
暗殺帳を見た美神さんよりもその存在を知っているのか人口幽霊って感じですが、そして自分の名前は載っているのかとか。
鐘さんだけでも出したいですねぇ。

>樹海様
イギリスでまともに食えるのはフィッシュ&チップス(これも微妙)、何故かカレー(行った店の差かもしれません)、マクドナルド(全世界標準といいながら日本の方が旨い気がする)、というか世界展開しているファーストフード、菓子類。

横島君は美味しく、そして末永く蛇の餌です。

>knt様
そう言えば黒に立ち向かうというのは見たことが無いような、黒対黒はあったんですが。

>内海一弘様
ええ、ありませんでした。ほのぼのでしたよ、最後の数行を除いて、コツは見なかったことにすることです。
これからも偶にほのぼのを挟みます。

>酉の巣様
ふぁてが好きなのでそのネタを引っ張ってきちゃってましたから。

>LINUS様
余り対決にはなりませんでした、というか次回それっぽいかな。

若返ったメドさんは無敵ですよ。

>とんちゃん様
キヌ様は黒と白と灰色を行ったりきたりします、白も少々黒くなるかもしれないですが。

美神さんはどうなることやら。

>緑翠碧様
どくへびは猫に食べられるからだめなんですよぉー、というか山猫とかは平気で蛇を狩りますし。

>蓮葉 零士様
メドーサ(女蜴叉)≠メデューサなのは知っていたのですが、ここではライダー=メドと立場は同じだと思っていてくださいゴルゴン三姉妹の末の扱いです。

>なまけもの様
確かに文法上可笑しいですね、ご指摘有難う御座います。
千冊と言っても大型書店なら十万冊越えてる店も色々ありますし、問題ないかと。
後現在は平安の後ですね。

>矢沢様
搾り取られた横島君です、普通死にますね、多分最期のほうは血でも出るのが普通です。
動くのは次回ぐらいから。

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