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▽レス始

「願い〜外伝〜 タマモ初めての学校編 後編(GS)」

水稀 (2006-01-09 23:13/2006-01-10 13:48)
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注意書き

コ○ヨ机のサ○○ンは現実には居ないの想像上の人物です。


未だ聞こえる角刈りヘッドの無言の抗議『嗚咽』を無視して
喧々囂々と続く騒ぎは収まろうとしていた。


「 ──で、愛子は何時から此処にいるんだ? 」


何時の間にか意気投合した二人が一緒になって横島を
理不尽に攻めてくるのが疲れた訳では無いのだが

突如、嘆息と同時に漏らした横島のその言葉に
『良くぞ聞いてくれましたッ!』と飛びつくように
愛子が反応した。


「 ………?! 」


その突然の仕草に横島は仰天したように仰け反る。
──が、そんな事は関係無いと、愛子が一度、拳を握る。


「 昨夜からよッ!!信じれるッ!?昨夜からッ!! 」


『 おかげで色彩感覚無いわよッ! 』と、続けて語り
横島は目尻に涙を浮かべ、呟いた。


「 辛かったんだな…溜まっていたんだな… 」

「 そ、そうなのよぉ…こ、こんなの青春じゃないわ……。 」


再び、咽び泣き始めた二人にタマモは僅かに沈黙すると
肩を竦め『トテトテ』と角刈りヘッドの元へと歩み寄っていった。


「 ………! 」「 ───! 」


暫くの間

二人の不幸話を遠くで見守りながら角刈りヘッドの元に
背後から忍び寄ったタマモは一度逡巡する様に眉を顰める。


──が、僅かの間、角刈りヘッドの登頂部分を映していた視線を
隣で生えている薔薇に移すと、意を決したのか


「 えいッ! 」 ぷすっ♪


瞬時に抜いた薔薇を角刈りヘッドの登頂部分に
躊躇する事無く刺した。



「 ────ッッッ!!? 」


瞬間、言葉を成さない悲鳴が角刈りヘッドの口から迸り
それに伴う様に角刈りヘッドの周りの大地が
僅かに『ボコリ』と盛り上がる。


悲鳴が消え、再び嗚咽。
たが、先程よりも大きい声で嗚咽を上げる角刈りヘッド。


その頭部に深々と洒落にならない程に突き刺された薔薇
嗚咽の度に、揺らめく様を視界に入れると

遠くから感じる視線を無視してタマモは
『 うんうん 』と頷いた。


そして、『ちらり』と遠くから感じる視線の主を見て
更に、薔薇の生えているソレを指差すと


再び、タマモは満足げな表情で再び『うんうん』と
頷くのであった。


「 タマモ…?」 「 タマモちゃん…? 」


僅かな間を置いて

タマモの傍へと近づいた横島達が口を揃えて
彼女の名前を呟く。


「 ヨコシマ… 」

「 ど、どうしたんだ? 」


タマモの指差したソレを視界に入れながら
横島は脂汗を垂らす。


『…角刈りの登頂部分に生えた辛紅の薔薇が実にプリチ〜だ。

  角刈りの頭は以前は唯、一つの指向性で短く
  切り揃えられていた無骨なイメージをたった一本の薔薇
  爽やかな草原へとその頭髪の印象を変える。


  ……これぞ匠の技だ。 』


「 ちょっと…見栄えを良くしてあげようかなって。 」

「 そ、そうか… 」


と、脳内に変な電波を受け入れながらどもり、呟き返す横島。

その隣で愛子がタマモに
サムズアップをすると無駄に明るい笑顔で


「 ──で、…この薔薇族の人どうするの? 」


指差し尋ねた。──例のものを。


『 ……人? 』と、愛子の言葉に引っ掛かりを覚えて横島は
小さく呟き、ふと考え込んだ。


そういえば、あの時生えたのは頭部だけだったのだが…
今では肩まで伸びている気がする。

そして、その頭部が嗚咽を上げると同時に
周りの大地が小さく振動を伝えてくる…。

『 ──って、事は下半身も埋まっているって事か? 』


と、再びソレを観察して横島は今更ながらに疑問を浮かべる。
──が、その疑問は頭部の背面を見ていた視線を
ソレの前に向かせると離散する様に消えていった。


「 …………人…みたいだな。 」


『一応』と付け足し座り込んで、角刈り(付属品 薔薇)と目線の
高さを合わせた。


「 な、なぁ? 」       「 シクシクシク… 」

「 おい? 」         「 シクシクシク… 」

「…のぴょぴょ〜ん! 」  「 シクシクシク… 」「──っぷ」×2


視界の端に噴出した二人を映すと横島は頭を抑え


『 お前等が笑ってどうするんだよ… 』
と、胸中で呟きながら立ち上がると


「 ………。 」


ゲシッ──と、未だに泣いている頭部に無言で踏みつけると
横島は、腕組みをして見下すように視線を向けた。


瞬間



「 何するかッ?!貴様はっ!! 」


薔薇園に怒号が響き渡った。


「 …………。 」

一瞬の変化の後に待っていたのは数秒の沈黙。
そして頭部は──

『 目には目を…歯には歯を、という名言をしらんのか 』とか、
『 我の戦略は無知蒙昧な輩には幾らいっても無駄だろうが… 』
と、呟いている。


「 まぁ…説明してやろう。 」

視線を上に上げ、得意げに語り始めた頭部の視界に移りこんだ
モノは、再び無言で踏みつけようとしている横島の靴底だった。


ゲシッ──。


「 ぶ、ぬぬぬぬぬ… 」

「 ちゃんと喋れるんだな? 」


何時もより冷たいその横島の口調。
この薔薇園は人を攻撃的にさせる効果がある様だ…。


「 ──で、お前は何なんだ? 」

「 何だチミはってか!?そうです、私が、がああああああ!?」 


『 はぁ… 』と短息を吐いて横島は手に握り深々と深度を増した
薔薇を開放してやる。


「 一応…教えてやる。その受け答えは… 」


『グッ』と拳を握ると横島は続ける。


「 何だ君は!? と問われて初めて使うことが
                 ──出来るのだ! 」


『もちろん突っ込むキャラは田代○○し…又はくわ○ん…
 最後は「だっふんだ!!」の顔オチが必要なんだッ!! 』

…横島 忠夫。笑いの判る男であった。


『 ズガビーン!? 』と奇怪な音を立て顔を青ざめる頭部に
勝ち誇った様な視線を向ける横島。


「 ──で、お前は何な・ん・だ? 」

「 わ、我は…コ○ヨ机の妖怪。


           サム○ンだ…  」


子供用机に相応しくない顔付きの妖怪は
静かに名前を語った。


        願い  〜第四話〜 後編


「 ………なんだって? 」

「 むぅ…。もう一度言おう。我の名前はサム○ンだ! 」


『 聞き取れないよなぁ? 』と表情でタマモ達に尋ねる横島に
『 えぇ…。』と、頷くタマモ達。


「 ぬぅぅぅぅ。我の名前はガチムチ兄貴…サム○ンビデオ
  デビューした世界的にも有名な由緒ある名なんだぞッ!?

  それを消すとは……?!                  」


『 作者めッ! 』と正しい怒りをぶつけて来るサム○ン
[ 以後 角刈り]に横島達もその現象に気づいたのか

『あぁ…。禁止用語か』と理解し『うんうん』と頷いた。



ちなみに

逞しい身体とア○ルを堪能!の話題の一作品 サム○ンビデオ
部長の下半身はいつでも戦闘モード!という副題が付いている。


「 …………。 」

『…今、変な電波が流れなかったか? 』と怪訝そうに言葉を出す
横島に角刈りが滂沱の涙を流しながら頷いた。


「 ま、まぁ、とりあえず名前はわかった。わかったんだよ…な?
                   ──で、何で埋まってるんだ? 」  


「 ふん。それなら其処の女子に聞くが良いッ! 」


不貞腐れた様に愛子を指差しながら言い捨てた角刈りに
横島とタマモは怪訝そうな視線を愛子へと巡らした。


その視線に愛子は『 ひくり 』と頬を引きつらすと
次の瞬間には蹲って叫ぶ様に自白した。


「 わ、私がやったの…だって…いきなり机の中に入れられて…。
  それから現われた卑猥な名前の人が卑猥な肉体を
  ぴくぴく動かしながら…迫り寄ってくるんだもん…。

  我の問いかけの答えを教えてくれ!とか叫びながらッ!
  ヤケに爽やかな表情を固定した様にッ!そのままで…


  駆け込んでくるんだもんッ!! 


『 うわぁぁぁん 』と泣きながら自白した愛子の肩に横島は
『卑猥って…』と多少の脂汗を顔から垂らす。


──が、暫くすると『 ぽんッ 』と肩を叩き、愛子に微笑む。


「 良く…自分の口から教えてくれたな? 」


『 スッ 』と自身の視界に映った影と肩に置かれた手の体温に
愛子は未だ紅いままの瞳を上げた。


「 わ、私はどうなるの? 」

怯えた様に『 悪気は無かったんですッ! 』と伝える愛子に


「 ふっ。君は無実だ。 」


良くわからないニヒルな笑みを浮かべながら
良くわからない根拠で無実を伝える横島。

そして、その隣で『 うんうん 』と頷いているタマモに
愛子は泣きはらした目を一度拭い──そして立ち上がると


「 そうよね。悪いのは卑猥な名前の人ね! 」


と、『一部の人に喧嘩を売りそうな危険な台詞』をはっちゃける
愛子に横島とタマモは実は『ビクビク』と怯えから体を

震わせながらも懸命に通常の態度を振る舞い愛子の背を押した。



強制退場させるタメに。

暫くの距離を押し歩いた横島は愛子の背中で
無言のまま『退/場』の文珠を使用した。


                 ・
                 ・
                 ・
                 ・


「 す、すまなかったな? 」

一仕事をやり終えた横島の第一声は謝罪だった。
あっさりと角刈りは答えた。


「 許す。 」


『 あの女子を追い出してくれたし… 』と続ける角刈りは
実に心が広かった。


僅かな間。何故かほのぼのとした空間が作り出された。
──が、タマモの呟いた一言によって本来の姿を取り戻した。


「 で、埋まったままでいるアンタはどうやって私達を
  この場所に移動させたの?」


『押された気がするんだけど』と続けて尋ねた。


「 それはだな。我は分体…分け身を現世へと作り出すことが
  出来るのだ。」


『 一体だけだがな 』と付け足した角刈り。
そんな角刈りに『ふーん』と相槌を打ったタマモだが
僅かな間を置いて、眉を顰める。


「 何で私達をここに呼んだの? 」

「 ふっふっふ。 」


そのタマモの言葉に角刈りは突如、不適な笑みを浮かべる。


「 体を埋められて、上手く力を使うことが出来ずに
  あの女子を追い出すことが不可能だったからだッ! 」


『 今も、栄養を取られている気がする 』と説明する角刈りに
二人は呆れた様な視線で見据えた。


「 ………質問ばかりだけど後二つだけ聞かせて。 」

「 ふん。まぁいいだろう。 」

「 何で愛子を此処に呼んだの? 」


そのタマモの問いかけに角刈りは不適な笑いを抑えると
ひどく静かな声音で呟き答えた。


「 …我にはどうしても知りたい答えがある。
   ──が、分体は喋る事が出来なくてな?

    仕方なく…この世界に呼んだのだ。  」


『漢の秘境なのだが…此処は 』と続けた角刈りに
お尻を押さえた横島を不憫な視線で見詰めたタマモ。
そして、再び角刈りに視線を向ける。


「 じゃぁ…最後。その答えを得た後…アナタはどうするの? 」

「 もし得られたのなら…我は思い残す事は無い。
  どこか我を使用してくれる人の下で静かに過ごすだけだ。 」


その角刈りの呟きには切望と、どこか疲れた老兵の様な響きを
伴って横島達の耳に入ってきた。


僅かな間沈黙が場を支配したが
突如、横島が一度頷くと角刈りと視線を合わせて


「 人間に危害を与える気は無いんだな? 」


と、お尻を押さえながら尋ねる。
そんな横島に角刈りは『当たり前だろう』と当然の様に答えた。


「 よしっ 」


小さいながらも決断した響きを伴う横島の呟きが
辺りに響く。


「 とりあえず…出した方がいいんだよな? 」

「 あぁ…頼む。 」


と、彼は返事を聞くと埋まった角刈りの体を掘り起こし始めた。


掘り起こして見れば、見るほどその角刈りは
異常な体付きをしていた。

呼吸を吐く度に『ぴくり』と動く上半身の筋肉。
2メートル強は有るだろう身長は異様なオーラを醸し出した。


「 ふぅ…。助かったぞ 」


顔に似合わない爽やかな笑みを浮かべお礼を伝える角刈りに
横島は僅かに脂汗を垂らし頷くと、ふと、タマモを視界に入れる。

『 うぁ…ドン引きしてらっしゃる…。 』

顔に極大の玉の汗を浮かべながら
『ザザァッ 』と、かなりの距離を取ったタマモに僅かばかりの
同情を覚える横島。


『 た…確かに卑猥な身体や… 』


ビキニパンツ一丁のその巨体に横島は愛子の漏らした言葉を
思い出した。


「 ふっふっふ…。自由は素晴らしいなッ! 」


笑みを浮かべながら呟く角刈り。
その笑みに伴い『ピクピク』と、動き始める上半身の筋肉に
嘔吐感を覚えるのは横島だけじゃないはずだ…。


その証拠にタマモは既に身体ごと反対の方向を向けて
蹲っている。


『 早く終わらせよう…。』心に硬く誓った横島は
湧き上がる嘔吐感を抑えて角刈りに語り掛ける。


「 で──問いかけって何なんだ? 」


僅かに震えた声音は仕方ないだろう。
嘔吐感が激しく襲い掛かるのだから…。


「 おっ。そうだったな。自由が嬉しくて問うのを忘れておったわ 」


と、一斉に動いていた筋肉の痙攣を抑えた角刈りが
思い出したかの様に虚空に視線を巡らした。


「 貴様如きにこの難解が解けると思わんが…礼だ。
  問いかけてやろう。 」


その言葉に僅かばかりに『むっ』としたが横島は
終わらせる方が先だ…と、静かに問いかけを待った。


「 ………。 」


『ごくり』と緊張から呑みこむ固唾に促されるように
吐き気を蘇らした。


「 ………。 」


そんな横島に角刈りは『にやり』と笑みを浮かべると
その太っとい一指し指を上げる。



「 ──ドラ○もんとは何だ? 」

得意げに問いかけてくる角刈り。


「 ………。 」

先程とは違う意味で横島は沈黙を返す。
──が、そんな横島をあまりの難問さに絶句していると
勘違いしたのか、『フハハハハ』と哄笑を上げる。


「 やはり貴様の様な無知蒙昧な輩に
  我の問いかけは答える事は出来ないか 」


得意げながらも、残念そうな複雑な感情を表情に浮かべた
角刈りに横島は呆れた様な視線を向ける。


「 ……。なぁ、それが本ッ当にッ!難問なのか? 」


「 ふっ。答える事も出来ずに、その口でよくそんな事言えるな?
 これはどの歴史的文書にも載っていない難問なんだぞッ!!」


「 …ちょっと聞いてもいいか? 」


『 ヒントなんて無いぞ? 』と怪訝そうに呟く角刈りに
横島は一度短息を吐く。


「 今まで質問した奴等は答えれなかったのか? 」


そんな横島の質問に『何を当たり前な』と莫迦にする様な視線を
向け、角刈りは続けて答えた。


「 今まで問うた者達は、あまりの難問さに絶句して
  泣いて許してくださいと我に乞うてきたわッ! 」


『 怯えていただけじゃ… 』と頭を抱える横島。
ふと、再び沸いた疑問を口に出す。


「 何で寄りにも因ってドラ○もんなんだ? 」


「 それはだな…。我を使う主達が揃いも揃って
  我の引き出しを一度開けると
  『 ドラ○もんいないのかなッ?』と呟くのだッ!! 」


「 …………。 」


「 主達の呟く言葉に『タイムマシン』というキーワードを得て

  異次元空間を作っても主達は喜んでくれずに
  入れてみたら、泣き叫んで次の日には
  記憶喪失になってしまうのだッ!!  」


さめざめと滂沱の涙を出しながら語る角刈りは
悪いヤツでは決して無いのだろう。子供好きで漢好き…。
マッチョで強面な妖怪なだけで…。


だが──横島は不憫といった感情を眼前のマッチョには
浮かばせることが出来ずに、唯、無感情に冷たく見据えていた。


突如『クイクイ』と袖を引っ張られた。

「 ……ん? 」

その袖の引っ張っている主へと視線を向けるとタマモが
決して角刈りを視界に入れ様とせずに小さく尋ねてきた。


「 ヨコシマ…。ドラ○もんって何? 」

「 あん?あぁ…そっか。お前は知るわけないよな。 」


と、答えた横島にタマモじゃなく角刈りが
飛びつく様に視線を横島に向かわせた。


「 き…貴様…。もしかして知っておるのかッ!? 」


表情に驚愕を浮かべ、顔面と上半身を一斉に痙攣させる
角刈りをなるべく視界に映さない様に虚空を見上げると


「 紙とペン持ってないか?挿絵付きで教えてやるッ! 」


とタマモに視線を合わせながら角刈りに尋ねた。


「 あ、あぁ!待っておれッ!直ぐに出すッ!! 」


喜色満面な表情を痙攣させながら
焦る様に答えた角刈りを視界に映さずに横島は苦笑した。


暫くして、角刈りが持ってきた筆記道具と画用紙に
横島は一心にドラ○もんを描いていく。

その隣で『わくわく』としながらその描かれていく線の軌跡を
追いながら見詰めるタマモ。


そして、その後ろから期待に胸と筋肉を躍動させる角刈り。


『やっと答えがわかる』とやり遂げた達成感の様な
『もう終わるのか… 』と言う寂しさの様な複雑な感情をその瞳に
浮かべながら角刈りも又、静かにその軌跡を視線で追っていた。


数分後


『 出来たぞッ! 』とこの空間から開放される喜びを
感じながら横島は高々にその描いた絵を持ち上げた。

その描かれたモノは知る人ぞ知る。


細かい造形。
丸みを帯びたその頭部。

そして真っ赤な鼻を持ち
口元には立派な三対の髭を生やしている。


リアルドラ○もんだったが…。


その会心の仕上がりを得て、出来上がった絵に
角刈りは感嘆の涙を流し『説明を!』と横島に尋ねた。


「 こいつはだな…。2112年9月3日生まれのネコ型ロボットだ。

  タイムマシンを人の机の引き出しに勝手に作ると
  そこから現われて『の○太』という主人公の家庭に取り付き

  お腹についた
  『 四次元ポ○ット 』から出る『ひみつの道具』で
  救ってあげる。ニートの為にあると言っても良い。

  究極最終兵器シリーズの 

     人間堕落推奨機 ドラ○もんだッ!  」


『 ちなみに覗きも手伝ってくれるのだッ!』と実に
夢の感じられない無い間違った解釈の説明が終わった。


「 ………。 」

沈黙で支配された空間に
僅かな間を置いて『 私の主はこんな物を望んでいたのか… 』
と、凹む角刈り。


そんな角刈りに横島は滝の様な脂汗を流すと
『 ちょっと説明の仕方間違えたかな? 』と視線を
虚空に向かわせた。


…ちょっと所では無いのだが…。


「 ま、まぁ…礼を言う。お主のおかげで長年の問い続けていた
  モノの答えを知ることが出来た。 」


『 夢が潰えたけれど…な。 』と小さく付け足した角刈りに
『 すまんッ! 』と心の中で謝罪すると横島は
自身の事を棚に上げると


「 知らぬが仏か…。 」


小さく呟いた。
その呟きに角刈りが自分に都合の良い捕らえ方をしながら
『 あぁ…。そうだな。』と頷いた。


「 じ、じゃぁ早く此処から出してよッ! 」


と、突如間に入る様に声を上げたのは
リアルドラ○もんにショックを受け固まっていたタマモだった。


「 あぁ…。今、現世へと戻す…。  」


俯きながら言葉を吐き出した角刈りに
横島達は突如与えられた浮遊感に似た感覚に
『 はぁ… 』と疲れを嘆息と共に漏らしたのだった。


エピローグ


暫くの時間を経て現世へと戻った横島達を視界に入れた愛子が
『 わーわー 』と勝手に追放した事に文句を語り始めたが

次の瞬間に

視界の端に映った角刈りを視認すると
愛子は無言のまま机を持ち上げ…振り下ろす。


──が、横島がそれを押し止め
タマモと話してくる様に…と小さく伝えると愛子は
不承不承ながらに頷いてその場を離れていく。


そして後に残った二人の男。


無言のまま対峙すると
突如横島が角刈りに向かって呟いた。


「 本当の事言うとな… 」

「 ん?何だ? 」


僅かばかりに呆けた表情を浮かべる角刈りに苦笑すると
横島は続けて、語りかけた。


「 ドラ○もんには二種類あるんだ。
  堕落型と、夢を与える子供達の友達のと──。  」


黙ったままで居ようとしていた横島は
角刈りの凹みっぷりに本当のドラ○もんについて説明した。


『 関西の血筋は引いていても
    …相手を傷つけるボケはダメなんや… 』


その二種類目のドラ○もんの説明に角刈りは
一瞬呆然とすると…次の瞬間には喜色満面の表情を作る。


「 ははッ!そうか…それがドラ○もんかッ!! 」


と、一瞬にして立ち直りを見せると
暫くの間、嬉し泣きを啜ると満足したのか


「 ありがとうっ!我が友よッ!! 」


横島の手を無理やり握り取り、声高々に
宣言した。


そして、一度頷くと


「 また逢おう。次逢った時は…
       ドラ○もんとしてッ! 」

そのままその場を後にした。


……手を粉砕骨折した横島を置いて。


暫く後


『 うがぁぁぁ…角刈りの野郎… 』と呻きながら蹲っている横島。
その悲鳴に駆け込んだタマモ達が


僅かな時間
目を白黒させて佇んでいる。


「 何やってるのよ…ヨコシマ。 」

最後に、溜息と共に呟かれたタマモの言葉が
静かな午前6時半の教室に小さく響いた。


後書き


シリアスに後編をお送りしました。

ちょっと投稿が遅れましたが何とか今日中に執筆できました!
いやー…長かったですorz

今回で必ず終わらすつもりだったので無理やりにも
詰め込みまくりましたが…楽しんでもらえたでしょうか?


私は昔コ○ヨの机にドラ○もんを探したというエピソードが
有りまして…wここで使って見てはどうか!?と思い
執筆させていただきました。


共感できますか?(ノ∀`*)タハー


ちなみに机は昔の一体型のやつですw


レス返しです。


『帝様』

毎度のレス、感謝です!

私の場合はお下がりで一体化したものをもらいましたw
中学に上がる頃には使用する機会も無くなり
また…私の親戚に譲るといった感じで
その机を手放した記憶があり、この様な話を
書かさせてもらいました。

気に入ってくれたら幸いです!


『通りす〜がり様』


再びレスありがとう御座います!
このオリキャラは一発ですよwもちろん理由は

『 このキャラ濃過ぎます…w 』

他のキャラと視線を合わせる事すら一苦労ですから…orz


今回はコレでお終いです。
レスをくれたお二方に再び感謝の意を。

有難う御座います!


では次回は…学校の昼休みから書こうか…
それとも事務所に行かせた所で書こうか悩んでますが
どちらでも楽しませれる様に頑張りますので

皆様 これからもヨロシクお願いします!

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