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▽レス始

「ヒーロー見参!! エピソード三十一(GS+色々)」

煌鬼 (2006-02-14 00:13)
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「ねぇ、本当にここにおキヌちゃんの気配があるの?」
「心配すんな。ちゃんと言霊で検索した結果、この“人骨温泉”辺りに反応があったんじゃい」
「それにしても、ここでおキヌ殿と美神殿が出会ったのでござるか・・・」
「・・・アイツもね」


美神事務所の面々は、コブラに強引に乗りながら人骨温泉へと向かっていた。すると、とある崖の方向に気配を感じたのか、静流が声を上げた。


「美神殿。あの崖の方から何か霊波を感じるが、調べた方がいいか?」
「そうね・・・頼めるかしら静流?」
「任されよ」


そう言うと、美神はコブラを止めた。そして静流が降り立つと、崖の辺りを調べ始めた。


「ん・・・この霊臭・・・・もしや!!」


静流はそう言うと、木にロープを巻きつけると、一気に跳躍した。そして落下していくと、一つの祠を発見し、その場へと着地した。


「ど、どうしたのよ静流!?」
「来てくれ美神殿!!何かありそうだ!!」


静流の言葉を聞き、美神たちもロープを伝って祠へと降り立った。そして皆が中に入ると・・・そこには・・・。


「「「「「お・・・おキヌちゃん(殿)!?」」」」」


氷漬けにされた・・・・おキヌの遺体が存在した。


エピソード三十一 囚われし巫女


「一体・・・何がどうなっているんだ!?何でおキヌ殿の肉体がここにあんだ!?」
「こっちが聞きたいわよ!!」
「落ち着くのだ美神殿。どうやらこのおキヌ殿の身体から漏れる霊気が、流れにのってこっちにまで薄っすらと流れてきたのだろう」
「でも・・・何故遺体が・・・・こんな崖下しあるのでござろう?」
「さぁね。でも、この遺体・・・そしてこの辺りに何か秘密があるんでしょうね」


皆がそれぞれ辺りを探し出した。すると、突如祠の入り口辺りでガラっと何かが転がる音がした。


「何奴!!」
「誰よこんな時に!!」

シロは霊波刀を全開に、タマモは狐火を作り出し振り返った。するとそこには、ショートカットの黒髪に、巫女服を着た少女が・・・二人の様子から恐怖のあまり固まっていた。そして、二人が力を納めた次の瞬間・・・。


「いやーーーー!!人殺しーーーーーーーーーーーーー!!」
「何を言うでござるかあああああああああああああああ!!」
「何て事言うのよーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


追いかけっこが始まった(苦笑)


「いや〜悪いな“少年”。せっかくの休日なのに手伝わせてしまって」
「気にしなくていいですよヒビキさん。僕も今日は特に予定もなかったですから」
「そうか?でも悪いなw」
「僕でよければいくらでもお手伝いします」


そう言いながら、ヒビキと少年は仕事に追われ始めた。そして時間が経ち夕方になった頃、最後の客が出て行った。


「ふ〜、お疲れ少年」
「あ、はい。お疲れ様です」


そう言いながら、二人は椅子に座りまったりしだした。すると、突如“たちばな”のドアが開いた。そしてそこから出てきたのは・・・。


「よぅ、ヒビキ」
「ご無沙汰だな」


政樹を背負った、ダンキとサバキだった。


「お、おかえり!」
「おかえりなさい」


ヒビキはシュっとお決まりのポーズをとりながら迎えた。


「ど、どうしたんですか?その人?」
「ん、おお!明日夢君か!」
「実は、バケガニの魔化魍を退治して帰ろうとしていたら、コイツが河川敷で倒れていたんだよ」


そう言うと、ダンキは畳の座敷に政樹を寝かせた。すると、それを見たヒビキが驚きの声を上げた。


「あれ、こいつってもしかして!?」
「おう。前にヒビキが屋久島で出会った男だろ?」
「ああ、間違いない。だけど、何があって倒れてたんだろうな・・・」


意識を失った政樹が目を覚ますのは・・・もう少し後になるだろう。


「いや〜勘違いしてすまなかったけろ。まさか東京からきたGSだったとは思わなかったべさ」
「事情が分かってもらえたのなら助かるわ」


美神たちはさきほどの巫女少女“早苗”に呼ばれ、彼女の実家である神社へとやってきた。


「それにしても、この神社のあたりにはなんともいえない感じがするでござるな」
「そうね。なんていうか・・・・・・強引な手法で結界が張られていたような感じがするわ」


五感が鋭いシロタマコンビが辺りを見回す中、美神たちが神社の門をくぐろうとしたその時、突如彼女たちを拒否する結界が発動しだしたのだ。


「な、なんなのよこれ!!」
「く・・・強力な結界だ美神殿!!」
「こうなったら、言霊で強引に・・・」


そう言って、きたろうが解除の言霊を作ろうとした瞬間、突如皆の頭の中に知っている人物の声が流れた。


(やめて、その人たちは私の大切な人よ!!)


すると、その声に従うかの如く結界は止んだ。それを見た美神は、驚きの声を上げた。


「な、なんでおキヌちゃんの声が聞こえたのよ!!」
「どうやら、この地に何か秘密があるのは、間違いなさそうだ」


静流が結界の流れを見ると、そこには何かを犠牲にしたような後が視えた。そう、それこそがこの事件に大きく関わる事であったのだ。しかし、この時はまだ誰も知らなかった。強大な悪意が地で蠢き、地上を混乱に至らしめかねないほどの闇を纏った怪物が封印されている事を・・・。


「ふぁ〜」


一人の少年が、とある座敷で寝転がりながらあくびをしていた。少年の頭は、褐色肌の膝の上にあり、いわゆる“膝枕”をしてもらっていた。少年の膝枕をしているのは、褐色肌にロングの黒髪、男のロマン?である巫女服を纏った少女。そのスタイルは半端じゃなく、身長もかなり高い。しかし本当に驚く点は、彼女が“中学生”だと言う事だった。


「どうした博亞(はくあ)?」
「ん・・・・いや、今エヴァの声がしたような」
「気のせいだろ。今アイツは過去の弟子の修行に行ってるはずだ」
「そうかな〜・・・まぁいっか。今は真名ちゃんの膝枕が気持ちいいし♪」
「ふふ・・・・そう言ってくれると嬉しいものだ」


そう言いながら、真名と呼ばれた少女は博亞の頭も撫でた。少年より年が下にも関わらず、その姿は慈しみのある女性のようにも見える。少年もなでなでを受け気持ちよさそうにまた眠りに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つけなかった。何故なら・・・。


「呼んだだろがアホーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


魔力全開のエヴァに、頭をサッカーボールのように蹴られ、吹っ飛ばされてしまったからだ。


「なっ!?・・・・エヴァンジェリン!!何をする!!」
「フン、コイツが私の呼んだ声を空耳だと勘違いしたのが悪い」
「だがムシャクシャして蹴りをするとは・・・殺るか?」
「ほぅ・・・・・・・ちょうどいい。あいつを巡る戦いも、ここで終焉だな」
「それは・・・・・・・・・こっちの台詞だ!!」


そう言い、真名がベレッタを取り出し、エヴァが魔法の矢を構える。そして、二人は互いに向けて放った。しかし・・・・・・・・。


「喧嘩は却下!!」
≪バシュンバシュンバシュン(弾丸が貫く音)・ブシュブシュブシュ(魔法の矢が突き刺さる音)≫
「あんぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


二人を止めに入った博亞が、二人の攻撃をモロに受けてしまったのだ(汗)。そしてそのまま、地面に倒れこむ。


「だ・・・・・大丈夫か先輩?」
「無事か・・・・博亞?」


二人が心配そう?に尋ねると、博亞は何事も無かったようにスクっと立ち上がった。


「あ〜痛かった。全く、真名ちゃんもエヴァも手加減してよ。素で回復遅れちゃったじゃないか」
「「いや普通は即回復しないだろ」」


二人の同時ツッコミを受ける博亞。すると、エヴァは何かを思い出したかのように一枚の封筒を取り出し、博亜へと渡した。博亞がそれを見ると、微妙に険しい表情を見せた。


「どうした?」
「騎士協会からだ。某地区において・・・え〜と」
「死津喪比女。タチの悪い地脈を操る妖怪だろう」
「今回の依頼は決闘騎士団総動員か?」


真名の問いに、博亜は首を横に振った。そして、手紙の内容を続ける。


「えっと、今回は決闘騎士団より剣の紋章者・・・・つまり俺が選ばれたって事か」
「盾や槍、弓でもなく剣のお前が相手という限り・・・結界関係の厄介者らしいな」
「あ、ちょっとまって。どうやら自身の仲間なら数人は同行可だって。あと、どうやら向こうではGSと合流しろって書いてある」
「GSとは・・・・・せいぜいオカルトGメンが協力要請をしてきたんだろう」
「行くなら・・・私も行くぞ」


そう言い、真名はすくっと立ち上がった。


「だね・・・・・じゃぁ、俺たち三人の力。初披露といきますか♪」
「フン、せいぜい援護を頼むぞ。【銃撃の巫女】」
「お前こそ、派手に撃ちすぎて消耗するなよ。【闇の福音】」


む〜っと言いながら二人はにらみ合い出してしまい、博亞はそれを止める羽目になったのだった。


一つの地に、力持ちし者たちが集結し始めていた・・・。


あとがき
はぁ・・・・・・・もう遅くなりすぎて申し訳ありません。なんだか20年越しの因縁に加え、進級試験等の都合上色々悪夢に襲われました。いや、言い訳がましくて本当にダメっすorz
正直、また一ヶ月以上投稿が出来なかったら、この作品を完結できるか自信ないです。
構想は出来ているんですが、執筆の邪魔が多すぎてかなりまいってます。とりあえず、今回はこの辺で・・・。

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