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▽レス始

「横島と妖刀外伝 殺姫学校へ行く(GS)」

N.W. (2006-01-09 23:02)
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 俺、横島忠夫は、今大いなる問題に直面している。
 それは、目の前に寝転がっている妖刀の化身『殺姫』のことだ。
 見た目は八歳か九歳の女の子にしか見えないが、四百歳を越え、当時周りを荒らしまわっていた妖魔たちを片っ端から斬りまくっていたらしい……。
 それほど凄そうには見ないが……。


 こいつとは三日ほど前に、美神さんと山奥の洋館を除霊した際、ちょっとしたアクシデント(セクハラして窓から崖下にぶん投げられて、道に迷った)から出会った。
 しばらく話をしていたら、こいつに気に入られて、所有者になってしまった。
 ついでにいうと、殺姫を連れて、美神さんが宿泊している旅館にいったら、美神さんとおキヌちゃんに未成年者略取の罪でしばかれた……。まぁそのあと必死に説明して、なんとか許してもらえましたがね……。


「う〜ん……」
 俺に背を向けて寝ていた殺姫が、寝返りをうち、俺の方を向く。
 寝返ったはずみで掛け布団がずれ、殺姫の全身がカーテンの隙間から入る朝日に照らされる。
 すやすやと眠るあどけない寝顔、着物じゃ寝苦しいという理由で俺から奪ったワイシャツ、そしてそのだぶだぶのワイシャツから伸びる白い脚……。
 …………ゴクリ…………。
 俺は殺姫の可愛らしい唇から、白い脚から目が離せない……。
 俺の顔が次第に殺姫に近付く。
 止めろ!これ以上先に進めば後戻りできなくなるぞ!!
 理性が全力で俺を止めようとするが、殺姫へ近付くのは止まらない。
 もうすでに、彼女の息遣いまで聞こえる。
 俺の唇と殺姫の唇が重なろうかというとき、彼女の目がぱちりと開かれる。
「おはよう、主」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
 殺姫の声を聞き、俺は一瞬で窓際まで撤退する。
 ハァハァ……お、俺は一体何をしていた!?俺は殺姫に何をしようとしていた!!??
「主、ワシの所有者はお主だ。何をしようと自由じゃが……節度というものを考えよ」
 そういうと殺姫は、目をごしごしと擦り、あくびを一つすると顔を洗いに向かう。
「お、俺はロリコンじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」
 ……はずだ……。


「まずいな……」
 俺は朝飯のコンビニ弁当を食いながらつぶやく。
「この弁当か?確かに作った人間の心がこもっておらぬから、美味しくはないな」
 そんなことをいいながらも、殺姫は俺の弁当からウィンナーをかっさらっていく。
「美味しくねぇとかいいながら、ウィンナーとんなよ……。てか、そういうことじゃね!俺はこれから高校にいかなきゃならんのだ!よってお前は留守番だ!!」
「残念だ。それはできん」
 俺の発言に、殺姫は即答した。
「ワシは主に括られておる。ワシが主から離れられるのは、一丈(約3.03メートル)じゃ。主が死ねば、ワシはどこへとでもいけるが?」
「……選択肢は連れて行くしかないのね……」
 俺は深いため息をついた。
 ……クラスメイトになんて言われるか……。


「うぃ〜っす」
 俺は教室のドアを開け、いつも以上にやる気のない声で挨拶をする。
『あらおはよう横……島…君……』
「おお、横島、今日は学校……」
「横島おはようさ…ん……」
 机の九十九神の愛子を筆頭に、クラスメイトたちが俺の隣を凝視する。
「ほう、ここが主の勉強する所か。九十九神がいるとは、心が広い者たちだな」
 そういいながら、殺姫は教室を見回す。
「横島ぁぁぁぁぁ!!貴様ついに犯罪者に成り下がったかぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 クラスメイトAの眼鏡君が俺の胸倉を掴んで揺さぶる。
 や、止めろ!気持ち悪くなってきたから、やめてくれ!!
『横島君!そんな娘を誘拐するなんて……。私じゃダメなの!!』
 愛子さん、意味が良くわかりませんよ?
「てめぇ!ロリっ娘と同伴登校か!?うらやましいぞコンチクショウ!!!」
 クラスメイトBよ……お前、ロリ好きだったのか……。
「横島がついに小学生までストライクゾーンを広げた上に、誘拐してきたって!!」
「ついに女なら子供でもよくなったか……」
「いつかはこんな日がくると思ってたわ」
「同感……」
 クラスメイトから放たれる視線が痛い……。言葉が痛い……。
「お前ら……話を少し聞けぇぇぇぇ!!!」
 俺はぷちっと切れて、そう叫んだ。
 俺をよほどロリと犯罪者にしたいクラスメイトたちに、殺姫が妖刀であること、俺に括られていて、三メートルくらいしか離れられないことを話す。
「な〜んだ、妖怪なのか……」
『横島君に括られているって事は寝食を共にしているってことよね……なんてうらやましいの……私も括られれば…ブツブツ……キャッ!』
「クソッ!妖怪でもロリっ娘と一緒とはうらやましいぞ!!」
「なんだ、ストライクゾーンが広がったんじゃないのか……」
「でも結局は、女なら人間でも妖怪でもよくなったって事か」
「それは前々からでしょ?」
「同感……」
 てめぇら……!!
『ま、横島君の女好きは置いておいて。どうするの?一時間目体育でしょ?着替えどうするの?』
「……あ!」
「ん?着替えくらいならどうってことなかろう?なぁ主。今朝もワシの前で堂々と着替えておったし。中々立派であったぞ?」
 殺姫、頼むからそういうこと言わないでくれ。
 でないと……。
「貴様!妖怪とはいえ、女の前で着替えるとは……!!」
「しかもアレまで見せたのか!!」
『り、立派なの……?ゴクリッ……』
 アレってなんだよ!!てか愛子、何でよだれたれてるんだよ!!
「うむ、立派だったぞ、筋肉が。やはり美神にしごかれておるからかの」
「な、なんだ。筋肉か。そうだよな、横島がアレを見せて喜ぶ趣味なんて持ってないよな……」
 もういいからなんでも、早く着替えようぜ……。


 Tシャツと短パンに着替え、全員が校庭にあつまる。
 どうやら、今日は長距離走らしい。
 かったり〜なぁ〜。
「主、ワシもあれを着てみたいぞ」
 殺姫がくいくいっとズボンを引っ張って指を指す。
 それは、Tシャツとブルマーだった。
「何でだよ?」
「どうせ主と一緒に走らねばならぬだろう?着物じゃ動きづらいのじゃ。あのような動きやすいものに着替えたい」
「でもなぁ、お前にあうサイズなんてないぞ?」
「そうか」
 殺姫がため息をつく。
 ま、我慢して着物で走ってくれ。俺もできるだけスピード合わせるから。
「チクショー!!殺姫タンのブルマー姿が見れないなんて!!」
「神よ!これがあなたの与えたもうた試練なのですか!?」
 お前らおかしいよ……。
『フフ……お嘆きのようね……』
 その声に、その場にいた全員が振り返る。
 そこには本体の机の上に脚を組んで座る、Tシャツブルマー姿の愛子がいた。
 机とはいえ、ブルマーからにょっきり出ている白い脚が、もうなんともはや!!
『皆、忘れているわよ?私は学校から学校へと渡り歩いてきた机の妖怪。もちろんその中には小学校もあったわ。これがどういうことかわかるかしら?』
 その愛子の言葉に、何人かの人間がはっとした表情になる。
「おお!ここにメシアが光臨したぞぉ!!」
「皆のもの!勝どきをあげよ!!」
『ホ〜〜ホホホッ!!女王様とお呼び!!』
 おかしいよ!こいつら絶対おかしいよ!!愛子なんてキャラ変わってるし!!
『というわけで、殺姫ちゃん、これどうぞ』
「おお!すまぬな、机!!」
 愛子が机から出したTシャツとブルマーを嬉しそうに受け取る殺姫。
『さ、着替えはこの中で!この中なら誰にも覗かれないわよ』
 そういって、本体の口を開き、異空間への入り口を作り出す。
「何から何まですまぬな、机」
 殺姫が足取りも軽く異空間へと消える。


 数分後、殺姫が異空間から出てくる。
「待たせたな」
 そんなことを言いながら出てきた殺姫はの姿は、長袖のジャージの上を着込み、ちらりちらりと紺のブルマーが見え隠れ、そこから見える白い脚。そして、額には鉢巻。
 殺姫がジャージを脱ぎ捨てる。
 ご丁寧にゼッケンが縫い付けられ『さつき』とひらがなで書かれている。
「おお!!」
 何人かが吼える。
「パーフェクトだ!!」
「ブラボー!Oh!ブラボー!!」
「愛子様はツボというものを心得ていらっしゃる……」
 俺、こんな高校に入学しても良かったんでしょうか?
「主、どうじゃ?似合っているであろう!!」
 殺姫が俺の目の前に立ち、胸を張りながらいう。
「ああ、似合ってるぞ」
「そうか」
 俺がほめると、殺姫が嬉しそうに笑う。
 ぐっ!かわいいじゃねぇか……!!
「おーい、授業始めるぞー!!」
 体育教師がやってきて授業が始まった。


 その後もすったもんだがあったが、滞りなく学校生活を送り、放課後となった。
 体育が終わっても、殺姫がブルマー姿だった。
 よほど気に入ったみたいだな。
「主、高校というのは楽しいな!こう楽しいのも久しぶりじゃ!!明日も当然行くのだろう!?」
 そうか、こいつずっと一人で、あんなぼろぼろの所にいたんだもんな。
 俺や美神さん、おキヌちゃん以外と話すのも久しぶりか……。
 そりゃ楽しいわな。
「おう!」
 俺がそういって、殺姫の頭をくしゃくしゃっと撫でると、嬉しそうに笑った。
 夕日に照らされた、その笑顔があまりにも綺麗だったので、俺の心が高鳴ったのは俺だけの秘密だ。


あとがき
 というわけで、外伝です。
 殺姫ちゃんが横島とともに学校へ。
 ロリっ娘といえば、Tシャツブルマーしか思い浮かばない貧相な想像力をお許しください。
 それにしてもレスが25も……。皆さんのご期待に沿えるよう努力します。

レス返し
*ガバメントさん
>鎧にもなるって・・・魔装術?そして気がついた・・・・
殺姫、八房、シメサバ丸(刀でも包丁でも可)で三刀流の横島忠夫!!wwwww殺姫の鎧を着てれば防御も安心安心www
 三刀流!?両手と口にくわえてですか!!それじゃ元海賊狩りの人に……。

*ヴァイゼさん
>横島と殺姫の合体後の姿は鬼武者1辺りを思い浮かべればいいのでしょうか?
原作よりも早く強くなる足がかりを見つけた横島がどうなるか楽しみです。
……常に一緒と言う事は殺姫つれて学校いってるのか?横島
 学校に連れて行っちゃいましたw
 横島の殺姫装着状態は、その通りです。自分は鬼武者やったことありませんが……。

*内海一弘さん
>殺姫が大きくなりましたね
美神よりスタイルが良い…なんだか和風なメドーサを思い浮かべました
そして美神並みにスタイルの良いおキヌちゃん…ぜひとも見てみたいです
気長に待ちますので頑張ってくださいね
 和風メドーサ……確かにそんな感じですねぇ。
 自分もそんなおキヌちゃん見てみたいですw

*沙耶さん
>『つるペタも良いけどボインもね♪』


いや〜、もしかして俺って今、とてつもない名言を言っちゃった?
 ステッキーな名言をありがとうございます。

*四音さん
>横島はこのまま殺姫に翻弄され続けるのか?
 されていますw

*鈴木課長さん
>殺姫良いですねーでもこれ以上オリキャラは増やさないで欲しいです是非とも横島×殺姫で行って欲しいです
 多分でません!てか、出したら自分の首を絞めそうなんで……。

*柿の種さん
>後、殺姫の成長ですが、今回の相手ではちょっとおかしいかなと思いました。ナイトメアは夢の力が無ければ低級霊同然の力しかない悪魔ですから、その程度の力を食った程度では大したエネルギーにはならないのではないかと思うのですが。かといって、ナイトメアが夢の力を持ったまま吸収したのなら、夢はその人の一部だそうですから、その夢の持ち主が最悪、廃人、よくても何らかの悪影響がでるのではないかと思います。
 ご指摘ありがとうございます。
 確かにそうですね。これからはもうちょっと煮込んでみます。

*555さん
>鬼武者?とか思ってしまいました。次回を楽しみにしております。
 先にもいいましたが、鬼武者は雑誌を見ただけなんで、やったことないです……。
 次回は気長にお待ちください。

*覇邪丸さん
>つるペタにもボインにもなれる殺姫ちゃん・・・・・・いいですねぇ。
 これからは一家に一つの時代ですw

*ゆんさん
>なんか、冥子ちゃんとおキヌちゃんフラグたってますねw
つっぱしってくださいw
 たっちゃいましたw
 これからも突っ走ります。

*δφηκθさん
>殺姫の霊力許容量は、何マイトまでぐらいでしょうか?
 所有者の能力に左右されます。
 今後横島が強くなれば、メドーサの霊力すら喰い尽せます。刃が当たればですが……。

*ドラグさん
>栄光の手は殺姫がいるためなかなか出番がなさそうですが
剣砕き(ソードブレイカー)な感じで殺姫と一緒に使って刀剣類の対処は
バッチリみたいな?
 栄光の手の代わりの能力の原案はあります。
 登場はまだ先ですが……。

*HAPPYEND至上主義者さん
>両方でもOKになった時が、殺姫の貞操の最後という事で(笑)
 なりかけてますw
 殺姫にげてぇ〜!!

*PonPonさん
>これで横島の勤務態度が劇的に変わる...のかな?
 殺姫で除霊⇒むちむちボディ⇒あっは〜ん,うっふ〜んな展開!
...になる前に美神たちにリンチ⇒殺姫の霊力でヒーリング⇒ツルペッターン! でろり属性に目覚める...とか。
 そんなことおきなくても、ちょっとずつ目覚めてきました。

*jkuさん
>殺姫の成長………
横島……これによって邪にクラスチェンジしちゃって下さい
 下準備はできました。あとは本人の力です。

*七位さん
>いい拾い物したなぁ。横島君。いいなぁ・・・
 作者自身も拾いたいです。

*Effandrossさん
>殺姫が”妖刀”であるという事実が今後どう横島に影響を及ぼしていくのかがなんとも楽しみで。 ダークな展開もありうるだけに。
 ダークだけは避けたいと思ってます。報われない話とか、あんまり好きじゃないんで。

*イースさん
>栄光の手は出るのか出ないのかワクワクドキドキですよ。
...鎧武者で二刀流...ィィと思いませんか?
とりあえず
 二刀流には惹かれるものがありますねぇ。ですが、こればっかりは登場するまでの秘密ってことで。

*kntさん
>妖力や霊力を溜め込んだままロリ化は可能なのですか?
 残念ながら不可能です。全て吐き出さない限り戻りません……。

*みょーさん
>『ワシの秘密その二、妖魔を斬りつけ霊力を喰らい、自分のものとし、力を強化する。お主、あとどれくらい霊力が残っておるかのぉ』


↑そういえば、八房もそうでしたね。こいつは喰いまくると、どうなるんだろう?→もしや桃太郎化!?って、そりゃ他の作品でしたね。
 一定量以上は喰えません。
 最大まで喰らうとどうなるかは、作中で……。

*四面楚歌さん
>某三角心の妖狐と違い条件付ではあるものの大きいのも小さいのも自由な殺姫、実に良いです!!
 この娘は狐っ娘をこえましたかね?w

*LINUSさん
>対メド戦・・・・なんとなく殺姫 大人バージョンとメドの張り合いになりそうな気が・・・
 恐らくチチの張り合いかと……(マテ

*ジェミナスさん
>殺姫さん喰らった力は放出可能って事は一時的な増幅でしか無いって事なんすかねぇ?
 放出しなければ、ずっとボインですw放出すればツルペッターンにw

*なまけものさん
>なんかデモンベインのアル=アジフとキャラかぶってるような……。籠手や刀として契約した主に装備されるし、あとは武具として装備された状態では愛らしいマスコット人形のような姿で具現化されれば完璧。
…まあアルたんは大きくなれませぬが。


まあ大きくなれるということは横島×殺姫で18禁も十分可能と……。
 ご指摘ありがとうございます。
 今確認したら、十二神将ですね。どうやら見逃していたようです。
 それと薬丸さんは、別な変換をするとヤク○さん。怖い人たちです……。遠回しすぎましたね。もっと勉強をしないと。
 ちなみにデモンベインやったことないんで、キャラがかぶっていたとは知りませんでした。
 18禁のストーリーは自分の腕が追いつかないので、しばらくは書かないと思いますので、あしからず。m(_ _)m

*BDさん
>霊力等を吸収して大きくなる→「主、霊力補給だ(は〜と)」
でお子様にはお見せできない展開になるのか!?むしろなれ(ォィ
 18禁はまだしばらく書きませんので、お待ちください m(_ _)m

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