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▽レス始

「GS横島!!極楽トンボ大作戦!! 第八話(GS)」

球道 (2005-12-18 15:51)
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妙神山

PM7:00


「…………」

彼女はそこに居た、背筋をピンと伸ばした綺麗な正座で、握り締めた拳を太腿におき、目を閉じている。

まるで、誰かを待っているかのように。

否、待っているのだ。

『愛』弟子、横島忠夫の帰りを……。

「遅いですね……」

「…………」

「………」

「……」


「…………!!も、もしや!ゆ!誘拐!?」

カッ!

目がこれでもかぁっ!!ってくらいに開かれる。

小竜姫の顔は青褪めている、

「そ、そんな!いくら横島さんが、ゴ、ゴニョゴニョ……だからって!!」

「ああっ!!そ、そんな事まで!!!いやぁ!そ、そんな!無理ですって!!」

ぼひゅっ!と、今度は赤くなり、

「精魂尽き果てるまでだなんて!いやあ〜〜!死んでは、死んではいけません!!」

そして、土気色へと変化する。

信号姫と改名しては如何だろうか?


「で、弟子のピンチです!!師である、私が行かなくて如何すると言うのですかぁ〜〜〜〜!!」

※注意 既に小竜姫の中では横島は誘拐されています。

「ふ、ふふふ!ふふふふふふふふふ!!私の弟子に手を出したこと!!後悔させて上げます!!!」

※注意 既に小竜姫の中では横島は色々されています。

「弟子の!弟子の敵ぃ〜〜〜〜〜〜!!!」

※注意 既に小竜姫の中では横島は空の彼方にいます。


「しょ、小竜姫?」

そこに現れたのはゲーム猿、もとい、斉天大聖。

弟子、小竜姫の初めて見る奇行に引き気味である。

「はっ!?ろ、老師!!?い、いえ!べ、別に、人間界に行って如何こうしようとか考えてないですじょ!?」

そう、小竜姫は神様である。

そう簡単に下界に行ける訳が無い。

突っ走って、仕事を放棄してしまえば、おそらく妙神山管理人の任を解かれてしまうだろう。

「うむ、別に迎えに行くのを咎め様と言う訳では無い、ただ、な」

「ただ、なんですか?」

そう私が言うと、老師はサッと二冊の書を取り出した。

ざ・げーむすてーしょん……?こちらは、週刊はみ通……?

何の書物でしょうか?

「これじゃ……」

「??○いるずおぶじあ△す?」

「うむ、このゲームをちと買ってきてくれんか?やはりテイル○シリーズは買わねばならんだろうて……」

「しかし……」

「まあ、口実じゃよ、上の方にはワシが使いに出したと言っておく、小僧を迎えに行ってこい」

キラキラ〜!ろ、老師が輝いて見えます!!

「ろ、老師!」

じ〜〜〜ん!わ、私は老師を誤解しておりました!此処最近ぐうたらぐうたら!しかも此処二、三年は下界のげーむなるもので遊び三昧!!この猿、やる気あるのかよ!?等と思っていた私が間違っていました!!ああ!老師はちゃんと御役目を忘れてはいなかった!!

こ、こんなに嬉しいことは無いよ……!!

「わ、わかりました!この小竜姫!命に代えてもこの『おつかい』!成功させます!!」

「うむ、頼んだぞ、小竜姫よ!」(ニヤリ)

「はいっ!」

「代金も頼んだぞ!」

「はいっ!!お任せください!!」

「では、行って来い!」(ニヤリ)

「いってまいります!!」


と、そんなこんなで、

しょうりゅうきちゃんのはじめてのおつかいがはじまったのでした。


GS横島!!

極楽トンボ大作戦!!


第八話


太陽は既に沈み、夜の帳が下りていた。

「うわ〜、まっくら……、気が付かなかったよ」

と、伊達雪乃。

「ああ、雪之丞、時間、大丈夫か?」

と、横島忠夫。


この二人、あれから(前話最後から)、二時間ずっと話していたのだ。


「雪之丞の家って、何処だ?」

「へ?」

「いや、さ……、その、送っていこうかなぁ〜、なんて」

「あぅ、そ、その」

「べ、別に嫌だったら良いんだ、その、ただ、こんな暗くなっちまったし、さ」

「……、あ、ありがと」

俯いて、頬を染める、少し緊張しているのか、スカートの端をぎゅっと小さい手のひらで握り締めている。


一つ一つの仕草が何故、こんなにも可愛らしい!?

何故か!!それはもちろん、伊達雪乃、26の秘密の1つ!

『萌え仕草修正(横島限定)』なのだ!!

もちろん効果は読んで字の如し!

横島限定(此処重要)で!世界から修正が入るのだ!

修正が入ると雪乃の萌え仕草が普段の可愛らしさから、ぐぐぐ〜ん!!とグレードアップ!!

二倍とか三倍とかそんなセコイ効果ではない!!ヤ○チャが界○拳、使うんじゃないんだから。

普段の雪乃が『1雪乃』だったとしよう!世界からの修正が入った場合、それは『1メガ雪乃』から、『1ペタ雪乃』にまで跳ね上がるのだ!!(状況によって上がり幅は変化)

……雪乃、……おそろしい子!!


「じ、じゃあ、そ、その、い、行こうか」

そんなわけだから、横島が雪乃の方を向けないのは必然である。

「う、うん!」

二人は微妙に距離をとりながら、歩き始めた。


「ふひ〜、もう駄目かと思ったよ……」

瀬戸のどか、彼女もやっと家路に、

「こら!瀬戸!!」

「!?」

突然背後から声を掛けられて縮み上がるのどか。

その声は、聞きなれた声だった。

「瀬戸ぉ〜!!お前部活サボりやがったな〜!!」

その声の主は、瀬戸雄治(25)独身の体育教師だった。

「ぅあ!!兄貴!!何で此処に!?」

そう、この二人、苗字から見ても解る様に、兄妹なのだ。

「いやぁ、瀬戸君、心配したよ、部活に顔を出さないから「風邪でも引いたか!?」なんて、心配して親御さんに電話してみたら……」

「え、えへへ……」

「家に帰ってもいないじゃないかー、いやぁ、吃驚したな、町内を駆けずり回って探してたのに、学校にいるとはなぁ?」

「と、灯台下暗しって奴だね?兄貴?」

笑ってごまかそうとするのどか、しかし、そんな事はお天道様、もとい、兄が許さないのだった。

「と」

「と?」

「言うわけで!」

がし!

いきなりのどかを担ぎ上げる雄治。

「うわぁぁ!」

「体育教官室でいぃぃぃぃぃぃぃぃっぱい話そうなー♪」

「何でこうなるの〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

合掌。


一方、その頃。


「横島さんの長屋から出てみたのは良いのですが……」

小竜姫は、迷っていた。

「此処は、何処でしょうか?」

小竜姫はとりあえず落ち着こうと公園のベンチに腰掛ける。

「はぁ〜、下界も大分変わってしまったのですね〜、数百年でこうも変わるとは……」


その時である。


「私の家はね、横島とぶつかった交差点から、少し行ったところなの」

「へぇ、じゃ、そこまで送ってくよ」

「え?べ、別にいいよ?横島が遅くなっちゃうよ?」

「気にするなって、それに……」

「??……それに??」

「今の雪之丞は、そ、その、女の子、だろ?」

馬鹿ップル登場。

ブォン!

小竜姫の目に怪しい光が灯る。


「そ、その、お、女の子?」

「そ、そうだろ?」

「で、でも、わ、私、雪之丞なんだよ?」

「それでも!今は何処をどう見ても、お、女の子、だろ……」

ああ、なんて恥ずかしい会話。

二人の顔は人類がこれまで達成したことの無い程、赤く染まっていた。

やったね、世界記録。

「ゆ、ゆきのじょ「雪乃」?」

「その、雪之丞、じゃなくって、ゆ、雪乃って呼んで?」

そして雪乃は一歩踏み出す。

「え、えと、その……」

雪乃と横島の距離はどんどんと縮まっていく。

「……ゆきのって、よんでよ」

とろんとした表情で呟くと雪乃の身体は横島に預けられた。

上気した頬で、目を潤ませて、見上げる。

横島の目には雪乃、雪乃の目には横島が……。

互いを見ている、そして……。

雪乃の形の良い、唇が、横島を誘う。

ぷるん、と、張りがあり、潤う、紅い、唇。

ごくり、横島は唾を飲んだ。

ああ、その形の良い唇を、自分のソレで貪り尽くしたい、舌で歯茎をなぞり、唇で舌を甘噛みし、唾液を啜りたい。

なんて、なんて醜い妄想、しかし、しかし、それが素直な欲望。

抗う術は無かった。


ああ、『雪之丞』ゴメン。


「……ゆ、ゆきの」

「よ、よこしまぁ……」

歓喜、雪乃を歓喜と言う念が包み込む。

ああ、横島に名を呼ばれただけなのに……、もう、何も考えられないよ……。

横島の唇が近づいてくる。

えへ、きす、しちゃう、よこしまと……。

あ、よこしまのくちびる、がさがさ、だめだなぁ、ひびわれちゃうと、いたいよ?

……、わたしが、うるおしてあげるね?


「ゆきの……」

「た、ただお……」


二人の唇は、今、一つに……!


「天誅〜〜〜〜〜〜〜!!」


「うお!!?」

「きゃ!!?」

ビュオンッ!!!

物騒な掛け声と共にかなり物騒な速度で何かが横切った。

なんて、危ない……!避けなければ上半身と下半身がロミオとジュリエットに……、そして魂は永遠の世界に旅立つ所だった……。


「こ、こんな道のど真ん中で何をやってるんですか!!」


「しょ、小竜姫様!?」

「小竜姫?」

なんでこんな所に小竜姫様が!?

ってか俺は今何をしようと!?


「何時まで経っても帰ってこないから、如何したのかと思って来てみれば!」

「こんな往来で何処の馬の骨ともわからない娘とイチャイチャとぉ!!」

「そこに座りなさい!!師として!!貴方に罰を与えないといけません!!気がすみません!!!」

ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!?

ふ、フルアーマー小竜姫様改!?

ゆ、雪之丞!た、助けてくれぇ!?

ん?

「これ、如何いうこと……?」

へっ?

「……なんで小竜姫がいるの……?」

そ、それは、小竜姫様に鍛えてもらった方がこの先いいかなぁ、なんて……?

「聞いて、無いなぁ……」

い、いや、聞かれなかったし?

「……美神の所に行かなかったって聞いたから結構ライバルが減ったと思ってたのに……」

雪之丞?なにブツブツと言ってるんだ?そ、その、怖いぞ?

「よりによって、小竜姫?一番手ごわいじゃない……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!?

ふ、フルアーマーダブル雪之丞!!?


お、お助け……!?

「横島さん!!」「よこしまぁ〜〜!!」


ひっ!?


〜〜〜暫くお待ちください〜〜〜


「し、しどい……」

ボロ雑巾のようになって涙を流す横島、哀れである。


さて、雪乃と小竜姫であるが。


「……貴方、中々、やりますね、霊力も体捌きも既に超一流です、先程のは失言でした」

「……そっちだって、凄いです、流石、人界最高の修行場、妙神山の管理人だわ」

あれれ?なんか女の友情が芽生えてますよ?


「如何ですか?貴女も私のところで修行をしてみませんか?」

「ふふ、凄い嬉しい申し出ですね、なんせ、人界最高の師匠ですから」

「それでは?」

「ええ、よろしくお願いします、師匠」

がっちりと握手。

なんというか、ス○イライダーが先輩ライダー達に会ったときのようである。

「いえ、私のことはシャオ、と」

「じゃあ、私は雪乃と呼んでください、シャオ」


ああ、美しきかな、乙女達の友情。


かくして、新たな弟子を迎えた『ドラゴン道場!』

世界は、何処へ向かおうとしているのか!?

それは『ドラゴン道場!』の肩にかかっている!!


「小竜姫はまだか〜〜?テイ○ズはまだか〜〜〜〜?」

猿はひたすらに小竜姫の帰りを待っていた。


ちなみに蛇足だが、この日、斉天大聖の手にテ○ルズ・オブ・ジ・ア△スが握られることは無かった。


あほがき。


こんにちは!!よろしくね!!


血生臭い乙女の戦いは回避です。

『恋する乙女は片手で竜をも殺す』とか、言ってみたかったけど。

没です。

殺しちゃいけません。


テイルズ、やりてぇなぁ……。

某野球ゲームの12の決定版を買ったので買えませんでした。


そうそう、雪之丞ってピッチャーを作ったよ。

一発目に作ったから微妙な強さ。


雪之丞 右/右 オーバースロー

MAX150キロ コントロール140 C スタミナ113 B

スライダー 5 スローカーブ 5 オリジナルストレート

対ピンチ4 打たれ強さ4 ノビ4 安定度4 低め○ 重い球 チャンス4 人気者


一回捻挫をした時は、心臓が止まるかと思ったよ、あたしゃ。

155キロは欲しかった……。


whiteangel様、白銀様、拓坊様、黒川様、ガバメント様、内海一弘様、法師陰陽師様、LINUS様、ゆん様、獅皇様、ミアフ様、諫早長十郎様、BD様。

誠に感想有難う御座います。

正直、七話は、甘さを抑えて見たつもりでしたが……、う〜ん、加糖でしたか?

はっ!?おいらって、糖尿病!?

八話の方が、若干?甘めです。自分、これくらいが普通です。何も考えずに書くとこんなのになります。

小竜姫、これは壊れ指定を入れた方が良いのでしょうか?
う〜ん、難しい。


次回、GS横島!!極楽トンボ大作戦!!

第九話「保護者代理、現る!?」(嘘っぱちですよ?)に!?


バッチコ〜イ!!


追伸……現実がかなり忙しい、と言うか年末は親戚の行事が目白押しです。更新速度がかなり落ちますが、御了承ください。

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