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▽レス始

「もし、あの時・・・・・・3(GS)」

柿の種 (2005-12-21 02:38/2005-12-21 16:10)
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<もし、タイガーがGS試験2回戦に勝っていたら>


「ぬぅおおおおおおおお!!!! わっしは、わっしはあああああ!!!」

 GS試験2回戦、ほんの少しだけ幻覚能力を自力でコントロールできるようになっていたタイガー君はそれを使いかろうじて陰念を撃破したのでした。

「よっしゃああああ!!! タイガーよくやったあああ!!!」

 それには横島君も大喜びです。なんせ、GS試験は3回戦以降棄権できず、しようとすればGS資格剥奪になってしまうからです。けど、知り合いのタイガーなら適当に負ければいい、そう彼は考えました。しかし、合格に喜ぶタイガーも横島君も大事な事を忘れていました。それは二人の上司が互いにライバル意識むき出しで張り合って居たことです。

「横島、エミの助手なんかに負けたらわかってるでしょうねえ?」

「タイガー、令子の所の奴にだけは何がなんでも勝つ訳!!」

 気楽なバトルかと思いきや、二人は絶対に負けられない命がけなバトルを強いられる事になったのでありました。


「タイガー、お前に恨みは無いが、俺の為に死ねエエエエエエ!!!!!!!!!」

 試合開始と共にバンダナから全力霊波を放出する横島君。はっきり言って知り合いに撃つようなものではありません。100%殺す気です。いつもならタイガー、これを喰らって終わりだったかもしれません。けど、今回は彼も命がけなのです。

「わっしは負ける訳にはいかんのじゃあああああああ!!!!!!」

 直撃を喰らったにも関わらず、彼はそのタフさで耐え、突撃してきます。全長2メートルを超える彼の霊力を纏った体当たり。この頃はまだ貧弱坊やだった横島君盛大に吹っ飛ばされて結界に叩きつけられました。

「こ、こんなもの、美神さんのしばきに比べれば何でもないんじゃああああああ!!」

 しかし、横島君の方も美神さんのしばきが怖いので必死に起き上がります。

「うおおおおおおおお!!!!!!」

「ぬぅおおおおおおお!!!!!!」

 そして、死闘が繰り広げられました。その戦いで横島君はサイキック・ソーサーを制御できるようになり、タイガーは幻覚をコントロールできるようになります。

「いい加減にくたばれや!!!!!」

「横島さん、わっしの為に死んでつかーさい!!!!!」

 そして必殺のクロスカウンター。両者の拳が互いに突き刺さり、二人はダブルノックアウトで倒れふすのでした。


 勝てはしなかったものの引き分けた事で、二人は上司からそれほど折檻を受けずにすみました。それから、試験終了後は横島君はバンダナを失わなかったおかげで即戦力となり、タイガーもGS資格を取ったおかげで、それぞれ少しだけ待遇がよくなるのでした。

 その後の歴史は大筋の所で正史と変わりません。横島君とタイガー君の試合を観戦していた雪之丞は、直接対決はしなかったものの、その死闘の激しさに横島をライバルと認定し、その後も彼を評価し続けました。
 ちなみに、引き分けたタイガーも一応その実力を認められたのですが、幻覚という能力が端から見て地味だった為かあまり記憶には残ることはありませんでした。
 

 そして、横島君は少しずつその能力を伸ばしていき、周りにも認められるようになっていきました。
 タイガーは幻覚を完全に制御できるようになりましたが、地味なままで、評価されつつも出番も少ないままでしたとさ。めでたし、めでたし。


 余談ですが、横島君がベスパの攻撃からルシオラを庇った時、心眼が更に彼を庇い、その心眼も横島君の文珠とルシオラからほんのちょっと霊気構造を分けてもらった事で復活。タイガーの隠れた功績で誰も被害を出さずにすみましたとさ。めでたしめでたし。


 更に余談ですが、ルシオラがレギュラーに加わった事でタイガーはますます出番が減り、オマケに微妙に能力が被っていた為、更に同様の能力を持つタマモまで登場したため、影が一層薄くなりましたとさ。めでたし、めでたし。


<もし、おキヌの横島殺害が成功していたら―――――後日談>

「はあ、暇やなあ」

 横島君が神様になってから3ヶ月。おキヌちゃんと夫婦同然の関係になって2ヶ月。彼はとっても暇をしていました。彼が括られてるのは人里から離れた山の中ですから、基本的に散歩するか、おキヌちゃんとエッチな事をする位しかやる事がないのです。別に彼女の身体に飽きたとかそう言う事は全くありませんでしたが、いくら彼が煩悩魔神でも24時間、365日やり続けている訳にもいきません。散歩の方は、し飽きました。宿の女性客とかにちょっかいを出すとかもしましたが、それをすると、おキヌちゃんが本気で怒る上に泣かれるので、流石の彼も続けられませんでした。っと、いう訳で彼はとっても暇していたのです。

「そうですか? 私は横島さんと一緒で楽しいですけど?」

 しかし、おキヌちゃんにはその気持ちはあまり理解できないようです。まあ、彼女は300年間、ほとんど一人で過ごしてきたのですから、誰かが側にいてくれるだけで、ましてやそれが愛する人であればそれだけで幸せなのです。退屈なんて感じようもありません。

「そうは、言ってもなあ」

 それに対し横島君の方は3ヶ月前までは刺激の多い普通の人間としての生活を送っていたのでそこまで達観できません。そんな横島君を見て、おキヌちゃん、彼を喜ばせるのに何か言い方法はないかと考え、あることを思いつきました。

「それじゃあ、霊力の訓練とかしてみるのはどうでしょうか?」

「へっ、霊力?」

「横島さん、神様になったんですし、私と違って才能もあるんですから、きっと直ぐに力が使えるようになりますよ」

 横島君、おキヌちゃんとする為に大量の霊力を放出して、その霊力量だけいえば、既に立派な神様です。ただ、使い方を知らないので基本的には何もできません。その訓練をしてみるのも面白いのではないかと彼女は考えたのでした。

「けど、霊力ってどうやって使うんだ?」

「えーと、私に聞かれても・・・・・・・とりあえず集中とかしてみればいいんじゃないでしょうか?」

「うーん、集中ねえ」

 っと、言われた通り集中してみますが、いくら神様とはいえ、そうそう簡単にはいきません。っと、いうか霊波の欠片もでていません。

「ここはやはり・・・・おキヌちゃん!!」

「えっ?」

「訓練に協力をー!!!」

「って、まだお昼前ですよーーー!!!!!」

 横島君、おキヌちゃんに飛び掛ります。結局、その日は他にいろいろしてしまい(何をだ!!)霊力の訓練にはまったくなりませんでしたとさ。めでたし、めでたし。


(後書き)
おキヌちゃん編後日談は後、何話か考えてありますので、評判しだいで書くとおもいます。
後、こんな「もし・・・・あの時」を書いて欲しいとかありましたら、リクエストにはできる限り答えたいと思います。


PS.実は最近GSのアニメをビデオで見て見ましたが、やっぱりプロの作品は面白いですねえ。これで、GS試験後のストーリーも本当に見たかった!!

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