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▽レス始

「もし、あの時・・・・・・7+別Ver加筆(GS)」

柿の種 (2006-01-06 20:45/2006-01-08 13:44)
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*ギャクの評判がいまいちでしたので、考案したもう一つのVerの方も加筆として載せてみました。前半の展開は同じですが後半の展開が違い、それにあわせて、中盤も修正してあります。


<もし、おキヌの横島殺害が成功していたら―――――後日談3>


「ここが、みょーじんざんなんですね」

 氷室神社の神主さんに薦められ、妙神山の修業場にまでたどり着いた横島君とおキヌちゃん。本来なら過酷な場所にあるこの修業場ですが、その辺は空を飛べる二人には関係無いのであっさりたどりつけました。

「しっかし、趣味悪い門やなあ」

 入り口の門に付けられた2つの大きな鬼の面の一つをペシペシと叩きながら言う横島君。しかし、その行為に鬼の面に青筋が浮かびました。

「何をするか、この無礼者が!!」

「うぎゃあああああ!!!!」

「あの〜、すいません、私達修業に来たんですけど」

 鬼の面、いえ、鬼の顔が叫びました。どうやら、それは門番だったようです。それを見てビビる横島君とマイペースで話しを進めるおキヌちゃん。

「ならば、我等を倒してみるがよい!!」

「むっ、しかし、こやつ等人間ではないようだぞ。左の」

「ひ、ひぃぃぃ」

 彼等の役目はここに来る修行者達の実力を試す事でしたから、おキヌちゃんの言葉を聞いて二人に挑みかかろうとします。それに再び怯える横島君。けれど、そこで、右の方の鬼面が静止をかけます。

「むっ、確かに。こういう場合はどうすれば・・・・」

「うむ、確かにこのような珍奇な修業者が訪れた事はないからなあ・・・・」

 本来この修業場は人間の為のものなので、神様と幽霊という組み合わせに対してどう対処すべきか2体の鬼門、話し合います。

「あの〜、何とか穏便に〜」

 それを見て必死にゴマをすろうとする横島君。がっ、彼の望みはとどきませんでした。

「いや、やはり修業者ならば試すべきと結論がでた!!」

「ここを通りたいなら、我等を倒すべし」

「ぼ、ぼく、もう帰りますんで!!!!!」

 鬼門の身体が襲い掛かってきます。横島君、逃げようとしますが、彼等はとまりませんでした。鬼門の腕が横島君に振るわれます。

「うぎゃあああああああ」

「危ない、横島さん!!」

 そして・・・・・それを庇おうとしたおキヌちゃんが、彼の代わりにそれを受け、弾き飛ばされました。

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

 地面に叩きつけられるおキヌちゃん。ゆっくりと流れるその光景を横島君は見送りました。

「す、すまん」

「ちょっと、やりすぎた」

 思わず謝る鬼門二人。そして、横島君の怒りが爆発しました。

「てめえらあああああああああああ!!!!!!!」

 そして、横島君から霊力があふれ出します。それを見て焦る鬼門達。慌てて、彼を合格とする事で事無きを得ようとします。

「な、これはやばいんじゃないのか右の」

「そ、そうだな、左の。よし、お前合格だ!!」

 けれど、彼は聞く耳をもたず、その霊力は更に増していきます。

「俺の女に・・・・・・」

 一般に、横島君の霊力源は煩悩と言われてますが、実の所それは正確ではありません。横島君がおキヌちゃんに殺されなかった歴史、彼はルシオラちゃんや美神さんが殺されたと聞かされた時、激しい怒りで普段以上の力を引き出しました。また、霊波刀や文珠に目覚めた時も直接的には煩悩が関わっていません。そう、つまり、横島君は本来強い感情や意志によって霊力を生み出すタイプの能力者であり、その中で煩悩が並外れて強いというだけの話なのです。

「俺の女に、なんてことするんじゃああああああああ!!!!!!!」

 怒り狂い煩悩爆発に匹敵する程に霊力を引き出した横島君、鬼門の言葉にも耳をかさず、霊力を叩きつけました。

「「ぬぅわあああああああああああああ」」

 遥か地平線の彼方にまで吹っ飛んでいく鬼門の身体。そして、鬼門達をぶっ飛ばすと横島君、慌てておキヌちゃんのそばによります。

「おキヌちゃん!!」

「はあ、死ぬかとおもいました」

「はっ?」

 そしたら、おキヌちゃんピンピンしてました。呆気に取られる横島君。おキヌちゃん、恥ずかしそうな顔をしながら答えました。

「よく考えたら、私幽霊ですから、殴られてもあんまり効かないんですよね」

「そ、そう・・・・・・・」

 鬼門の攻撃は霊的なものよりも物理的な影響の大きいもので、殴られて地面に叩きつけられてもあまりたいした事はないのでした。横島君気が抜けて脱力しかけます。けれど、そんな横島君に近づいておキヌちゃん言いました。

「けど、心配してくれたんですね。嬉しいです」

「えっ、そりゃ、やっぱりおキヌちゃんはその・・・・・恋人・・・・だし」

 顔を染めて言うおキヌちゃんに、横島君の方も真っ赤になって照れます。二人の間にラブラブ空間が展開されました。

「あの〜」

 そんな割り込み難い空間に申し訳なさそうな声で割り込もうとするものが居ました。その声に慌てて体を離す二人。

「こんな所で、いちゃつかないでもらえるでしょうか?」

 そして、声の主は妙神山の管理人、小竜姫様でした。

「ずっと、前から愛してました!!!」

 その姿を見た瞬間、それまで形成されていたラブラブ空間を放って飛び掛る横島君。小竜姫様の方もそれまでいちゃついていた少年が飛び掛ってくるというのはあまりに予想外過ぎて対処できません。

「横島さんの馬鹿ああああああ!!!!!!」

 けれど、代りにおキヌちゃんの超特大ハリセンが直撃し、横島君気絶するのでした。めでたし、めでたし。


<もし、おキヌの横島殺害が成功していたら―――――後日談3(シリアス?Ver)>

{おキヌが地面に叩きつけられるところから}

 地面に叩きつけられるおキヌちゃん。ゆっくりと流れるその光景を横島君は見送りました。

「す、すまん」

「ちょっと、やりすぎた」

 思わず謝る鬼門二人。そして、横島君の怒りが爆発しました。

「てめえらあああああああああああ!!!!!!!」

 そして、横島君から霊力があふれ出します。それを見て焦る鬼門達。慌てて、彼を合格とする事で事無きを得ようとします。

「な、これはやばいんじゃないのか右の」

「そ、そうだな、左の。よし、お前合格だ!!」

 けれど、彼は聞く耳をもたず、その霊力は更に増していきます。

「おキヌちゃんを・・・・・・」

 一般に、横島君の霊力源は煩悩と言われてますが、実の所それは正確ではありません。横島君がおキヌちゃんに殺されなかった歴史、彼はルシオラちゃんや美神さんが殺されたと聞かされた時、激しい怒りで普段以上の力を引き出しました。また、霊波刀や文珠に目覚めた時も直接的には煩悩が関わっていません。そう、つまり、横島君は本来強い感情や意志によって霊力を生み出すタイプの能力者であり、その中で煩悩が並外れて強いというだけの話しなのです。

「おキヌちゃんをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!

「「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」」

 本物の鬼すらも怯えさせる、まさしく鬼のような表情を浮かべ怒り狂う横島君。煩悩爆発の時以上霊力を引き出し叩きつけました。

「「ぬぅわあああああああああああああ」」

 遥か地平線の彼方にまで吹っ飛んでいく鬼門の身体。そして、鬼門達をぶっ飛ばすと横島君、慌てておキヌちゃんのそばによります。

「おキヌちゃん!!」

「横島さん・・・・・ありがとうございます。横島さんのおかげで、この3ヶ月とっても、楽しかったです・・・・」

「おキヌちゃん!!! 駄目だ、しっかりするんだ!!」

 何時もちょっと透けてるおキヌちゃんの身体がどんどん薄くなっていって、ほんとに先が透けて見えるようになっていきます。そんなおキヌちゃんを横島君、必死に抱きとめます。

「ごめん・・・・なさい。私、横島さんを一人残して、寂しい想いをさせちゃう」

「嫌だ、おキヌちゃん!!いっちゃいやだ!!」

 横島君の腕の中で無くなっていくおキヌちゃんの感触。そして、彼女は目を閉じました。

「おキヌちゃん!! おキヌちゃん!!」
 
必死におキヌちゃんの名前を呼ぶ横島君。彼女を失いたくない。そんな横島君の想いが、神様となった彼の潜在能力を引き出し、奇跡を起こしました。

“癒”

 横島君の手のひらの中に生まれた一つの珠。そこに彼のおキヌちゃんを癒したいという想いが込められました。

「あれ? 私、なんだか、治っちゃいました」

「お、おキヌちゃん、ほんとに大丈夫なの!!」

 そして、おキヌちゃんの身体が濃くなり、目を開きます。
それを見て、その奇跡を喜ぶよりも半信半疑の気持ちで彼女を心配する横島君。おキヌちゃんの方も不思議そうな顔をしていましたが、やがて得心いったというようにポンと手を叩いて言いました。

「はい、大丈夫ですけど・・・・・でも、どうして・・・・? あっ、きっと私、もっかい死んでまた幽霊になっちゃったんですね♪きっと、それで、元気になったんですよ♪」

 何時もと同じくボケた様子のおキヌちゃんに、彼女が助かったのだと実感し、涙と鼻水で顔をもみくちゃにして抱きつく横島君。そのまま彼女の胸の中で泣きすがります。

「えがった、ほんとにえがった。おキヌちゃんが助かってえがった」
 
「横島さん、もう、大丈夫ですよ」

 そんな横島君の頭を優しくなでるおキヌちゃん。自分の胸の中で泣く恋人を愛しく思いながら、同時に自分をどれだけ、心配してくれていたのかを実感し、温かい気持ちで一杯でした。けれど、残念ながらこの話は“いい話”で終わりませんでした。

「あの〜」

 そんな二人に突然声がかけられました。その声に驚いて慌てて二人は身体を話ます。

「状況がよくわからないのですが、こんな所でいちゃつかないでもらえるでしょうか?」

 その声の主は妙神山の管理人小竜姫様でした。強大な霊力を感じ、鬼門が敗れたのを感じとった所で管理人の彼女が出てきたのです。そして、その姿を見た横島君はというと。

「ずっと、前から愛してました!!!」

 それまでの流れを無視して飛び掛りました。小竜姫様の方もそれまでいちゃついていた少年が飛び掛ってくるというのはあまりに予想外過ぎて対処できません。

「横島さんの馬鹿ああああああ!!!!!!」

 けれど、代りにおキヌちゃんの超特大ハリセンが直撃し、横島君気絶するのでした。めでたし、めでたし。


(後書き)
 前回のギャグバージョンがいまいち不評でしたので、文珠復活Verも乗せてみましたが、どっちがいいでしょうか?

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