インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「願い〜第一話〜 中編 その七 (GS)」

水稀 (2005-12-14 20:15/2005-12-17 00:28)
BACK< >NEXT


うめき声と同時に水のような胃液をほんの少しだけ
吐き出している横島に視線を向けると共に

「 哀れな道化よ──貴様如きに何ができるという。 」

と、尋ねてくる華陽に


「 ─ゴホッ・・・キレイな姉ちゃんを口説くことぐらいかな? 」


横島は一度咳き込むと
僅かに揺らめく視界を気にも留めずに答え


「 最後に一度だけ聞く──あの孤『タマモ』に
   命を分け与える事も・・・人間との共存もできないのか?」

と続ける。


僅かな間を置いて
その答えに華陽は声をあげて笑った。



「 ──ハッ、アハハハハハ。戯れたことを言うな道化。
    力無きモノは力有る者に支配されるのが当然よ─ 」


言い放ち『 ニヤリ 』と口元に嘲笑を浮かべると


「 あの孤も同じこと。妾の力へと帰れるのだから
   ──人間という名の屑よりはマシかもしれぬがな・・・ 」


その予想できた答えに一瞬哀感の表情を浮かべると

「 ─そうか、じゃぁいっちょやりますか。 」

と、横島は答えた。


         願い 〜第一話〜 その七


──沈黙。


華陽の動きがピタリと止まり、
押し黙る横島との間に音も無く風が吹き抜ける。


更に僅かな間をおいて、華陽はその両方の腕に狐火を
纏わせると視線を横島に巡らせた。


ツツゥっと顎先へ流れ落ちる額の汗を
拭う事も出来ずに横島は思案した。


『 どないせいっちゅーんじゃッ! 』


霊力の少ない自分には意識領域内にストックしておいた
文珠が後、二個しかない。

その二個で目の前の華陽に勝てる術は
思いつく筈も無く・・・

終始防戦へとなるだろう戦いに横島は嫌気がさしていた。


暫く、華陽と視線を交わし
横島は乾いた唇を、舌先でほんの少し湿らせた。


次の瞬間


華陽の腕に纏っていた狐火が無くなったかと思うと
眼前に点となって迫り来たソレを横島は
知覚するよりも早く、肉体の反射のみで避ける。


「 ──ッ あぶねぇッ! 」


右脚を引き、半身となって避けた横島に
次の狐火が迫る。


撃ッ!


『 ザシュッ! 』と音を立て肉を抉るようにして貫いた。


一撃目を急な回避で避けたため
ふらついたのが横島の命を救ったが


「 ──ッ!グアァッッ!? 」


その狐火は横島の左の二の腕に
一センチにも満たない孔穴を開けた。

血液が沸騰しそうな程に熱がある狐火の痛みに
横島は獣の様な咆哮を出しながら地へと転がった。


「 ──クックック・・・。その程度か? 」


実に愉快そうに・・・
己の血で衣服を染め、顔を痛みに歪める横島を見て

華陽は唯、嗤った。


僅かな間を置いて横島は

「 ──ッ、うるせぇよッ! 」


血で染まったGジャンを脱ぎ捨て、己の頭に巻いている
真紅のバンダナで左手の肩口をきつく縛りながら
吐き捨てるように叫んだ。


揺れる視界の内に
両手を強く祈るように握っているおキヌちゃんが映る。


『 ─ッ・・美神さんはどこだ・・・? 』


華陽にバレない様に慎重に辺りを窺い
令子を探す。


「 道化、何を企んでいる・・・
    ──妾を楽しませる術でも思いついたか? 」


未だ口元に嘲笑を浮かべたままで華陽は問う。


その問いに横島は不敵な笑みをこぼし


「 まっ、そんなとこだッ! 」『 バレテ〜ラ・・ 』


僅かに痛みが薄れてきた事で余裕のある言葉が出てくる。
そんな横島の言葉に華陽は

「 ──フン、道化に何ができるのか待ってやろうぞ? 」


横島に向かって一度右の手を翳し、試すように語った。


「 ─・・・?   ──ッ!? 」


横島は一度翳された手を不思議に見て
背筋に流れる冷汗に・・・直感で咄嗟に身を横にずらした。


瞬間

シュッ─と音を立て目に映る事の無かった
小さな狐火が横島の左の頬に紅の線を作る。


「 うそつきぃッ?! 」


「 ──アッアハハハ。妖孤の言うことなんて信じるでないよ
    『欺く』それが妖孤の本質じゃ・・・
      その言葉を──冥土まで持って行くがよい。    」


再び手を横島に向かって翳そうとして
ふと、手を止め


「 まぁよい、今度はちゃんと待ってやろうぞ・・・ 」


華陽は腕を組み愉快そうに呟き
最後に『 笑わせてくれたお礼じゃ・・・ 』と付け足した。


その言葉に横島はわざとらしく顔をしかめ呟く。

「 ほんとぉにぃ? 」

「 ─本当じゃ・・・ 」


華陽はその呟きに答え、視線を横島と交わす。


交錯


両者が対峙したまま
動きも無く僅かな時間が過ぎた。


「 ──まだかえ? 」


その問いに答えず横島は唯、華陽と視線を合わせた。


「 ・・・。もうよい。道化に期待したのが愚かだったわ 」


その言葉と共に華陽の表情が
『 玩具を取り上げられた子供 』のように
不満げな色を湛えていた。


僅かな間を置いて
華陽は顔を軽く振ると、再び腕に狐火を纏わせ


「 舞台は終幕・・・降りろ道化よ 」


その腕を振るおうとした瞬間


「 今だッ!姐妃さんッ! 」

横島が叫んだ。


「 ──ッな!? 」


驚愕を含んだ言葉を吐き、華陽は慌てて振り向き
姐妃に視線を移した。


『 彼奴は妾の幻術を防ぐのに手一杯な筈・・・ 』

そんな思いを巡らせながら姐妃の仕草に隈なく視線を巡らす。
その探る様な華陽の視線に姐妃は


「 ──あはッ。おばかさん♪ 」


妖悦な微笑を浮かべ呟くと同時に
華陽に向かって『 ─後ろよ・・・ 』と指差した。


その言葉に華陽は一度短く舌打ちをして
再度、横島へと視線を移しかえようとした


──刹那


視界の左方から細く鋭い鞭の様な物体が映り込むと
鋭い痛みと共に奇妙な浮遊感を与えられ

轟音と同時に背後で衝撃が奔る。


「 このGS美神令子から目を離すなんて・・・痛ッ! 」


おキヌちゃんから受けていたヒーリングを中断して


横島と阿吽の呼吸で華陽へと攻撃をしたが
未だに痛む脇腹のせいで

振り切った神通根を華陽に向け差すように構えたが
涙目になった瞳と脇腹を左手で押さえてしまい
実に決まっていない台詞・格好だった。


─が、令子は気丈にも脇腹が訴えかけてくる痛みを
無視しながら、そのままの体勢で吹き飛んだ華陽を
視界に入れ続け──祈る。


『 お願いっ! 起き上がらないでっ! 』


横島を猛攻していた華陽の攻撃・強さに

分の悪い賭けだと知りながら装備など準備の無かった令子は
先程の一発に賭けることしかできなかった・・・。


後書き


暖房器具が壊れてしまった水稀です(挨拶


バトルシーンをお送りしたんですが
楽しんでもらえるか不安ですorz

今考えると
おキヌちゃんがでてこないのは仕様ですね・・・

ネクロマンサーの笛を妖怪相手に使う
イメージがどうにも沸かずに
ヒーリングという手段しか取れないなぁ と

書き込む場所ができませんでしたね
吹き矢は横島専用だし・・・w

何かいいアイディアがありましたら教えてください!

ちなみに 次回かその次は
ネタバレ?的な要素を含んでおりますので
二話連続投稿になると思います。

気長にお待ちくださると幸いです!


『 拓坊様 』

そうですよね!横島は無謀なことはしないと
私も思ってます。
なので、自身にある知識や仲間の力を上手く
使って敵を倒していくのが今の横島のスタイルとして
執筆中ですw 


『 帝様 』

デムパが届きません!w
深夜の通販番組で頼んだはずなのに・・orz
ま、まぁおかげで話しが
スイスイ進むんですけどね!?w

って、デムパきた!(゜∀゜)
来たけど・・・使えるかわかんないですorz


次回も頑張りますので見守ってやってください(ノ∀`゜)


今回はこれで御終いです。
お二方今回もレスありがとう御座います!
執筆のための栄養として何度も読み返して・・・(おぃ

g・・ゲフン。

で、では、次回もがんばりますので

いつも見ていてくれる方も これから見てくれる方も
今後ともよろしくお願いしますっ!

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

yVoC[UNLIMIT1~] ECir|C Yahoo yV LINEf[^[z500~`I


z[y[W NWbgJ[h COiq O~yz COsI COze