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「霊光波動拳継承者『横島』(改訂版)14話(GS+幽遊白書+いろいろ)」

柿の種 (2005-12-28 16:29/2006-01-11 01:20)
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「たく、なんて化け物なワケ!!」

 西条とオカルトGメンを中心に造魔と戦うエミ達。しかし、その攻撃が一向に通用しないのだ。

「弱点はまだ、わからないんですか!?」

 ピートが叫ぶ。西条の指示で彼らGSとオカルトGメンの主メンバーが足止めをしている間に、カオスとオカルトGメンの後方部隊が弱点の解析を行なっていたのだ。

「これは、かなり厄介だね」

「わっしだって、やる時はやるんじゃあ!!!」

 疲労する唐巣と幻術が効かず、一杯一杯ながらも自分なりにがんばるタイガー。しかし、形勢は少しずつ追い詰められたものになっていた。

「みんな、もう少し持ちこたえるんだ!!」

 西条が指示を出しながら声援を送る。しかし、そこに造魔の一体、大魔球1号の雷撃を襲い掛かってくる。

「くっ」

 ジャスティスを避雷針にして、電撃をそらし、返しに破魔札マシンガンで牽制する。

「損傷率0.3%、敵の・総合的なダメージ・ほぼゼロです」

 マリアが分析しながらロケットアームを放つ。しかし、今度はもう一体の造魔、キャメランの魔力砲が放たれた。

「くぅぅぅぅ」

 その一撃で全員が吹き飛ばされる。

「くっ、このままじゃ、やばいワケ」

 全員、満身創痍でよろよろと立ち上がる。しかし、そこで彼等にチャンスが舞い込む。カオス達の分析が終わったのだ。

「わかったぞい!! その丸いのは水に弱い!! でかい亀は魔力の源との結合部分が弱点じゃい!!」

「何、そうか!? よし!!」

 それを聞いて即座に西条は手をうった。消火栓を引いて水をかけ、大魔球一号を倒す。続いて、全員で各部に触れてキャメランの結合点を探し始めた。


「くっ、この!!この!!この!!」

 パピリオが霊波砲を連射する。その攻撃を佐藤がいなす。彼は普段はセーブしている魔力を解放し、全開状態で戦っていた。

「ふふふ、そんな攻撃ではこの1024の技と99の道具を使いこなす私には届かんさ」

 余裕ありげな笑みを浮かべる佐藤。尤も、実際は余裕がある訳ではない。単純な魔力量ではパピリオの3分の1以下だし、技量で補うにしても彼は戦闘センスにもあまり恵まれていなかったからだ。
 とはいえ、生まれて一年足らずで、更にメンタル的なパピリオの未経験さと比べれば遥かに上回っている。そこを彼は巧みについた

「君のような子供では私には適わんよ」

 挑発する。がっ、この一言に関していえば失策だった。自分は1年しか寿命が無く、大人になれない。その事を知ってるパピリオにとって、この一言は悲しみと怒りを喚起させるものだったのである。

「悪かったでちゅねえええええ!!!!!!」

 魔力を上昇させて、突撃を仕掛けてくる。怒らせるのは計算どおりだったが、予想以上の反応に焦る佐藤。しかし、彼も伊達に幻海の所で学んでいない。

「くっ」

 直撃は逸らす。とはいえ、完全には回避しきれず肩をえぐられる。しかし、全力を込めたパピリオの一撃はそれでしとめ切れなかった時点で彼女を無防備にした。ピンチの後のチャンスあり。彼はパピリオに向かって最大の技を向けた。


「ここだ!! 一斉攻撃を!!」

 見つけた急所に全員が攻撃を仕掛ける。そして、キャメランを打ち倒した。

「レインボーサイクロン2!!!」

 佐藤の一撃がパピリオを直撃した。

「喰らいなさい!!!!」

 美智恵の槍がべスパを貫いた。

「はあああ!!!」
「ピィィィィィィ」
「とりゃあ!!!」

 美神の竜の牙が、おキヌの式神が、雪之丞の収束した魔装術の一撃が、同時にルシオラに炸裂した。


 これらの攻撃で、キャメランは分解。敵の女魔族達も大きなダメージを受けた。

「ここまでね、あんた達の負けよ」

 弱った相手に美神が詰めよる。味方側の消耗も決して少なくなく、特に一人で戦っていた佐藤と美智恵は限界に近かったが、それでも状況は美神等に有利な筈だった。そう“だった”。

「確かにこのままじゃ不利ね。正直、あなた達を、人間の事を舐めてたわ」

 追い詰められた筈のルシオラの表情に浮かぶのは、何故か余裕。そして、彼女の続く言葉と展開された光景に美神等は愕然とさせられた。

「造魔が2体だけで十分だと思ったのは失敗だったわ。パピリオ!! 全部呼び出して!!」

「わかったでちゅ」

 結界を破り大魔球一号やキャメランに匹敵する魔力を持った造魔10体が現れたのである。

「ちょ、ちょっといくらなんでも反則よ!!」

「へっ、やりがいがあるぜ!!・・・・・っと、言いたいとこだが、流石にこいつはきついな」

 この状況に流石に焦る美神。雪之丞ですらも汗を流している。皆、疲労困憊。今から小竜姫達を呼び出したとしても間に合わない。いや、仮に呼び出してもこの数の強敵相手に勝てるかどうかわからなかった。

「やりなさい!!」

 そして指示に応え、それらの造魔が一斉に攻撃を仕掛けようとする。絶対絶命、それは死刑宣告の筈だった。しかし、そんな時にこそ、ヒーローは現れるものなのである。

「霊光弾!!!」

 霊力の弾丸が8体の造魔に放たれ、残り2体の造魔を炎が包んだ。ほとんどダメージはないものの彼等は一瞬動きを止める。そして、それをなした者達が姿を現す。

「横島忠夫推参!!!」

 それは肩にタマモを乗せた、美神とおキヌが誰よりも信頼し、どんな救援よりも待ちわびていた存在、横島忠夫の姿だった。

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