※エロスの欠片もないですが、一応十五禁指定に。
一年の初め、元旦――――
日本の多くの人々が寺社に詣で、新しい一年の望みを神仏に願う特別な日。
「元」は「初め」、「旦」は「日の出」を意味し、初めて迎える太陽を神仏と共に拝み、正装して神社にお詣りするというのが本来の姿である。
GS横島 因果消滅再スタート!!~番外編 二十四時間耐久初詣!~
「え~・・・・つまりは神様と一緒に初日の出を拝むってのが、初詣の主旨ってことっスかね?」
横島忠夫、二十歳――――人界唯一の文珠使いであり、GSとして日本を代表する実力者である人物は、いつものよれよれのスーツの上から、黒の男性用ダウンコートという、何とも冴えない格好で目の前の人物に尋ねた。
現在時刻は十二月三十一日、午前七時三十五分。
ここ何年か続いた暖冬に期待していた横島だが、今年はやたら寒い。
急いで買い込んだ安物のダウンコートではいささか頼りない。
が、世間様はみな同じように暖冬を当てにしていたらしく、男性用防寒着は軒並み品薄で値段が高騰しているから、懐のさみしい彼には我慢以外に対処法がないのだ。
「はい。そして毎年元旦には、ここ妙神山から開く神界への門をくぐり、一番早く竜神王様のもとへ辿り着いた神と人間一組には、その年の間だけ元旦にかけた願い事を優先的に叶えてもらえるのです」
目の前の人物、短めに切り揃えられた赤い髪とそこから覗く一対の角に、龍神の額当てを当てた、一年通して常に同じ格好の―――常に肩を出した寒そうな格好の小竜姫が答えた。
本人に確かめたところ、竜気の加護で寒くはないそうだ。
横島個人としては一年中肩口の見えている格好は嬉しい限りだが、どうせ寒くないならミニスカのほうがいいなぁ・・・・などとも思う。
「・・・・・・で、今年は私もその催しに参加しようと思うのです。」
小竜姫は密かに燃えているようだ。目でわかる。
「はい、それで? 俺がこんな朝っぱらから起こされたのはやっぱり・・・?」
横島は現在、妙神山で修行中の身の上だ。
いつもは屋内の修行場で拷問・・・・・いや、手ほどきを受けているため、妙神山の修行着で事足りるが、今は妙神山の敷地内のでっかい鳥居の前に小竜姫とふたりだ。
妙神山修行場は、霊峰妙神山の山頂近くにある。冬の山――――はっきり言って死にそうなくらい寒い!
「はい! お察しの通り、横島さんは私と組んで竜神王さまに詣でて頂きます!」
「決定事項っスかね?」
「断るのは自由ですが、その場合修行という名の拷問を受けていただきます。」
「いやぁ~、小竜姫さまと一緒に元旦からお出掛けなんて嬉しいナァ! 小竜姫さまみたいな美人と歩いてるだけで心が弾みますよね!!」
「ええ!白状しますと私も横島さんとお出掛けなんて久しぶりですから、少々浮かれているみたいです」
横島は、ここ妙神山で大人のクレバーさを身に付けなければいかんと感じていた。
己を曲げる事無く世間と折り合いをつける術を身に付けるのだ。
小竜姫と出掛けるのが嬉しいのは嘘じゃないから、この場合は間違ってない。実にクレバー・・・・・いや、ホントだって。
実際、浮かれている小竜姫というのは珍しく、彼女のこんな姿を見られるならば、多少の理不尽やら寒さやらは大した事でもないホントだってば!
「―――と、話してる間に随分集まってきましたね?」
本当に何時の間に集まってきたのか、小竜姫と横島の周りに日本各地から参加しているのであろう人間と神様のペアがうろうろと集まりだしていた。
見回せば、必ずしもヒトガタ同士でもないようだ。
「人間と神様」の括りがあるため、異形は常に神様側だが。
「はい、ここに集まった人間は横島さんほどではありませんが、特別人外に好かれる性質の人々です。神様と関わりを持つほどの人々ですから、霊能に限らずなんらかの能力に秀でていますよ。強敵です」
小竜姫は燃えている。熱いくらいだ。
寒いから丁度いい。
「へわっ!? よ、横島さん!!?」
抱きついた。
ぬくい・・・・・・もともと体温高めのヒトだから、こう寒い日には頼りになるぜ。
柔っこいし、ぬくいし・・・・・・このまま炬燵にでも入って元旦恒例の長~~い時代劇でも見てたいのだが。
「ああああああ~あのですねっ!こういうことはですねっ!ひ、人前では控えるべきだといつも言ってるハズなんですけどねっ!」
うむ、かわええ。
真っ赤になって注意してるが、さっきから小竜姫さまの手が背中に回ってきたり離れたりを繰り返してる。
かわええ。
「面白そうな催しがあるって言うから来てみたら・・・・・・」
「意外なコトになってますねぇ~~・・・・」
――――脳内緊急警報発令
「楽しそうねぇ~、横島クン・・・・・」
「本当に。憎たらしいくらいに幸せそうですね~、横島さん」
背中にビシビシなんかあたってます。コレがあれですね殺意とか殺気ってヤツですね。正直、チビりそうです。
振り返れば黄金の宝船。
船上には、美神さんとおキヌちゃんが何か嫌な微笑みを浮かべて仁王立ちです。
視界の端に福禄寿と寿老人がイモムシみたいに縛られて転がってるのも見えますが、そんなもん気にしてたら殺られる!!
「ああああああああのですねっ! こ、こここっこれはですねっ! なんと言いますか、ええ、色々とじ、事情がですねっ!!」
マズイ、マズイよ!
まだ何にもされてないけど死んじゃう気がするよっ・・・・つーか、目が怖いよ! 本気の目だよ!!
「神様にセクハラは駄目だって、修行に出る前にあれほど言っておいたのに・・・・・・もう、しょうがないわよねぇ」
「本当に、いくつになってもヤンチャですねぇ~横島さんは・・・・・でも、そういうヤンチャが許されるのは未成年までですよねぇ~・・・・・」
聞いてるかな? 聞いてないな? 今なら逃げられそうだけど、プレッシャーで身動き取れん。
「あう・・・・あうあう、あうあ~・・・」
あの宝船、艦首に霊波動砲なんて物騒なもん積んでるんですがね、凄い狙ってますよ。
「イヤアアアアアアアアアア~~ッ!? 小竜姫さまーーーーー!!小竜姫さまーーーーーーー!!?」
何時の間にやら小竜姫さまにガッチリ抱きしめられてんですが、このヒト、さっきからこの殺気に全然気付いてませんぞ!
妙神山の武神さまは、なにやら幸せそうにブツブツ言ってます。ええ、ブツブツ逝ってます。
おはぁっ!? 美神さん、スイッチ持ってますよっ!!
「おキヌちゃ~~ん? 安全装置解除確認!「確認しました」よし、発射。」
ポチッとな。
「ホンマに、一時はどうなるかと思った・・・・・・」
間一髪のところで、戻ってきた小竜姫さまが霊波動砲を弾き飛ばしたお蔭で命拾い。
いまは力尽きて俺の背中で揺られて寝てます。
「そうですねぇ・・・・さすがにやりすぎたかもしれませんねぇ~」
並走(?)する宝船から、冷や汗混じりでおキヌちゃん。
現在、神界行きの門を越え、先が霞むほど長い長い階段を全力疾走中。
とにかく長い、元旦までに目的地につけるのかね?
色々あって、出発したのが十二月三十一日、午前八時頃―――― 一月一日の日の出が、おおよそ午前七時半頃の予定。
「で、でもさぁ! アレだけ口をすっぱくして注意したのに、すっかり忘れてる横島クンにも非はあると思うわよ?」
「だからって山肌吹っ飛ぶようなモン、人に向けて撃つこたぁないでしょーーーーがっ!!?」
いくら俺でも当たったら死んでしまう!
「わ、悪かったってば!! ホ、ホラひさしぶりに会ったから加減の仕方を忘れちゃってたのよ!」
ひどすぎるっ! 今更ながら、以前の自分がかわいそうだ!!
「ま、まぁ さっきの余波で他の参加者はほとんどリタイアしたし、結果オーライってことよね!!」
悪魔ですか、アンタは・・・
現在、このクソ長い階段を駆け上ってるのは俺ひとり。
美神さんとおキヌちゃんは宝船で並走してるんだが、福禄寿と寿老人が縛り上げられてるのは・・・・・・まあ、何も言うまい。
見なかったことにしよう。
とにかく、他の参加者で無事だったのは何組かチラホラいたのだが、ペアの人間側がみんな目に見えてふらふらしており、今も入り口あたりにダンゴ状態になっている。
俺? 俺は平気さ! 慣れてるからな!
隙を突いた華麗なスタートダッシュだったのだが、宝船に追いつかれて全力で振り切りに掛ってるのだ。
文珠『疾』『走』の効果で自動車並みの速度が出てるはずなんだが・・・・・・・宝船、速えぇ~なぁ~
俺ひとりでは出し抜くのは難しそうなんだが、小竜姫さまは目ぇ回しっぱなしだし。
「それにしても、本当にひさしぶりっスね。」
とりあえず、世間話で時間稼ぎを図る姑息な俺。
宝船にはまだ余力がありそうだし、これ以上の速度にはついていけそうもないからな!
「そうねぇ、なんだかんだで丸一年は直接顔あわせてなかったものねぇ・・・・・・」
「妙神山に入山してからもちょくちょく街には降りてたんスけど、事務所見に行っても誰もいないかシロタマだけってのがパターンでしたからねぇ・・・・・・」
「私も六道女学院の卒業生ってコトで、色々と便利に呼びつけられてましたから・・・・・」
「おキヌちゃんは世界で四人しかいないネクロマンサーだし、悪名高い美神令子事務所に就職決定だったからな~ 六道の期待の星ってコトか?」
「そ、そんなことないですよっ! わたしなんてまだまだ未熟者で・・・・・」
「おキヌちゃんは優秀だって! 何処だって通用するわよ? 手放す気なんてないけど。シロタマも最近やっとつかえるようになってきたし、あんたもいつまでもグズグズしてると机がなくなっちゃうわよ?」
「うへぇ~い」
和む。
なんだかんだ言っても、この三人でずっとやってきたんだから。
どれだけ離れていても美神さんたちが事務所を続けている限りは、帰れる場所は常に用意されている。
――――だから余計に独立しづらいんだよなぁ~ このまま一生、丁稚社員か? あのチチもシリもフトモモも惜しいしなっ!
「でも、小竜姫さまの小振りな肉付きも捨て難い・・・・・・・・ハッ!?」
「ほう・・・・? 余裕ね、横島クン? 全力疾走の最中でもセクハラを忘れないのは、ある意味男らしいわ」
また声に出しとったっ!!?
美神さんとおキヌちゃんがまた『殺ル目』になってるぅぅぅ~~~~~~・・・・・!!
「ほほほほ・・・・、やっぱり横島クンの躾はサボっちゃ駄目ね~、子犬よりも学習能力ないんだから」
「本当ですねぇ~、矯正するのに時間が掛りそうです・・・・」
ひぃいいいいいいいいい~~~~~!!?
狭い階段で並走しながらでは逃げ場もないし、止まっても振り切っても霊波動砲で撃たれそうだし・・・・・地味に絶体絶命だよ!
と、俺が真横からの重圧に潰れそうになっていると、あたりに間の抜けた声が響く。
『ぴんぽんぱんぽ~ん、初日の出まであと三十分なのね~、初日の出まであと三十分なのね~、遅れたらだ~れも願いを叶えられないでおしまいなのね~、急ぐのね~』
・・・・・・ヒャクメ?
出番なんてないと思ってたのに、微妙な役柄で出てきたな?
それよりもあと三十分? そんな馬鹿な?
俺の腕時計ではまだ二十時間以上あるぞ?
「しまった! 竜宮城の時ほどじゃないけど、ここも時間の流れが歪んでたのね!?」
以前、酷い目にあったんだよな竜宮城で。
竜宮城では時間の流れが普通よりも速かったんだ。
あそこも異空間なら、ここだってそうなんだから、そういうこともあり得るのか?
「横島クンに付き合って時間を無駄にしちゃったわ! 急ぐわよ、おキヌちゃん!!」
「ええっ!? あ、はいっ! それじゃ~、横島さん。先に行ってますねぇぇ~~~~~!!!」
あっという間に遠ざかる宝船。
とりあえず命の危機は脱したが、このままでは願い事の優先権も取れそうにないな~
「・・・・・・はっ!? ア、アレ? なんで私、寝てたんでしょう!!?」
小竜姫さまが起きた。
いつもながら微妙に手遅れな人だ。
小竜姫さまが張り切って上手くいった例って、実は無いぞ。
「おはよ~ございま~す。残り時間三十分だそうですよ~? 美神さんたちが先に行っちゃいましたけど」
「な゛っ!? なら、どうしてのんびり走ってるんですか!!?」
のんびり・・・・・・時速で言ったら百八十キロ近い速度で階段を駆け上がってるんスけど。
「こ・・・・・こんな馬鹿な! 一年間待ちに待った催しが、よくわからないうちに終わってしまうなんて・・・・!!」
なんだかよくわからんが、小竜姫さまにはよっぽど叶えたい願いでもあったのか?
俺はあんまり悪くないんだが、どうにかしないと悪い気がしてきたな~?
「ま、まぁ落ちついて下さいよ小竜姫さま。来年がありますよ、来年が」
反応なし。
「あ~・・・・・ほら、どんなことでも参加することに意味があると言うかなんと言うか・・・・」
やっぱり反応なし。
すげー落ち込みようだな、オイ。
と、小竜姫さま。
なんか、ボク嫌な予感がするんスけど。
「うふふふふふ・・・・・わかりました。どうあっても私の邪魔をする気なんですね・・・・? 連載中も何度となく苦渋を舐めさせられました・・・・ええ、何度となくです」
小竜姫さま?
肩に爪が食い込んで腕がもげそうなんスけど?
「わかりました、受けて立ちましょう。うふふふふふふ・・・・・・なんだかとっても楽しくなってきましたよ? 美神さん・・・・」
小竜姫さま?小竜姫さま?
背中にあたる柔っこい感触がごつごつしてきたんスけど!?
「じゃあ、いきますよぉ~? せいぜい逃げ回って楽しませてくださいねぇ~~~~~っ!!?」
小竜姫さまっ!! 小竜姫さまっ!?
イタイ、イタイ、イタイ、イタイィイイィィイ~~~~~~ッ!!!?
背中が割れる! イヤ、ほんとにマズイ死ぬ死ぬ!!
パロ・スペシャルみたいになってイヤァアアアアアアアアアアアアアッ!!?!
竜化した小竜姫さまは俺の両肩掴んだまま猛然と階段をかっ飛んで行くわけで。
掴まれたまま竜化された俺は羽ばたく鳥のようなポーズでギシギシと肩の間接を逆にキめらてたまま、必死に階段を駆け上る。
つんのめったりしたら最後、超加速に迫る勢いで階段卸し金の刑に・・・・あ、踏み外し・・・・
「では、いよいよですよ」
小竜姫さまは意気揚々と竜神王のおわす社に踏み入る。
俺はその三歩あとを付いて行く。
ついさっきまで昇り続けていた階段は、気の遠くなるような高さと長さで眼下に伸びている。
ついでに言うとその中ほどから、ずーーーーーーーーーっと赤い線が続いてるわけだが、色々恐ろしいので詳しくは割愛。一言、痛かった。
結果から言えば、俺と小竜姫さまは制限時間内に条件を満たして一番で到着した。
小竜姫さまがダウンしてたから説明が不十分だったのだが、願い事を優先的に叶えてもらうには条件があったのだ。
一、神と人間の一対の組み合わせであること
一、元旦の日の出に間に合うこと
一、対は男神と人間の女、女神と人間の男のいずれかの組み合わせであること
一、社に踏み入る時は対になる神に招いてもらうこと
である。
言われてみれば下に集まった連中も男と女の一組だった。
美神さんたちも一応男女で組んで来ていたのだが、福禄寿と寿老人が社に逃げ込んで招かなかったのでアウト。
まあ計画的に宝船を襲った上に、おキヌちゃんまで巻き込んで参加したらしいから、そら言うこと聞かんわな。
「なにしてるんですか? 行きますよ横島さん!」
さっきまでの荒れっぷりも、宝船ごと美神さんたちを吹っ飛ばしたら落ち着いたらしい。スゲェ怖かった。
宝船は大破、福禄寿と寿老人はいい迷惑だが、小竜姫さまに何も言えずに隅で震えていた。気持ちはワカル。
美神さんとおキヌちゃんは、もともと宝船の力で夢が形を得た姿で参加していたため、宝船と一緒に消えてしまったのだが、消える間際の美神さんの形相たるや・・・・・
「横島さん? 寒いんですか?」
横島忠夫がふたりいるように見えるくらいの残像を残して震える俺を、奇怪なものを見る目つきで観察する小竜姫さま。
寒いというより怖いんですよあんたらが。
「確かに寒いっス。つーわけで失礼!」
ぬくい・・・・嘘をついて小竜姫さまに抱きつく。
「あ~・・・・ぬくいな~、やぁ~らかいな~」
「あっ!・・・・・・もう! 横島さんったら」
至福!
年を食って多少は落ち着いた感のある俺の煩悩だが、そんな簡単に消えるようなもんでもねーです。
しかしまぁ、以前のようにガツガツはしてないね! 余裕あるから!
小竜姫さまはどこで抱きしめてもやぁ~らかくてぬくいってことですよ。風呂でも布団でも。
『あ~・・・・・イチャついてるところすまないが、そろそろ日の出だ。願い事は決まってるのかね?』
目の前にいるでっかいジジイ。
竜神王さまってのはこのジジイのことらしい。
天竜童子のオヤジさん?ということだが、恐ろしく長い白髭が、足元まで伸びてる姿は親父というよりは爺さんだな。
そういえば、あのジャリ坊主はどっかにいるんか?
「あ、はい。申し訳ありません! ただいま確認いたします!」
小竜姫さまは畏まってるのだが、俺がしがみついてるから周りから見れば笑える光景なのでは?
が、白玉砂利の敷き詰められた中庭風のこの場所には、ジジイと俺と小竜姫さましかいない。
なんだか時代劇の御裁きの場面みたいな場所なんスけど・・・・・・罪人、俺?
「横島さん、願い事は決まっていますか? 願い事は私から竜人王さまにお願いして、初めて受理されます。決まっていないのでしたら直ぐに決めてください」
なんですと?
願い事? 決まってますよ? 実は小竜姫さまに門の前で説明受けた時点でバッチリ決まってました。
ハーレムだよ、ハーレム! 俺だけのユートピア!!エロトピア!!!
しかしそんなもん願ったら今度こそ死だろ。
先ほどの小竜姫さまの暴れっぷりがよみがえる・・・・・・・・・・・いかん、想像だけでチビりそうだ。
コレ、無し! 無しです!!
怒り狂った小竜姫さま、美神さんより怖えーよ・・・・・・
「あ~・・・・・・・思いつかないんスけど?」
言うだけ言ってみようか? 『ハーレム欲しいっ!』って?
いや、絶対殺されるぞ。駄目か? 無理?
命と煩悩のシーソーゲーム。
命は惜しいが、浪漫も捨て難い・・・・!!
ど、どうしたらええんや・・・・!
「はい、わかりました。じゃあ、私が代わりに」
と、小竜姫さま?
ボクの苦労っつーか、流した血の対価をそんな軽々しく・・・・・
『ん。時間もないし、それでよかろ』
待てや、ジジイ。
若く美しい小竜姫さまならともかく、ロード・オブ・ザ・○に出てきそうな髭の暴言なんぞ流せんぞ、コラ?
心の中で吼える俺。
だって現実に口に出して怒らせたら絶対勝てませんもん。
「では・・・・ん゛んっ! え~、今年こそ横島さんとの間に可愛い赤ちゃんを授かりますように!」
え゛っ!?
『うむ、確かに聞き届けた。では、小竜姫の願い事を優先的に叶えることを此処に宣言する』
「あいや、待たれいっ!! こ、子供っスか? ちょっと僕には早いと思うんスけど・・・!?」
俺、オロオロビクビク。
小竜姫さま、にこにこ。
しかし願い事は受理されたわけで、『優先的に』小竜姫さまの願い事は叶えられる、と。あわわわわ・・・・
美神さんやおキヌちゃんにバレたら殺される・・・・・・・!!
神様相手にセクハラどころかその先まで~・・・・って、バレてまうがなっ!?
後日、あくまでも『優先的に』叶う願い事なので、絶対ではないそうな。
避妊には気をつけよう。ゴムとかに針穴あいてないかとかな!
あとがき
もけでございます。
あけましておめでとうございます。
二時間くらいで適当に何かをでっち上げようかと考えていたわけですが・・・・・・ッハ! 五時間も掛っちまったよっ!
お酒飲みながら綴ったのでアレな内容ですしね~~~困った、ハハッ!
まあ、修正はちょこちょこしていこうと思います。
見捨てないで読んでくだされば幸いです。
話の流れについて。
え~、番外編ですね。二十五歳で逆行するまでの横島クンの軌跡です。閃光のように生きてます。
意外と幸せじゃねーか、コノヤロウ。
本編一話で小竜姫さまの抱き心地云々の件がありますが、つまりはそういうことです。
もう少し文章に自信が持てる様になったらエロくいくか? どうか?
まあ、期待して下さる方がいれば頑張ります。恥ずかしいですが。
続いてレス返し。
>しらたま氏
>横島らしい~
いやぁ、ありがたいことですがどうでしょうか?
まぁ番外編は原作アフターだということで、彼の変化は見逃してください・・・・・本編は気をつけていこうと思ってますが。
>こもり氏
・・・・・? なにか、こう。そこはかとなく敗北感を感じるのは何故でしょうか?
恐ろしい使い手がいたもんです。
>詠み人知らず氏
むはぁ!
な、なんということを!!
M-1グランプリでぶっちぎりですか・・・・・
光栄ですよ、ええ。チキショーーー!!
>千秋氏
>白銀氏
>道真も文珠を作れますよ。……
ほっほう・・・?(ペラリペラリ
!!( Д ) ゜ ゜
し、しまったぁっ!!
修正しましたが、道真の文珠との差別化は図るつもりです。
と、言うかですね、因果消滅~では文珠が話の核になりますので、差別化は・・・・・ハイ、言い訳です。
すみませんでした。
それと、『時空消滅内服液』以外の『惚れ薬』などの薬効ですが、縁などの因果に作用する薬でもない限りは無効だと判断しました。
逆行して復縁した横島クンの肉体は十七歳当時の物ですし、薬を服用した事実も『八年先』とともに消滅したということで。
>眞氏
(レコード大賞・・・・・? なんだ? 私を浮き足立たせようって策略かなんかかっ!? ふふっ、そうはいかんぜよ・・・!)
ありがとヴびゅれっ!? ふへへ・・・・噛み噛みかよ・・・・
二十五歳横島クンはエロ紳士ですが、エロ博士でありエロ伯爵でもあるので、鈍感ではあってもチャンスは逃しません!
答えになってない?
気にせずに!!
>諫早長十郎氏
蛍の人までちゃんと書くつもりではあります。
どんだけかかるか分かりませんが!
蛍の人と文珠が話の核です、ええ。
・・・・・そのはずです・・・よ?
では、次は本編ちゃんと書きます。
今回はせっかく元旦だったので調子に乗ってみたまでですので。
お待ちいただければ嬉しいです。では。
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