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▽レス始

「願い〜第一話〜 中編 その八 (GS)」

水稀 (2005-12-18 11:08/2005-12-19 10:47)
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「 ─う・・・・・・ 」


令子の奇襲に寄って吹き飛ばされた華陽を尻目に
横島は姐妃の元へと

未だ出血が止まること無く、鈍痛を訴えかける
左腕を右手で抱えながら唯、走った。


「 ──ッ! 」


時折でる自身の呻き声を意識外に
聞いているような不安定な感覚の状態の中で


『 くそっ・・・やべぇってマジやべぇってッ! 』


繰り返しそんな言葉が脳髄を駆け巡る。
横島は見たのだ。


吹き飛ばされる瞬間
華陽が愉快そうに嗤っていたのを・・・。


『 多分・・・あの攻撃でダメージは負ってはいない─ 』


動悸が激しく鼓動し、呼吸をする事も億劫な状態で
漠然とした予感めいた・・・

それでいて確実であろう予測に押されるように
姐妃の元へ着いても焦燥感が止む事は無かった。


      願い 〜第一話〜 中編 その八


荒い息を吐いて姐妃に辿り着くと


「 ─大丈夫? 」


そんな言葉と共に姐妃は何時の間にか手にしていた
木綿のような衣の布で横島は左手を滴り落ちる血液を拭った。


献身的な表情を浮かべた姐妃に
僅かな時間、見惚れていた横島は慌てて
荒れた呼吸のままで何とか謝礼の言葉を紡ごうとしたが


『 私も心配したんですよ? 』


と──背後から、声が届く。

スッと音も無く現われたおキヌちゃんのにこやかな笑顔と
傷口を何故か強く圧迫するその姿に

何故か言うのを躊躇ってしまい
横島はぎこちない笑顔を姐妃へと向けた。


そんな二人を姐妃は満足そうに一度眺めた後

横島の血で染まった布を体内に取り込むように消し
『 ─ふぁ・・・ぁ・・。 』と嬌声の様な言葉を出した。


瞬間


耳をピクリと動かすと驚愕の表情で固まり
『 どうしたっ!? 』というような視線でみる横島に対して


「 栄養として血液を取り込んだだけよっ♪ 」


『 こうやってね? 』と事も無げに再び木の葉で先程の布を作り
取り込む仕草を見せ、こくんと小首を傾げながら囁いた。


僅かな間をおいて



「  姐妃ちゃーんッ! 」


横島は秘技『 ル○ンダイブ 』を繰り出したッ!


「 ──ふぇ? 」

姐妃は身構えている。


おキヌは道具を使用したッ!。


     『  ネクロマンサーの笛
        女華姫 
ピッ  → 傍にあった殺生石の破片 』


「 えぃッ!『 ガスッ! 』


「 あぅ・・・。 」


横島は瀕死のダメージを負った。


「 ふふ・・。 」


おキヌは仕事をやり遂げた表情を浮かべたッ!


おキヌは10050の経験を得た。


おキヌはLvアップした。

体力が10増えた。
腕力が21増えた。
素早さが7増えた。
黒値が00増えた。


必殺技『 撲殺の笑み 』を覚えた。
殺生石の破片が砕け散った。


おキヌ ステータス

Lv 12 性別 女

HP 86 MP 70

体力  37   黒値  255      必殺技 
腕力  55   天然度 255      ネクロマンサーの笛
知力  67                 女華姫 召還
素早さ 49                 撲殺の笑み
                        幽体離脱


「 ・・・・死んだかしら? 」

姐妃は静かに呟いた。

足元を見ると顔を己の血液で染め
熱病に浮かされたように悶絶している横島が映る。


僅かな時間
血の色に染まった横島を見つめていたおキヌちゃんが


「 ・・・吊るしましょうか? 」


未だ黒いオーラを放ち続けてにこやかに提案してくる。

そんなおキヌに向かって姐妃は呆れたように

「 今、戦闘中なんだけどね? 」

と呟き、最後に『 これでも・・・ 』 と付け足した。


「 そうですね、そこまで仰るのなら・・・ 」

おキヌは、にこやかな笑みを崩すことなく続けた。



「 先に縛っておいて
   ──目が覚めたら吊るしましょう♪ 」

「 ・・・・・・ 」


姐妃は話を聞かずに
何処からか出したロープをウキウキと用意するおキヌを尻目に
横島の頬を脚で突き覚醒を促した。

その時に浮かび流れ落ちる玉の汗が
姐妃の心情を深く物語っていた。


「 ・・・うぅ・・・ん? 」

何故かズキズキと鈍痛が脳髄を駆け巡る感覚を覚えながら
横島は数分と掛からずに目を覚ました。


『 ・・・チッ 』とロープを懐に収めながら舌打ちをする
おキヌちゃんに恐怖にも似た感情を覚えながら
何故自分が倒れていたのかを考えた。


『 姐妃さんの可愛い仕草を見てたら・・・つい飛び掛って
  ・・・・あれ? それから記憶が無いぞ?──       」


う〜んと唸り何かを思い出そうとする仕草を取る横島に


『 それから記憶が無いぞって・・・ 』


姐妃は漏らされたその言葉に
事情を伝えてやろうと考え─ついっと腕を横島へ向けたが

背後で微笑んでいるおキヌちゃんに
華陽以上のプレッシャーを感じ口ごもった。


横島に届く事無く、ふらりと行く場を無くした腕を
悲哀の篭った目で見てしまったのは
横島に教えてなかった事による自身の不甲斐なさの性か・・・。


「 ふふ・・・さっきは急に眠ったりしてどうしたんですか? 」


「 ん──?何か大変なことがあったような・・・? 」


未だ『 云々 』唸りながら考え込む横島に


「 忘れるぐらいだから、きっとそこまで
    大した事でも無かったんじゃないですか? 」


隣で一緒に『 云々 』と真似していたおキヌちゃんが
にこやかな笑顔でそう告げてくる。


『 そうかな・・? 』と一度呟き思案して

「 ま、いいか。──で姐妃さん、どうすればいいスかね? 」


急に振り返って尋ねてくる横島に怪訝な顔をする事無く
姐妃は媚態の笑みを浮かべ囁いた。


「 わらわの言った事は覚えているわね? 」


おキヌちゃんが何故か強く掴んでいる左腕の痛みに
顔を歪めながらもその言葉の真意を考えるが
上手く要領を掴むことができなかったのか


「 まぁ・・・多分・・・ 」


横島の釈然としない口調は、そのまま覚えておりません。
と抗弁しているようなものだった。


「 ハァ・・・まぁいいわ。『望んで一つになるか─
                 望まずに呑まれるか─・・・』 」


白金の妖孤を救う術について語った言葉を
僅かに呆れたような顔で再び繰り返した姐妃に


黒いオーラを放ちヒーリング(?)をしてくれている
おキヌちゃんに『 ・・・ありがとう 』と伝えた後


「 ・・・それが? 」


と横島は眉を寄せながら思案するように尋ねたが
姐妃は気にもせず肩をすくめる。


「 ・・・わらわ達は一つだった。と言うより
   一つになれるのよ─と言うのが今は正しいかしらね?」


試すように語る姐妃の言葉を


横島はちらりと
令子と未だ起きてこない華陽の二人を一瞥した後
思考の海に潜り込むように意識を集中させた。


横島は少しの時間を費やして


「 華陽が協力して一つになるとは思えない。
       ──って事は・・・呑むって事か・・・?  」


自身の言葉を信用しきれてないのだろう
その出された結論は疑問として口蓋から放たれていた。


僅かな間をおいて

「 そうね・・・。 」と小さく呟かれた姐妃の言葉は
その意味事態は横島の結論を正しいものと
支持するものだったが──

その口調に釈然としない思いを抱いて横島は問う。


「 ・・・?違うんスか? 」


そんな横島の言葉に姐妃は首を軽く横に振ると


「 いいえ、あってるわ・・・というか、それしか手が無いわね 
      ──だけど・・・それすら無理なのかも知れない・・・ 」


と続け、最後に
華陽が倒れていた筈の場所を見ながら


「 力の差が想像以上に有りすぎたわ・・・ 」


『 アナタ達が華陽を傷つける事ができれば或いは・・・ 
                 ──と思ってたんだけどね。 』


小さく呟かれたその言葉と仕草に釣られる様に
横島は華陽が吹き飛んだ場所に視線を移した。


『 クックック・・・──アッアハハハハハ・・・ 』


華陽の哄笑がその場に響く。

暫く体を『く』の字に折り曲げながら愉快そうに
地に横たわったままで嗤っていた華陽は


「 愉しいっ!愉しいぞ 道化っ!妖孤の妾を謀るとは・・・ 」


喋りながら森の枯葉や腐植土で汚れた体を払いながら起こし
その身に傷一つ着いていないのを見せるように確認すると


「 ──とても愉快だ。 」


そんな言葉と共に半眼になり
華陽は横島に殺気を放った。


「 ──はんッ!私がいることを忘れてんじゃないわよっ! 」


令子は無視された形で横島と対峙し始めた華陽の間に
割り込むように冷たく言い放ちその手に隙無く神通棍を構えた。


そんな令子に向かって華陽は鼻で一度笑い
右手に狐火を纏わせた後狐火をその手先へ集中させると
拳を軽く握りその親指を弾いた。


──刹那


『 ピキッ 』 と音を立て令子の神通棍に罅が入る。


「 ──っな?! 」

驚愕に固まる令子の表情を華陽はつまらなそうに一瞥した後
再び横島へと視線を向け呟く。


「 次は何をしてくれる? 」


『にやり』と狂相に歪められた華陽と視線を合わせたままで
横島は答えた。


「 何って・・・──美神さんっ!どーしたんですっ!?
  敵を何時もどおりにギャグの世界に引きずり込んで
  葬り去るのが得意技でしょっ!?ここが正念場ッス!!

           ──しっかりしてー!! 」


「 う、うるさいっ!!私だって困ってんのよっ!! 」


横島は驚愕に固まっていた令子が
意識を取り戻したのを確認すると僅かに思案した後
『姐妃さんの所に戻ってください』と短く伝え令子の肩を押した。


しぶしぶと戻っていく令子を軽く見送り
横島は表情を鋭く引き締め華陽に向かって呟くように語る。


「 さて──こっからはギャグは無しだ・・・。 」


「 ・・・ほぅ? 」

此方を探るように視線を合わせ
小さく尋ねた華陽に忠告するように横島は語り始めたが


「 この技を使うのは二度目だ・・・。正直あまりの反則さに俺も
 『 横島のクセに生意気よっ!!』あう゛─み゛か゛み゛さん・・・ 」


令子の横槍と共に投げられた神通棍によって舌を噛んでしまう。


僅かな時間の経過


『頼んますよ・・・』と恨めしく半眼で視線を合わせてくる横島に
令子はついっと視線を反らすと

「 あ、あはは・・・。つい、ね? 」

『 テヘッ 』と可愛らしく自身の頭を小突き


サァ─・・・

やけに乾いた風が一度吹くと令子はその風につられる様に
大人しく姐妃の元へと歩み去っていった。


令子の後ろ姿を一度見て軽く嘆息すると

横島は『ごほん』と咳払いをし


「 次こそ─ギャクは無しだっ! 」


作者にも聞こえる声で叫んだ後
続けるように再度、華陽に向かって語りかけたが


「 あ、あまりの反則さに俺も使うのを躊躇っていた。 」


つい、裏返りどもってしまったその声色は仕方の無い事だろう・・・。


後書き


手が寒すぎて動かない水稀です(挨拶


今回は二話投稿しようと思ったのですが
デムパを介入させ 思ったより進まなかったので
次回が二話連続投稿になりそうです。


ちなみに・・・この話しって壊れ表記ですかね?
良く解りませんorz


『 拓坊様 』

二つの文珠の使用方法は次でだします!
が!一度決定していた倒し方に不満が出てしまい
次の案を出すのに時間が掛かってしまって
投稿が遅れましたorz

次回もがんばりますので温かい目で見守ってください!w


『 帝様 』


そうですねぇ↓
シリアスモードで霊力ないと裏技使わないと
活躍できないんですよねw
言われて何度も思考した挙句
何とか裏技を思い出しましたので次回で出したいと思います!

デムパは今回早めに出したので
次回と連続投稿する文にはあまり期待できないのですが
それでも見てくださると嬉しいです!


今回はここで御終いです。
毎回レスを下さるお二方の言葉を参考に
がんばっております!ありがとう御座いますね!


では次回もがんばりますので
今まで見ている方も、これから見ようかなと思って
下さる方も 今後とも よろしくお願いします!

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