ブラドー島から帰った次の日の夜、横島とルシオラはステンノとエウリュアレから夕食に招待されていた。
2人とも長旅で疲れているだろうし、日ごろ世話になっている礼がしたい、ということであったが、
「姉さんはブラドー島でのことを聞きたいんだそうです」
エウリュアレが台所でくすくす笑いながらそう言った。それが本当の目的なのだと言わんばかりだ。
「ちょっと待てエウリュアレ、食事に招待しようって言ったのはあんただろ?」
ステンノが真っ赤になって妹に抗議する。
彼女はどんな事があったのか聞いてみたいと言っただけである。それにエウリュアレが『それなら夕食にでもお誘いしましょうか』と答えたのだが、今の彼女の言いようではステンノが本当の目的を隠して招いたみたいではないか。
横島とルシオラも笑いをかみ殺しつつ、
「まあまあ。ところでどうして小竜姫さままでいるんスか?」
小竜姫は卓袱台の前にぴたっと正座してお茶を飲んでいたが、横島の質問にちょっとばつの悪そうな表情を見せた。
「今日はお仕事なんです」
小竜姫の回答に横島は首をかしげて、
「仕事? また何か依頼っスか?」
「いえ、ステンノさんとエウリュアレさんの様子を見に来たんです。2人が人界に住むのは認められましたけど、完全に放置するというわけにもいきませんので」
神魔界では、2人の罪を問うとまではいかないが、デタントの状況下で人界での居住を認めるか否かについては議論があった。そこを小竜姫が自分と横島が預かるということで通したのだ。姉妹には引け目があったし、アシュタロスとの戦いではこれ以上ない戦力になってくれるはずだから。メドーサを含めて3姉妹は竜族に属するので、事件を担当した小竜姫にはそれなりの発言力があったのだ。
「ああ、保護監察みたいなもんっスか。なるほど……」
『前』にルシオラがGS本部に受けた処分を思い出して頷く横島。正直あまり面白い話ではなかったが、まあ仕方のない事なのだろう。
すると小竜姫は彼の心中を察したのか、
「いえ、そこまで深刻な話じゃないですよ。預かった以上、ちゃんと世話をしないといけないっていうだけですから」
確かに姉妹が何か問題を起こせば小竜姫の責任になるが、『仲間』にそんな心配は要らないから気楽なものだった。
「これからちょくちょくこちらに来ることになると思いますけど、よろしくお願いしますね。横島さん、ルシオラさん」
そう言って最高の笑顔を『横島に』向ける。横島はかなりどぎまぎしたが何とか理性を保って、
「あ、いや。小竜姫さまにまで手間かけさせて申し訳ないっス」
横島にしては殊勝な返事だが、どうやら女神様の微笑みで一時的に邪心が清められたらしい。ステンノがおかしそうに笑って、
「あはは、ずいぶんと謙虚なこと言うんだね。何か変なものでも食べたかい?」
「そのネタはもーいいっちゅーんじゃ!」
プライド(あったのか?)を傷つけられた横島ががあーっ!と突っ込む。
「悪い悪い。ま、少なくともこっちからは何もする気ないからその辺は安心してくれていいよ」
「はい、信用していますから」
しかしあんまり相手にしてもらえなかった。小竜姫からのフォローもない。グレて畳に指でのの字を書く横島。
「マ、マスターっていったい何なんだろう……」
「まあまあヨコシマ、元気出して」
ルシオラ自身も横島を『主』として接しているわけではないので、慰めの言葉も今いち月並みである。そこへ台所からエウリュアレの声が聞こえた。
「姉さん、運ぶの手伝って下さいますか?」
「ああ、今行く」
ステンノがお盆に載せて持って来たのは、肉じゃが、卵焼き、煮魚、味噌汁といった非常に家庭的、というかルシオラ的には何かの意図を感じるメニューだったのだが、単なる憶測に過ぎないので黙っていた。
「この国の料理はまだあまり覚えていませんけれど」
エウリュアレはそう言って謙遜したが、横島としては決して不満の出るものではなかった。むしろこんな美人の手料理にケチをつけたらバチが当たる。
「いや、十分美味いって。まだこっちに来て2週間くらいしか経たないのにすごいと思うよ」
「そうですか、お口に合ってよかったです」
エウリュアレはひどくうれしそうな顔をした。
動機はアレだったが、アシュタロスの手下を辞めてこうして姉妹で平穏に暮らせるのは横島のおかげなのだ。こんな事で恩を返せるとは思わないが、感謝の気持ちを表現することくらいはできるだろう。
ステンノは妹の料理を口に運びつつ、横島とルシオラの話を聞いて『属性:バトルフリーク』の欲求を満足させていた。
「……へえ。古い吸血鬼って結構しぶといんだね」
「そうですね、横島さんと美神さんたち相手にそこまで渡り合うなんて大したものです」
小竜姫もそう言って相槌を打つ。彼女も武神だし、弟弟子の成長具合にも関心があったからけっこう真面目に聞いているのだ。
「それで、その○○○の格好というのはどういうものなんですか?」
エウリュアレはなかなか聞き上手で、横島はそんな事までばらしてしまっていた。ルシオラが耳まで真っ赤になって制止する。
「そ、それは内緒! ヨコシマもそんなことまで喋らない!!」
「あ、いや、つい」
横島がはっと気づいて口をつぐんだ。エウリュアレは楽しそうに笑って、
「ふふっ、仲いいんですね」
こうして見ていると、この2人の間には普通の恋人同士や使い魔と主の関係とは違う特別な絆を感じる。自分達がそばにいても、めったな事で傷ついたりしないだろう。
安心して――今度は「○○○してあげる」の具体的内容を追及しだすエウリュアレだった。
カチャカチャ。
流しでステンノが皿を洗っている。この姉妹はそういう分担になっているらしい。
エウリュアレがふと何かを思い出したように、タンスの中から数枚の紙切れを引っ張り出して横島の前に出した。
「横島さん、この前新聞屋さんにこんなものをもらったんですけど、今度いっしょに行きませんか?」
それは某レジャープールの割引券だった。手に取った横島が素っ頓狂な声をあげる。
「へー、プールか。……ってここ、明日俺が除霊に行く所じゃねえか」
「え、そうなんですか?」
「ああ、コンプレックスっていう妖怪がいるんだ」
以前美神が退治したとき、消える間際に「夏が来る限り必ず甦る」と言い残したが本当に復活したらしい。あるいは同種の別人(別妖怪?)かも知れないが……。
その醜悪な外見と情けない言動、出現するまでに待たされた時間の長さに美神が辟易して、横島に任せると称して押し付けたのである。
横島としては水着ねーちゃんいっぱいのプールに行けるので文句はなかったが。
「では私もご一緒しましょうか?」
「え? ああ、俺は構わんが……」
と横島は小竜姫に顔を向けた。姉妹の行動規範については、お目付け役の判定を伺わねばならない。内心では(これはラッキー! エウリュアレの水着姿も見れそうだ!)なんて事を考えていたりもしたが、ここはさり気なさを装うべき場面である。
小竜姫は横島の視線を受けてちょっと考えた後、にっこり微笑んで了承の回答を与えた。
「ええ、別に構いませんよ。ただし大勢の前ですので、エウリュアレさんは除霊そのものには関わらないようにして下さいね。妖怪が出てきたらすぐ下がるように」
要するに人前で能力を見せるなという事である。エウリュアレが頷くと、ステンノも参加意志を表明した。
「それじゃ私も行くよ。小竜姫と2人でここにいても仕方ないしね」
無遠慮な物言いに小竜姫は少しむっとしたが、彼女も同意見だったので文句は言わず、というかこれはいい口実である。
「では私もついて行きます。横島さん、よろしいですか?」
「ええ、いいっスよ。小竜姫さまの手をわずらわすような大物じゃないですし」
本音丸分かりの会話をかわす竜女神と煩悩少年。これでも2人は他の3人にはバレていないと思っているのである。
壁掛け時計の短針が10の辺りに届いたころ、冷蔵庫から麦茶を出して来たエウリュアレがそれを見上げて、
「横島さん、もう遅いですし今夜は泊まっていきませんか?」
「え、俺がここに? いいのか?」
エウリュアレの誘いに横島はちょっと躊躇した。若い女性だけの家に自分が泊まっていいものだろうか? と思ったのだがステンノもごくあっけらかんと首肯した。
「別に遠慮することないよ。小竜姫だって泊まっていくんだし」
姉妹にしてみればハーレムに誘われてここにいるのだから、横島がこんな時間に帰る方が不自然である。現代日本では不道徳なことらしいが、ハルマゲドンを阻止したのだからこのくらいの褒賞はあってよかろう。
「……」
ルシオラの第6感に危険信号が灯った。
相手は神話級の美女、しかもハーレムOKの強者ときている。大ピンチだ。しかし小竜姫だけでは抑止力としていささか心もとない、むしろ取り込まれそうである。
「それじゃエウリュアレさん、私も泊まっていいかしら?」
当然エウリュアレはルシオラの真意は分かっているのだが、屈託なく微笑んで答えた。
「はい、いいですよ。ちょっと狭くなりますけど、みんなで並んで寝ましょう」
ルシオラはその返事に笑みに近い表情を浮かべつつ、
「ヨコシマ、何もしちゃダメよ!?」
低い声で念押しするのは忘れなかった。
(……って、この状況で何もするなっちゅーのは暴力だぞ、ルシオラ!)
横島は無言で絶叫した。とても眠れそうにない。
今横島たちは部屋の西側から小竜姫、ルシオラ、横島、エウリュアレ、ステンノの順に並んで寝ている。夏の夜なので5人とも上着は脱いで、下着とかシャツだけだ。
小竜姫が布団に入るときに白と青のストライプのパンツが見えた。ステンノのはだけたYシャツの下は素肌らしく、微妙な透け具合が何とも色っぽい。
左右のルシオラとエウリュアレは体を横にして横島の方を向いていた。むき出しの腕や腿が触れ合ってそのやわらかさと温かさが伝わってくる。静かな寝息が首すじにかかって来るのがくすぐったい。2人のからだの甘い匂いでくらくらする。
これで何もしてはいけないというのだから生殺しというかお預けというか。むしろ拷問?
(つーか、誘ってるのか? そーなのか!?)
何しろ4人とも横島が煩悩魔人なのを承知の上で平然と眠っているのだ。これをOKサインと取らずして男と言えるか? いや言えん!!
(そーだ、そーに違いない! こーなったら俺はヤる! たとえこのSSが18禁指定になっても俺はヤる!!)
がぱっと身を起こす横島。セフティモードを解除し、いざ我がブリューナクの切れ味を見よ、と戦闘態勢に入ったとき、
「ヨコシマ、好きよ……」
「え?」
斜め下から聞こえた声に視線を下ろすが、声の主は起きているのではなく、単なる寝言のようだった。
「……」
横島は恋人の無防備な寝顔を少しだけみつめた後、ふんっと不貞腐れた顔で目をそらした。
「分かったよ、寝りゃいーんだろ寝りゃ……」
ぼすっ、と音を立てて横島は再び布団の中に倒れ込んだのだった。
次の日、横島たちはくだんのレジャープールにいた。雲1つない快晴で、最高の海水浴日和だ。横島は多少睡眠不足気味だがそれでも元気だった。これから後ろに控えるルシオラたちの水着姿を拝めるのだから。
前来たときは合計40人にナンパしてことごとくフラれたが、今回はその必要すら覚えない。というかそんな事したら麻酔とか神剣とかくらいそうだし。
ぱっぱと着替えて更衣室前で待つ横島の前に次々と現れる美女4人。
ルシオラの今日の水着は黒のチューブビキニ。今日はがんばってくれたご様子だ。上目遣いに横島の反応をうかがって来るさまが可愛らしすぎる。横島は心のホワイトボードに10.0と記入した。
小竜姫は髪の色と同じオレンジ色のセパレート。水着を着るのは初めてなのか恥ずかしがってもじもじしている。外見は横島より年上なのだがその初々しさったらない。
ステンノはシンプルな赤いビキニ、なかなか情熱的な色彩とフォルムだった。その日本人離れした(実際外人だが)プロポーションには一点の隙もない。特に胸部の膨らみは前の2人を圧倒的に凌駕していた。
ややおとなしめの水色のワンピースを着ているエウリュアレも、すらりとしたスタイルでありながら出るべきところはきっちり出ていた。しかも姉妹そろってその形状は末の妹とは違って美神でも垂れてるなどとは言えそうにない自己主張ぶりだ。身体年齢の差のせいだろうが……。
横島は4人が織り成す絶景に感動したが、そこでなぜか当の4人のうち半数がかなり不機嫌そうな顔になった。
(よくよく考えたら、私がアシュ様に叛く理由ってこれだけで十分なんじゃないかしら)
横島がステンノとエウリュアレの胸に視線を奪われているのを見たルシオラの心の声である。
パピリオは子どもだから除くとして、メフィストもベスパも立派な胸を持っていたのに、なぜ自分だけ「終わってる」なんて言われるような仕様にしたのか。大きければ大きいなりの悩みもあるようだが、少なくとも横島の注目を受けるためにはその方が有利なのに。
不当な差別に対しては断固とした反撃が必要だろう。ルシオラは旧主との対決に向け改めて決意を固めた。
そして小竜姫もまた御仏の慈悲に疑いを抱き始めていた。
同じ竜族でありながらこの戦力差はどうしたことか。自分は小乳姫とか小隆起と揶揄され続けて幾星霜、その間に味わった屈辱とギャグ扱いは数知れないというのに。
――いや、余人にどう言われようとも構わない。大切なのは、たった1人が自分をどう思うかだ。彼が自分たちの水着姿への評価を口にするより早く、
「横島さん!」
少年の肩をがっしと掴んで目を見つめる。
「正直に答えて下さい。横島さんは、女性の魅力を決めるのは胸の大きさだと思いますか」
「はあ!?」
突然肩をつかまれた上に珍妙な質問をされた横島は目を白黒させたが、小竜姫の眼差しは必要以上に真剣だったので、言われた通り本音を述べることにした。
「そうっスね、確かに乳のサイズは重要なファクターですけど、絶対ってわけじゃないっスね。それに大きい乳もいいですが、てのひらサイズもまた良しですし」
周りに聞き耳をたてている者はいなかったが、人前で何の話をしてるんだか。ちなみに小竜姫の傍らでルシオラがほっと胸をなで下ろしていたのは彼女だけの秘密だ。
「ってゆーかもー辛抱たまりません! 揉ませて下さい小竜姫さま!」
いきなり手をわきわきさせ出した横島に小竜姫は思わず1歩引いて両腕で胸を隠した。
「だ、だめです! ……こ、こんな所じゃ」
「……そ、そろそろ行きませんか」
いいかげん風向きが危なくなってきたとエウリュアレが嘴を入れる。ルシオラとステンノも人前ということを考えて、横島と小竜姫を引き剥がした。
「で、どこに行くんだい?」
ステンノが言いだしっぺの妹に訊ねると、エウリュアレはしょっぱなからアクセル全開な回答をよこした。
「ここはウォータースライダーというのが売り物みたいですから、混み出す前に行ってみませんか?」
するとステンノは遠目にも目立つその施設を見上げて、
「ああ、あれか。でも私たち素でもっと速いからな」
「……それもそうですね。ではあの流れるプールにしましょうか」
「そうだな」
横島たちにも特に異論はなく、すぐそばの流水に身をひたす5人。
「はあ、いい気持ち」
ルシオラは浮き輪を借りてその中に座っていた。放っておくとどこに流されていくか分からないので、横島がくっついて方向を制御している。
「よ、横島さん。私にもそれ掴ませて下さい」
小竜姫は初めて体験する流水感覚にとまどっていた。浮き輪を掴んでぷかぷか浮いている横島の隣にきて自分もそれにつかまる。
「いいっスけど、あんまり体重かけちゃだめですよ。沈んじゃいますから」
「は、はい」
戦っているときの凛とした小竜姫も素敵だが、こうしてあわあわしている彼女も可愛らしくて魅力的だった。
「海とはまた違う趣きがありますね、姉さん」
「そうだな。たまにはこんなのもいいか」
ステンノとエウリュアレも2人で1つの浮き輪に掴まって浮いていた。横島たちの後ろについて3人の姿を眺めながら、
「本当に、平和で、穏やかで……メドーサも道をたがえていなかったら」
「……それは言うな」
妹の感傷を短い言葉で止めるステンノ。末の妹のことを思い出したくないのではなく、横島たちに聞こえたら気まずい思いをさせるからだった。
「はい」
それはエウリュアレにも分かる。気分を直すためにとりあえず横島に抱きついて――ハーレム反対派の2名とひと悶着起こしたのだった。
そのあと横島は2人乗りのウォータースライダーでルシオラと一緒にざざーっと滑ってみたり、波のプールで大波に飲まれて流されかけた小竜姫を後ろからささえると見せかけて胸をさわったり(2度目につき確信犯)、温水プールでステンノとエウリュアレに挟まれて水遊びしたりと、17年間のモテナイ生活を一気に埋め合わせるほどの幸せを満喫していたのだが、そろそろ日も西に傾いてこようかという頃になってようやく仕事に取り掛かった。
先に片付けてすっきりしてから遊ぶという手もあったが、注目を浴びるからそれどころではなくなると考えたらしい。
「名残惜しいけど、もうすぐ夕方だしな」
波のプールに戻って波打ち際に立ち、パーカーのポケットの中で文珠《妖》《怪》《引》《寄》を発動させる。こんな事に文珠を4つも使うのは勿体なかったが、今は前回のように3日間も見張っていられるほど暇じゃないのだ。
やがて文珠の効果に引っ張られて、妖怪『コンプレックス』が現れる。前回と同じ、身長3mくらいの怪獣のような姿をしていた。
他の客たちが我先にと逃げ出す。小竜姫とステンノ、エウリュアレもそれにまぎれて横島とルシオラから離れた。
「お、おみゃーは……あのときおでを祓ったGSの仲間!!」
「なっ、それを知ってるってことは……本当に甦ったのか!?」
コンプレックスの言葉に横島が驚いて1歩さがる。ルシオラがふーむと腕を組んで、
「陰の気をすする妖怪……だったわね。前回は破魔札1枚でやっつけたって言うから、コアを破壊しそこねたのね。それでまたエネルギーを吸収し直して再生したのよ」
「コアを破壊しなきゃダメってことか……でもどこにあるか分からんぞ?」
ルシオラがその質問に答える前に、コンプレックスがいきなり大声でわめき始めた。
「うおーーん、この裏切り者ーーー!!」
「な、なに!?」
「おみゃー、前のときは恋人いなかったぎゃ? おでの仲間だったぎゃ? なのに今日はこんな可愛い女の子連れてるぎゃ! 許せんぎゃ!!」
コンプレックスがずりずりと這うようにして横島に襲い掛かる。
「……何だかなあ」
ルシオラは肩をすくめてため息をつくと、パーカーから自作の破魔札を取り出した。基本的にルシオラは自分や横島が人前で必要以上に能力を見せることを避けている。
「妖怪撃滅っ!!」
退散、ではなく、撃滅。ルシオラが投げつけた4枚の破魔札は、閃光と共にコンプレックスを文字通り跡形もなく消し去った。
その後あまりのしょーもなさに気分が壊れまくった5人は、報告をすませると振り向きもせずに帰ったという。
――――つづく。
再生怪人シリーズ2つ目をお届けしました。ほとんどおまけ扱いですが(ぉぃ
前回の《知》《得》《留》ですが……《第》《七》《位》とかだとギャグが使いづらくて、あえて知得留にしてしまったのです○(_ _○)
ではレス返しを。
○遊鬼さん
タマモは次回登場……の予定です(ぉ
>いやいや、ブラドーもあっさりやられてしまいましたね
まあ原作よりは頑張ったということで。
>おキヌちゃんも今回は魔球投入で出番を確保!
せっかくマスターした技ですから使いませんとv
○ASさん
>ピートなんてカットされてるし
ピートが真・バンパイア昇龍拳で決着つけるような展開がこのSSに望まれてるとも思えませんし<マテ
>そして京香も交えての、3(ピーーーーー自主検閲)ですか?
いやルシがわざわざ彼女を呼ぶことは有り得ないかとw
○ゆんさん
>ピートはギャグキャラに定着しそうなやられっぷりでしたねw
やっぱり恵まれませんでした(ぉぃ
>でも、俺は《カ》《レ》《ー》でも出来たような気が(笑)
うーん、確実を期するなら《カ》《レ》《ー》《魔》《人》までやらないといけなさそうな。
しかし5文字か……アルクでも2文字なのにコスト高いですな(爆)。
>タマモン頑張りましたね。う〜む、遠○凛できましたか
あ〜、いえ、あれはメ○ブラのシ○ンです。
番外編のネタの続きというか。
○流星さん
>まぁやっぱりカレーですからね
まあ、シエルですし。
○てとなみさん
筆者の意図を正確無比に読み取っていただけてうれしいですv
>これ(シ○ル)が故のブラドー編だったのですね
このネタ無くしてブラドー編は無かったですv
>以前は鼻息すら自主規制、でも今回は鼻血(≧∇≦)ノ彡バンバン!!爆笑
この辺りに扱いの差が……いやでもバトルは真面目でしたし。
○ケルベロスさん
>私にはあの伏せ字が『遠野君』『ご奉仕』に見えた瞬間からあの戦闘に違和感がなくなりましたよ!w
ぶは! う、受けましたよこれ。そういう解釈もアリでしたか。確かにこれなら本気のシエルが見られそうですね(ぉぃ
○なまけものさん
>士郎っぽい技ですけどネタ技なんでしょうか?
上記の通りメル○ラのシオ○の技です。
ちょっと分かりづらかったですね。
>あと『黒鍵』が吸血鬼に効果的にダメージを与えられるのは魔力で編まれたからではなく祝福儀礼を施された概念武装だからだと思うんですが
うーん、普通に金属の刃がついた黒鍵ならそうだと思うんですがどうなんでしょう?
>ついでに知得留(シエル?)なら黒鍵に火葬式典と鉄甲作用の威力も付加されてると思うの
相手は殺意ブラドー(ぇ)という強敵でしたのでそこまでの効果は出なかったんです。
>京香がすっかりルシの片腕というか子守役をおおせつかってますな
頭のいい人材がワリ食ってます(^^;
○牙鳥 紅さん
はじめまして、よろしくお願いします。
型月ネタは……設定ですので(ぉぃ
>ハーレム化に抵抗するルシオラも、影の薄まるおキヌちゃんも(w
今回もそんな感じです。
><響><鬼>
確か仮面ライ○ーでしたか? 見たことがありませんですm(_ _)m
○HEY2さん
はじめまして、ネタにご理解いただけて幸甚の至りです。
>そんなに○〇〇で〇〇〇して貰いたかったのか(爆)
まあ、知得留ですし<マテ
>「なんでおキヌちゃんになってるんだーっ!?」
吹きましたw
おキヌちゃんすっかり順位下がっちゃいましたねぇ……(涙)。
挽回の日はあるのだろうか。
おキヌちゃんの怒りが怖いです。
○わーくんさん
小竜姫さまは次回も登場……の予定です。たぶん。
>いきなり影がなくなった(薄くなったではない)ピ−ト
仕様です。だって知得留に勝てるわけありませんから(ぉぃ
ではまた。