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▽レス始

「霊装せよ!!霊能救急捜査隊!! 第四章 (GS+レスキューポリス)」

煌鬼 (2006-02-17 03:11)
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「はぁ・・・・はぁ・・・・」

一人の少年が森を駆ける。何かを探すように、何かに助けを求めるように

「僕が・・・・・・なんとかしないと・・・」

少年は生い茂る森を抜け、都会らしき場所へと出た。そしてそこから少年の目に映るは、エクシードラフト本部。

「助けて・・・・兄ちゃん!!」

少年は痛烈な思いを胸に、また駆け出した。


第四章 親子の絆を護れ!!爆弾トラック!!


「ふぁ〜、今日は何もないから平和っスね〜」
「気を抜くなよ横島。こういう平和な時こそ、何かが起きる事が多いんだ」
「うっス。そりゃ気は抜かないっスよ」

正木の言葉を受け苦笑する横島。その光景を見ながら、雪乃丞やピートも和んでいた。すると、突如正木のデスクに付属している電話が鳴った。

「どうした?・・・・・正門に子供がいて、横島に会わせてと言っている?」

正木の言葉を聞いた横島が腰を上げると、「ちょっと見てきます」と言って部屋を出て行った。そしてそのまま門まで行くと、一人の少年が立っているのが見えた。そしてその少年を見た瞬間、横島は思わず声を上げて驚いた。


「け、ケイ!?」
「横島兄ちゃん!!」


そう。かつてゴルフ場開発などの時に、猫叉の親子を助けた事があった。その時、母親と一緒に生活していた子供が、ケイなのである。

「ど、ど〜したんだケイ?ここにまで来て、なんかあったんか?」
「た、大変なんだよ兄ちゃん!!母ちゃんが・・・」
「ミイさんに何かあったんか?」
「母ちゃんが・・・・・・・・誘拐されたんだ!!」
「な、何〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

これが、事件の始まりだった・・・。


「つまり、君のお母さんはトラック運転手をしていて、君を学校から向かえに来て帰る途中、魔族の襲撃を受けたんだね?そして、ミイさんは君をなんとか逃がしたと」
「うん。アイツ・・・東京を吹き飛ばす兵鬼を運ぶって言ってた」
「なるほど・・・どうやら今回の事件、魔族絡みかもしれないな。ピート、調べられるか?」
「はい」

ピートは正木の指示を受けると、PC内に納められた魔族犯罪者リストをチェックし始めた。そして、一人の魔族を見つけた。

「あ!最近魔界刑務所から、一人の魔族が脱獄しています。名前はガベル、中級の魔族で元魔界において一・二位を争うほどの戦闘兵だったようです」
「恐らくソイツが、日本に潜入。そしてなんらかの方法で兵鬼を持ち込みんだのだろう。マズイな、もし奴が東京に侵入すれば、ミイさんに加え、多くの人々が犠牲になるだろう」
「そんな!!」

ケイが悲痛の叫びを上げた瞬間、ベキッと壁をぶち抜く音が響いた。皆がそこの見ると、壁に拳をめり込ませて怒る雪乃丞の姿があった。

「母を人質にするなんて・・・万死に値するぜ!!許さねえ・・・絶対許さねえ!!」
「雪乃丞の言う通りだ!!命をなんとも思わない奴を、俺も許せない!!」
「僕も同感です」

三人の意思が見事に重なったのを確認すると、正木は一つの言葉を放つ。

「エクシードラフト出動!!」


場所は代わり高速道路。その中に一台のトラックがスピードを上げながら走っていた。運転手はそう、ケイの母親のミイである。その横で精霊石弾の込められた拳銃を持っているのは、日本人の外見をしていながらも、中身は魔族のガベルである。

「もっとスピードを上げろ」
「これがこのトラックの限界です。もし無理に速度を上げれば、事故を起こして東京へと行けませんよ」
「ちっ・・・・・・しょうがねえな」

そう言うと、ガベルはちらっとサイドミラーを覗き込んだ。すると・・・一台の赤い車が迫っているのが見えた。

「なっ!?エクシードラフトか!!ち、読みが早い。さすが文殊使いのいるだけはある」

そう。このガベルの指摘どおり、横島の文殊で【探/索】を発動させ、ガベルの現在位置を突き止めたのである。

「待てーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ちぃ、ガキが!!」

ガベルはそう言うと、後ろの車目掛けて精霊石弾を発射した。

「やべ!!」

運転していた雪乃丞は大急ぎでハンドルを切り、それを回避する。

「どうします?このままじゃ平行線のまま、東京に着いてしまいます!!」
「どうすっか・・・うかつには近づけないしな」
「俺に考えがある。ピート、運転代われ」
「どうする気ですか?」
「見れば分かる。とりあえず、一度車を止めて霊装するぞ」

雪乃丞が車を止めると、三人は一斉に無線機を取り出した。


「「「霊装!!」」」


霊波ジャケットを纏った三人はそれぞれ乗り込むと、再びトラックを追跡し始めた。


「ふぅ・・・どうやら逃げ切ったようだな」

ガベルが安心した次の瞬間、ミイは思いっきりハンドルを右に切った。それにより、トラックが右に流れガードレールを擦りながら走行する。

「てめえ、何しやがる!!」

ガベルがミイに掴みかかろうとすると、今度は反対に左へと切った。それにより、ガベルは左のドアに顔をぶつけ悶絶する。

(こうなったら、意地でも東京へ行かせる訳にはいかない!!)

ミイがそう言ってまたハンドルを切ろうとするが、横から拳銃を突きつけられてしまった。

「このアマ、次やったら承知しな≪コンコン≫」

ガベルが台詞wを言い終える寸前、突如ドアの窓を叩く音がした。ガベルがその方を見ると・・・・・・霊波シャフトを構え怒りゲージMAXのレッダーの姿があった。そう、雪乃丞が提案したのは、横島の文殊による【隠/密】で近づき、ガベルをボコるというものだった(苦笑)

「な、お前は横島「じゃかましいわ!!」≪ベキッ≫ぐは!!」

ガベルは霊波シャフトでぶん殴られ、フロントガラスを突き破って外へと飛ばされてしまった。しかし、ガベルも吹っ飛ばされる寸前、弾丸をレッダーに向けて放ったため、火花を散らして手を離してしまった。

「後は頼むぞ雪乃丞!!ピート!!」

レッダーは二人にトラックを託し、地面に転がる。そして火花を散らしながら立ち上がると、同じくなんとか立ち上がったガベルと対峙する。

「おのれ!!貴様等がいなければ、こんな事には!!」
「やかましいわ!!ケイとミイさんとの絆を断ち切ろうとしやがって!!オメーだけは絶対許さん!!」

レッダーはそう言うと、霊波シャフトに全霊力を込め始めた。そして文殊【粉/砕】を作成すると、シャフトへと込めた。


「行くぜ!!【悪意粉砕斬り】!!!!!!!!!!!!!!」


レッダーはそのまま跳躍し、上空から縦一文字にガベルを切り裂いた。それにより、切り裂かれたガベルはまるでガラス細工のようにヒビが入り、砕け散ったのだった・・・。


その頃、ガベルが去ったにも関わらず走り続けるミイにピートが車を近づける。

「ミイさん!トラックを止めてください!!」
「ダメなんです!!このトラックには爆弾みたいな物がどこかに積み込まれていて、トラックを止めると同時に霊的センサーがそれを感知し、爆発するんです!!更に、その爆弾が爆発すれば、このトラックの積荷にあの悪魔が入れた何かがあるんです!!」
「・・・そうか!!兵鬼は爆薬を起爆剤にして起動するのか!!ブルース、なんとか出来るか!?」
「任せろ!!レッダーに貰ったこいつで」

ブルースはそう言うと文殊を取り出し、【透/視】でトラックを見始めた。すると、ちょうど運転席の真上にセットされているのが分かった。

「ちぃ!!こうなったら、キース!!」
「なんです!?」
「後は任せた!!」
「ええ!?」

ブルースはそう言うと、一気にトラックの上に飛び乗り、爆弾をもぎ取った。それにより、タイマーが起動してしまった。残り10秒

「うおおおおおおお!!超加速!!」

ブルースは超加速で一気にトラックから離れると、そのまま空中に向けて爆弾をぶん投げた。そして超加速が解けた瞬間、ブルースは爆風により吹っ飛ばされてしまった。

「ぬああああああああああああああああああああ!!」

ブルースは火花を散らしながら転がる。しかしなんとか無事であり、立ち上がった次の瞬間・・・。


≪ドゴン≫


ブレーキの間に合わなかったミイのトラックにぶつけられ、更に吹っ飛ばされてしまったのだった(笑)


その後、無事ミイは救出された。横島と雪乃丞がそこそこダメージを負ったが、家族の絆が戻ったことでそれすらも痛いとは思わなかった。


あとがき
いや〜停滞していた霊装救急を再び起動しましたw
ネタ探しに翻弄しましたねほんとwとにかくネタがないと厳しいものです。
さて、次回はあの“三人組”が日本に帰ってきます。レスキューポリスを見ているなら、多分すぐに分かりますw

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