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「蛇神様の極楽大作戦 第二話 (GS)」

WOO (2006-02-24 23:53)
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蛇神様の極楽大作戦


第二話 蛇神様、黒キヌ様と戦う。

さて黒キヌ様が再び横島君のお部屋に居ります、何も言わずちゃぶ台の上に朝ごはんを用意しています、黒い笑みを浮かべて。

銀シャリ、玉子焼き、ナスの味噌汁、ほうれん草のおひたし(このメニューは材料を使い切るにはよろしいのです、横島君のお家に材料残しても仕方がありませんから)、納豆(関西人の横島君が食すかどうかは知りません)、日本の朝食です。

余談ですが作者はこんな朝ごはん三年は食べていませんよ。

美味しそうな朝食です、横島君なら「うまい、こらうまい」と猛烈な勢いで食べてくれるでしょう、それだけで微笑ましい食卓の完成です、それが三人分あれば。

横島君は知っています、黒キヌ様が料理を作ってくれる時は自分の分も作るのです。

つまり三人分必要なのですがちゃぶ台の上には二人分しかありません、食器が足りないと言うオチはありません横島君の家にたかりに来るバトルジャンキー用にもう一人分常備されています(なお、ユッキーが自前で用意しております)。

勿論既に座っている黒キヌ様の前にはあります「さぁ、横島さん」と目が言っている先には横島君のぶんの朝食が並んでいます、しかしどう見てもメドさんの分はありません。

かなりいい度胸です、黒キヌ様、それともこれこそが黒の本質なのでしょうか、メドさんがメドーサであることなどまだ知らないでしょうが、知っていたところで変わらなかったのかもしれません、黒の属性を関するものには戦闘力以上のものが備わるのですから。

黒い彼女は真にツワモノなのです。

ですが横島君はこれで美味しくご飯を食べられるツワモノのではありません。

ツワモノだったら彼の苦しみ少しは減るでしょう、減らない彼は軟弱なボーヤです。

ですが流石にメドさんとしてもこれには少々お怒りです、ここまであからさまに無視されるとメドさんとしては小生意気な(メドさん主観です、勿論黒キヌ様が三百歳超えていようと小娘には代わりません)小娘にお仕置きでもしたくなっても不思議ではありません。

元々の性格が好戦的です、今まで大人しかったのは気圧されていただけです。

やられたらやり返すのです、それが世界の原理です、特に彼女達では当たり前のことです、欲しいものは奪い合うのが当然の理なのです。

よって、メドさん、相手がやる気満々である以上向けられた挑発に対しては何倍にでも返してやろうと思います、先ずは占有権の主張でしょうか。

因みに彼女は自分がこの冷遇を受けているかを理解していますよ、勿論横島君は理解していませんが、漠然とマズイとは判っていますが、黒キヌ様の思慕のあたりはちーっとも理解しておりませんよ、それが横島君なのですから。

なので「座ったらどうだい」とメドさん自分の分は用意されていないちゃぶ台に座り横島君にも座ることを促します、口元をにやりと歪ませているあたり何かお考えなのでしょう。

横島君が座ると、座ってもお二方のご尊顔を眺めるのに忙しく一向に箸を手に取る気配はありません、食事どころではないのが正直な所なのではないでしょうか。

「さぁ、どうぞ」と進めてくる黒キヌ様、ですがメドさんここで横島君の箸を自分で取ります。

そしてそのまま玉子焼きをとり半分ほど食べてしまいます。

味は良かったのでしょう、美味しそうに咀嚼しています。

その姿を黒キヌ様箸も折れんばかりに見ていますが何も言いません、存在を無視しているのですから声を掛けることなど出来ないのです。

その様子をメドさん一瞥して、次の行動に出ます、メドさんにお箸を取られてしまっている横島君です、彼としては自分だけ食べるわけにはいかないのでメドさんが勝手に自分の分を食べてしまうのはそれはそれで構わないのですが。

その横島君の口の間にメドさん食べかけの玉子焼きを放り込みます、反射的に横島君も咀嚼して嚥下してしまいます、なおメドさん間接キスだとかは気にしません。

昨晩はそんなもの比べ物にならないものを口に含んでいるメドさんです、唾液程度は動じないのです、そんな生娘の時期はとうに過ぎているのかもしれませんが。

ですがその様子を見せ付けられた黒キヌ様はどうでしょう、彼女は年齢的にはかなりのものですが経験的には生娘で通るのではないでしょうか。

となるとメドさんとしては何とでもない行為でも彼女にしてみれば羨ましい行為になるでしょう。

食べさせてあげるのは黒キヌ様のやってあげたいこと十位に入る行為なのです、因みに一位は横島君の絶対従順化調教だったりしますが、まぁ黒キヌ様ですよ白キヌ様はそんな黒いことちょっぴりしか考えていませんよ。

あからさまな挑発に対して黒キヌ様のお箸は皹が入りました。

メドさんは「どうだい」と味を聞いています。

やっぱり反射的に頷いてしまう横島君です。

この二人だけでやってくれるなら甘酸っぱすぎて砂糖でも吐き出しそうですが、横島君もこれには怖さも戸惑いも忘れてしまったのか少々呆けてメドさんを見ています。

そしてメドさん妖しく笑って「どうも一人分しかないようだからねぇ。分けて食べようじゃないか」と次には味噌汁の具、茄子を半分齧って横島君の前に持っていきます。

どうでもいいですが液体を滴らせた食物を半分齧る仕草が何とも艶かしい気がします。

流石に横島君も二度連続は躊躇いがあります、耳に届いたお箸の崩壊音も気になります。

ここで素直にこれを食べたらよろしくないことが起こるのではないかと、そもそも初心な横島君は恥ずかしいと言う理由も存分にあるのですが。

ですが目で、そして口で「嫌なのかい」と言われて拒否する横島君でしょうか。

まぁ、拒否したら天誅ですが。

拒否の出来ない横島君はそちらも口に入れてしまいます、その瞬間に木の棒が致命的な破壊を負った音が響き渡りビクッと横島君が震えたのですが、勿論音の方向には黒キヌ様ですよ。

本当に二人だけ見ているとバカップルですね、メドさんとしては攻勢としての甘々な行為なのでしょうが、もし彼女がこの行為に病み付きになったら横島君の家の食事時間は絶対恐怖領域となるでしょう、何人たりとも立ち入れない甘さの壁に覆われるのです。

ですが見せ付けられたほうとしては溜まったもんじゃありません。

それも見せ付けられているのは黒キヌ様です、黒の巫女様です。

「くすくす・・・・・・・・」と呟くように笑っていますよ。

はっきり言って泣かれたり怒られたりするほうが遥かにマシでしょうね、含み笑いをクスクスやられるのに比べたら。

何考えているのか、全く判らないですし。

それともこれこそが笑ってゴーゴーなのでしょうか?

手は万力の如く力が篭り、顔には笑顔、口からはクスクス、生じる気配は「この世全ての黒」、アンリ・ブラックとでも名づけましょーか。

因みにそんな黒キヌ様に対してメドさんはそれは幸せそうな表情で味噌汁を啜って口に含みます、口に含んだまま・・・・・・・・・。

横島君の頬に手を添えて頭を近づけて・・・・・・・・・・・・・・・メドさん横島君からさっと離れます。

さっきまでメドさんの頭があった位置の壁に折れて尖っている箸の残骸が四つ刺さっています、黒キヌ様の投擲でしょうが中々の腕前のようですね、唯の木切れが壁に刺さるだなんて、微妙に箸に黒いものが纏わりついているような気がするのは気のせいでしょう。

気のせいですね、きっと、・・・・・・・・追及するのが怖いからじゃありませんよ。

なお黒キヌ様何事も無かったかのようにお味噌汁を啜っておられました、何事も無かったように綺麗に正座して。

横島君はお箸を見て全身から脂汗を流していましたが、それはもう滝のように、ガクガクブルブルと震えている姿は黒キヌ様ではありませんが可愛らしいほどです。


しかし黒キヌ様もメドさんにこのような手段に出られると無視する訳にもいきません。

無視をして忌々しい甘えた空気に晒されてしまったのですから、同じ轍を踏むことなど出来ないのです。

そして得た結論は敵を知らなければ戦いには勝てないと言う至極当たり前の事でした。

黒キヌ様としては横島君に群がる害虫、いや食べちゃった様子なのは黒キヌ様も判っているでしょうから飢えた狂犬でしょうか、そんなメドさんのことなど知りたくも無いというのが本音かもしれません、徹底的に無視していましたし。

よって黒キヌ様、怯えている横島君に慈母の様な笑みを浮かべて「横島さん。この方どなたですか?」と尋ねます、横島君はその言葉だけで動揺が増すのですがその微笑も恐ろしいものです。

ですが「横島さん?」と柔らかく促されると横島君に拒否権は御座いません、これは尋ねているのではなく紛れも無く尋問なのですから。

そこでメドさんですが、彼女は見せ付けるだけでは気が済みません、というか横島君があからさまに怯えているのが可哀想にも思えていたのです。

昨夜の様子から横島君に女性経験がないのはメドさん把握しています、横島君に特定の女性がいないこともです。

これは二回目のあたりで見抜きました、お人好しそうな横島君です、誰か特定の人が居たら最初の逆レイプっぽいのはともかく二回目には応じないでしょうから。

自分が意識を失っていた間も何もしなかったのでメドさん案外真面目だと判断したのです。

だから横島君が責められるのは筋違いだと思ったのですが、メドさん正攻法タイプではありません。

真正面から抗議しようとかそういう風には考えが回らないのです、それにやはり無視の仕返しと言うのも残っていますし。

「私かい。忠夫は私の男だよ」どうやら占有権を主張するようですね。

ですが黒キヌ様「くすくす、横島さんこの方どなたです?」と黒さが若干濃くなって再度横島君に問いかけます、メドさんちょっぴり顔に怒りが出ています。

このままでは言い合いになるかもしれません、なったらなったで面白いでしょうが、当事者はメドさんと黒キヌ様の二人ではなく三人です。

現在へたれているのですが三人目が居るのです。

横島君ですが、どうも存在感が薄い気がします。

「あ、あの」

と絞り出す声も、弱々しく可哀相なほどです、恐らく現状が胃にきたのか胸の辺りを抑えているのも痛々しいのですが、鋼鉄の胃袋を持っていそうな横島君が感じる胃の痛み、胃の中で硫酸でも精製されているのでしょうか?

横島君の声で二人の注目が彼に集まったりもしているので不条理なほどの勢いで胃の痛みが増大しているのかもしれませんがそのあたりは気にしても仕方がありません。

注目されているほうが問題です、黒キヌ様は微笑をたたえて横島君を見ていますし、メド様はメド様で目で何かを訴えています。

脅すとか、そういう感じではなく妙に艶かしい感じで目で訴えているのです。

横島君の記憶の中では夜の記憶を思い出すような視線でしょうか。

そして横島君の口が開かれます、この口を開くのにどれほどの勇気を絞ったのかは判りませんが容易くは無いでしょう、主に黒キヌ様が原因ですが。

雇用主に怒られているようになれば彼としては何時もの事なのでどうとでもなるのですが修羅場の経験なんて彼には皆無なのです。

今までもてない君だと思っていた彼がこんな時の対処法を知っているはずがありません。

これは黒キヌ様も同様のはずなのですが何故に彼女はこう横島君を追い詰めているのでしょうか、それが黒の性質なのでしょうか、経験だけなら横島君と変わらないはずなのに、少々不公平な気がします。

なお、これ以後質疑応答のような会話が繰り広げられるのですが割愛します、洒落にならないほど長く黒いものになりそうですから。

メドさんの名前を言った瞬間「あらあら、小竜姫様に連絡して毒蛇退治を」とか、美神さんには黙って欲しいと伝えたら返答せずに微笑んだり。

メドさんがここに居候するというようなことを告げると・・・・・・・・・・・・・・・・ガクガクブルブルですよ。

唯一ついえる事は非常に心の衛生によろしくない会話でした。

まぁ、今日はひとまず帰りますねと黒キヌ様が仰られた際の横島君の顔ときたら。

恩赦を受けた冤罪の死刑囚ってこういう顔かもしれない思います。


なお、黒キヌ様がお帰りになった後、居候のお礼だよとメドさんがおっしゃられて、メド様のギリシャ料理なるものを振舞われ(お金はメドさん持ってました)、緊張から開放された反動か「こらうまい」とがっつく横島君が居たとか。

メドさん的に更に飼いならしおこうという目論見と、横島君のストレスから高ぶった興奮を鎮めるために昼から交合したりとそれはもう肉っぽい時間をお過ごしになられました。


なお、黒キヌ様、何故か遠くの音が聞こえる機械を机の前に置きながら書き物の最中です。

表紙には“よいこのめっさつしりーず ジャプニカ暗殺帳 おキヌ”。

くすくす笑いながら書き綴るその姿が・・・・・・・・・・いえコメントは致しません。

サバトを前にした魔女っぽいなどとは申しません。


○月△日 天気:晴れ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

よこしまさんのおへやにどくへびがいた、かまれたらよこしまさんがたいへん、こんどばるさんをたいてみよう。

ああ、でもよこしまさんのからだにもうどくがまわっているかもしれない、きよめるためにはとくせいのどりんくをつくってさしあげないと、とってもすなおになるおくすりだからどくのようなあしきものはきえてしまうでしょう。


後書き。

第三話、何とか日刊ペースでしょうか、今日が限界かもしれませんが。

はい、よいこのめっさつしりーずが公開です、これからおキヌの登場の際にはこれを付け加えてもいいかもしれない。

あと、こういうシュチュ希望とかありましたらどしどしお願いいたします。

>akk様
展開のほうでも面白く出来るように頑張ります。

>ジェミナス様
共存はさせてもいいのですが、そっちはそっちで面白いかもしれませんし。
令子とかワルQとかベスパとか(作者の好み)。
全員食っちゃうのはないですねぇ、収集つきませんし。

>読石様
殴り合いならメドさん負けません。

>TORA様
怖いおキヌちゃんは好きですか?

>神曲様
ふぁてはネタとしては使いますが上下関係までは、まぁメドさん少々ライダーっぽくしようかとも思っていますが。

後出ましたジャプニカ暗殺帳。

>D様
最強のギャグの黒キヌ様ですからねぇ、今回ちょっぴりあっさり目ですが。
まぁ、一度で終わったら流石に。

>ジン様
ですから壊れですってば。
黒桜=黒キヌですので、黒騎士王=?誰でしょうね。

>とんちゃん様
嫉妬の心は父心とかそんな台詞が元祖嫉妬団にあったような、うろ覚えですが。
ですが召還できそうですね、嫉妬マスク。

>無貌の仮面様
メドさん出るとあの人でますね、必然的に。

>内海一弘様
まぁ、今回はドローです、さっさと決着つくと後で困りますし。

>滑稽様
受難>幸福の比率でしょうが、横島君には幸せな不幸を、メドさんには天下無敵の幸福をがモットーです。

>白銀様
メド様突き進みました、横島君は私生活からピンチです。

>ヤシチ様
怖い恐いガタガタブルブルですね。
恐い黒キヌ様が参ります。

>アイギス様
冷静こそ恐いのです、錯乱の方が恐くないのです。
黒表記、いいかもしれない、後日一回やってみるかもしれません。

>なまけもの様
いや一般人なら呪い殺されているのでは。

横島君とメドさん確かに相性よさそうです。

次の強敵は、だれでしょうね。

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